畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ体が弱く寝込むことの多い薬酒問屋の一人息子一太郎は、とある夜に殺人事件の犯人と遭遇する。
犯人に見つかり追われるが、助かって無事に家に着けたのは、なんと妖怪のおかげであった。
それどころか家の中には家鳴りや屏風のぞき、手代に化けた白沢や犬神など、妖だらけ。
一太郎自身はその理由を知らないが、幼い頃から常に妖と共に育ってきたのである。
最初の事件の後も、次々に起こる殺人事件。それもなぜか薬酒問屋ばかりが狙われている。
一太郎が妖たちと事件の謎を解いていく。
大学生のときぶり?くらいの再読。もう3回目くらい。
ドラマを昔やっていたから、もうそのキャストでしか脳内再生できなくなってる…笑
当 -
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ネタバレ短編集。6話入ってました。各話の最初に一太郎がどういう人物なのか背景が書いてあるので、1巻読んでなくても大丈夫なつくりになってました。
「空のビードロ」が義兄、松之助が長崎屋に来るまでのエピソード、1巻しゃばけの裏側、松之助サイドの話が書いてありました。
魔が差して井戸に毒を入れようとしてましたが、拾ったビロードを見て我に返るところが好きでした。
お店が家事になっても、働き口がなくても不貞腐れないで生きようとするところはこちらが励まされました。
仁吉の思い人は想像通りの人でした。
虹を見し事は、一太郎が妖怪が見えなくなって寂しそうでした。昔から一緒にいたものがいないのは寂しいでしょうね…。
私 -
Posted by ブクログ
ネタバレしゃばけシリーズ第21弾。近年はマンネリの中でも一ひねりを加えていた感があるが、本作は通常運転というか、敢えてマンネリに徹したのか?
「おくりもの」。薬種問屋・長崎屋の取引先が、贈り物をしたいと藤兵衛に相談してきた。悩んだ末に、贈り先の意向を確認しようというだが、話がどんどん贈り物から逸れていき…。そもそもの背景には、現代に通じる時事的なテーマを感じる。
表題作「こいごころ」。読み始めてすぐには、なせこのタイトルなのかわからないだろう。妖狐の老々丸と笹丸の願いの裏にある事情とは。こういう切ないパターンは、何回かあった気がする。狸を巡るドタバタは必要だったのか?
「せいぞろい」。一 -
Posted by ブクログ
もう今では結果論になってしまうけど、これをリアルタイムで読んでたとしたら作者に「見つけたね!」と思っていたことだろう。
キャラが生きてるし、今後の展開も無限に続きそうな設定。読者側からも読みやすく分かり易い。
読んでる間何故か全然ストーリーや設定が似てる訳では無い『うしおととら』を浮かべながら読んでた。鬼太郎でも悪魔くんでも無く。
読むきっかけってなんだったっけな。多分このシリーズの新刊が出たとかのニュースに乗じてSNSでこのシリーズ好き!みたいな画像を見て…だから要は表紙の絵が可愛過ぎる!とジャケットに惹かれたのがキッカケだと思う。
ミステリー性もあってかなり面白かったから少しシリーズ