畠中恵のレビュー一覧

  • とっても不幸な幸運 〈新装版〉

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    新宿にあるなんともいい加減な雰囲気の店、その名も「酒場」は完全に常連客だけで成り立っているディープな飲み屋でに常連客が持ち込む謎の缶「とっても不幸な幸運」。
    その缶を開けると毎回不思議な事件が起こるのですが、マスターが導く解決策と、適当にふざけているようで愛情たっぷりの常連客とのやり取りが酸いも甘いも混雑していて絶妙です。
    畠中さんらしくないと思いきや、しゃばけにしてもまんまことも決して一般的なハッピーエンドを求めていないところを考えると根は同じなのかな?

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    2025年04月30日
  • ねこのばば(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1作目でお札を購入したお寺のお坊さんが出て来る「ねこのばば」、佐助の過去の話「産砂」、ある人の縁談話「たまやたまや」など、少し回りに変化のある1冊でした。
    佐助の過去の話はちょっと不気味でした。
    そりゃ、一太郎に過保護になっちゃうよねと思いました。

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    2025年04月28日
  • しゃばけ(新潮文庫)

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    《私-蔵書》【再読】何十年ぶりに、久しぶりの一太郎は、相変わらずで、妖達や、周りの人々も懐かしかった。

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    2025年04月26日
  • ゆめつげ

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    江戸後期のミステリーもの

    白昼夢をみることができる能力の持ち主が主人公

    最初はしゃばけシリーズのようなお悩み解決系かと思ったが、スリリングで展開も早く面白かった

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    2025年04月09日
  • まんまこと

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    ネタバレ

    お江戸の町人、ハートフルミステリー?。
    遊び人・お気楽人設定の、でも粋な感じの町名主の息子が主人公。
    人情ひっくるめて、「いいところ」で手打ちにする感。
    面白かったと思います。

    途中散りばめられていた伏線的な話は、行き過ぎた想像をちょっとさせるけど、実際は、主人公イメージと変わらず、そこまでのことはありません(笑)。

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    2025年03月25日
  • ぬしさまへ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    しゃばけシリーズ第2弾。以下の6話からなる短編集。
    「ぬしさまへ」「栄吉の菓子」「空のビードロ」「四布の布団」「仁吉の思い人」「虹を見し事」。
    どの話もそれぞれに面白かった。
    若だんな・一太郎の腹違いの兄・松之助さん、桶屋東屋の奉公から長崎屋に奉公することができて良かった。
    仁吉は千年もある一人の妖を思い続けてるのですが、その思い人の吉野どの(お吉)が一太郎の祖母のおぎんだったとは。祖父母の恋路がロマンチックです。
    そして、栄吉さん、菓子作り頑張って!

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    2025年03月22日
  • まことの華姫

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    優しい空気感で、話も面白かったです!

    人情ストーリーだから、ミステリーさそのものには注目が集まりにくいし、まことのお華が千里眼的直観で話す設定だから、辻褄さえ合っていれば細かいロジックは気にならないという。
    うまいな(笑)。

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    2025年03月18日
  • しゃばけ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    体が弱く寝込むことの多い薬酒問屋の一人息子一太郎は、とある夜に殺人事件の犯人と遭遇する。
    犯人に見つかり追われるが、助かって無事に家に着けたのは、なんと妖怪のおかげであった。
    それどころか家の中には家鳴りや屏風のぞき、手代に化けた白沢や犬神など、妖だらけ。
    一太郎自身はその理由を知らないが、幼い頃から常に妖と共に育ってきたのである。

    最初の事件の後も、次々に起こる殺人事件。それもなぜか薬酒問屋ばかりが狙われている。
    一太郎が妖たちと事件の謎を解いていく。


    大学生のときぶり?くらいの再読。もう3回目くらい。
    ドラマを昔やっていたから、もうそのキャストでしか脳内再生できなくなってる…笑

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    2025年03月13日
  • しゃばけ(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズの第一弾で長編作品。
    10数年ぶりに再読しました。
    廻船問屋・長崎屋の若だんなの一太郎は17歳。病弱で何度も死にかけてきた一太郎だが、なんと祖母は大妖の皮衣で、若だんなの兄貴的存在の手代の佐助、仁吉も妖の犬神、白沢。若だんなの周りは妖がたくさん。
    そんな、若だんなが殺人事件に巻き込まれる。
    ほっこりしていて、読んでいて柔らかな気持ちになれるしゃばけシリーズはやっぱり好きです。

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    2025年03月08日
  • とっても不幸な幸運 〈新装版〉

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    しゃばけシリーズを読んでいるので気になって手を取った

    これは現代物の作品
    読みやすくて面白くて一気に読み進めてしまった

    特に健也の話に少し感動した

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    2025年02月27日
  • ぬしさまへ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    短編集。6話入ってました。各話の最初に一太郎がどういう人物なのか背景が書いてあるので、1巻読んでなくても大丈夫なつくりになってました。
    「空のビードロ」が義兄、松之助が長崎屋に来るまでのエピソード、1巻しゃばけの裏側、松之助サイドの話が書いてありました。
    魔が差して井戸に毒を入れようとしてましたが、拾ったビロードを見て我に返るところが好きでした。
    お店が家事になっても、働き口がなくても不貞腐れないで生きようとするところはこちらが励まされました。
    仁吉の思い人は想像通りの人でした。
    虹を見し事は、一太郎が妖怪が見えなくなって寂しそうでした。昔から一緒にいたものがいないのは寂しいでしょうね…。

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    2025年02月13日
  • こいごころ(新潮文庫)

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    ネタバレ

     しゃばけシリーズ第21弾。近年はマンネリの中でも一ひねりを加えていた感があるが、本作は通常運転というか、敢えてマンネリに徹したのか?

     「おくりもの」。薬種問屋・長崎屋の取引先が、贈り物をしたいと藤兵衛に相談してきた。悩んだ末に、贈り先の意向を確認しようというだが、話がどんどん贈り物から逸れていき…。そもそもの背景には、現代に通じる時事的なテーマを感じる。

     表題作「こいごころ」。読み始めてすぐには、なせこのタイトルなのかわからないだろう。妖狐の老々丸と笹丸の願いの裏にある事情とは。こういう切ないパターンは、何回かあった気がする。狸を巡るドタバタは必要だったのか?

     「せいぞろい」。一

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    2025年02月09日
  • おまけのこ(新潮文庫)

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    回を重ねるごとに可愛さの頭角を見せ付けてきた鳴家が、この作品では主役級になってるタイトルでもある「おまけのこ」。可愛さが極まってる。

    ストーリーそっちのけで描かれた可愛いかよの為だけにあるラストのシーンはまさに食後のスイーツ。

    今回は特に後に続きそうなキャラクターにフォーカスされた様に感じたな。
    1番再度登場させて欲しいのは「ありんすこく」のかえでだけどあれだけは物語上難しいそうだよなぁ…

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    2025年02月07日
  • こいごころ(新潮文庫)

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    【おくりもの】
    悩むよね
    【こいごころ】
    泣いちゃった
    【せいぞろい】
    どこまで増えるの?
    【遠方より来たる】
    どこから来たの?
    【妖百物語】
    ヒャーー 怖いよう

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    2025年02月06日
  • しゃばけ(新潮文庫)

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    もう今では結果論になってしまうけど、これをリアルタイムで読んでたとしたら作者に「見つけたね!」と思っていたことだろう。
    キャラが生きてるし、今後の展開も無限に続きそうな設定。読者側からも読みやすく分かり易い。

    読んでる間何故か全然ストーリーや設定が似てる訳では無い『うしおととら』を浮かべながら読んでた。鬼太郎でも悪魔くんでも無く。

    読むきっかけってなんだったっけな。多分このシリーズの新刊が出たとかのニュースに乗じてSNSでこのシリーズ好き!みたいな画像を見て…だから要は表紙の絵が可愛過ぎる!とジャケットに惹かれたのがキッカケだと思う。

    ミステリー性もあってかなり面白かったから少しシリーズ

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    2025年01月30日
  • なぞとき

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    前作は長編でしたが、今回は連作短編。
    若だんなは比較的に元気で、なぞも軽めで楽しく読めました。西から来た妖たちが少しずつ江戸に馴染んでいる姿も見れて、穏やかな回で良かったです。

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    2025年01月26日
  • なぞとき

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    「あすへゆく」の長崎屋を去る3人の奉公人たちに対しての若だんなの機転と静かな活躍、素敵だった。そしてだんだん体も丈夫になってきてる…と思いたい笑

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    2025年01月22日
  • うずら大名

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    東豊島村の名主吉之助は辻斬りに襲われたところを昔の剣術仲間で大名になった有月と鶉の佐久夜に救われる。江戸では身分の売り買いの噂を背景に豪農が次々と急死する事件が発生する。江戸を舞台にした探偵物語。

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    2025年01月20日
  • ひなこまち(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズ第11弾

    長崎屋に特注の櫓炬燵についてまぎれこんだ木札には「お願いです、助けて下さい」と書かれている。しかも、五月の十日までに助けてほしいと期限付き。
    若だんなは、なんとか力になりたいと思うのだが、誰が書いたかわからない。
    それから、いろいろな困りごとが若だんなに舞い込んでくる。

    若だんなが今度は自分が誰かを助けたいと奮闘し、それぞれの話が少しづつ繋がって最後はほっこりとする話でした。

    「ばくのふだ」が面白かったです。そりゃあ、自分のことが落語になってたら驚くけど、、、。おしゃべり大好きな場久さんがいいキャラでした。

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    2025年01月14日
  • ぬしさまへ(新潮文庫)

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    前作と舞台を同じくした短編。
    全編共通して感じたのは「切なさ」「やるせなさ」。

    仁吉の片想いは言わずもがな。
    長崎屋に対する若旦那の思いや、とある人物の自らに向けられる感情。

    短編ながら心に残るものばかりでした。

    しかしながら、グサグサと心を抉るようなものではなく、少しだけ哀しい思いを残しつつも、軽快に進むストーリーでした。

    前作よりも、よりミステリー感があったように思います。

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    2024年12月29日