畠中恵のレビュー一覧

  • まろ丸伊勢参り

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    六十年に一度のおかげ参りの年に、六歳の姪と仔犬を連れて、伊勢参りに行くこととなった九郎。
    姪と自らの行く末を思いあぐねつつの道中記。
    違う景色を見て、初めての経験を重ね、それぞれが成長していく様が心地好い。
    共に旅をしているような気分にもなれたが、やっぱり私もどっか行きた~い!!

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    2025年10月03日
  • わたしの名店

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    総勢28名による「名店」にまつわるエッセイ集。1編が短くて、するすると読めた。
    宇垣美里さんの文章を初めて読みましたが、リズム感が良くて好きかも。
    美村さんの文で「人の感情を再現する役者の仕事柄か、…お客様の表情を拝見すると、そこが美味しいかどうか大体推し量ることができる。…お客様から安心感と笑顔が溢れている店は、ほぼ間違いない。」というのは面白いなと思った。
    28名がそれぞれの視点から語るのを読むうちに、周りの人にも、名店とそのエピソードを聞いてみたくなる1冊でした!

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    2025年09月28日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    世界観にハマってます。
    〜〜以下マジでネタバレ〜〜



    今作は時間がさかのぼり、最後はもし〇〇してたら、の仮の話だというオチ。
    ほんと自分でも単純だなと思うんだけど、えっ1年前に戻った!?とびっくりして、最後はこれはなかった話なの!?とまたびっくり。作者の思うつぼ笑

    また花の精と出会って初めての豪華なお花見とか仮でなく若だんなに体験させてあげたかったなと思わんでもなかった。
    でも屏風のぞきがいなくならなくてよかった〜

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    2025年09月27日
  • ひとめぼれ

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    「まんまこと」シリーズ6作目。
    前に登録したはずが消えてしまったので、確認のため文庫で再読。
    基本的な設定については、単行本の感想で書きました。
    登場人物が多くて、ちょっと、書き足りないので‥

    町名主の息子の麻之助と、隣町の清十郎、同心見習の吉五郎は幼馴染。
    両国界隈にたむろする若者の頭の貞も含め、いい付き合いが続いています。

    「わかれみち」
    麻之助たちの幼馴染で、二つ年上のお由有。
    少年の日、ほのかに恋していた麻之介だったが、お由有は清十郎の父の後妻に決まってしまった。
    それから数年。
    お由有が年の離れた夫を亡くしたら、かって付きまとった男が江戸に舞い戻ってくる。
    お由有の父である札差の大蔵屋は、怒り心頭で今度こそ決着をつけると‥
    両国の大親分・大貞とその息子の貞も加わり、大人たちは息子世代に、こういう時のやり方を見せることに。

    「昔の約束あり」
    麻之介と清十郎は、同心見習の吉五郎の上司で怖い義父・相馬小十郎を訪ねる。
    吉五郎が突然、町中で見知らぬ娘に千里眼が勧めた婚約があると言い立てられたのだ。
    清十郎の新妻・お安、札差の妾・お虎、吉五郎の義父の娘・一葉が活躍。

    「言祝ぎ」
    吉五郎の姪で16の「おこ乃」に突然三つの縁談が来た。その理由とは。
    早くに亡くなった妻「お寿ず」によく似たおこ乃に、麻之助は淡い想いもあったが、あまりに似過ぎているために抑えていた。

    「黒煙」
    大火事のさなか、幼い双子を救った麻之助。
    主の子がなぜ取り残されていたのか? その成り行きは‥

    「心の底」
    花梅屋のお浜は、相馬小十郎の伯母。
    お浜の孫であるお雪の許婚が、江戸に戻らず行方不明に。
    麻之助が探すために駿河へ旅に出ることになったら、お雪とお浜も同行すると言い出す。
    活発なお雪に、振り回されながら、少し惹かれる麻之助。

    「ひとめぼれ」
    吉五郎の許婚の一葉は12歳。数えなので今でいえばほんの10か11。本人は大人のつもりなのですけどね。
    吉五郎は一人娘の一葉とゆくゆくはという約束で養子に入ったが、一葉が幼過ぎるため婚約は内々の話だった。
    相馬家に出入りする若者に、一葉は‥
    幼い初恋の行方が切ない。
    吉五郎も、一葉に恋をしているほどではないにしろ、切ないよねえ‥

    元気な女性たちの活躍が目立ちましたね。
    頑固で強い同心の相馬小十郎さまが、なんだかんだ言って、カッコいい!(笑)

    結婚は親が決める、家を継ぐのは子供のうち一人だけで他の子は結婚も難しい、など。
    当時の制度のややこしさ、理不尽さ。
    さらには、結婚して生計が成り立つかどうかという問題も。
    それでも人の相性もあれば、惚れたはれたももちろん、ある。
    どの縁が成就するのか‥

    現代でも、結婚が上手くいくかどうかは、様々な要因あってのことでしょうが。
    最初から無理!と諦めるほどの抑圧は、そんなにないでしょう。
    過去の制度や習わしは、この方がいいと当時は思っていたということ。
    でも状況が変わったり、無理が大きければ、次第に変わっていく。
    今のあれこれも、後の世から見れば‥ どうなんでしょうね?(笑)

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    2025年09月24日
  • わたしの名店

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    美味しそうだし 雰囲気が素敵なお店ばかりでぜーんぶ行ってみたくなった。
    こんなに素敵なお店を見つけた方たちの生活も素敵!

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    2025年09月23日
  • うそうそ(新潮文庫)

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    久しぶりの長編。
    湯治に行く若だんなだが、道中に兄や達がいなくなりそして……。
    隣の芝生は青く、そのものを知れば違う感情が芽生える。

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    2025年09月21日
  • たぶんねこ(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズ第12弾

    今日も仁吉と佐助の(ちょっとズレた)心配をよそに、若旦那の元にはいろいろな困りごとが舞い込んでくる。
    銭稼ぎの競争にお見合い、栄吉の後輩のやりたい本題。さらに化けぎつね達の騒動にも巻き込まれ、仁吉が記憶喪失になってしまったり。
    しかし、厄介事に対してもあやかし達と力を合わせ、親身になって考える若旦那の落とし所はいつも優しい。
    特に「たぶんねこ」での自分の存在意義のなさを嘆く幽霊に対して周囲は成仏を勧めるが、若旦那の提案はどこまでも幽霊に寄り添っていてぐっとくる。
    今後、幽霊の活躍もみられるといいなぁ。

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    2025年09月21日
  • とるとだす(新潮文庫)

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    若だんなの父、藤兵衛が倒れた!長崎屋の大黒柱の危機に妖たちも大慌て。一太郎は、父の命を救うため、薬種屋たちのいさかいに飛び込み、蜃気楼のなかに迷い込み、恐ろしい狂骨の怨念につきまとわれながら、ついには神が住む常世の国を目指すことになるのだがーーー。八面六臂の活躍を見せる若だんなは父を助けることができるのか!?不思議と怪奇に彩られた、スリル満点のシリーズ第16弾。

    「とるとだす」
    「しんのいみ」
    「ばけねこつき」
    「長崎屋の主が死んだ」
    「ふろうふし」

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    2025年09月17日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    世界観にハマってるしゃばけシリーズ。読み出した頃はネタ切れになるのでは?面白くなくなるのでは?と思ってましたが、今では安心して浸かっています。

    死にかけた弟の意識が戻ってから奇妙なことばかり言うようになった…ひょっとして?と思ったらやはり前作で地獄から一緒に帰ってきた冬吉くん。再会する話がよかった。

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    2025年09月14日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

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    このシリーズがこんなに続いてて人気なのがよくわかる。
    読み終わるやまた若だんなや妖に会いたくなる。
    今回は最後にほろりとさせられました。
    普段アニメは一切見ないけど、ちょっと見てみたくなってます。

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    2025年09月10日
  • うそうそ(新潮文庫)

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    今までつながってはいるものの短い話がいくつかという印象だったけど、今回は長い1つのお話。
    相変わらず面白かったし、人生訓としてもためになった。

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    2025年09月07日
  • なぞとき

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    ネタバレ

    しゃばけシリーズ第24弾。他愛のないなぞときを妖としていて、謎が解け賭けに勝ったら何を望むかという時に、貧乏神金次は祟れる相手が欲しいと言ったことはだめ、妖たちが何とかできる望みじゃないとだめというのが微笑ましかった。「あすへゆく」では、若だんながおとっつぁんに辞めていく者たちの話を聞く仕事を任されたことが若だんなの成長を感じた。そろそろ身体も丈夫になってきてるのか?鳴家が明日は大丈夫と言ってたけど、明後日は返事しなかったから次の回は若だんなが寝込んでるところから始まりそうな気がした。

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    2025年09月06日
  • おまけのこ(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズ第四弾。
    江戸時代の話なのに読みやすくて、しんみりしたりほっこりしたり。
    まだまだたくさんあるなと思ってたら今も続いてるんですね!
    当面読み続けてしまいそう。
    アニメも始まるそうで、普段は見ないけど思い入れが出てきて動く皆を見てみたい。

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    2025年08月28日
  • ねこのばば(新潮文庫)

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    シリーズ3作目。
    もし新刊ならネタ切れになってないかなと思ってたと思うが(実際はこの後も何刊も出てる)変わらず面白かった。
    甘やかされ放題の金持ちの息子が全然嫌なやつじゃないのは、時代が違うというのが一番だけど、書き方なんだろうな。
    若だんなのことだと思って読んだお話はすっかりだまされてヒヤッとした。

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    2025年08月28日
  • いつまで(新潮文庫)

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    日常生活が普通じゃないって
    面白いのか面白くないのか
    若だんなは妖しと居るのが日常?
    だんだん人間離れしてません?
    神にも仏にも覚えが目出度いって
    普通じゃないよね
    それが当たり前として普通に暮らしてる若だんなはやっぱりすごいのかな?

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    2025年08月25日
  • なぞとき

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    〔なぞとき〕あの佐助を血まみれにしたのは鳴家? まさかね。若だんなは《佐助には、見栄を張らない強さがあるから》たいしたことではないのだろうと心配はしておらず皆でその原因探りの賭けを始める。
    〔かたごごろ〕おしろの三味線の弟子、小島屋のお照の縁談が破談になったのはなぜ? ふたたび謎解き合戦が始まる。
    〔こいぬくる〕鍵好きの仔犬が迷い込んできた。
    〔長崎屋の怪談】妖たちに気付かれず若だんなの枕元に立った女(の幽霊?)や逃げ出した蕎麦や天麩羅(のタネ)。
    〔あすへゆく〕藤兵衛から、今度長崎屋を辞めることになった三人の相談相手を命じられた若だんなだが、それぞれ面倒事が持ち上がる。
    〔感想〕今回のテーマは「なぞとき」? でもいつもそうやからなあ。

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    2025年08月20日
  • ぬしさまへ(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズ、引き続き面白かった。
    飽きることなく、えっ!?という事件が起こったりしんみりしたり。

    そもそも、金持ちで甘やかされてる主人公って珍しいよね。
    でも貧乏より金持ちの方が読んでてラク。
    主人公、イヤなやつじゃないし。
    続きも読んでいきたい。

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    2025年08月19日
  • うそうそ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    久しぶりの長編。
    あんなに寝込んでるのに箱根に湯治へ!
    大丈夫なのかと思たけどやっぱり大丈夫じゃなかった!
    途中仁吉と佐助が行方不明になっちゃうし、人さらいに遭うし…。全然温泉は入れてない笑

    後半、「誰も彼も、己一人の思いすら持て余しているんだろう」っていうのが、本当にねぇと共感しました。
    今回は藩のお金事情も知れて勉強にもなりました。

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    2025年08月12日
  • こいごころ(新潮文庫)

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    江戸を舞台に、妖(あやかし)たちが活躍するファンタジー小説、『しゃばけ』シリーズ。
    年一作のペースで発表されているこのシリーズを読むようになって、すいぶんな年月が経ちました。

    Audibleにラインアップされていることに安心して? しばらく聴いていなかったところ、未読の作品が溜まってしまいました。
    遅ればせながら、第21弾のこの作品を、読むことにしました。

    繁華な商店が立ち並ぶ、江戸の中心部。
    そこに店を構える大店「長崎屋」の若だんなに、相談事が持ち込まれます。

    その相談とは、「商売で取引のある相手に迷惑をかけてしまった」「お詫びの印に贈り物をしたいと思うが、何が良いか」というもの。

    この問題を解決しようと、長崎屋に住まう妖たちと一緒に、若だんなは事情を探りに行きます。
    しかしそこで、若だんな一行は騒動に巻き込まれてしまって・・・という始まり。

    本作も5つの短編小説で、構成されています。

    いずれの短編も、長崎屋や若だんなの周りで騒動が起きたり、相談事が持ち込まれたりというのが発端。
    それらの問題の解決に奮闘する、若だんなと妖たちの姿が描かれています。

    今回もその成り行きを、楽しく読ませていただきました。

    そして、このシリーズを通してのテーマとも言えるのが、「人の役に立つ」ということ。
    体が弱く、すぐに寝込んでしまう若だんなですが、それでも健気に問題解決にあたる姿に、心を温めてもらいました。

    ラジオドラマを聴いてるようで、このシリーズはAudibleにマッチしていますね。
    新たなキャラクターも登場し、今後の展開も気になるので、次の作品も間を空けずに、Audibleで聴こうと思います。
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    2025年08月08日
  • すえずえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    誰か誰か誰か、己の側に居て。どこへも行かないで。頭を撫でて。
    祈るようにそう願っても、時は人をあっという間に連れて行ってしまう。

    守狐がよく出てきて嬉しい。
    赤子の若だんながふさふさの尻尾を掴みたがって揃ってせっせと尻尾を振って気を引いていた描写がかわいすぎた。
    遂に決まった許嫁も、もともと於りんちゃんになることを知ってたのだけれど理由は知らず疑問に思っていたので読み終わったときにとても納得した。
    仁吉と佐助の決断は意外にあっさり読めた。
    えどさがしの『若だんなに違いない人』は鈴彦姫の鈴を持っていたということなのだろうか。
    でも兄やたちが離れないでいてくれてやはり嬉しい。
    そして最後の山童の「何で?」には胸が苦しくなった。
    「何で自分にはないの?」という羨望や悲しみ、悔しさ、嫉妬など色んな気持ちが湧いてくるのは妖も一緒なのかと思った。
    全員を助けることはできない。

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    2025年08月07日