畠中恵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
タイトルからも、未来にむかって動き出した感じがする。栄吉や若だんなの嫁取りの話題が出て、変化を予感させる一巻だった。
栄吉の来年…栄吉のお見合いの話。若だんなの周りは変わりばえしないようで、少しずつ変わっていく。14の娘にひっぱたかれた若だんなよ…。栄吉は間違いなく尻にひかれるだろう。
寛朝の明日…小田原に怪異があらわれたと広徳寺に天狗が現れる。不安がる弟子の秋英を寺に残して小田原へ向かう寛朝とあやかし2匹。しかし小田原に近づいても怪異の噂は全く聞かない。不思議に思ったところ、それは天狗の嘘であった。
おたえの、とこしえ…長崎屋の店主が留守の間、偽の証文を持って現れた上方の店主。期限までに戻らなければ、長崎屋を明け渡せとおたえへ迫る。まるで店主が戻らないことを確信しているかのような態度に若だんなは不安を感じ、上方へ店主を探しに行く。
仁吉と佐助の千年…若だんなに大量の縁談がもちこまれた。それを契機に、嫁取りと妖の暮らしがぶつかるため、若だんなの離れでの生活が難しくなることに気づく妖達。
仁吉や、佐助も傷が浅い内に若だんなのそばを離れた方が良いのではと諭す。
離れまで押し入ってぎゃあぎゃあ騒ぐお見合い相手や仲人に閉口する若だんなの嫁取り騒動の結末は、ロリコン疑惑。
妖達の来月…若だんなが建てた一軒家に貧乏神の金次や猫又のおしろ、噺家の獏が住むことに。
若だんなはお祝いとして3人にそれぞれ布団や火鉢などをプレゼントする。初めて自分の物を持った妖たちがさっそく引っ越した矢先に、若だんなからもらった品々が盗まれた。