畠中恵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
小柳ルミ子(誰も知らない?)の歌に「もう一度生まれ変わってめぐり逢いたいね」というフレーズがあったが。(更に誰も知らない)
ほんそれ。小さい頃から体の弱い者には「元気だったら〇〇できたのに」というフレーズは何度もリピートする。若旦那ほどの虚弱体質なら尚のこと。
赤ちゃんに戻って元気な体でブラッシュアップライフよろしく人生2周目したい…が、できちゃいました。
同じくらいの年の子と走る…どれほど楽しいコトだったか。ご飯もたくさん食べられる。
いろいろあって元に戻ってしまうけど、この経験は本当に大切なはず。若旦那にはそれを悔やむのではなく力にできる知恵があるから。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりの長編。先が気になり一気読み。
5年も先に飛んでしまうなんて、やっぱり新しいお医者には困ったものだと思いつつ読んでいたけれど、火幻は責任感の強い妖だったのでホッとする(私は若だんなを心配しすぎと自覚してます)。
禰々子親分は店を買おうとしたり解決方法が豪快。
両国で疑われずに遊ぶために、船宿をもち、船頭をし「仕事をしている」と見せればよい、稼がなくてよい、という考えもなるほど〜と感心。
町名主や日限の親分に疑われてもおおらかに応対し、店を大久呂屋に先に買われていても「大丈夫だよ、また何か手が見つかるさ」と言葉をかけて、茶屋で団子などを手下に振る舞う落ち着きぶりと配慮も、トップとして -
Posted by ブクログ
ネタバレ「五百年前の判じ絵」古来より人が願う長寿というものは、居場所のない者にとってありがたくないことなのだなぁ。
佐助の、おぎんが500年名前を覚えてくれていたことを喜び、時々挨拶に寄らせてもらえたらうれしい、ということが私からしたら驚き。
子守は仕事であって、礼には見えないのに、微笑んでいそうな佐助の顔が目に浮かぶ。
「太郎君、東へ」禰々子は強くて頼りになるし、ちょっと抜けてるし、本当に魅力的。あんな親分ならほんと素敵だなぁ。
脳内配役の綾瀬はるかさんがほんとハマります。
「たちまちづき」京都を気にする秋英さん可愛い。安右衛門さんの解決は天晴れ。
「親分のおかみさん」日限の親分に赤子がやってきた経 -
Posted by ブクログ
シリーズ第22弾は長編。
始まりは、西からやってきた妖・以津真天。
場久が消え、火幻が消え、若だんなも悪夢の中へ。
なんと5年後に飛ばされてしまったのだ。
若だんな不在の5年間の出来事は、考案した薬枡のせいらしい。
何故飛ばされたのか?5年前に戻れることは出来るのか。
若だんなの5年の不在で、変わったことがある。
長崎屋が危機を迎え大変な状況に。
於りんちゃんが子どもから娘に成長し、新しい縁談が。
一方で、変わらぬこともある。
高広徳院の寛朝様と秋英。豪快な河童の大親分・禰々子。
若だんなの両親の心配も、日限の親分の様子も健在。
妖たちの若だんなへの一途な想いは心にしみる。
相変わらずの若だ