畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実在の大野藩の財政を立て直すべく奮闘する七郎右衛門。
主君土井利忠の政策の断行や部下への思いやりあふれる魅力的な人柄への忠誠心。
銅山で新たな坑道を探す挑戦、新しい学問所の開設。
そんな七郎右衛門が周囲の嫉妬を受けてひどい目にもあったりするなんて、理不尽すぎる。
不可抗力みたいな災難がふってきたりするし。でも、それに対する七郎右衛門の反応に悲壮感がないのは救いだった。
幕末から明治にかけて、長い長い時間をかけての2人の戦いを読み終えて、ほーっと大きく息をはいていた。
本当に、お疲れ様でした。
テーマゆえではあるのだろうけど、七郎右衛門の妻の存在感が薄かったかな。 -