ねずみのくまさんさんのレビュー一覧

期待に違わぬ結末にさらに期待

黄金郷編は、期待に違わぬ結末に感動。若い二人を連れて旅をするうちに、勇者について行った頃には他者を知ろうとしなかったフリーレンが、彼女自身も成長していく「ヒンメルなら」と。そして気になる！この終わりかたはずるい！待望の新刊を手にしたばかりなのに次の作品が待ち遠しいとは！！

才女でした

バカ王子に婚約破棄された爪を隠していた能ある令嬢がザマァする話かと思ったら、周囲の人に不利益を与えないように家や国益を最優先に自分を後回しに行動する才女が恋をして幸せに一歩近づくお話でした。自分にひどい仕打ちをしたバカ王子さえ正しく評価でき、国を揺るがす事件も解決する才女でした。でも、恋愛偏差値が・・・完璧でないところがかわいい！

気になることが多すぎて・・・

いつも通りの後宮生活、侍女同士でつるんだり日常のお悩み相談だったり、そこから謎解きに発展したり。でも今回は前巻の後日談や気になる新人や軍師殿の話を臭わせたり、里樹妃とその侍女の関係を正した「簪」が壬氏様との次の話に関わったり、壬氏様は打ち明けられるのか？とか、そりゃもう話の種まきが沢山で見落厳禁！　次巻でどう芽吹くのか気になる～！

優しくてカッコイイ

成績優秀で女子力高いけど不幸体質だからこそ（？）人に優しい和泉さん。彼の為ならヒーローになれる式守さんは、可愛くて優しいけどお料理は苦手な女の子。それぞれが善し悪しでは無い個性で、足りないところを伸ばそうと頑張って、それも自分の為では無く周りの誰かを想ってのこと。君に笑って欲しいからって登場人物全員が思ってるところが最高！

癒やされる～

羽のおじちゃんの心配性は「守る責任感」だけじゃ無く、幼少時のビビリ（笑）も原因？　でも猫かわいがりじゃなくちゃんと育てるポイントは押さえています（母猫譲り？）。　ストーリーにも悪意が出てこないし、猫たちの見守る眼差しはヒトにも猫にも本当に優しくて、こんな世界に生まれたかったなぁ～

居たらい～な～

拾われた猫がダメ飼い主をお世話してくれるお話。他の作品のように人間に化けたり言葉をしゃべったりしません。でも周囲と意思疎通が出来る。家事も完璧で人間社会のルールも熟知、着ぐるみのおっさんのようなのに表情や仕草が極めて猫！　面倒見てくれるのに「かまってちゃん」ではない絶妙な距離感・・・うちにも居たら良いのになぁ～

波乱の予感がてんこ盛り！

虚弱なために甘やかされて育った一太郎だが、人にも妖かしにも優しく賢い。その人柄で妖かしと共に事件の真相に近づいていく。一方で三春屋栄吉の菓子作りに光が見えたり、一太郎の隠し事が判明したり、江戸庶民の生活が垣間見えたり、日々の出来事にも優しい目が向けられる。でも兄がピンチで、仁吉と佐吉が何やら隠し事？　更には栄吉に魔の手が？！　ほっこりだけじゃ無い気になる展開～

物語が動き始めた

長崎屋のことや三春屋栄吉の事情や、まだ少しだけ状況説明的な話が出るけれど、その中には人情や思いやりが隠れていてグッときたりする。そして通りすがりの災難だったはずの事件まさかの火の粉が飛んできた？！　一太郎の隠し事って何？！　動き出した物語に続きが気になる～

色々なテイストが楽しかった

良い意味で裏切られたサルス国。いつものパーティらしい迷宮でのやりとり。久々の元ヤン国王様とリゼルは相思の関係で。最近軽めだったダークサイドを見せたイレブン。ちゃんと既刊と繋がっていて話が広がっていくけれど、それでいてWorldで纏まっていて設定や流れに無理が無く、次が楽しみになる展開。個人的には「お○めちゃん」、読者にはすぐにあの生き物と判るのに初見のリゼル目線を感じられ、飼い主やペットや先鋭さんへも思いがありほっこりです。

休暇的日常

釣りにこだわったり、料理に挑戦したり・・・特に大きな事件に巻き込まれることも元の世界に戻れるか？と言う話も無いけれど、これぞ休暇的日常という話。花屋さんのお悩みに回答を押しつけることなく撤収したり、双子の猫の獣人のご機嫌取りなどリゼル周辺の話も好きですが、今回はスタッドやジルや周囲の目線での話も面白かったです。

こんなに読み返した本は無い！

キュンキュンです。一つの出来事を両方から見られるのも良い。柴崎君がすごく良い子です。ストーリー自体も良いけど表情が丁寧に描かれています。ポーカーフェイスなんて嘘です。嬉しい、落ち込み、自信、嫉妬・・・手に取るように伝わってきます。OLさんも可愛い。涙目の表情絶品です。なんとネコまで憎いほど良い表情と動きを見せてくれます。あまり読み返しをしない私が「その表情」を見たくて、そして別の表情を見つけて何度も読み返したくなる・・・これ良いわ～。

あっさりまとまりました

色々な事件を解決してきた仲間達。段々と能力を開花させた主人公。最後の謎解きはすこし回りくどい感じがしたけれど、謎が解けたら少女は少し大人になりましたとさ。能力のこと、みんなとの関わりなどその後の話も有っても良かったのかなーとも思うあっさりした旅立ちでした。

方向は嫌いでは無いけど・・・

化け物のようでも実は神様だったり、勝手に祟られたようでも実はこちら側から境界を越えていたり。人に災いをなしたからといって必ずしも退治するのでは無く受けた側が改めなくてはいけないこともあると言う方向は嫌いでは無いです。でも、空き缶や洋服さえ重く感じる事情があるのに超絶な文具武装していたり、踏ん張りがきかないと思われる体で超絶な速度で攻撃を仕掛けたり、神に出会う原因と時期の時間軸にブレがあったり、あちこちに雑な設定が散らばっていて２巻目には気が向かないです。

悪者が居ない話もほっこり

馨さんを探すお話は、そこまでかと言うほどの馨さんの真面目さと、そんな馨さんへの左右馬さんの信頼、更にお互いの信頼に応えようとする二人の気持ちが心地よいです。人に嘘をつくこと、自分に嘘をつくこと、信じること、信じたいと思いこむこと・・・色々考える作品の中でも、悪人が居ない話で、紫陽花のお話とともにほっこりしました。ジブリの作品の中でトトロを好きな理由が「悪者が居ないから」と答えたかたと同じで、痛快な謎解きも面白いのですが、たまにはこういう方向も良いかなと思いました。