畠中恵のレビュー一覧

  • つくもがみ貸します

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    つくもがみ貸します

    ほんわかほっこり癒されるお話です。
    愛らしい付喪神たちと、優しい2人の恋の行方。物語が優しく進むので読み終わった後に幸せな気持ちになれます。
    物を大事にしようという気持ちも生まれます。

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    2020年12月19日
  • うそうそ(新潮文庫)

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    今回は何と、あの病弱な若だんなが箱根での湯治という人生初の旅行に出掛ける長篇作品。
    ここまでの舞台を用意したからには、内容も完 全に番外編でした。
    前にも書きましたが、佐助と仁吉は妖としての格からすれば無敵の存在であってもおかしくないのに、ほどほどにしか活躍させない塩梅が物語を面白くしています。
    西條奈加さんが解説に江戸言葉と現代語の使い分けが絶妙と書いているように、いろんなところで畠中さんのバランス感覚が発揮されてこんなに面白い作品になっているのだと思います。
    余談ですが、変化朝顔は今でも東京の下町では栽培されており、近所の商店街では毎年見ることができます。
    変化朝顔の存在を知らないと気付か

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    2020年11月19日
  • しゃばけ漫画 佐助の巻

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    モー様最高

    モー様だから即購入。ビジュアルでこんなにも表現するとは眼福。佐助の目線や体つきが実にセクシー。モー様だけのしゃばけ全編読みたいです。是非。

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    2020年08月22日
  • ちんぷんかん(新潮文庫)

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    「しゃばけ」シリーズの中で一番好きなシリーズです。
    まだ6つ目なのでこの先もっと好きになるシリーズが出てくるかもしれませんが…
    特に
    桜の妖の小紅ちゃんが長崎屋の中庭で生まれて風のように散っていなくなってしまうまでの短い時間のお話
    「はるがいくよ」は切なくて、はかない感じが大好きです。
    柴田ゆうさんのさし絵の鳴家の可愛いこと。
    小紅ちゃんを守ろうとする若だんながちょっと男らしく見えた気がしました。

    他のお話もどれも面白くて次が楽しみです。

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    2020年08月03日
  • とるとだす(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いつも寝付いてる若旦那が、店先に立つ場面があって満足(笑)

    聞いたことがある事柄、人物、神が
    キャラクターとなって生き生きと活躍しているのを見るのは、大変嬉しい!

    お馴染みキャラの新たな一面も見れて超嬉しい1冊!

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    2020年07月30日
  • おおあたり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    相変わらず面白い!
    確かに色んな『あたる』があるなぁ…としみじみ

    個人的に、まだお互いを「佐助さん」「仁吉さん」って呼び合う微妙な距離感の頃の2人が読めたのがとっても有意義でした!
    化け狐つよーーい!!流石!
    屏風覗きは屏風覗き!(笑)

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    2020年07月29日
  • なりたい(新潮文庫)

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    毎回書いている気がするけれど、とにかく可愛い。今回の「なりたい」はほんわかの中にも人間の持つ自分にないものへの欲求がいっぱいでした。でも、求めるものたちが正直で一生懸命なところがとても応援してあげたくなる。

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    2020年01月25日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    久々に読んだしゃばけシリーズ。
    やっぱり面白いなー。人の良い若旦那に賑やかで楽しい妖の皆さん。読んでいてほっこりするシリーズです。

    短編集でどの話も面白いけど、栄吉メインの『餡子は甘いか』が1番よかったかな。好きなのに上達しない、努力がなかなか結果に結びつかない苦悩や葛藤に読んでいる姿に、自分も泣きそうになってしまった…

    各話色々問題ごとが起こるけど、基本的にハッピーエンドだから読んでいてスッとするのもこのシリーズが好きな理由なんだろうな。

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    2019年12月13日
  • ちょちょら(新潮文庫)

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    江戸留守居役と言う情報収集や幕府との調整役をこなす大変な仕事。
    若き主人公がはらはらさせながらも成長して、見事に大仕事を成し遂げる。畠中さんの描く人物は本当にいつも魅力的

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    2019年11月08日
  • おおあたり(新潮文庫)

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    普通に考えれば「大当たり」は良いことなのだけれど、あたるものによっては良くないこともあるというのが表題の意味。場久の落語「おおあたり」に、一太郎の親友、栄吉の菓子が大当たりを取って、さらに貧乏神の金次が富くじの大当たりを手に入れる。それぞれ、単純に喜べない。この3編に加えて、仁吉と佐助が長崎屋に来た頃の話と、一太郎が猫又の薬を飲んで元気に仕事をしようとする話がある。前者は、長崎屋に来たことが良い意味での大当たりだったし、後者も大当たりと言えないことはない話ということで、全部大当たりの一冊。面白かったです。

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    2019年11月03日
  • とっても不幸な幸運 〈新装版〉

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    序章/第一話 のり子は缶を買う/第二話 飯田はベートーベンを聴く/第三話 健也は友の名を知る/第四話 花立は新宿を走る/第五話 天野はマジックを見せる/第六話 敬二郎は恋をする

    酒場に集まる常連はみんな本当の男で大人だ!! と一時は思ったけど、あれれ? 子供みたいなところもあるじゃない。「とっても不幸な幸運」という名の缶。さて私が開けたら何が出てくるのだろう ドロドロ ドロドロ パッ

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    2019年06月07日
  • うずら大名

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    涙もろい豪農の名主・吉之助、切れ者でクールな隠居大名・有月、有月の右腕・左源太。昔、同じ道場で修行をした3人が身分や立場が変わって再会。吉之助は有月に金を貸すことになり、交流が始まる。吉之助が厄介ごとに巻き込まれるのを有月がサクッと解決。軽い連作短編かと思いきや、武家、大名家を騒がせ、江戸まで潰しかねない大事へと発展して行く。江戸時代の武家社会の生き辛さが生々しい。有月の巾着鶉・佐久夜の活躍も見もの。ぜひ続編を書いて欲しい。面白かった!

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    2019年04月17日
  • すえずえ(新潮文庫)

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    タイトルからも、未来にむかって動き出した感じがする。栄吉や若だんなの嫁取りの話題が出て、変化を予感させる一巻だった。

    栄吉の来年…栄吉のお見合いの話。若だんなの周りは変わりばえしないようで、少しずつ変わっていく。14の娘にひっぱたかれた若だんなよ…。栄吉は間違いなく尻にひかれるだろう。

    寛朝の明日…小田原に怪異があらわれたと広徳寺に天狗が現れる。不安がる弟子の秋英を寺に残して小田原へ向かう寛朝とあやかし2匹。しかし小田原に近づいても怪異の噂は全く聞かない。不思議に思ったところ、それは天狗の嘘であった。

    おたえの、とこしえ…長崎屋の店主が留守の間、偽の証文を持って現れた上方の店主。期限まで

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    2019年01月25日
  • えどさがし(新潮文庫)

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    しゃばけシリーズのスピンオフ作品。
    シリーズは一通り読んでいますが、この本は特に大好き。
    短編集で、全5作品。

    一太郎は本当の本当のちょい役で一瞬だけ出ますが、ほとんどは一太郎がいない場面。
    シリーズの主役が不在でも、その周りや前後で、他の登場人物がこんな風に存在して生きているのだなぁと感じられるのがとても幸せです。

    個人的に一番好きなのは、「えどさがし」の最後の方に出てくる仁吉の描写。一太郎がだいすきで、心から慕っている様子がすっと入ってくるところがお気に入りです。

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    2019年01月24日
  • おおあたり(新潮文庫)

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    序/おおあたり/長崎屋の怪談/はてはて/あいしょう/暁を覚えず/ 畠中さん、「日本橋の大だんな」に会いに行く

    何かにあたる それもおおあたり。良いことなら嬉しいけれど、悪いことなら嫌だなぁ。その後で悪くなったり良くなったり……この世はふくざつぅ
    栄吉さんの作るあられも食べたいけど、おいしい餡子を待ってるよ♪

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    2019年01月08日
  • いっちばん(新潮文庫)

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    シリーズを最初からこつこつ読みはじめ、この七弾の一冊が、とても好き。
    好きな人の喜ぶ顔がみたい、話がしたい、会いたい、認めてほしいという想いをまっすぐで。ちょっと照れくさい感情がはっきり表現されてるときは、読んでるこっちがおもはゆいというか、かゆくもなるけれども。
    読み終えた後で、登場人物たちひとりひとりを振り返って、じんわり想いに浸れる。
    とってもとっても好き!

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    2018年12月08日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

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    相変わらず面白い!ハズレなしの傑作。

    短編は苦手ですが、収録された5つの短編がひとつの物語を作り出す仕掛け。よくできていて、おもしろい。あっという間に読み終わってしまうのだけが難点。もっとこの世界に遊んでいたいのに!

    きゅんげーっ!

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    2018年12月01日
  • 百万の手

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    畠中恵初めての現代ミステリーとか。親友が火事で死んだあと、残された親友の携帯電話に死んだはずの親友から電話がかかってきた。というホラーな話から始まる。思いもよらない展開を見せて最後まで飽きさせない。

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    2018年10月20日
  • こいしり

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    今回は主人公の嫁取り物語。これはめでたい! と素直に喜べない事件もおこり、まさに波乱万丈。慌ただしさのなかにも人情味あふれる人と人のつながりにほっこりできるのはやっぱりいいなと思います。

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    2018年09月24日
  • まったなし

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    麻之助 清十郎 吉五郎の三人のやり取りが今回も楽しかったです。
    流行り病で死にそうになったり 清十郎の嫁取りやら 子犬探しととても忙しい三人でした これから お安さんも加わりまたにぎやかになりますね(*^^*)

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    2018年07月30日