畠中恵のレビュー一覧

  • ゆんでめて(新潮文庫)
    相変わらず面白い!ハズレなしの傑作。

    短編は苦手ですが、収録された5つの短編がひとつの物語を作り出す仕掛け。よくできていて、おもしろい。あっという間に読み終わってしまうのだけが難点。もっとこの世界に遊んでいたいのに!

    きゅんげーっ!
  • 百万の手
    畠中恵初めての現代ミステリーとか。親友が火事で死んだあと、残された親友の携帯電話に死んだはずの親友から電話がかかってきた。というホラーな話から始まる。思いもよらない展開を見せて最後まで飽きさせない。
  • こいしり
    今回は主人公の嫁取り物語。これはめでたい! と素直に喜べない事件もおこり、まさに波乱万丈。慌ただしさのなかにも人情味あふれる人と人のつながりにほっこりできるのはやっぱりいいなと思います。
  • まったなし
    麻之助 清十郎 吉五郎の三人のやり取りが今回も楽しかったです。
    流行り病で死にそうになったり 清十郎の嫁取りやら 子犬探しととても忙しい三人でした これから お安さんも加わりまたにぎやかになりますね(*^^*)
  • まんまこと
    初めての時代劇物。粋で鯔背でとにかく言葉が綺麗。物語もほっこりで後味スッキリで最後までスラスラ読めました。今はとにかく続きが読みたい!
  • 若様組まいる
    アイスクリン強しの続編、というか前日譚というか。長瀬をはじめとする若様組が、巡査になるため教習所(警察学校)に通うなかで起きる事件、育まれる友情。アイスクリンをもう一度読み直したくなる。
    長瀬がまだ若く、アイスクリンほど腹黒くもなく、弱い部分も描かれているが、まぁとにかく格好よい。時代を背景とした派...続きを読む
  • まったなし
    じつはいままで麻之助に思わせぶりな態度を取る「お由有さん」が、あまり好きではありませんでした。
    真実を知ったいま、いつかどこかで、二人の時間が重なる日がくればいいねと、ほんの少し思う自分がいます。

    私は「お寿ずさん」が好きなので、できれば麻之助には、このまま一人でいて欲しいんですけどね(笑)

    ...続きを読む
  • ちんぷんかん(新潮文庫)
    散りばめられている言葉が宝石のようで、
    現代を生きる指標にもなる。
    若だんなは少し、最後の最後にまた、一つ大人になった。
  • なりたい(新潮文庫)
    作者は本当に文体が自然。ついついと先へ読んでしまう。
    今巻はみんなが「なりたい」もの。みんななりたいものがあるよね、そしてそのなりたいものになる為に努力したり、我を通したり、でも、若旦那もそうだけど・・・努力している間になりたいものになってるのでは・・・?そういう面があるのでは?。それがつらつらと自...続きを読む
  • うずら大名
    新しいキャラクター!佐久夜さん かわいいです。 泣き虫の吉之助と見目麗しい有月様!
    武家の名を売る話しは、他の本でも読んだけど本当に あるんだなぁとちょっと悲しい気持ちになりました。
  • うずら大名
    序/一 うずら大名/二 御吉兆聞こえず/三 大根一万本/四 書き付けの数字/五 佐久夜の初泳ぎ/六 江戸の合戦

    うずら大名?? 何のこと?と思いながら読み始める。
    江戸の時代、長男より後に生まれた男たちの物語。吉也も二人のお武家もその他大勢それぞれに想いがあって、毎日が何の変化もなく過ぎているよ...続きを読む
  • なりたい(新潮文庫)
    年始にふさわしい物語でした。
    シリーズ14作目、とてもゆっくりですが若だんなの成長を感じることができて嬉しいです。
    今回のお題だからかもですが、読みながら短編よかったなあ、とくに生まれ変わって出会う話が。と思っていたのですが、最後の最後がまさしく短編につながって感動でした。
    このあともう一度短編を読...続きを読む
  • まんまこと
    古名主の息子、麻之助と親友の清十郎、吉五郎の三人組の
    青春時代短編小説。
    主人公はお気楽ものの麻之助だが、しょうもない男のようで、
    かなりしゃんとして難問奇問を解いています。
    “しゃばけ”シリーズは人外のものたちとの関わりが
    各物語に散りばめられていますが、
    こちらは純粋に人と人との関わりが物語を紡...続きを読む
  • えどさがし(新潮文庫)
    外伝なので、若だんなの出番がちょこっとしかなかったのがさみしかったです。
    この本を読んで、自分が思っていたよりも若だんなのことが、気に入っていたことに気が付きました。笑
    若だんなが出てくる話を、読みたくなりました。
  • まんまこと
    しゃばけシリーズのひとつかと思って借りたら、違うシリーズでした。
    しゃばけもいいけど、わたしはこちらの方が好きです。
  • おまけのこ(新潮文庫)
     すごくはまってきました、しゃばけシリーズです。今回は第4弾です。
     遠方への出張があったので、その行き帰りで読みました。やっぱり遠いとたくさん読むことができて楽しいですね。
     しゃばけシリーズ、人気がある理由がわかります。読めば読むほどしゃばけ世界にとりこまれていきます。

     「こわい」はさみしい...続きを読む
  • ちんぷんかん(新潮文庫)
     しゃばけシリーズ第6弾です。今回は短編です。
     1作目からかなり驚きました。なんと若だんなが死んでしまいました。妖の袖の中にいたがために一緒に三途の川まで来てしまうという・・・。川辺には、小石を積む子供達、そしてその石を崩す鬼。鬼は決して子供達に手を上げることはなく、ただ、石を崩すだけ。
     秋英が...続きを読む
  • いっちばん(新潮文庫)
     とうとう手持ちのしゃばけシリーズが最後になりました。とても楽しんで読むことができました。
     本作はシリーズ第7弾で、短編モノです。

     「いっちばん」は通町で横行しているスリの犯行に頭を悩ませる親分の話なのですが、若だんなを元気づけようとする妖たちとこのスリ事件が重なって・・・。若だんな大好きな妖...続きを読む
  • うそうそ(新潮文庫)
     しゃばけシリーズ第5弾です。しゃばけ祭りが続いています。
     本作は1作目のしゃばけ以来の長編作品です。
     畠中さんの作品は、短編と長編だと全然イメージが違うように感じます。長編のほうが妖怪色が強く、ファンタジー感が多いように思います。
     今回は若だんなが旅に出ます。あんなに身体の弱い若だんながかな...続きを読む
  • ちんぷんかん(新潮文庫)
    可愛らしさにくすくす。
    切ない別離に、涙が溢れて。

    タイトルからはちょっと想像しづらい読後感。
    本を読んで泣いたのは、いつぶりだろう。