長岡弘樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
警察小説についていろいろ調べる中で知った作家さん。本作はドラマ化したのは知っていましたが未見のため、まっさらな状態で読み始めました。
いやあ、普段ミステリしか読まない私ですが、たまに別ジャンルの本を読んでみると楽しいですね〜。
連作短編という形も読みやすく、数時間でサクサク読み終えることができました。
読みながらずっと頭にあったのは、「警察官になるって、こんなに大変なんだな……」と、その一心。
移動の際も4歩目からは駆け足で、など規律の細かさに驚愕。また、他のレビューには「警察官になりたい人がこんなに陰湿だなんて……」とショックを受けている方も多々見受けられましたが、私個人はまあこんなものだよね、と納得です。
陰湿な縦社会だからこそ、そこからはみ出る人々が「正義の警察官」として我々読者の心を打つのではないでしょうか?
どのお話も割と悲惨な事件が起きるわけですが、続くお話で泥臭くもがいている姿が見られてホッとします。
そんな中、どこか掴みどころのない都築巡査がずっと気になっていたので、彼が主人公となる「背水」は特に印象的な結びでした。
『教場』シリーズは続編もたくさん出ていますが、個人的には今回の”第九十八期生”が第一線に出てからの活躍が見たくなりましたねぇ。いつかスピンオフで何卒。
お初の長岡弘樹さんでしたが、淡々とした描写の中でスッと世界の見え方が変わる描き方が印象的でした。
合わせて短編集も購入したので、「教場」から舞台を移すとどんな世界が広がるのか、読むのが楽しみです(^^)