長岡弘樹のレビュー一覧
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ドラマは、風間が“アレ”過ぎるので見ないのですが、原作本は面白くて読みます。この作品は、映画の原作にもなっている様です。
いやぁ、そうなんですよ。読んでいると、風間の声が“あの人の声”で脳内再生されちゃうんですよねぇ(苦笑)。困ったもんだ。それだけ演じている俳優のインパクトがあるという事なんでしょう。
それは良しとして、この作品は、風間が警察学校に赴任してきたときを描いています。教場シリーズの最初では、そのあたりは描かれていなかったのですが、これであきらかになりましたね。っていうか、風間って、始めからこんな強烈だったんだ。
面白かったです。 -
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ネタバレ今年4月の刊行を見落としていた、長岡弘樹さんの新シリーズだそうである。警察物ではあるが、キーパーソンは、警察を定年退職し、非常勤で働く交番相談員。百目鬼巴(どうめきともえ)という名前とは裏腹に、見た目は普通で温厚だが…。
「裏庭のある交番」は珍しいが、交番での警察官の自殺は時々耳にする。最近この手段はあまり聞かなくなった気がするが、その裏の真相とは。正直、百目鬼さんの説には少々無理があるが、それ以上に幕引きに突っ込みたくなったぞ。
「瞬刻の魔」。ある事故の後、警察学校時代からのライバルが、列車に身を投げた。百目鬼が語った説は、隅々までごもっとも。彼に警察官として何の落ち度もないが、そ -
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ネタバレ長岡弘樹さんの『教場』シリーズ、まだ続くようである。前作同様、帯にでかでかと木村拓哉の名前があるのはともかく、オーソドックスというか、シリーズ初期に原点回帰したような印象を受ける。
第一話「会意のトンネル」。同期入校してきたある2人の、知られざる関係とは。何だか無理矢理な感があるが、こんな凝ったメッセージに風間はしっかり気づいた。同期に詮索好きがいなければ、とは思うが、彼は退校だけでは済むまい。
第二話「不作為の鏡」。精神疾患により、鏡の前から離れられないという学生。ある同期が、彼のサポートを申し出た。その裏にある真の目的とは。純粋な正義感のみで入校してくる者ばかりではない現実。風間 -
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ネタバレ微笑みに死す(三上延)
晴子さんの覚悟が凄まじい。
時坂家の血は繋ぎつつも正夫さんの拠り所を否定しないように守った。
祖父の明太郎さんは正夫さんが晴子さんを死なせたと考えたけど、晴子さんの自殺は正夫さんの為であっても正夫さんのせいではないだろうな。
でも正夫さん気付いてしまったんですよね。
名もない男(長岡弘樹)
頑なに名前が出ないと思ったけどそういう事か。
姓と名の区切りが重要。
いくら名前が羨ましかったとしても許されることではないだろうに。
ただでさえ嫌な思い出しかないのに自分が目指してた俳優になったって聞いて感情がぐちゃぐちゃなところ、地味に上からの許してくれよな。なんて言われたら手が -
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ネタバレ『教場』(きょうじょう)は、ご存知の方も多いと思うが、長岡弘樹さんによる警察学校を舞台とした日本の警察小説シリーズ。ドラマ化され、主人公の風間教官を木村拓哉が演じたことからも、有名な作品。
『新・教場』このシリーズの新刊だ。
今回の『新・教場』は、来年に初の映画化になる原作とのことで読んでみた。頭の中で、キムタクが演技してました(笑)
面白かった!
相変わらずのクールで鋭い、時には警察学校の生徒たちにも残酷な仕打ちも平気でする。少しだけネタバレすると、今回も警察学校の生徒たちはたくさん辞めます…
確かに警察官の不祥事も実際多いから、危険な思想の人物や癖の強すぎる性格の人が警察官になるのもど -
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犯人と刑事の対決だけでなく、刑事指導官の風間が加わることによって違うおもしろさを味わうことができた。犯人と刑事、犯人と風間、刑事と指導官というような関係に謎が絡み、倒叙物による犯人の心情が描かれる。話によって犯人が仕掛けたものや、偶然に起こったことなど謎の種類も様々。いちばんの関心事は、最後の話で風間が警察学校へ行くことになる経緯が描かれる。義眼になったことからここへ繋がるのかと納得。
教場は、まだ1冊も読んでいないので、「新・教場」「教場」「教場2」「風間教場」と時系列に沿って読んでいこうと思います。8月には、「新・教場2」が刊行されるそうですが、これも最初の「教場」よりも前になるのでしょう