長岡弘樹のレビュー一覧
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警察学校教官になる前の風間公親の話です。それぞれのタイトルが刑事コロンボと似ていて、犯人側から描く倒叙ものになっています。作者がホントにコロンボが好きなんだなと思わずニヤッとしてしまいます。
TVドラマになった時に読んだので、今回2回目です。今度は「教場」が2026年に映画になることと、原作の「新・教場」も文庫になったので、時系列順に刑事指導官時代から読むことにしました。どの話がドラマになったのか忘れましたが、犯人を落とす決め手になるものがそれぞれ面白く、どこかコロンボに似ているのもうなずけます。
この巻の最後には、風間公親の義眼の理由が…。ドラマはちょっと違っていた気がします。そして、これが -
Posted by ブクログ
長岡弘樹『新・教場』小学館文庫。
『教場』シリーズの第6作。
またまた木村拓哉主演で映画化されるようだ。プロローグとエピローグ、短編6話収録の連作短編集。
プロローグでは、あの風間公親が警察学校に赴任し、さっそく類稀なる捜査知識と洞察力を見せ付ける。また、プロローグでは伝説の刑事と呼ばれた風間が何故、警察学校に赴任して来たのかという説明もあり、これまでのシリーズを一旦リセットし、仕切り直しているから『新・教場』ということのようだ。
相変わらず面白い。警察学校という特殊な場にミステリー要素を持ち込み、風間公親という非常に興味深いキャラクターを登場させたのが面白さの理由であろう。しかし、風 -
Posted by ブクログ
ネタバレ長岡さんの短編6篇、前作たち同様今回も切れ味抜群。
この相談員の切れ者っぷりに暑さも吹っ飛ぶような爽快感を感じます。
「ものごとをほじくり返すとろくなことがない」が信条で実際そのようにスルーしてしまう(いいのでしょうか。でも信条ではなく心情を取ったということか⋯)事件もあり、「この人何者感」が読めば読むほど深まっていきます。
ぜひ交番相談員になる以前の現役の頃の話も読みたいけれどいつか出ることはあるのかな⋯それはないのか。現役引退した相談員という立場で事件に向き合うからおもしろい小説になるということか。
ゾッとする話も結構あり「瞬刻の魔」「曲がった残効」、とりわけ「噛みついた沼」は食欲も暫