あらすじ
シリーズベストセラー!鬼教官誕生の前日譚!
T県警では、各署に所属するキャリア三か月の刑事の中から一名が選ばれ、定期的に本部に送られる。「風間道場」と呼ばれる刑事育成システムだ。待ちうけるのは指導官・風間公親によるマンツーマン指導。殺人事件の現場を風間とともに捜査しながら、三か月間みっちり指導を受ける。卒業生はエース級の刑事として活躍しているが、見込みがなければ交番勤務に戻されると噂される。後のない新米刑事たちは、背水の陣で事件に臨む!
●第一話 仮面の軌跡
御曹司から結婚を申し込まれた日中弓は、交際相手に別れを告げるが、二人の秘密を暴露すると脅された。
●第二話 三枚の画廊の絵
画廊を営む向坂善紀の息子・匠吾は、美術の才能があり芸大進学を望んでいる。しかし、その夢を阻む者が現れた。
●第三話 ブロンズの墓穴
佐柄美幸の小学生の息子は、いじめが原因で登校拒否になった。事実を認めない担任教師に、美幸は業を煮やしていた。
●第四話 第四の終章
隣室に住む女優から、佐久田肇は助けを求められた。彼女の部屋で劇団仲間が自殺しようとしているという。
●第五話 指輪のレクイエム
デザイナーの仁谷継秀は、自宅で仕事をしながら認知症の妻の介護をしていた。疲れきった仁谷には恋人がいた。
●第六話 毒のある骸
法医学教授の椎垣久仁臣は、司法解剖時に事故を起こし、部下に大怪我を負わせた。公になれば、昇進は見込めない。
※本書は過去に単行本版として配信された『教場0 ~刑事指導官・風間公親~』の文庫版です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
警察学校教官になる前の風間公親の話です。それぞれのタイトルが刑事コロンボと似ていて、犯人側から描く倒叙ものになっています。作者がホントにコロンボが好きなんだなと思わずニヤッとしてしまいます。
TVドラマになった時に読んだので、今回2回目です。今度は「教場」が2026年に映画になることと、原作の「新・教場」も文庫になったので、時系列順に刑事指導官時代から読むことにしました。どの話がドラマになったのか忘れましたが、犯人を落とす決め手になるものがそれぞれ面白く、どこかコロンボに似ているのもうなずけます。
この巻の最後には、風間公親の義眼の理由が…。ドラマはちょっと違っていた気がします。そして、これが次の「教場X」にどう繋がり、指導官から教官になっていくのか興味はつきません。
Posted by ブクログ
いつ読んでも飽きない小説といえば教場ですよね!
風間教官かっこよすぎます!!!
この本は警察を目指してる生徒が通う警察学校をテーマに書いていると思います。
僕のお気に入りのシーンはネタバレになるので書けませんが。きっと共感できると思います。
ぜひ見てみてください。
Posted by ブクログ
なんだなんだ!
ラストの風間指導官のかっこよさは。
本当にかっこいい。
それまでの流れは、風間道場に入った警察官達へ教示する風間や殺人事件の動機や事件解決への短編であったが、ラストのストーリーのみ他とは違っていて壮大、且つ風間の完璧さ、人としての大きさが際立っている。
他のストーリーでは、第2話の3枚の画廊の絵がよかった。親子の情愛の話にはいつも深く考えさせられる。
風間指導官の義眼の理由が明らかになる本書であるが、
風間の絶対的な正義感や優しさも表現され、ますます風間指導官に心酔してしまう。
Posted by ブクログ
風間教官の刑事指導官時代の話。教場、教場2を読んでから読んでもいいし、今作を読んでから教場シリーズを読むとまた違う読み方ができて、より面白い。
Posted by ブクログ
風間さんの過去編で、現役刑事時代の話でした。
認知症の話ではボロボロ泣いてしまった…心の琴線に触れる話でした。
風間さんが何故義眼になったのか、その背景にも触れています。とても面白かったです。
Posted by ブクログ
刑事時代の風間が門下生と呼ばれる新人を育てながら事件を解決していく短編集。
さいごの第6章では、目を負傷した経緯も描かれています。
それぞれの章に新人1人、事件1件で構成されており、とても読みやすく一気に読める作品でした。
Posted by ブクログ
ドラマは数話視聴済み。確かにスペシャルより連続ドラマ向きな内容だった。原作の方があっさりしていた。「仮面の軌跡」はトリック先行で、タブレットにサインを残すなんて理由はこじつけにしか思えなかったが、1番印象に残る。風間は初見で真相に到達しているのか。優秀すぎて恐ろしい。「三枚の画廊の絵」のように感情に揺さぶりをかけるような手法も用いることもできるなんて。冷徹なだけでなく、心の機微を知り尽くした風間に最早弱点は存在するのか。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目
今回は風間公親が警察学校に来る前、刑事だった頃に新人刑事の教育をしていた話
以下、公式のあらすじ
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累計60万部。鬼教官誕生の前日譚!
T県警では、各署に所属するキャリア三か月の刑事の中から一名が選ばれ、定期的に本部に送られる。「風間道場」と呼ばれる刑事育成システムだ。待ちうけるのは指導官・風間公親によるマンツーマン指導。殺人事件の現場を風間とともに捜査しながら、三か月間みっちり指導を受ける。卒業生はエース級の刑事として活躍しているが、見込みがなければ交番勤務に戻されると噂される。後のない新米刑事たちは、背水の陣で事件に臨む!
●第一話 仮面の軌跡
御曹司から結婚を申し込まれた日中弓は、交際相手に別れを告げるが、二人の秘密を暴露すると脅された。
●第二話 三枚の画廊の絵
画廊を営む向坂善紀の息子・匠吾は、美術の才能があり芸大進学を望んでいる。しかし、その夢を阻む者が現れた。
●第三話 ブロンズの墓穴
佐柄美幸の小学生の息子は、いじめが原因で登校拒否になった。事実を認めない担任教師に、美幸は業を煮やしていた。
●第四話 第四の終章
隣室に住む女優から、佐久田肇は助けを求められた。彼女の部屋で劇団仲間が自殺しようとしているという。
●第五話 指輪のレクイエム
デザイナーの仁谷継秀は、自宅で仕事をしながら認知症の妻の介護をしていた。疲れきった仁谷には恋人がいた。
●第六話 毒のある骸
法医学教授の椎垣久仁臣は、司法解剖時に事故を起こし、部下に大怪我を負わせた。公になれば、昇進は見込めない。
【編集担当からのおすすめ情報】
2020年新春、木村拓哉主演で超大型スペシャルドラマ化される
『教場』シリーズ第三弾。
伝説の鬼教官誕生前夜を描く全六話。
スリリングな展開と驚愕のラストが待ち受ける!
「刑事コロンボ」へのオマージュとなる各話タイトルも楽しみどころです。
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これもまた連続ドラマを見ていたので、ほとんどのエピソードは既知
2回のスペシャルドラマの後に「教場 0」で前日譚をやるという流れはちゃんと原作通りにしてるのだなぁ
犯人は冒頭でわかっている倒叙ミステリの構成になっている
風間から追い詰められる犯人の気持ちになったり
前作同様に風間は気付いていてヒントだけ与えられて試されている教え子のような視点でもある
ドラマを見ているときにも思ったけど
交番勤務が左遷のような位置づけになっている事に多少の疑問を感じる
確かに新任警官は交番勤務から始まり、自分の要望や適性に応じて各課に分かれていくけれども
経験を積んでまた交番勤務になる人もいるわけで、冷遇されている部署という印象を受けてしまう
実際どうなんですかね?
さらに続編もあるけど、ここまでである程度満足してしまったので
続きを読むかは未定
Posted by ブクログ
教場シリーズの前日譚。ドラマを先に視聴済み。
ドラマの方はあれこれ感情移入できるように脚色されてるけど、大枠は同じ。
個人的には捜査モノが好きなので前2作より今回の方が好みだった。
ドラマ版より指導される警官たちのアクが強くないので結構淡々と進んでいく感じ。
(確か)ドラマと違って、指導される側の人たちに微妙なつながりがあって(先輩・後輩として)、道場で学んだ知識が継承されていくのが良かった。
鰆焼くお話しんどすぎて泣いちゃう…。
例の事件のところは結構短尺で描かれていたけどやはり衝撃。
ここからどう展開していくのか気になる。
Posted by ブクログ
教場シリーズだったから買った一冊。
新人刑事を指導する話だった。
連作短編の小説
どの話も新人刑事が自分で考えて事件解決に繋がっているのは良かった。
「教場」、「教場2」の前の話で鬼教官誕生までの事も分かり謎が一つ減った。
終始緊張感があるから話が暗いイメージがあったが、どの話も楽しめた小説でした。
Posted by ブクログ
教場シリーズ3作目!
おもしろいなぁ。
最近おもしろいと思えるドラマが少なく、こういう面白い本が原作でドラマ化されるのは楽しみ!
ドラマとテレビは内容が違う部分もあるけど、本もドラマもたのしみ。
Posted by ブクログ
風間の新米刑事育成時代の倒叙ミステリ連作短編集。どの事件も先が気になり、良くできていて純粋に面白かった一冊。シリーズにカウントされるがこれ一冊でも独立した刑事モノ作品だ。
Posted by ブクログ
風間公親が、警察学校になる前の話。
教場シリーズだからこそ、
面白い作品だと思った。
ミステリとして事件を解決するというより、
風間公親が部下に考えさせて、結果を出させる。
それこそ教場シリーズだなと感じました。
Posted by ブクログ
短編集
各話共通の構成としては事件発生➡️捜査➡️新米刑事の刑事になる際の流れと前話新米刑事からのアドバイス➡️風間からのヒント➡️新米刑事が事件解決
また最終話では例の女性刑事と風間の現在に至る原因となった事件も発生
教官時代の風間とは違う別の風間も見れる
教場時代の風間も面白いし刑事時代の風間も面白い
Posted by ブクログ
教場シリーズの前日譚。
こういったシリーズではしょうがないのかもしれないが、風間の解決能力が超人的なレベルになっている。
事件を一瞥して犯人がわかるというような。
ワトソンが、何らかの理由で問題解決をできないホームズの示唆を得て、事件を解決するという体裁は面白いが、三作目となると中々新鮮味という意味では苦しくなる。
Posted by ブクログ
風間道場と呼ばれる風間教官の刑事ストーリー!
短編集なので読みやすい。
一瞬で読めた。
それにしても、風間教官は頭脳明晰過ぎる!
新人警官の人脈も繋がりがあって面白かった!
Posted by ブクログ
ドラマ化続編も話題の警察小説短編集、久々の長岡弘樹。
警察学校の鬼教官となる前、刑事指導官時代の風間公親と、鬼指導官に新米刑事の活躍を連作短編の形で描いています。
風間がちょっとホームズ感があり過ぎて・・・ですが、それを差し引いても楽しめる作品でした。ドラマ続編放送前に、次作まで読みたいと思います。
Posted by ブクログ
教場シリーズのエピソード0。ドラマを観た後だからずっと風間刑事が木村くんだった。刑事着任三ヶ月の新米が送り込まれる風間道場。多くを語らず部下に考えさせて、時には追い込みながら事件解決と刑事としての成長を導く。部下からみた風間だけじゃなくて周りの刑事から見た風間も知りたかった。最終盤、風間の眼はこうして義眼になったのか。
Posted by ブクログ
風間教官が刑事だった時のストーリー。若手刑事をさりげなく誘導し真相を導き出していく手法はお見事。若手刑事とのやりとりが興味深く楽しめた作品であった。
小説でありながら連続ドラマを観たような気になった。
Posted by ブクログ
刑事指導官という風間公親ありきの仕事がある
OJTを捜査現場に持ち込み、捜査官の成長の
ためなら犯罪を暴くことを後回しにさえするw
衝撃のラストを経て警察学校教員となる
Posted by ブクログ
教場シリーズ第3弾。今回は前2作の前日譚といった趣。シリーズのキーパーソンである風間公親が、警察学校の教官になる前、県警捜査一課強行犯係でキャリアの浅い刑事を実地教育する通称「風間教場」を行っていた頃の話が全6話収録されている。
風間の、口数は少ないが圧が感じられる雰囲気はここでも変わらず発揮されている。熱さはないが、冷静に判断する眼力と異常なまでの冷徹さは、やはり凄まじささへ感じる。
最終話では、前2作までの風間にまつわる謎が明かされる。
Posted by ブクログ
月9ドラマになっていたので読んでみました。
1.2をドラマでみていたため、風間刑事がキムタクに脳内変換してしまい『キムタク渋いな』って読んでました(*^_^*)
感想は、風間刑事と相棒の右京さんを引きあわせてみたい!ですかね。
Posted by ブクログ
刑事指導官・風間公親。
県警本部の風間道場と呼ばれる、刑事育成システム。新米刑事を風間のもとで、3ヶ月みっちりと鍛え上げていく。
『交番勤務に戻るか?』
6つの事件。
風間の教えを受けた6人の刑事。
言葉少なに、確実に犯人に近付いていくように、6人の刑事を導いていく、風間。
教場での指導教官として、真実を見抜く洞察力。
刑事として、やはり凄まじい。
ここに指導教官・風間の原点がある。
自らが負傷しながらも、証拠物件の保存が第一…
もはや常人とは思えない。
もっと長編で、刑事指導官として、新人刑事とともに事件を解決していく、風間をみてみたい。
それは贅沢か…
何かものたりない…
『ブロンズの墓穴』 母親・佐柄美幸が、息子に対して、クラスでいじめがあったことを認めようとしない、担任・諸田を殺害する。
殺害しなくても…
息子はどうなる…
殺人を犯しても、何も解決しない。
どころか、息子はいじめどころではない…
何かやるせない…
Posted by ブクログ
教場シリーズ第三弾
風間鬼教官誕生の秘密が明かされます
事件の捜査を通して、新米刑事を教育指導していく短編6作からなります。
●第一話 仮面の軌跡
一方的に別れを告げた交際相手から脅された女は、タクシーの中でその男を刺し殺す
●第二話 三枚の画廊の絵
身元不明の死体、その背後にあったものとは
●第三話 ブロンズの墓穴
いじめが原因で登校拒否になった子供の担任教師を恨んだ女は..
●第四話 第四の終章
劇団仲間が自殺。その現場を目撃した隣室の男
●第五話 指輪のレクイエム
認知症の妻の介護をしていた男は
●第六話 毒のある骸
ここで、風間が隻眼となってしまう事件が起きます
謎解きがメインのショートストーリです
犯罪者と新米刑事(+風間)のやり取りが見もの
Posted by ブクログ
教場シリーズ第3弾!
といっても、今までより過去、前日譚になるんかな。
風間さんが、現役バリバリの頃なんやけど、やっぱり見込みのある新人を教えてる。OJT形式で、その名も「風間道場」。
ほんまは、風間さんも、道場の方が良かったんかもしれんな。あんな事がなければ…でも、教えながら、事件解決できるんか?
それぞれの教え子毎の短編6作品。
とにかく、自分で考えろ!って感じの教育。まぁ、義務教育ではないし、国民の命を守る仕事なんで、厳しいのは仕方ないか。
別に、どの仕事でも、自分で考えない人とペアはしんどい〜
風間さんは、厳しいけど、実は優しいんやろな。
でも、最後のは、そんな冷静に…そんなことなってんのに…自分に厳しいレベルではないと思うんですけど(−_−;)
Posted by ブクログ
風間が警察学校で教官になる前の、刑事指導官としての様子が描かれています。
一話一話が短いので、犯人の目処がつきやすいですが、風間の鋭さが強調されています。
また、風間が義眼を使用するようになった理由も描かれているので、教場シリーズを読み進めたい人は必見です。
Posted by ブクログ
短編小説なので事件解決の糸口などがすぐに見つかってしまうが、それでも着眼点はすごい。
風間道場がどのように出来て、警察学校に繋がるのかがわかる。