あらすじ
映画「教場 Requiem」ノベライズ!
警察学校の冷酷無比な鬼教官・風間公親が、かつて刑事指導官として鍛えあげた精鋭たちが、深夜の第三教場に結集していた。風間の右眼を千枚通しで失明させ、殺人犯として逃亡中の十崎波琉を捕えるためだ。彼らは十崎の妹の現住所をつきとめたが、妹は既に何者かに攫われ、連れ去られていた。十崎が第205期の卒業式に現れると予測した風間道場の門下生たちは式の当日、校内に各自潜伏し、決戦にのぞもうとする。
そんな中、卒業式に向けてカメラ係を任された第205期の生徒・門田陽光は、風間の“ある異変”に気がついていた──。
木村拓哉主演、映画「教場 Requiem」完全ノベライズ!!
(底本 2026年2月発売作品)
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Posted by ブクログ
映画を観てから購入しました。
教場でのストーリーはもちろんですが、前編のReunionでも出て来た風間教場の卒業生と風間道場の門下生達のシーンが追加されていて、映画とは違った展開が見られます。
また、ラストの風間教官の眼についても書かれていますので、是非。
Posted by ブクログ
著・涌井学、原作・長岡弘樹、脚本・君塚良一『映画「教場 Requiem」ノベライズ』小学館文庫。
木村拓哉主演映画の『教場 Requiem』ノベライズ。『プロローグ』と『第一話 類似シナリオ法』、『第二話 周到な性格』、『第三話 目的』、『エピローグ』から構成される。
原作小説の映画脚本のノベライズだけに原作小説のエピソードが至る所に、散りばめられている。
風間公親が警察学校の生徒を篩に掛けるメインストーリーと並行し、風間の右目を奪った十崎波瑠を逮捕しようとする風間道場の門下生たちと風間教場の卒業生たちの奮闘が描かれる。
長岡弘樹の小説は時に読者を置き去りにする冷たくドライなところがあるのだが、映画のノベライズともなると懇切丁寧な描写が増え、ねっとりとした雰囲気に変わる。
『プロローグ』。前作の『エピローグ』からの続き。遠野刑事を殺害し、風間公親の右目を奪った凶悪犯の十崎波瑠の妹の澄田紗羅が何者かに拉致される。
『第一話 類似シナリオ法』。最近読んだ『新・教場 2』の『第三話 遺恨の経路』に描かれていたエピソードであった。同じ教場の真鍋辰貴と交際している木下百葉は、真鍋が1ヶ月前まで同期の洞口亜早紀と付き合っていたことを知る。そんな百葉は真鍋とクリスマスに会う約束をしていた。しかし、風間は百葉のミスを理由にクリスマスの日に全員の外出を禁止する。
『第二話 周到な性格』。余りにも用意周到であるがために墓穴を掘るというのは、ミステリーの謎解きにはたまに使われる。用意周到が仇となる有名なミステリー小説と言えば、江戸川乱歩の『心理試験』を思い付く。散りばめられた伏線の数々が風間公親の鋭い目により、1つにつながる。陸上競技が得意で妹思いの初沢紬は来たるべき長距離走記録会に向けて、食生活を含め、準備を重ねていた。そんな時、紬は妹の環から相談を持ち掛けられる。
『第三話 目的』。『新・教場』の『第六話 カリギュラの犠牲』に描かれたエピソードなのだが、配役がぐちゃぐちゃに変えられた上に、映画らしい派手な演出が追加される。警察学校の卒業式の日を狙って、十崎波瑠が動くことを予測した風間道場の門下生と風間教場の卒業生が十崎を逮捕するための包囲網を敷く。
『エピローグ』。警察学校の卒業式で起きた大事件の完結編と共に風間教場の卒業生たちの未来が描かれる。
本体価格620円
★★★★