長岡弘樹のレビュー一覧

  • 血縁
    父の本棚から拝借した一冊。
    長岡さんの作品は恐らく初めて読みますが、教場の作者と知りなるほど納得。

    短編集は久しぶりでしたが、ゾクリとする人の怖さを描いたもの、ほっこりと心が温かくなるもの、それぞれにレベルが高く、全体のバランスもよいと思います。

    文体も好きだったので、他の作品も読んでみたいです...続きを読む
  • 殺人者の白い檻
    長岡さんにしては珍しい長編。

    真犯人はすぐに予想できちゃうんだけど、なかなか読ませてくれるので楽しめたw

    いや…設定はハード過ぎるけどね?www
  • 殺人者の白い檻
    長岡弘樹の最新作ですが、物語の設定が良くて楽しめました!主人公の脳外科医の医師が、かつて自分の両親を殺害した死刑囚の脳手術を担当することになり、医師としての立場と被害者家族としての立場から、この死刑囚との向き合い方に葛藤しているところ、もしかしたら冤罪かもしれないとの疑念も入り、混乱しつつも、最後は...続きを読む
  • 本格王2022
    いろんなシチュエーションの推理小説なので、それぞれ楽しめる。
    決して殺人事件の犯人捜しだけじゃないんだ。
    特に面白かったのが浅倉秋成さんの「糸の人を探して」。
    冴えない、モテない大学生の河瀬倫義が、友だちに誘われて5×5の合コンに行く(その友だちは用事があり来れない)。しかも自分に好意をもっている女...続きを読む
  • 殺人者の白い檻
    2022/07/31リクエスト 4

    刑務所のすぐ隣にある総合病院に勤務する脳外科医の尾木敦也。彼はもう医者を辞めようと休職していた。
    そんな休職中のある日、院長の直々の依頼により、刑務所からクモ膜下出血で搬送されてきた「スペ患」の執刀をすることになる。
    緊急開頭手術で命を救うことはできたが、スペ患...続きを読む
  • 傍聞き
    短編集であるが、ミステリーの面白さが詰め込まれており面白かった。特に最後の『迷走』では隊長である室伏の行動の不可解に何の意味があるのかが気になりスピード感が増した。
  • 教場 1

    警察官のタマゴたち

    警察官って憧れてなっちゃダメなんだ
    人を見たら泥棒と思えって言うけど
    まさにそんな感じ…
    風間教官の義眼が怖い
  • 偽りの捜査線 警察小説アンソロジー
    読みやすい長さだけど読み応えがある。初めて読んだ作家もいたが好きな作風だったので、長編も読んでみたい。特定の作家に偏りがちなのでオムニバスは新境地を見つけるのに役立つ。
  • 本格王2022
    初めて読む作家さんの作品に触れられて良かった。本格王と言うだけあって難しく何度も戻って読んだものも、、道尾秀介の眠らない刑事と犬が1番好き。
  • 白衣の嘘
    医者と患者の微妙な関係、患者同士のやり取り を扱う短編が6本.読破の後、「白衣の嘘」という題名は少し違うなという感じを持った.登場する医師はどなたも素晴らしい技術を持ち、人間的にも優れており、「嘘」というより「葛藤」かなと思った.「小医は病を医し」が良かった.角谷の心を純真なものに変えた喬木の行動の...続きを読む
  • 傍聞き
     2008年に日本推理作家協会賞短編部門を受賞した表題作含む4編収録の短編集。
     それぞれの作品に登場する人物の職業はバラバラ。救急隊員、女性刑事とその娘、消防士、元受刑者。どの作品も不可解な行動が描かれているが、その行動にはそれぞれに奥深いドラマがあって心地よい読後感を残す。ミステリーではあるが、...続きを読む
  • 傍聞き
    ずっと前から気にはなってたけど短編ということで敬遠してた一冊。横山秀夫的なのを予想してたけど全く違って、主人公も警官や消防士など様々で、それぞれキャラクターが見事に魅力的。というか短く削ぎ落とした文章の中で魅力を感じさせる技術がすごい。
    やっぱり長編が読みたくなるな。3.9
  • 波形の声
    短編集。さまざまな状況があり、それぞれの心情があり、解決になるほどという納得感がある。
    面白かった。
  • 119

    119

    石を拾う女/白雲の敗北/反省室/灰色の手土産/
    山羊の童話/命の数字/救済の枷/
    フェイス・コントロール/逆縁の午後

    消防署員をめぐる九つの物語
    要救助者の命も自分の命も同じ一度しかない いのち
    その重さにどうやって折り合っていくのか……
  • 巨鳥の影
    短編のサスペンスミステリーですね。
    モノローグ形式で余計な描写が無い分文章が冴え渡り、それでいて人間の温もりを感じさせられる文章はさすがですね。
    全部で8編。それぞれに魅力を引き出した秀作だと思います。
    今後の活躍が楽しみですね。
  • 教場0 刑事指導官・風間公親
    短編集
    各話共通の構成としては事件発生➡️捜査➡️新米刑事の刑事になる際の流れと前話新米刑事からのアドバイス➡️風間からのヒント➡️新米刑事が事件解決
    また最終話では例の女性刑事と風間の現在に至る原因となった事件も発生
    教官時代の風間とは違う別の風間も見れる
    教場時代の風間も面白いし刑事時代の風間も...続きを読む
  • 風間教場

    1、2と比べ内面の表現も多くなったせいか、風間が多少人間味があるというか丸くなった感はあった
    ただ苛烈な場面もあり、ある時には『私を甘く見るなよ』と言うことも
    また登場当初は周りの良くない噂もあった校長であったが話を進めていくうちに、それこそ人間らしい一面も垣間見られ共感できる部分もあった
    生徒個...続きを読む
  • 猫はわかっている
    猫に深く関わっている物語もあれば、ほんの一部分にかませて描かれているものもありますが、どれも面白かった。

    「世界を取り戻す」
    最近猫を亡くした身としては、共感できる部分が多々ありました。日常生活の中で描かれる猫と登場人物の絡みが泣ける。。第1弾もあるのかな?ぜひ読んでみたい

    「50万の猫と7セン...続きを読む
  • 猫はわかっている
    猫小説アンソロジー。猫好き必読。もうどれを読んでも可愛い! 全部可愛い!
    ミステリ好きとしては有栖川有栖「女か猫か」、長岡弘樹「双胎の爪」がお気に入りです。だいたいほんわかとした幸せなムードの物語が多い中、ざっくりと残酷さを突き付けられる「双胎の爪」はインパクトがありました。
    描かれた猫の魅力に一番...続きを読む
  • 教場 お試し特別版

    リアル

    警察学校の厳しさと研修生たちの葛藤をリアルに描いた作品だと思った、とても考えさせられる作品でまた読みたいと思う。