長岡弘樹のレビュー一覧
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風間さんにまた会えました。
今回は直接の指導から一歩控えて生徒との間に助教授がいる。風と凪、今回は名前の一文字が表す雰囲気を逆にするそうだ。関係ないが、鬼滅の刃で凪の技を持っている柱がいた。静かに相手をバッサリと切る点は近いかもしれない。切れ味は未だ健在だ。
警察学校に入る前に表彰ものの活躍をした生徒。どこで確認するのか細かい情報と目の前の本人とを照合したであろう仮説。確定の判断をした根拠は風間さんでなければ起こらない発想だろう。
スポーツに長けた者の執念と浅はかさ、永年の経験から確たる意思に基づいて実行する偽り。若輩者であるが故の過ちを見逃さない隻眼。長い目でみれば優しさに満ちた処置なのかもしれない。
最後に続編を匂わせる突然の結末。関わる人物にも潜む深い深い執念が気になる。スピンオフもいいな、と思いつつ翌年の新人はどんな輩達なのかと期待してしまう。いずれにしても楽しみである。 -
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『教場』シリーズ第6弾。
T県警警察学校教官に、捜査1課・刑事指導官・風間公親が着任した。
野心と希望に燃えて、入校した生徒たちは風間の下で、何人が生き残れるのか⁇
風間はどこまでお見通しなのか…
風間にはすべてが見えているようだ。
なぜ、風間がそれを…ということまで知っている。
まるでその場で見ていたかのように。
まるでその場で聞いていたかのように。
こんな教官だったら、心休まる時はないだろう…
そして、警察官の適性がないもの、他のことが向いていると思ったものに退校を命じる。
ほとんど残らないのでは⁇と思ったくらいだ。
相手の僅かな言動から嘘を見破る風間の観察眼は、恐ろしい程鋭い。
卒業式での最後の授業には、意外な展開に驚かされる…
染谷は残すべきなのだろうか…
数々の違反をしていたにもかかわらず…
それだけが腑に落ちない。
『千枚通し十崎』逮捕…
あっけない…
十崎との対決って、こんなにあっさり。
でも、風間公親イコールキムタク。
表紙も完全にキムタク。
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短編集。
ミステリの短編集って、あたりはずれが大きい(と思っている)。
これはあたり。というか、長岡弘樹さんの短編ははずれなしだよね。
なんとなく違和感のある話が続き、だんだん疑惑が確信に変わっていき、最後にそういうことかと納得できる。
この本は繋がりのない短編を集めたものだけど、すべてそういうお話の構成になっている。
波形の声っていうのは、本当にそんな実験で録音再生できるのか?
最後の小学生からのメッセージは泣いた。一言だけでも、心にくるよね。
自分自身も、小学2年の時に短期間だけ(担任の妊娠出産で)臨時で来てくれてた先生いたなぁと思い出す。
名前が「みか」だから、皆「みかん先生」って呼んでた。
あの先生はあれからどうしたんだろうなぁ。
すごく些細な話だけど、その先生が児童としりとりをしてて、誰かが「ん」で終わる言葉を言ってしまったとき、先生が一生懸命「ん」から始まる言葉を探してくれていたこと、すごく印象に残っている。私も、それ以来「ん」で始まる言葉を探すようになって、外国語で「ん」から始まる言葉が見つかったとき、みかん先生に教えたいなとか思ったりした。
今もし伝えられるなら、「覚えているよ」ってことだけでも伝えられたらなぁ。
「教場」の登場人物は出てこないものの、教場シリーズのような空気感があり、長岡弘樹は教場しか読んだことないって人でも楽しめると思う。 -
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通勤電車内で読む時は、乗り過ごしに注意!
短編小説の面白さは、手早く結果(満足感や感動、ちょとした恐怖やスッキリ感など)が得られること、それが実感できる本。
だからこそ、ラスト近くで読み止まらない。
この作家の短編は、小説のアイデア“そのもの”であって、描いた物語たちがキレキレなリズムに乗って一つ一つミステリーの醍醐味となって、読者を夢中にさせる。
7つの短編は「血縁」ということに何某か関わったストーリーで、親子、兄弟姉妹のちょっとした絡みがミステリーを盛り上げる。
(最後のお話「黄色い風船」はちょっと遠いが)
けっこう重い話ばかりなんだけど、読後は軽い。 -
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大好きな警察小説のアンソロジー。
新たな作家さん発掘も兼ねて。
①佐々木譲さん『弁解すれば』
初めましての作家さん。
これはシリーズ作品の1つ。
他者の心に協調し過ぎてしまう警察官の話。
続きが気になるので今後読む予定
②乃南アサさん『青い背広で』
こちらも初めましての作家さん。
人気シリーズ主人公の若かりし頃の話のよう。
シリーズのファンで無いとあまりピンと来ないかも。
③松嶋智左さん『刑事ヤギノメ』
こちらも初めましての作家さん。
面白かった。けど、短編ではもったいないかも。長編で読みたい。
今のところシリーズは無さそう。
④大山誠一郎さん『三十年目の自首』
こちらも初めましての作家さん。
『赤い博物館』というシリーズの1つの話のよう。2時間ドラマみたいなシリーズ名。主人公の飛ばされた原因の事件の詳細が知りたいので、他作品も読みたい
⑤長岡弘樹さん『噛み付いた沼』
カミツキガメを愛してしまった(?)警察官の話(ではない)
人気シリーズのスピンオフのよう。
シリーズは未読だが、この作品が面白かったので、シリーズを読みたい
⑥櫛木理宇さん『ルームシェア警視の事件簿』
推し作家、櫛木理宇さんの作品。
櫛木さんにしては珍しくライトでポップな話。お料理上手の櫛木さんらしく、ご馳走描写も多くてほのぼの系。
とはいえ、事件のディテールは櫛木理宇さん作品らしいもの。
シリーズ化して欲しいですね。
⑦今野敏さん『ケースオフィサー』
個人的に、外事とか公安とか、あまり好みのタイプの話ではないんだけれど、さすが今野敏さん、すらすら読めた。
とはいえ、事件とも言えず長編で言えば触りくらいの話で終わってしまったのでもったいない。
全体的に面白くて、読んだことのない作家さんの雰囲気も掴めて、とても良かった
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長岡弘樹『巨鳥の影』徳間文庫。
あの手この手で伏線を張り巡らし、結末を読んで思わず二度読みさせるようなミステリー短編の名手による8編収録の短編集。当然、当たりの短編もあれば、外れの短編もある。そういう意味で全てが当たりの短編だった『傍え聞き』は類稀なる傑作だったと言えよう。
『巨鳥の影』。缶詰工場で発生した三百万円の盗難事件を巡るミステリー。記述されていることのどれもが伏線のようにも思える。聞き慣れない鳥の鳴き声、ギャンブル好きの先輩刑事の借金、携帯電話のブラインド・タッチ・メール。予想は半分当たり、半分外れた。なかなか見事なプロットである。
『死んでもいい人なんて』。何という結末なのだろう。この短編も数々の伏線が張り巡らされているが、自分の推理の上を行く結末に驚いてしまった。小学校の女性教師の家に空き巣が侵入し、女性教師はゴルフクラブで殴り殺してしまう。空き巣の正体は女性教師の教え子の父親だったのだが……
『水無月の蟻』。凡その予想は当たった。隣室のキャバ嬢の部屋に忍び込む大学生。内気な大学生はペットに大量の蟻を飼っていた。大学生がキャバ嬢の部屋に忍び込んだ時、大きな地震が起きて、2つの瓶が床に落ち、白い粉末を撒き散らした。大学生が白い粉を舐めてみると砂糖だった。
『巻き添え』。つい最近も痛ましいことに、飛び降り自殺の巻き添え事件が実際に起きている。高校教師の娘が飛び降り自殺を図り、あろうことか高校教師の教え子の母親を巻き添えにしてしまう。娘は一命を取り止めたものの、教え子の母親は亡くなってしまう。結末は何となく解った。
『鏡面の魚』。ストーリーは読めたし、トリックが少々チープ過ぎるように思う。付き合っていた若い看護婦に別れを告げた医師が密かに他の女性患者と付き合い始め、破滅の道を進む。
『白いコウモリ』。そんなことがある訳ないだろうというような展開と結末。仕掛け自体は『鏡面の魚』と類似。ある病気で入院することになった小学生。母親は交通事故で死んでいるとも言えるし、生きているとも言える状態だった。
『見えない牙』。これも凡その展開は読めた。ストーリーとしては然程面白くはない。母親とヒモ状態の義父はなかなか小学生の娘との距離を縮めることが出来ないでいた。ある日、娘が義父の携帯電話を手にして出掛けてしまう。
『再生の日』。再生から連想するのはプラナリアである。作中のにもプラナリアの再生能力が描かれているが、それがどうストーリーと関わって来るのか。医学生で過激派に汲みした男がスポーツクラブのロッカーに入れた鞄を盗まれる。
本体価格820円
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シリーズ3作目
今回は風間公親が警察学校に来る前、刑事だった頃に新人刑事の教育をしていた話
以下、公式のあらすじ
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累計60万部。鬼教官誕生の前日譚!
T県警では、各署に所属するキャリア三か月の刑事の中から一名が選ばれ、定期的に本部に送られる。「風間道場」と呼ばれる刑事育成システムだ。待ちうけるのは指導官・風間公親によるマンツーマン指導。殺人事件の現場を風間とともに捜査しながら、三か月間みっちり指導を受ける。卒業生はエース級の刑事として活躍しているが、見込みがなければ交番勤務に戻されると噂される。後のない新米刑事たちは、背水の陣で事件に臨む!
●第一話 仮面の軌跡
御曹司から結婚を申し込まれた日中弓は、交際相手に別れを告げるが、二人の秘密を暴露すると脅された。
●第二話 三枚の画廊の絵
画廊を営む向坂善紀の息子・匠吾は、美術の才能があり芸大進学を望んでいる。しかし、その夢を阻む者が現れた。
●第三話 ブロンズの墓穴
佐柄美幸の小学生の息子は、いじめが原因で登校拒否になった。事実を認めない担任教師に、美幸は業を煮やしていた。
●第四話 第四の終章
隣室に住む女優から、佐久田肇は助けを求められた。彼女の部屋で劇団仲間が自殺しようとしているという。
●第五話 指輪のレクイエム
デザイナーの仁谷継秀は、自宅で仕事をしながら認知症の妻の介護をしていた。疲れきった仁谷には恋人がいた。
●第六話 毒のある骸
法医学教授の椎垣久仁臣は、司法解剖時に事故を起こし、部下に大怪我を負わせた。公になれば、昇進は見込めない。
【編集担当からのおすすめ情報】
2020年新春、木村拓哉主演で超大型スペシャルドラマ化される
『教場』シリーズ第三弾。
伝説の鬼教官誕生前夜を描く全六話。
スリリングな展開と驚愕のラストが待ち受ける!
「刑事コロンボ」へのオマージュとなる各話タイトルも楽しみどころです。
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これもまた連続ドラマを見ていたので、ほとんどのエピソードは既知
2回のスペシャルドラマの後に「教場 0」で前日譚をやるという流れはちゃんと原作通りにしてるのだなぁ
犯人は冒頭でわかっている倒叙ミステリの構成になっている
風間から追い詰められる犯人の気持ちになったり
前作同様に風間は気付いていてヒントだけ与えられて試されている教え子のような視点でもある
ドラマを見ているときにも思ったけど
交番勤務が左遷のような位置づけになっている事に多少の疑問を感じる
確かに新任警官は交番勤務から始まり、自分の要望や適性に応じて各課に分かれていくけれども
経験を積んでまた交番勤務になる人もいるわけで、冷遇されている部署という印象を受けてしまう
実際どうなんですかね?
さらに続編もあるけど、ここまでである程度満足してしまったので
続きを読むかは未定