長岡弘樹のレビュー一覧
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ネタバレ2014年本屋大賞の続編
復讐・妄信・罪と罰が静かに交錯する連作集だった。どの犯人も一見“追い詰められた末の犯行”だが、風間は決して情に流されず、わずかな綻びを拾い上げて真相へ迫る。
特に、火薬アレルギーの娘が父の罪を知ってしまう第1話や、形見の時計が復讐を暴く第3話、盲目を装い自ら視力を失った科学者の慟哭が描かれる第6話は、犯人の“歪んだ正義”が胸に刺さる。
どの事件も、動機の切実さが読者の同情を呼びつつ、風間の冷徹な観察眼がその迷いを断ち切る。終章では彼が警察学校の教官となる経緯が明かされ、シリーズ全体へのつながりも感じられる一冊だった。 -
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2014本屋大賞の続編
「退校者を出すことで、警察官としての覚悟と資質を問う」形式から一転して、本作では“落伍者ゼロ”という真逆の課題が風間に課せられる。
校長から与えられた「半年間、一人も辞めさせるな」という条件は、風間の教官としての哲学を根底から問い直す試練でもある。シリーズを通して「鬼教官」と呼ばれた風間が、初めて“守る”側に立たされる。
最も印象的なのは、風間公親という人物像の変化だ。
これまでの彼は「冷たい炎」と評されるほど、非情な合理主義の体現者であった。生徒の弱さを暴き、警察官にふさわしくない者を容赦なく退校させる姿は、鬼教官そのものだった。
だが今作では、そうした姿勢に“ -
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アンソロジー作品『Jミステリー2023 FALL』を読みました。
全篇書下ろしの短篇を収録した贅沢なアンソロジー作品です。
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ミステリー界の最前線で活躍する作家陣による、全編書き下ろしの超豪華アンソロジー「Jミステリー」。
この秋も誰もがよく知るあの作家たちが競演! 大好評だったあの作家の再登板も……これを読まずして日本ミステリーを語ることなかれ。
『Jミステリー2023』もお見逃しなく。
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2023年(令和5年)に刊行された作品で、以下の6篇が収録されています。
■どうして今夜の彼女は魅力的に映 -
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ネタバレ2014年本屋大賞
『教場』長岡弘樹 ――人を削ぎ落とし、人間を残す試練の場。
警察学校という「閉鎖空間」を舞台に、そこに集う訓練生たちが心身ともに追い詰められながら、警察官としての覚悟を問われていく。
長岡弘樹『教場』は、ミステリの形式を借りつつも、本質的には“人格の矯正装置”としての警察学校を描いた群像劇である。
本書は連作短編の形で進み、各話が一人の訓練生を主人公に据える。物語を通して、白髪の義眼を持つ教官・風間公親の存在が一貫した軸となる。彼は一見冷徹で非情な人物だが、その厳しさの根底には「命を預かる職への責任感」がある。
風間は生徒を救わない。だが、見放しもしない。ただし「生き残 -
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もう、シリーズ7作目だとか。十崎が再逮捕されたと作中で言われていて、記憶にないので、読んでないのもあるっぽいと気づく‥。まあ基本、メインになる学生が1話毎に変わる短編だから、あまり支障はない。ドラマから入ったので、風間教官はキムタクの顔と声で脳内再生される。
今回もバンバン退校者が出る。容赦ない。風間に隠し事はできない、とみんなわかっているのに、なんでかやらかす。ただ、最終話の人だけは前向きな退校で、わりと珍しく明るいラストだ。やらかした人に巻き込まれた人達も、その後頑張って卒業にこぎつける描写はすっきりできて良かった。
警察関係者が全員、風間の指導を受けたら‥向いてない奴は弾き出され、不