あらすじ
交番相談員が見抜く、警察官たちの闇と罪。
2025年度最注目の連作ミステリ短編集!
警察を定年退職し、非常勤の「交番相談員」として働いている百目鬼巴(どうめき・ともえ)。
見た目は普通のおばさんで、性格も穏やかだが、彼女には妙な噂があった。
「彼女には県警本部の刑事部長でも頭があがらない」
「現役時代には、未解決事件の捜査にあたってほしい、と熱烈なお呼びが掛かっていた」
「なぜか科学捜査の知識も豊富に有している」
半信半疑で一緒に働いていた若手警察官は、
しかしすぐにその噂が真実であることを知る。
彼女は卓越した洞察力で、目の前で起こっていることの
真相・裏側を立ちどころに見抜いてしまうのだ――。
『教場』シリーズの著者であり、
当代きっての短編ミステリの名手による、
新「警察小説」シリーズ、開幕です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読んで感じたことを一言で言えば百目鬼巴氏の洞察力と云うか著者の博識またひ企画力と云うかに感心した!但しこんな酷い警察官は実際にはいないよね!と思ってしまう。特にびっくりしたのは最後の 土中の座標だった。いやーしかし星五つだ❗️
Posted by ブクログ
教場シリーズの作者の新作短編集。同じ警察モノでもこれは、女性警察官OGの相談員が、色んな事件を洞察力で解決!の物語。キャラ設定も上手く、すぐにドラマ化されそう!
Posted by ブクログ
この本を読んで一番に感じた事は、
嘘は必ずバレると言うことでした。
バレていないようでも、分かる人には分かると
いった具合に表面化していないだけなのだと
痛感しました。
やはり、悪い事はするものではないなと改めて思いました。
Posted by ブクログ
今年4月の刊行を見落としていた、長岡弘樹さんの新シリーズだそうである。警察物ではあるが、キーパーソンは、警察を定年退職し、非常勤で働く交番相談員。百目鬼巴(どうめきともえ)という名前とは裏腹に、見た目は普通で温厚だが…。
「裏庭のある交番」は珍しいが、交番での警察官の自殺は時々耳にする。最近この手段はあまり聞かなくなった気がするが、その裏の真相とは。正直、百目鬼さんの説には少々無理があるが、それ以上に幕引きに突っ込みたくなったぞ。
「瞬刻の魔」。ある事故の後、警察学校時代からのライバルが、列車に身を投げた。百目鬼が語った説は、隅々までごもっとも。彼に警察官として何の落ち度もないが、それでも苦い思いは残る。生涯、あれは食べられないでは…。
「曲がった残効」。女性警察官が思いを寄せる相手が、勤務中に事故死した。どうしてたまたまそんな体験をし、どうして話してしまったのか…。彼女に直接の責任はなくても、生涯自身を責めるのでは。百目鬼よフォローして。
「冬の刻印」。交番の近所の外科クリニックに、しょっちゅう世話になっていた彼が、骨折して手術を受けた。体調が悪化して亡くなった医師が残した、メッセージとは。百目鬼はわかっていたから急かしたのか。彼はこの後どうする。
「嚙みついた沼」。彼が僻地の駐在所に異動を希望したのは、切実な理由があった。涙ぐましい努力は報われず、結局百目鬼があっさりと県警を動かしたのだが…。彼女は果たして何者か? 利用された「彼ら」も犠牲者だよなあ。
「土中の座標」。彼が応援に行っていた駐在所に、土砂が流れ込んできた。ちょうどその時訪問者もいて…。その機器を使う機会はほぼなくなったが、なるほどねえ。百目鬼はとっくにわかっていて、こんな演出をしたわけである。
罪を犯す警察官の多さに苦笑するが、ひねりが効いたシチュエーション数々は、初期の長岡作品を彷彿とさせる。百目鬼巴という元警察官に、風間と匹敵する凄みを感じた。『教場』シリーズに並ぶシリーズになるかもしれない。
Posted by ブクログ
ミステリー入門みたいな、わかりやすくて簡単な話ばかりで読みやすかったです
ボリュームもそこまでだったので、読書を始めるのにちょうどいい作品だと思います
Posted by ブクログ
定年後の非常勤交番相談員として勤務する百目鬼巴さん。
名前はいかついけど、穏やかな普通のおばさんに見える。
でも、事件の話を聞いただけで真相を導き出す凄い人。
そんな短編集
以前、警察小説アンソロジーで『噛みついた沼』を読み、すっかり百目鬼さんに魅せられてしまった。
この本は、百目鬼さんに焦点をあてたのではなく、百目鬼さんを通して非違事案を起こしてしまった警察官を語っている。
個人的には、監察官じゃないんだから普通の事件解決も見たかったなと。
ちょっとお腹いっぱい…。
そもそも、百目鬼さん視点の描写が皆無なので、彼女が心の内で何を考え感じているのか全く分からず不気味。
とても面白い本ではあったので、シリーズ化するなら普通の事件解決と百目鬼さんの過去を見たいな。
Posted by ブクログ
のどかな駐在所を舞台にした「日常の謎」を期待してページをめくったが、良い意味で裏切られた。長岡弘樹が描く世界は、単なる穏やかな人情話では終わらない。
元警察事務職員で、今は交番の「相談員」を務める主人公百目鬼巴のキャラクターがいい。彼女の武器は、長年の経験に裏打ちされた「違和感を見逃さない目」と、おばちゃんらしい(?)お節介さと鋭さのバランスだ。
さらにこの作品集の醍醐味は、いわゆる倒叙(とうじょ)ミステリーの形式をとっている点だ。犯人が最初から登場している、あるいは…である。主人公は、犯人のちょっとした「言い間違い」や「矛盾」を、雑談の中から鮮やかに拾い上げていく。このプロセスが非常にスピーディーなので、「なるほど、そこを見抜くか」という爽快な気分になり、一話読み終えるたびに、濁った水が澄んでいくような納得感がある。
著者の長岡弘樹さんといえば、あの厳しい警察学校を描いた『教場』が有名だが、本作はその「厳格さ」をエッセンスとして残しつつも、よりマイルドで人情味のある作風になっていて、じっくりと知的な刺激と、型にはまらない「正義」の清々しさを味合える一冊である。
Posted by ブクログ
百目鬼巴 聞き覚えがあるなと思ったら、一章目は他のアンソロジーで既読だった。
清濁合わせ飲めるようになるには、それまでどんな経験をしたんだろうね?と思わせます。
Posted by ブクログ
人気作家さんだけど、実は初読み。
交番相談員が、すらすらと謎を読み解くのが爽快。たけど、事件そのものは、人間の欲とか闇とかが見えてわりとどろどろ。
とてもおもしろかった。
Posted by ブクログ
警察官も私達と同じ人間。だから、弱いところも狡いところもある。でも、同じことをしても、警察官だと三割り増しくらいで余計に裏切られた気持ちになってしまう。(ごめんね、警察の皆様)
警察を定年退職し、非常勤の交番相談員になった百目鬼巴(どうめき ともえ)。
見た目は普通のおばさんなのに、するどい観察眼で罪や闇を見抜く。でも、決して暴くという感じではないのですよね。見抜いたぞ、私は知ってるぞ、と相手にそっと伝える感じ。
これは是非ともドラマで見てみたい。私の希望としては深夜枠で30分くらいの1話完結。『笑ゥせぇるすまん』的な雰囲気でやってほしいなぁ。
シリーズ化希望です!
Posted by ブクログ
誰もから一目おかれる敏腕刑事が定年退職して交番相談員をやっている。
配属された交番で次々と事件を解決していく。
とても面白かったけれど、こんなに警察官が犯罪を犯してばかりいたらちょっといい気がしない…
Posted by ブクログ
警察を定年退職後相談員として交番で働いている百目鬼巴。
表立って活躍するわけではないが洞察力と経験で問題を解決していきます。
派手さはないですがとても面白かったです。
Posted by ブクログ
おそらく…ですが、作者は
「教場」シリーズのような作品を、とオーダーされて造られたのでは?と推測されます。
学校を交番に、鬼教官を正体不明の警察OGに、それぞれ置き換えている感じです
Posted by ブクログ
警察官を退官し、交番相談員になった百目鬼巴が関わる事件が短編集として。
にしても、警察官って裏ありすぎな話ばかり…
百目鬼さんの洞察力と推理力もすごい!長編として読んでみたいな。
Posted by ブクログ
定年退職した警察官で非常勤の交番相談員の百目鬼巴のミステリー短編集
・裏庭のある交番
・瞬刻の魔
・曲がった残効
・冬の刻印
・噛みついた沼
・土中の座標
の6編収録。
教場の刑事指導官の交番警官指導バージョンという感じですね。
蘊蓄のネタは尽きないようで、各話警官が犯人なのだが、百目鬼は真相を指摘するのみで、後の判断は犯人に託されるところが優しいのか残酷なのか。
嘱託みたいな形だし、派遣場所も期間もまちまちなので、教場以上に自由な感じで、続編もいくらでもできそうな感じです。
Posted by ブクログ
犯人がみんな語り部である。警察官ってどうなのよ。あっさり謎解きしてくれてるけれども、犯行動機が弱く警官ってこんなもんなのかなと思ってしまった。まるでまるで一般人と同じです。
Posted by ブクログ
警察官の闇が凄くないか?こんだけ警察官が犯罪犯していいの…?と思ってしまった笑
百目鬼さんが謎を解いていくけど、あまり彼女の魅力とかはそこまで詳しく描かれていなく、淡々と進む印象。
Posted by ブクログ
『百目鬼巴』。名前はいかついが、警察官を定年退職した、腰穏やかな交番相談員のおばあちゃん、、、のはずが外見に惑わされてはいけません。色んな意味で予想を斜め行く上な内容で驚きっぱなし。思った以上にビターな話ばかりだった。警察の人も人間だもんな…と妙に納得。
Posted by ブクログ
好きな作家さんなんですが…
短編集で1話目を読んで2話目を読み始めると、なんとなく、オチがわかってしまう…
警察官っていろいろあるのね…小説の中も、現実も!
Posted by ブクログ
いつもの長岡弘樹さんって感じ
短編集やから、読みやすい
相変わらずのちょっとした捻りがある事件
こんなものの見方してたら
性格ひねくれてきそうやない?
最初の話は、前に読んだ?と思うような
ストーリーだったけど
その後の四つは楽しく読めた
「冬の刻印」が想像してなかったから
びっくりした
「教場」シリーズといい
警察官って悪い人ばかりなん?
と思わせるのが、長岡弘樹さんって感じ
Posted by ブクログ
軽めのイヤミス、とゆう印象ですね。
謎は安楽探偵的な感じで主人公が解いてくれますが、謎も軽めで、先がよみやすいです。ので、読みやすかったです。
好みは分かれそうですが、私的には今の気分に合ってたので、良かったです。
Posted by ブクログ
小気味良いテンポ、次々に暴かれる闇
警察を定年退職し、交番相談員として非常勤で働く彼女、見た目は普通のおばさん、性格も穏やかで、名前のみが怖そうなイメージ(笑)
ただ、彼女は、卓越した観察眼と洞察力で、全てを見ていた…
交番相談員が見抜く、警察官たちの闇と罪
Posted by ブクログ
読後感が重かった。定年退職した百目鬼 巴。定年退職後は交番相談員をしている。60代の名前とは真逆の、穏やかそうな印象。とはいえ、周りで殺人起こりまくっても、淡々と、真相に到着する。長年の友人が殺されても淡々と、感情の起伏が感じられず、何か怖さがある。