長岡弘樹のレビュー一覧

  • 交番相談員 百目鬼巴

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    いかめしいタイトルとは対照的に、かわいい装丁と色味。著者の本は初読みだけど面白かった!なんとなく「可燃物」と雰囲気が似てるかなぁと思った。
    いろんな町の交番に相談員としてあらわれる百目鬼巴、見た目は普通で柔和なおばさん、という印象だけど推理力や洞察力が高く底知れない。最後まで彼女は何者なのか、ミステリアスなままなのが良い。
    どの編も日常の謎的な雰囲気だけどしっかり人が死ぬ。鍵となるアイテムやキーワードも各話バリエーションに富んでいて、短編だけど読み応えがあった。

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    2025年08月26日
  • 新・教場

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    『教場』シリーズ第6弾。

    T県警警察学校教官に、捜査1課・刑事指導官・風間公親が着任した。

    野心と希望に燃えて、入校した生徒たちは風間の下で、何人が生き残れるのか⁇

    風間はどこまでお見通しなのか…
    風間にはすべてが見えているようだ。
    なぜ、風間がそれを…ということまで知っている。
    まるでその場で見ていたかのように。
    まるでその場で聞いていたかのように。
    こんな教官だったら、心休まる時はないだろう…

    そして、警察官の適性がないもの、他のことが向いていると思ったものに退校を命じる。
    ほとんど残らないのでは⁇と思ったくらいだ。

    相手の僅かな言動から嘘を見破る風間の観察眼は、恐ろしい程鋭い。

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    2025年08月15日
  • 交番相談員 百目鬼巴

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    定年後交番の相談員になった百目鬼巴が事件の真相を見抜く。が、ものごとをほじくり返すとろくなことがないからと、見抜くだけ。ずば抜けた洞察力でとても優秀で優しくいい人そうな反面、どことなく掴めない雰囲気で読めないところが怖いかも。交番勤務の警察官てこんなに事件ばかり起こすの…?ってくらい嫌な警察官が多くて不穏過ぎる。読みやすく知識が楽しく真相がわかる瞬間ゾッとさせてくれるのでとても面白い。淡々と、自分が犯した罪を暴かれたら恐ろしくなるだろうな。百目鬼さん、怖いです。でもとても頼りになる。シリーズ化してほしい。

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    2025年08月11日
  • 波形の声

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    短編集。
    ミステリの短編集って、あたりはずれが大きい(と思っている)。
    これはあたり。というか、長岡弘樹さんの短編ははずれなしだよね。

    なんとなく違和感のある話が続き、だんだん疑惑が確信に変わっていき、最後にそういうことかと納得できる。
    この本は繋がりのない短編を集めたものだけど、すべてそういうお話の構成になっている。
    波形の声っていうのは、本当にそんな実験で録音再生できるのか?
    最後の小学生からのメッセージは泣いた。一言だけでも、心にくるよね。

    自分自身も、小学2年の時に短期間だけ(担任の妊娠出産で)臨時で来てくれてた先生いたなぁと思い出す。
    名前が「みか」だから、皆「みかん先生」って呼

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    2025年08月03日
  • 教場X 刑事指導官・風間公親

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     コロンボ風、古畑風の推理過程を読者に楽しませてくれる話の運び。煽る風間と見抜く若手の思考のタイマンはどの話も面白かった。若い優秀な頭脳が背水の陣になると急激に回転して一気に事実にたどり着く瞬間は読み手も本人になったかのような爽快感を味わえる。
     隻眼の鬼講師が教場に来た背景がさりげなく記されていた。

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    2025年08月03日
  • 交番相談員 百目鬼巴

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    あまり暑すぎるから、簡単に読めて捻りもあるし、深い考察もいらないから、夏にはぴったり。
    悪い警官が多くて嫌になる。

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    2025年08月02日
  • 殺人者の白い檻

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    あくまで冷静な筆致で淡々と進む物語が最終盤で急展開する。この作者にしては珍しい長篇だったが、命を預かるドクターとナース兄妹の心情も描き一気読みでした。

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    2025年07月29日
  • 交番相談員 百目鬼巴

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    「百目鬼巴」…その名からは巨漢で強い漢を想像するところであるが、そんなこともない。むしろ人当たりがよく正義感全開と言うこともないという、名は体を表すというが、むしろ真逆ななんとも捉え所の難しい警察OBの女性。
    しかし、そんな彼女の推理力や洞察力は恐れ入る。
    私が事件を解決しますという探偵的な雰囲気もなく、淡々と何事もなかったように解決する。
    淡々とし過ぎてコミカルでもある。笑

    是非、続編及び現役時代の百目鬼巴の難解事件などを書いてほしい!

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    2025年07月28日
  • 新・教場

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    厳しい任務につくべき生徒は、やはり選別しなくてはならないし、選別から漏れたものの人生を壊してしまってはならない。組織における教育というものについて、深く考えさせられるシリーズだ。
    ただ、小説としては型にハマりすぎているため、この先の展開をどう創るか、作者としては難しそうだ。

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    2025年07月26日
  • 交番相談員 百目鬼巴

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    後味が良くない短編集。ですが、百目鬼さんいいなあ。好きになりました。
    百目鬼さんからの視点は描かれないのでどういう人物なのか何を考えているのかまったく分からないけど、私的にはそれが良かったです。
    と言ってもやっぱり交通相談員になる前はどんな刑事(?)だったのか気になる。
    シリーズものみたいなのでいずれ過去編も出てくるのかな。楽しみです。

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    2025年07月23日
  • 新・教場

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    風間教官の教場デビュー。これまでと違い主人公は全編通して2年目の助教。教える立場でもあり、教わる立場でもある。というのが、読者の目線に近いのか…

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    2025年07月19日
  • 交番相談員 百目鬼巴

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    百目鬼巴(どうめき ともえ)
    県警本部の各課を渡り歩き、定年後に非常勤で交番相談員として勤務する彼女。名前のイメージとは裏腹に穏やかな性格だが、実は刑事部長ですら頭が上がらない推理力を持つという…

    「教場」を読んで以来の長岡弘樹さん。
    交番を舞台に起こる事件を綴った連作短編集。
    登場人物が少ないので犯人は察しがつくが、ふとしたところから真相にたどり着く百目鬼巴の観察力と洞察力に、読者も“犯人”もただひれ伏すのみ。「教場」では読みにくく感じた場面転換も、今回はスムーズな話運びに寄与しているように感じた。百目鬼巴、シリーズになりそうな予感…

    ◆裏庭のある交番
    酸素×硫黄 混ぜるな危険

    ◆瞬刻

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    2025年07月17日
  • 新・教場

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    シリーズ6冊目 
    時系列で言うと「0」「X」に続く3番目
    初赴任時から切れ者教官だったのね...

    毎回ホントにこんな学生いるの?って感じですが
    変わらず面白かった
    ラストがさらっとしてるのは続編への布石なのかな

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    2025年07月10日
  • 巨鳥の影

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    八つの物語を集めた短篇集
    それぞれの最後のページを読み終えた時に
    なる程という思いだけでない何かが残っている。なに?これ

    四つ読んだところで
    何となく思い付いたのが
    物語の続きのイメージが浮かぶのだ
    それも複数
    ふーん。面白いじゃないですか☆☆

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    2025年06月23日
  • 教場0 刑事指導官・風間公親

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     ドラマは数話視聴済み。確かにスペシャルより連続ドラマ向きな内容だった。原作の方があっさりしていた。「仮面の軌跡」はトリック先行で、タブレットにサインを残すなんて理由はこじつけにしか思えなかったが、1番印象に残る。風間は初見で真相に到達しているのか。優秀すぎて恐ろしい。「三枚の画廊の絵」のように感情に揺さぶりをかけるような手法も用いることもできるなんて。冷徹なだけでなく、心の機微を知り尽くした風間に最早弱点は存在するのか。

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    2025年06月17日
  • 血縁

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    通勤電車内で読む時は、乗り過ごしに注意!

    短編小説の面白さは、手早く結果(満足感や感動、ちょとした恐怖やスッキリ感など)が得られること、それが実感できる本。
    だからこそ、ラスト近くで読み止まらない。

    この作家の短編は、小説のアイデア“そのもの”であって、描いた物語たちがキレキレなリズムに乗って一つ一つミステリーの醍醐味となって、読者を夢中にさせる。

    7つの短編は「血縁」ということに何某か関わったストーリーで、親子、兄弟姉妹のちょっとした絡みがミステリーを盛り上げる。
    (最後のお話「黄色い風船」はちょっと遠いが)

    けっこう重い話ばかりなんだけど、読後は軽い。

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    2025年06月17日
  • 球形の囁き

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    5編の連作短編集。シングルマザーの啓子と娘の菜月の物語。高校生だった菜月が大人になり新聞記者として刑事事件に関わる。母を尊敬してこれからもどんどん成長していってほしい。

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    2025年06月16日
  • 殺人者の白い檻

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    6年前に両親を殺害された脳外科医の敦也と看護師の奈々穂の兄妹の二人が主人公。そんな二人の前に犯人が患者として運ばれてきた。患者の正体を知らない敦也と正体を知る奈々穂。後半は物語が急展開する。人が生死をさまよう時に必要なのは人の温もり。二人がとった行動に感動した。

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    2025年06月12日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    大好きな警察小説のアンソロジー。
    新たな作家さん発掘も兼ねて。

    ①佐々木譲さん『弁解すれば』
    初めましての作家さん。
    これはシリーズ作品の1つ。
    他者の心に協調し過ぎてしまう警察官の話。
    続きが気になるので今後読む予定

    ②乃南アサさん『青い背広で』
    こちらも初めましての作家さん。
    人気シリーズ主人公の若かりし頃の話のよう。
    シリーズのファンで無いとあまりピンと来ないかも。

    ③松嶋智左さん『刑事ヤギノメ』
    こちらも初めましての作家さん。
    面白かった。けど、短編ではもったいないかも。長編で読みたい。
    今のところシリーズは無さそう。

    ④大山誠一郎さん『三十年目の自首』
    こちらも初めましての作

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    2025年05月27日
  • 巨鳥の影

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    長岡弘樹『巨鳥の影』徳間文庫。

    あの手この手で伏線を張り巡らし、結末を読んで思わず二度読みさせるようなミステリー短編の名手による8編収録の短編集。当然、当たりの短編もあれば、外れの短編もある。そういう意味で全てが当たりの短編だった『傍え聞き』は類稀なる傑作だったと言えよう。


    『巨鳥の影』。缶詰工場で発生した三百万円の盗難事件を巡るミステリー。記述されていることのどれもが伏線のようにも思える。聞き慣れない鳥の鳴き声、ギャンブル好きの先輩刑事の借金、携帯電話のブラインド・タッチ・メール。予想は半分当たり、半分外れた。なかなか見事なプロットである。

    『死んでもいい人なんて』。何という結末なの

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    2025年05月20日