長岡弘樹のレビュー一覧
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ネタバレ風間と十崎の最初の出会いが書かれている。十崎との因縁はここから始まったのか…と思うも、風間の片目喪失事件について最早読んだのがだいぶ前のため、忘れている。教場シリーズも随分出たことだし、いつかまとめて一気に再読したい。
若かりし日の風間、やっぱり優秀だった。人の傷跡や服装など些細なことでも決して見逃さず、捜査の取っ掛かりとなる情報をどんどん掴んでいく。
コンビをくんだ石貫、偉い。風間と組んだ時点で、普通の人間だったら劣等感に押しつぶされるだろう。
十崎がとんでもなく頭の良い人間で、体術にも優れていると知ったとき、これはもう対峙できるのは風間しかいないだろうと思った(実際そうなった)。
複数 -
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十崎が逮捕された?義眼のパワハラ講師。教壇に立つに至るキッカケになった犯行はドラマで何度も拝見した。その犯人が逮捕に至った経緯を期待した。
会意文字、知らなかった。日本で誕生した漢字。情景を表す文字の組み合わせは意味を知っている文字同士であれば自然と意味が通じる。名前でも会意を意図する親御さんも多いことであろう。
警察学校とはいえ男女が同じ敷地内の施設で過ごせば互いを深く知りたい欲が芽生えるのは自然なことだ。相手を欲する気持ちが幾重にも重なるのも不思議ではない。行く末に嫉妬が生じるのも必然かもしれない。だが、一線を超える決断は隻眼の奥から見透かされてしまう。
深い思慮が作り出す展開に興 -
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ネタバレまたまた届けられた長岡弘樹さんの『教場』シリーズの続編。久々の長編で描かれるのは、刑事になったばかりの若き日の風間公親である。
講師として警察学校に来ていた富葉署のベテラン刑事の石貫は、担当中だった傷害事件について話した。講演後、当時初任科生だった風間は言い放つ。曰く、講演満足度は75%だと。おいおい、そりゃ石貫でなくてもむっとするだろう…。
自分は『教場』シリーズの一ファンのつもりだが、風間のスーパーマンぶりが鼻につくこともなくはない。如何にしてこのような男が形成されたのかと思っていたが、警察学校にいたときからスーパーマンだったとは。当然、出世も早いわけで。
それから5年後、富 -
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定年後の非常勤交番相談員として勤務する百目鬼巴さん。
名前はいかついけど、穏やかな普通のおばさんに見える。
でも、事件の話を聞いただけで真相を導き出す凄い人。
そんな短編集
以前、警察小説アンソロジーで『噛みついた沼』を読み、すっかり百目鬼さんに魅せられてしまった。
この本は、百目鬼さんに焦点をあてたのではなく、百目鬼さんを通して非違事案を起こしてしまった警察官を語っている。
個人的には、監察官じゃないんだから普通の事件解決も見たかったなと。
ちょっとお腹いっぱい…。
そもそも、百目鬼さん視点の描写が皆無なので、彼女が心の内で何を考え感じているのか全く分からず不気味。
とても面白い本では -
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教場シリーズは、一旦ここで終了だということが読んでみてわかりました。だから、次の巻以降が全てこれより前の事になっているのだと納得しました。時系列に合わせて読んできたので、この本が最後の方になってしまい、そういうことだったのかと、やっと映画のラストシーンがつながりました。それにしても、原作自体が風間公親の警察学校教官から始まり、その前の刑事指導官時代へと、行ったり来たりしているので、義眼になった経緯を中心に映像にまとめて、映画にまでよく昇華していったなあと感心しています。このシリーズを全部一つの流れとして脚本にしていくのは、ドラマ・映画独自の展開にならざるを得ないと実感しています。しかし、原作の
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のどかな駐在所を舞台にした「日常の謎」を期待してページをめくったが、良い意味で裏切られた。長岡弘樹が描く世界は、単なる穏やかな人情話では終わらない。
元警察事務職員で、今は交番の「相談員」を務める主人公百目鬼巴のキャラクターがいい。彼女の武器は、長年の経験に裏打ちされた「違和感を見逃さない目」と、おばちゃんらしい(?)お節介さと鋭さのバランスだ。
さらにこの作品集の醍醐味は、いわゆる倒叙(とうじょ)ミステリーの形式をとっている点だ。犯人が最初から登場している、あるいは…である。主人公は、犯人のちょっとした「言い間違い」や「矛盾」を、雑談の中から鮮やかに拾い上げていく。このプロセスが非常にスピ -
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「教場」シリーズもう第何弾やらわからなくなってきた。
最初の頃の警察学校での風間教官の冷酷なまでの態度や鋭い洞察力の妙から、刑事時代、義眼になった経緯など時代も飛び飛びで描かれてきたこのシリーズは、さながら増築を繰り返した建物のようで迷子になりそう。
今回は、警察学校を首席で卒業し県警本部捜査一課の刑事となった風間が、十崎波瑠と関わることになった事件の顛末をバディを組んだ所轄の刑事石貫の目線で描く。
十崎が千枚通しにこだわる理由や、なぜ風間に執着するのかなどが明らかになる。
そしてこれが後の風間の失明に繋がっていくと思うと物語の緊張感が半端ない。
ドラマや映画になって人気のシリーズだから、 -
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著・涌井学、原作・長岡弘樹、脚本・君塚良一『映画「教場 Requiem」ノベライズ』小学館文庫。
木村拓哉主演映画の『教場 Requiem』ノベライズ。『プロローグ』と『第一話 類似シナリオ法』、『第二話 周到な性格』、『第三話 目的』、『エピローグ』から構成される。
原作小説の映画脚本のノベライズだけに原作小説のエピソードが至る所に、散りばめられている。
風間公親が警察学校の生徒を篩に掛けるメインストーリーと並行し、風間の右目を奪った十崎波瑠を逮捕しようとする風間道場の門下生たちと風間教場の卒業生たちの奮闘が描かれる。
長岡弘樹の小説は時に読者を置き去りにする冷たくドライなところがあ