長岡弘樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
いいお話だ。楽しみにしていた作者さんの短編集だ。
冒頭の表題作「陽だまりの偽り」は痴呆がはじまりつつある老人と息子嫁が主人公。加えて、警察も色を添える。少し出来すぎる感じもあるけど、きれいなエンディングがいい。嫁の淡々とした感じもいいし、すべてOKの短編。良かった。
「淡い青のなかに」は事故隠蔽と息子の絆。変な話だが、いろんなことが重なって、なかなか奥深さを感じる作品だと思う。評価は微妙だな。
一転「プレイヤー」は人事話。ラストの真実が驚きの結末。ミステリー要素たっぷりの作品だ。
誘拐したが母親が子を捨てるという驚きの展開「写心」も不思議な魅力。しかし、設定が少し暗くて非現実か -
Posted by ブクログ
ネタバレ表題作のほか「淡い青の中に」「プレイヤー」「写心」「思い扉が」の5編からなる、「偽り---嘘」をテーマにした短編集。
傍聞きの時と同様、ミステリータッチに進めながら、ちょっとした見栄や、人生のかかった大事な時に、簡単な嘘を重ねてしまい、誰もが隠したくなるようなことを描き、その偽りから生み出される人の温かさを表現する。
嘘からはじまるストーリーは、悲劇が描かれることが多いが、この作品は最後に人の温かさや前を向いて歩いて行けるようなポジティブさを描いてくれていて、なんとなく清々しい気持ちにさせてくれた。
ただ、結末の弱さや、登場人物への共感、魅力といったものが足りないと感じられた。
とはい -
Posted by ブクログ
『新・教場2』
T県警察学校、『風間教場』。
風間の右目を奪った、『千枚通しの男』十崎が逮捕された。警察学校長・四方田は、風間に十崎逮捕に貢献した『風間道場』の教え子たちを講師として招くことを風間に提案する。
『風間教場』で、起こる事件。
『…なら、退校してもらう』と風間が生徒に告げる…
風間はすべてお見通しである。
すべてをわかった上で、生徒たちを見ている。
風間はなぜそこまでわかるのだろうか⁇
すべてを見ているわけでもないのに…
面白いのは面白い、が、毎回パターンが同じで…
ちょっと違うシチュエーションにできないかと…
もう一度、刑事で『風間道場』でもよいのでは⁇
十崎も逮捕され -
Posted by ブクログ
ネタバレ教場シリーズ始まりのストーリー。
所轄刑事の石貫と一緒に捜査する風間の慧眼は流石であったが、随所でちょっと強引な結びつきもあった気がする。
十崎の犯行の最初の被害者:高本玲加が十崎がタイプで自分が被害あったことを盾に交際を迫ったのはご都合主義ではないか。
また、十崎が風間を執拗に狙う背景がもう少し語られるかと思いきや、あっさり紗羅が風間に惹かれているからとなっており、ちょっと残念であった。そうするには風間と紗羅の関わりがもっと語られる必要があるのではなかろうか。
先日、映画も観たが原作と映画では全く異なる展開であり、どちらもやや中途半端に終わってしまっているのが残念。