長岡弘樹のレビュー一覧

  • 猫はわかっている

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    ――

     猫にもいろいろ居るように。


     アリス目当てで珍しく猫短編集など読んでみたけれど(『猫は見ていた』に収録のエア・キャットを他で読んで気に入ったのもある)、猫好きにもいろいろ居ますなぁ。


     にしても短編というのはどうにも、良いところも悪いところもはっきり出ちゃうよね。いまいちかなぁと思っていた作家さんのはやはりいまいちだし、反対に思わぬ出会いもあったりで、まぁほんとに肌が合うかどうかなんだけど…
     そうねぇ。結局のところキャラクタ、或いは物語そのものにさえ、生命性を感じてしまうタイプなのよね。極端に云うなら作家の仕事は、生まれてきた物語を伸びやかに世に放ってあげるブリーダー的なも

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    2021年10月10日
  • 幕間のモノローグ

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    俳優養成所を舞台にした8編からなる連作短編集。
    ベテラン俳優でもあり、養成所の講師も勤める南雲草介が養成所で出会った若手俳優たちの身近な謎を解決していく。
    他の方のレビューにもあるように、完全に「教場」の俳優版。
    しかし、南雲に風間のようなカリスマ性もなく、全編通して、中途半端な設定のような気がした。
    普段の短編がいつも秀逸なだけに、ちょっと残念。

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    2021年09月30日
  • 幕間のモノローグ

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    ネタバレ

    ベテラン俳優でアクターズスクールの講師も務める南雲草介と、元警察官という異色の経歴を持つマネージャー・友寄栄支のコンビが謎を解く、8章の連作短編集。


    カメラの前でいくつもの顔を演じるには、人間の生々しい感情の動きと、無意識に取る身体の動きを知って演技に活かす能力が必要なのだろう。
    マネージャーで元警察官の友寄が推理担当、謎解きの答えをアウトプットするのは表現に長けた南雲が担当というのも面白い。
    コンビ誕生のきっかけが脳梗塞で、高性能眼鏡を通して手がかりを得るというのは、ちと無理やりな気もするけれど…

    「殺陣の向こう側」「汚れ役の歌」「黒い代役」「白紙の応援歌」が良かった。

    『つながりま

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    2021年09月28日
  • 道具箱はささやく

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    これもフォローしてる方の推薦。教場のコワモテ風の長岡氏とは違い、ショートショートで色んな「長岡」を打ち出している。楽しく想像の世界で心を遊ばせてくれる。

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    2021年09月23日
  • 教場0 刑事指導官・風間公親

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    風間が警察学校で教官になる前の、刑事指導官としての様子が描かれています。
    一話一話が短いので、犯人の目処がつきやすいですが、風間の鋭さが強調されています。
    また、風間が義眼を使用するようになった理由も描かれているので、教場シリーズを読み進めたい人は必見です。

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    2021年08月25日
  • 教場2

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    面白かった
    教場第二弾
    6作からなる短編連作ミステリー
    第一弾はちょっといまいちでしたが、こっちはよかった。特に奉職はぐっと来ました。

    ■創傷
    医師から警察官に転職した桐沢を退校させようとした真相
    ■心眼
    備品の盗難の裏側に隠されていた理由
    ■罰則
    においは記憶に残る、記憶を呼び起こす
    ■敬慕
    容姿端麗の羽津希。引き立て役に選んだ友人は実は..
    ■机上
    殺人捜査の模擬実習で本当に生徒に伝えたかった事
    ■奉職
    美浦の過去、そして、風間が教員を続ける理由

    これで卒業してしまったので、続編はないのかな..

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    2021年08月21日
  • 白衣の嘘

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    ネタバレ

    *苦手な縫合の練習のため、シミュレーターに向かう内科医の副島。彼が担当した女性患者はある秘密を抱えていた(「最後の良薬」)。バレーボール日本代表の彩夏と、医者である姉の多佳子。2人は実家に向かう途中でトンネル崩落事故に巻き込まれてしまう。運転席に閉じ込められた妹に対して多佳子がとった意外な行動とは(「涙の成分比」)。医療の現場を舞台に描き出す、鮮やかな謎と予想外の結末。名手による傑作ミステリ集*

    一話一話が無駄なく引き締まった医療もの短編集。
    医療ものですが、そこまで重たくならず、どことなく清涼感の残る読後感。

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    2021年08月16日
  • 波形の声

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    短編集。「波形の声」、「宿敵」、「わけありの街」、「暗闇の蚊(モスキート)」、「黒白の暦」、「準備室」、「ハガニアの霧」の7編。

    どの作品にも謎があり、最後にはそれが解明されるのだけれど、謎自体よりもそこに至るまでのストーリーが面白いかな。

    「波形の声」と「黒白の暦」はトリックがこの辺だろうなと少しわかってしまいながら読んだけれど、それでも先が気になるので楽しんで読めた。
    「わけありの街」はあまりぴんと来なかった。なぜ日記が入ってくるのかよくわからなかったし。
    「黒白の暦」、動機の部分でちょっと現実味がないように思ったけどどうかな。当事者になったらそうしようって思うんだろうか。
    「ハガニア

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    2021年08月14日
  • 本格王2019

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    2021/07/28 08:10
    よく読んでたベスト本格ミステリーの2019年の文庫版なんだな。
    前のノベルズはもっと収録されてる本数が多かったから、面白いのに当たる可能性も高いし、逆に趣味に合わないものに会う確率も高いのだけれど、これは文庫版になって6篇だけになったから、さてどうかなと思ったが、とびきりのものはひとつもなかったけれど、5篇はそこそこ、ちびまんとジャンボという話だけ、ミステリとしては多分面白いのだろうけど、カメムシを食うだのゲロだの、読んでて気分悪くなる話だったので残念だった。
    中で1篇、時代劇のミステリがあるが、宮部みゆきも、まぁ、あれはミステリとは言わないのかもだが、書いて

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    2021年07月28日
  • 道具箱はささやく

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    ★2・8 昔に読んだ星新一のショートショートを思い出す。私の読解力では何度も読み返しが必要で疲れた。

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    2021年07月20日
  • 幕間のモノローグ

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    アクターズスクールの生徒たちに起こる事件やトラブルを講師である現役プロ俳優・南雲草介が独特の手法で解決していく連作集。
    南雲の言動は一見奇異に思えるが、実は鋭く核心をついている。しかも生徒に寄り添う気持ちも込められている。
    南雲に「教場」の風間教官と重なるものを感じたが、あちらは厳しい規律で統一行動を目指す警察学校が舞台で、こちらは個性で競争するアクターたちの世界となっている。一方は、警察官を目指す者にしか体験できない閉鎖的空間、他方は俳優を目指す者に必要な資質、発声練習、それに業界用語など裏舞台が描かれ、一般人がなかなか知り得ない世界が垣間見られる点で共通したものがある。
    しかし、主人公の言

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    2021年07月03日
  • 教場0 刑事指導官・風間公親

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    短編小説なので事件解決の糸口などがすぐに見つかってしまうが、それでも着眼点はすごい。
    風間道場がどのように出来て、警察学校に繋がるのかがわかる。

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    2021年05月05日
  • 幕間のモノローグ

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    人気シリーズ教場の俳優バージョンという立て付けなんだが、どうもしっくりこない感じ。謎解きを軸にするならやはり舞台もそれに近い設定が必要だということ。オチももう一押しずつ欲しかった。

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    2021年05月04日
  • 教場0 刑事指導官・風間公親

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    風間が各署の新人を育てていくデキル警察官で登場。短編集のような内容だが、微妙に物語内の時の流れを感じさせるような書き方。
    サクッと読みやすいが、大どんでん返しよのうな内容は個人的には無い。風間の義眼になるストーリーも入っていたが、意外とサラッとした内容だった。もっと深い因縁深いドロドロしたものかと思っていた。
    どちらかと言うと、教場1.2の方がオススメ。

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    2021年04月29日
  • 幕間のモノローグ

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    【収録作品】沈黙のスピーチ/一拍遅れのプロローグ/殺陣の向こう側/汚れ役の歌/黒い代役/白紙の応援歌/湿った密室/歪んだ凶弾/一拍早いエピローグ/ヘッドボイスの行方 
    *業界ものとしては突っ込んだ内幕が書かれているわけでもなく、ミステリとしては比較的素直。南雲の立ち位置も微妙で、「教場」シリーズのようなキレは感じられない。

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    2021年04月15日
  • 白衣の嘘

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    短編医療ミステリ6編。
    医者、患者など視点は様々で、描写文体はとても静か。
    なのに、ものすごく激しい葛藤を感じて息苦しささえ覚える。
    伏線を回収してバッサリ解決するというミステリ要素よりも人間ドラマの色合いが強く感じた。

    誰しも間違えることがある。迷うことがある。踏み出せないことがある。悔いることがある。
    「その先」に何を為すか、を見送るような物語たちだった。

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    2021年04月14日
  • 幕間のモノローグ

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    これまで警察官、消防士、救急救命士、弁護士、医師などを題材に、仕事の矜持と現場ならではの臨場感をミステリ仕立てで描いてきた作者が、「芸能」の現場で起きる事件やトラブルを描いた作品。

    俳優志望者が売れっ子俳優になることの難しさ、大物と言われる人の凄さ、裏方の苦労など日頃知ることのない世界は興味深いが、主人公のベテラン俳優・南雲草介が探偵よろしく謎を解いていくミステリとしてはちょっと弱い。
    ひき逃げ、引ったくり、暴行、シャブ中と限られた人間関係の中でこれだけの犯罪が起こるのもリアリティにかけるし、何より解いた謎がショボい。

    やっぱり、個人的な趣味かもしれないけど、いつものように警察官や消防官の

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    2021年03月31日
  • 赤い刻印

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    病気や介護など、テーマがいつにも増して重い。
    そして羽角親子。啓子さんはクールで、菜月ちゃんは物分かりがいい。。

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    2021年03月27日
  • 風間教場

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    既読である

     文庫になったから再読。ミステリーとしての鋭さはもちろんだが、本作の素晴らしさは最高のエンディングにある。最後の一行のためにすべてのエピソードがある。そんな感じかな。

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    2021年03月13日
  • 幕間のモノローグ

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    プロ俳優・南雲が講師として勤めるアクターズスクール。その卒業生達それぞれに襲いかかる事件やトラブル。役者である前に一人の人間として、目の前に直面する出来事にどう対応していくのか。南雲の推理が冴え渡る。

    「教場」で有名な長岡さんの作品ですが、大きく括ってみると、「教場」の役者版のような雰囲気がある印象を受けました。

    ・影の主役がいる。
    ・教え子が主人公となって事件に関わる。
    ・短編ミステリー

    といった共通点はあるのですが、異なっている点も多くあります。「教場」では警察学校の内部を舞台にしていますが、この作品は主にアクターズスクールを卒業した教え子たちがそれぞれの現場を舞台にしています。

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    2021年03月07日