長岡弘樹のレビュー一覧
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教場シリーズ第三弾
風間鬼教官誕生の秘密が明かされます
事件の捜査を通して、新米刑事を教育指導していく短編6作からなります。
●第一話 仮面の軌跡
一方的に別れを告げた交際相手から脅された女は、タクシーの中でその男を刺し殺す
●第二話 三枚の画廊の絵
身元不明の死体、その背後にあったものとは
●第三話 ブロンズの墓穴
いじめが原因で登校拒否になった子供の担任教師を恨んだ女は..
●第四話 第四の終章
劇団仲間が自殺。その現場を目撃した隣室の男
●第五話 指輪のレクイエム
認知症の妻の介護をしていた男は
●第六話 毒のある骸
ここで、風間が隻眼となってしまう事件が起きます
謎解きがメ -
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教場シリーズ第3弾!
といっても、今までより過去、前日譚になるんかな。
風間さんが、現役バリバリの頃なんやけど、やっぱり見込みのある新人を教えてる。OJT形式で、その名も「風間道場」。
ほんまは、風間さんも、道場の方が良かったんかもしれんな。あんな事がなければ…でも、教えながら、事件解決できるんか?
それぞれの教え子毎の短編6作品。
とにかく、自分で考えろ!って感じの教育。まぁ、義務教育ではないし、国民の命を守る仕事なんで、厳しいのは仕方ないか。
別に、どの仕事でも、自分で考えない人とペアはしんどい〜
風間さんは、厳しいけど、実は優しいんやろな。
でも、最後のは、そんな冷静に…そんなことなって -
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猫にもいろいろ居るように。
アリス目当てで珍しく猫短編集など読んでみたけれど(『猫は見ていた』に収録のエア・キャットを他で読んで気に入ったのもある)、猫好きにもいろいろ居ますなぁ。
にしても短編というのはどうにも、良いところも悪いところもはっきり出ちゃうよね。いまいちかなぁと思っていた作家さんのはやはりいまいちだし、反対に思わぬ出会いもあったりで、まぁほんとに肌が合うかどうかなんだけど…
そうねぇ。結局のところキャラクタ、或いは物語そのものにさえ、生命性を感じてしまうタイプなのよね。極端に云うなら作家の仕事は、生まれてきた物語を伸びやかに世に放ってあげるブリーダー的なも -
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ネタバレベテラン俳優でアクターズスクールの講師も務める南雲草介と、元警察官という異色の経歴を持つマネージャー・友寄栄支のコンビが謎を解く、8章の連作短編集。
カメラの前でいくつもの顔を演じるには、人間の生々しい感情の動きと、無意識に取る身体の動きを知って演技に活かす能力が必要なのだろう。
マネージャーで元警察官の友寄が推理担当、謎解きの答えをアウトプットするのは表現に長けた南雲が担当というのも面白い。
コンビ誕生のきっかけが脳梗塞で、高性能眼鏡を通して手がかりを得るというのは、ちと無理やりな気もするけれど…
「殺陣の向こう側」「汚れ役の歌」「黒い代役」「白紙の応援歌」が良かった。
『つながりま -
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短編集。「波形の声」、「宿敵」、「わけありの街」、「暗闇の蚊(モスキート)」、「黒白の暦」、「準備室」、「ハガニアの霧」の7編。
どの作品にも謎があり、最後にはそれが解明されるのだけれど、謎自体よりもそこに至るまでのストーリーが面白いかな。
「波形の声」と「黒白の暦」はトリックがこの辺だろうなと少しわかってしまいながら読んだけれど、それでも先が気になるので楽しんで読めた。
「わけありの街」はあまりぴんと来なかった。なぜ日記が入ってくるのかよくわからなかったし。
「黒白の暦」、動機の部分でちょっと現実味がないように思ったけどどうかな。当事者になったらそうしようって思うんだろうか。
「ハガニア -
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2021/07/28 08:10
よく読んでたベスト本格ミステリーの2019年の文庫版なんだな。
前のノベルズはもっと収録されてる本数が多かったから、面白いのに当たる可能性も高いし、逆に趣味に合わないものに会う確率も高いのだけれど、これは文庫版になって6篇だけになったから、さてどうかなと思ったが、とびきりのものはひとつもなかったけれど、5篇はそこそこ、ちびまんとジャンボという話だけ、ミステリとしては多分面白いのだろうけど、カメムシを食うだのゲロだの、読んでて気分悪くなる話だったので残念だった。
中で1篇、時代劇のミステリがあるが、宮部みゆきも、まぁ、あれはミステリとは言わないのかもだが、書いて