長岡弘樹のレビュー一覧

  • 教場0 刑事指導官・風間公親

    Posted by ブクログ

    教場シリーズのエピソード0。ドラマを観た後だからずっと風間刑事が木村くんだった。刑事着任三ヶ月の新米が送り込まれる風間道場。多くを語らず部下に考えさせて、時には追い込みながら事件解決と刑事としての成長を導く。部下からみた風間だけじゃなくて周りの刑事から見た風間も知りたかった。最終盤、風間の眼はこうして義眼になったのか。

    0
    2020年12月13日
  • 血縁

    Posted by ブクログ

    家族や血縁が関係する作品7つから成る短編集。
    なんとなくオチが読めてしまう展開も中にはあったけど、それでも最後まで一気に読んでしまった。
    「オンブタイ」が、良い、これはとても良い。
    話の展開も終わり方も、ジトっとしたミステリーがお好きな方におすすめ。

    0
    2020年11月15日
  • 白衣の嘘

    Posted by ブクログ

    短編集は長岡さんの得意技ですね。短い中に無駄なく込められた伏線が、分かってても心地よく結論づけられている。私はそんな手法が好きな自分が好きなのかもしれない。死と隣り合わせで、緊迫感があり、臨場感満載の舞台が病院。些細な嘘が事件になり人生を変える話が幾つも連なり、それを端的に纏めたのがこの作品でしょうか。

    0
    2020年08月26日
  • 教場0 刑事指導官・風間公親

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    風間教官が刑事だった時のストーリー。若手刑事をさりげなく誘導し真相を導き出していく手法はお見事。若手刑事とのやりとりが興味深く楽しめた作品であった。
    小説でありながら連続ドラマを観たような気になった。

    0
    2020年07月15日
  • 赤い刻印

    Posted by ブクログ

    短いストーリーの中に感情を揺さぶるからくりが仕掛けられていて、長岡さんの作品にはいつも唸ってしまう。
    細かな仕草が意図する背景は、後になって"そうだったのか"と消化できる。

    0
    2020年07月14日
  • 赤い刻印

    Posted by ブクログ

    長岡さんは本当に短編の天才で、あーきっとこういう結末だなとこちらが勝手に想像したとしても必ず裏切られる。
    自分って短編得意ってきっと思ってるだろうなと思うくらいに面白い作品なのである意味安心して読めます。

    1
    2020年02月07日
  • 教場 お試し特別版

    購入済み

    教場

    テレビで面白かったので本で読んで読んで見ました。
    ドラマでは分かりにくい本人達の心境や場面想像しながら読みました。
    大変面白かったです。

    0
    2020年01月16日
  • 教場2

    Posted by ブクログ

    長岡弘樹作品は、数年前に「教場」を読んで以来の2作品目。
    木村拓哉主演のドラマに感化され本作品を購入。
    「教場」は既に手元になく、ほぼ記憶にない。

    警察学校の元刑事の鬼教官風間が、警察に不適合と判断した生徒や、
    意識が低い生徒に喝を入れるために退校届を渡すのが
    本作品のフォーマットになっている。

    本書は6話構成で、前後に多少のつながりはあるが1話で完結していくので、
    長編を読むのが苦手な方も大丈夫。

    さて木村拓哉主演のドラマがどうだったか。
    ドラマは原作を忠実に再現しているわけではなく、
    小説の要所要所を巧く織り込み、見事に長時間ドラマへと昇華していた。
    ドラマの風間のほうが無口で厳しく

    1
    2020年01月06日
  • 血縁

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どれをとっても失望しない犯罪小説集と書かれた帯に惹かれ購入。
    いやいや、怖い話が多くないですか?
    でも、ほんとに内容は秀逸。なんか読まされたぁと思った。
    家族なのに、家族だから?どちらもありかもしれないけど、妹を殺そうとするなよ。とか。血縁
    32-2 はこのままの運命?つらい。
    ラストストローと最後の黄色い風船は、後味が良くて、最後はすっきりしたかな。

    0
    2019年12月20日
  • 血縁

    Posted by ブクログ

    長岡弘樹『血縁』集英社文庫。

    家族という特殊な社会の中で起きる犯罪をテーマにした7編から成るミステリー短編集。

    『文字盤』『苦いカクテル』『オンブタイ』『血縁』『ラストストロー』『32-2』『黄色い風船』を収録。

    苦しい設定や無理な展開の短編もあるが、最後まで読ませる短編が並ぶ。しかし、気になるのはこの著者の文章からは犯罪は悪だというメッセージが1つも伝わってこないことだ。著者が余りにもミステリーとして犯罪を描こうと躍起になる余り、人間が本来持つべき犯罪に対する嫌悪感や憎悪が文章から欠如してしまっているように感じる。そのためか、ミステリーとしては面白いが、読後に嫌な感覚だけが強く残る短編

    0
    2019年10月05日
  • 道具箱はささやく

    Posted by ブクログ

    平成最後の一冊に長岡弘樹「道具箱はささやく」読みました。
    18個の短編集。意味がわかるとゾッとしたりホッとしたりの長岡さん流うまい話満載で満足。
    ただ、タイトルの話はなくて、道具箱ってなんだろなぁ。

    0
    2019年04月30日
  • 道具箱はささやく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やっぱり長岡さんは短編集の方が良いような気がします。
    1つの作品が20ページ足らず。18作品が収録されています。
    『声探偵』『リバーシブルな秋休み』『戦争ごっこ』が印象に残りました。

    タイトルから勝手に時代小説だと思い込んでいましたので、現代のミステリー風な話で少し驚いてしまいました。心の準備が(苦笑)。

    最後にあっと言わせる展開は小気味よく、20ページ足らずだと隙間時間に読めるので、思ったより満足感を得られました。

    0
    2019年04月10日
  • 赤い刻印

    Posted by ブクログ

    日々の生活に行き詰まっている人たちが登場する短編集。上手くいかない毎日のなかで主人公や周りの人達がとる行動や言動の不可思議さ、違和感。それに込められた優しさややるせなさ。隠したいけど知ってもらいたいこと。そういう迷いや願いがいい。思いがけないものが伏線になっていて真相が見えたときに景色が変わる。すごく小さいかもしれないけれど確かに芽生えた希望が明日には何か変わるかもと思わせてくれる。

    0
    2019年04月09日
  • 道具箱はささやく

    Posted by ブクログ

    まず18編もの話を書けるのがすごい。
    そして9割が面白い。
    特に好きなのが「仮面の視線」「ある冬のジョーク」かな。

    基本的にこの作者の書く作品はどんよりしてる傾向にあるのだけど、短編ということでそこら辺もあっさりしているように感じられた。その点も良い点だと思う。

    0
    2019年02月16日
  • 道具箱はささやく

    Posted by ブクログ

    18の短編。一つ一つ読むと、そうなんですかと感心しつつ、それは無理があるなあと思うんだけれど、短い物語でいくつも作っている長岡さんすごいなあと感心。よく考えているなあと思うものがあるんだけれど、特に心理的なもので「嫉妬のストラテジー」、「レコーディング・ダイエット」は印象に残った。短いのでちょっとした時間で読める、それが魅力です。

    0
    2018年08月23日
  • 道具箱はささやく

    Posted by ブクログ

    ノン・シリーズの短編集。短かめの短編が18作収録されている。
    短いながらも結末はどれも想像の上を行き、何度も驚かされた。さりげない伏線も巧い。やはり長岡さんの短編は面白いなあ。

    0
    2018年06月30日
  • 猫ミス!

    Posted by ブクログ

    猫が出てくるアンソロジー。どれも良かった。全部猫目線かと思ったらほとんどが人間目線。「オッドアイ」の少年二人が爽やかでよかった。死んだ猫の目の色を確かめるのがお話のポイントだけど、白猫のオッドアイの確率は高いと思うのでどうなんだろ。

    0
    2018年04月16日
  • 猫ミス!

    Posted by ブクログ

    猫が絡んだミステリー集。小松エメルの「一心同体」が面白かったかな。秋吉理香子の「呪い」はオチが予想できるけど、それでもじわりと来るイヤミス。さすがですね。

    0
    2017年11月29日
  • 陽だまりの偽り

    Posted by ブクログ

    長岡弘樹の初単行本の文庫化。

    物忘れのひどくなった事を知られまいとする男と、同居の嫁。
    市役所に勤める男と、同僚たち。
    昇任を控えたシングルマザーと、反抗期の息子。
    身代金目当てに誘拐を企てた男と、さらわれた少年の母親。
    荒物屋を営む男と、不良に絡まれた受験生の息子。
    普通の人々の、日常の中に起きた事件を描いた短編集。


    不可解な出来事の裏に、ひやりと冷たい計算や、温かい愛情が隠されている秀作揃い。
    表題作の『陽だまりの偽り』と、『重い扉が』が特に良かった。

    0
    2017年10月29日
  • 猫ミス!

    Posted by ブクログ

    猫とミステリーの相性がいいのはその内面が謎に満ちている(何考えてるかわからん)からではないでしょうか。
    アンソロジーなのでどれもミステリーとしては薄味ですが、ストーリーに猫である必然性が(ある程度は)あるので、猫小説としては全然ありでしょう。
    でも恒川氏の『猫どろぼう猫』はホラーです。すげー浮いてる。怖い。
    あと、表紙がダサい。

    0
    2017年10月21日