長岡弘樹のレビュー一覧

  • 風間教場
    風間教官が優しい。
    なんてことだ。勿論これには理由があります。
    そして風間本人にも人知れず苦難が。
    そう思ってたのは、本人だけだったようですが。

    木村拓哉のドラマを観てしまったので、読んでても勝手に変換されてしまいますが、それはそれで良い感じです。2021年早々に再びドラマが放映されるが、この話は...続きを読む
  • 教場0 刑事指導官・風間公親
    教場シリーズのエピソード0。ドラマを観た後だからずっと風間刑事が木村くんだった。刑事着任三ヶ月の新米が送り込まれる風間道場。多くを語らず部下に考えさせて、時には追い込みながら事件解決と刑事としての成長を導く。部下からみた風間だけじゃなくて周りの刑事から見た風間も知りたかった。最終盤、風間の眼はこうし...続きを読む
  • 血縁
    家族や血縁が関係する作品7つから成る短編集。
    なんとなくオチが読めてしまう展開も中にはあったけど、それでも最後まで一気に読んでしまった。
    「オンブタイ」が、良い、これはとても良い。
    話の展開も終わり方も、ジトっとしたミステリーがお好きな方におすすめ。
  • 教場2
    サラッと読めた。前作を読んだせいか、あまり楽しんで読めなかったが、最後の「奉職」の風間教官と美浦のやり取りが面白かった。風間教官最高!!
  • 白衣の嘘
    短編集は長岡さんの得意技ですね。短い中に無駄なく込められた伏線が、分かってても心地よく結論づけられている。私はそんな手法が好きな自分が好きなのかもしれない。死と隣り合わせで、緊迫感があり、臨場感満載の舞台が病院。些細な嘘が事件になり人生を変える話が幾つも連なり、それを端的に纏めたのがこの作品でしょう...続きを読む
  • 教場2
    警察学校でのちょっとした事件やエピソードの短編作品。相変わらずキレッキレの風間教官は何でもお見通し。しかも強いことが判明。隙がない。カッコいい。
    ただ、話の展開がスッキリしないものが多かったような気がする。
    警察官になる人は大変な試練を経て世に出ているんだなぁと感じた。
  • 教場0 刑事指導官・風間公親
    風間教官が刑事だった時のストーリー。若手刑事をさりげなく誘導し真相を導き出していく手法はお見事。若手刑事とのやりとりが興味深く楽しめた作品であった。
    小説でありながら連続ドラマを観たような気になった。
  • 教場
    閉塞感があり、ピリピリした雰囲気をストーリー全体に感じる。
    全6話からなるが、1話ずつ独立しており、繋がっている。
    風間教官が果たして味方なのかてきなの
  • 赤い刻印
    短いストーリーの中に感情を揺さぶるからくりが仕掛けられていて、長岡さんの作品にはいつも唸ってしまう。
    細かな仕草が意図する背景は、後になって"そうだったのか"と消化できる。
  • 教場2
    前作よりも少しソフトな印象。
    しかし風間の魅力は描かれているし、一人一人の心理描写がとても良い。
    人間は弱くて、そして強い。
  • 赤い刻印
    長岡さんは本当に短編の天才で、あーきっとこういう結末だなとこちらが勝手に想像したとしても必ず裏切られる。
    自分って短編得意ってきっと思ってるだろうなと思うくらいに面白い作品なのである意味安心して読めます。
  • 教場 お試し特別版

    教場

    テレビで面白かったので本で読んで読んで見ました。
    ドラマでは分かりにくい本人達の心境や場面想像しながら読みました。
    大変面白かったです。
  • 教場2
    長岡弘樹作品は、数年前に「教場」を読んで以来の2作品目。
    木村拓哉主演のドラマに感化され本作品を購入。
    「教場」は既に手元になく、ほぼ記憶にない。

    警察学校の元刑事の鬼教官風間が、警察に不適合と判断した生徒や、
    意識が低い生徒に喝を入れるために退校届を渡すのが
    本作品のフォーマットになっている。
    ...続きを読む
  • 血縁
    どれをとっても失望しない犯罪小説集と書かれた帯に惹かれ購入。
    いやいや、怖い話が多くないですか?
    でも、ほんとに内容は秀逸。なんか読まされたぁと思った。
    家族なのに、家族だから?どちらもありかもしれないけど、妹を殺そうとするなよ。とか。血縁
    32-2 はこのままの運命?つらい。
    ラストストローと最後...続きを読む
  • 教場0 刑事指導官・風間公親
    教場シリーズの3作目。本作は教官になる前の風間刑事を描いたもの。
    県警の若手刑事の登竜門通称「風間道場」で風間刑事に指導を受ける若手を描いた短編集なのだが、これがとてもバランスがいい。若手刑事を指導する物語の方がバリエーションが豊富になる。教場は警察学校が舞台なので事件の設定が難しいのだろう(違った...続きを読む
  • 教場0 ~刑事指導官・風間公親~

    風間公親に愛を感じる。

    知人から警察学校は「育てる反面不適合者をふるい落とすところだ」と以前聞いたことがあるので、教場1、2から間をおかず本書を読んだ。事件を描いてから犯人逮捕までを描く手法は初め違和感があったが、最後まで一気に読み終えた。日本の治安を守る警察官の為の警察学校の教官に風間がいてほしいと思った。
  • 道具箱はささやく
    平成最後の一冊に長岡弘樹「道具箱はささやく」読みました。
    18個の短編集。意味がわかるとゾッとしたりホッとしたりの長岡さん流うまい話満載で満足。
    ただ、タイトルの話はなくて、道具箱ってなんだろなぁ。

  • 道具箱はささやく
    やっぱり長岡さんは短編集の方が良いような気がします。
    1つの作品が20ページ足らず。18作品が収録されています。
    『声探偵』『リバーシブルな秋休み』『戦争ごっこ』が印象に残りました。

    タイトルから勝手に時代小説だと思い込んでいましたので、現代のミステリー風な話で少し驚いてしまいました。心の準備が(...続きを読む
  • 赤い刻印
    日々の生活に行き詰まっている人たちが登場する短編集。上手くいかない毎日のなかで主人公や周りの人達がとる行動や言動の不可思議さ、違和感。それに込められた優しさややるせなさ。隠したいけど知ってもらいたいこと。そういう迷いや願いがいい。思いがけないものが伏線になっていて真相が見えたときに景色が変わる。すご...続きを読む
  • 道具箱はささやく
    まず18編もの話を書けるのがすごい。
    そして9割が面白い。
    特に好きなのが「仮面の視線」「ある冬のジョーク」かな。

    基本的にこの作者の書く作品はどんよりしてる傾向にあるのだけど、短編ということでそこら辺もあっさりしているように感じられた。その点も良い点だと思う。