殺人者の白い檻
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殺人者の白い檻

1,870円 (税込)
935円 (税込) 5月9日まで

4pt

刑務所のすぐ隣という、特殊な環境に立地する総合病院に勤務する腕の良い脳外科医の尾木敦也。彼は六年前に父母を強盗に殺害されて以来、精神的に不安定になり深刻なスランプに陥っていた。そんなある日、刑務所からクモ膜下出血で搬送されてきた「スペ患」の執刀を、院長命令で担当することになる。緊急開頭手術で命を救うことはできたものの、スペ患の正体が両親の命を奪った死刑囚・定永宗吾だったことを知り、尾木は懊悩と悔恨の迷路に彷徨い込む。そして定永は、逮捕と死刑の判決以降も自身の犯行を一貫して否認していた。術後のリハビリを通して、尾木と妹の看護師長・菜々穂は、定永という人間と六年前の事件に、改めて向き合うことになるのだが……。

憎き犯罪者と医師は、どう向き合えば良いのか? 犯罪者の生命は軽いのか、あるいは全ての人間と等しく重いものなのか? 事件の真実と真相はどこにあるのか? 死刑の意義、犯罪更生の理非、医師の倫理、それぞれの命題を通して生命の「軽重」の問いを突きつける、究極の医療ミステリ。

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殺人者の白い檻 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年02月09日

    死刑囚を救うことに意味があるのか。況してその死刑囚が両親殺害犯だとしたら…脳外科医、敦也の言動に釘付けである。薄々感じ始めた本星の存在。豊富な医療知識に謎と真実が溶け込み、一気読み。

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    Posted by ブクログ 2022年09月22日

    刑務所から運ばれてきた急患は、両親を殺害した死刑囚。
    手術後もこの喋らない死刑囚とリハビリを通して向き合うことにより、真実が明らかになる。
    再び、メスを握ったとき…。

    久しぶりにページを捲る勢いが止まらなかった。
    医師でなくても決断を迫られることはあるが、命においては、医師ほど課せられるものが多い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月17日

    真犯人は想像つきながらも、最後まで気になって見逃せなかった。

    ミステリー系の推理の工程が苦手に感じてたけど、この作品は最後まで楽しく読めました。

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    Posted by ブクログ 2022年09月05日

    尾木敦也45歳は明浄会Y病院に勤める脳外科医です。
    同じ病院で妹の菜々穂も看護師として働いています。
    菜々穂は理学療法士の村主叡輔と交際中です。

    尾木兄妹は六年前に両親を窃盗に家に入った定永宗吾により殺されたとされています。
    その定永が敦也の元にくも膜下出血で隣りの刑務所から運ばれてきます。

    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月09日

    一言で表すならシンプルな物語だけども奥深い作品でした。
    読みやすく、登場人物のキャラクターも凝りすぎず良かったです。
    クライマックスは、個人的には好きでした。

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    Posted by ブクログ 2023年10月16日

    面白かった。。

    長岡さんの作品は初読。
    なんだろう この読後感。
    ミステリー 犯人は中盤ですぐに分った。
    最後 やたら引っ張るなぁ と思っていたら、、、
    最後の一行にやられた。
    こんなに最後の最後にやられたのは、東野圭吾さん以来かも。
    そして読後感がよい。
    読んでよかったです~。

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    Posted by ブクログ 2023年04月12日

    長岡氏の粘着質な文章はやはり肌にあわないが、ストーリやプロット自体に無理はなく、面白く拝読できた。命の軽重について語るにはかなり薄っぺらい印象の本だが、ミステリーとして読めば及第点。

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    Posted by ブクログ 2022年09月19日

    作者さんには珍しい長編。刑務所の隣にある病院へクモ膜下出血死刑囚定永が搬送される。主治医はその死刑囚に父母を殺された主人公である脳外科医尾木だった…。因縁のある患者とどう向き合うのか、定永は冤罪なのか?事件の真相は?

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    Posted by ブクログ 2022年09月05日

    長岡さんにしては珍しい長編。

    真犯人はすぐに予想できちゃうんだけど、なかなか読ませてくれるので楽しめたw

    いや…設定はハード過ぎるけどね?www

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    Posted by ブクログ 2022年09月03日

    長岡弘樹の最新作ですが、物語の設定が良くて楽しめました!主人公の脳外科医の医師が、かつて自分の両親を殺害した死刑囚の脳手術を担当することになり、医師としての立場と被害者家族としての立場から、この死刑囚との向き合い方に葛藤しているところ、もしかしたら冤罪かもしれないとの疑念も入り、混乱しつつも、最後は...続きを読む

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