長岡弘樹のレビュー一覧
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短編集。
ミステリの短編集って、あたりはずれが大きい(と思っている)。
これはあたり。というか、長岡弘樹さんの短編ははずれなしだよね。
なんとなく違和感のある話が続き、だんだん疑惑が確信に変わっていき、最後にそういうことかと納得できる。
この本は繋がりのない短編を集めたものだけど、すべてそういうお話の構成になっている。
波形の声っていうのは、本当にそんな実験で録音再生できるのか?
最後の小学生からのメッセージは泣いた。一言だけでも、心にくるよね。
自分自身も、小学2年の時に短期間だけ(担任の妊娠出産で)臨時で来てくれてた先生いたなぁと思い出す。
名前が「みか」だから、皆「みかん先生」って呼 -
Posted by ブクログ
通勤電車内で読む時は、乗り過ごしに注意!
短編小説の面白さは、手早く結果(満足感や感動、ちょとした恐怖やスッキリ感など)が得られること、それが実感できる本。
だからこそ、ラスト近くで読み止まらない。
この作家の短編は、小説のアイデア“そのもの”であって、描いた物語たちがキレキレなリズムに乗って一つ一つミステリーの醍醐味となって、読者を夢中にさせる。
7つの短編は「血縁」ということに何某か関わったストーリーで、親子、兄弟姉妹のちょっとした絡みがミステリーを盛り上げる。
(最後のお話「黄色い風船」はちょっと遠いが)
けっこう重い話ばかりなんだけど、読後は軽い。 -
Posted by ブクログ
大好きな警察小説のアンソロジー。
新たな作家さん発掘も兼ねて。
①佐々木譲さん『弁解すれば』
初めましての作家さん。
これはシリーズ作品の1つ。
他者の心に協調し過ぎてしまう警察官の話。
続きが気になるので今後読む予定
②乃南アサさん『青い背広で』
こちらも初めましての作家さん。
人気シリーズ主人公の若かりし頃の話のよう。
シリーズのファンで無いとあまりピンと来ないかも。
③松嶋智左さん『刑事ヤギノメ』
こちらも初めましての作家さん。
面白かった。けど、短編ではもったいないかも。長編で読みたい。
今のところシリーズは無さそう。
④大山誠一郎さん『三十年目の自首』
こちらも初めましての作 -
Posted by ブクログ
長岡弘樹『巨鳥の影』徳間文庫。
あの手この手で伏線を張り巡らし、結末を読んで思わず二度読みさせるようなミステリー短編の名手による8編収録の短編集。当然、当たりの短編もあれば、外れの短編もある。そういう意味で全てが当たりの短編だった『傍え聞き』は類稀なる傑作だったと言えよう。
『巨鳥の影』。缶詰工場で発生した三百万円の盗難事件を巡るミステリー。記述されていることのどれもが伏線のようにも思える。聞き慣れない鳥の鳴き声、ギャンブル好きの先輩刑事の借金、携帯電話のブラインド・タッチ・メール。予想は半分当たり、半分外れた。なかなか見事なプロットである。
『死んでもいい人なんて』。何という結末なの