長岡弘樹のレビュー一覧

  • 教場 お試し特別版

    ネタバレ 購入済み

    教官として、上司として

    教官である風間は道を踏み外しかけた人間を熱血漢のように叱責したりはしない。
    ただ人命が危険にさらされないように先回りして傍観するだけ。
    そしてコトが起こってから事実を突きつける。

    気づきがあるのはどちらの指導法なのか。
    そんな視点で読むのも楽しい。

    #ドキドキハラハラ #深い

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    2022年09月29日
  • 白衣の嘘

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    6つの短編。
    どこの病院でもあり得るかも?みたいな身近な話で、サラッと読めた。

    1番はじめの「最後の良薬」のオチ?で、あぁそういう感じの本なのね〜と後は一気読み。

    面白かった。

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    2021年05月07日
  • 群青のタンデム

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    同期の耕史と史香が新人おまわりさんから定年をむかえるまでのはなし。

    どちらも独身でその時々で立場も違うのだけど、二人の間の信頼感みたいなのは続いていく。ラスト…その信頼関係があってこその、あぁそうだったんだとなる。

    エピローグまで8つの話に分かれているけど、その微妙な重なりが前の話の謎解きみたいになっていて面白かった。

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    2021年04月14日
  • 幕間のモノローグ

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    行間から立ち上る緊迫感。緻密に仕掛けるトリック。南雲の鋭い観察眼と洞察力には舌を巻いた。風間教官とはまた違う魅力でカッコいい。心理学的要素を含むストーリー。

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    2021年04月11日
  • 教場0 刑事指導官・風間公親

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    刑事時代の風間が門下生と呼ばれる新人を育てながら事件を解決していく短編集。
    さいごの第6章では、目を負傷した経緯も描かれています。
    それぞれの章に新人1人、事件1件で構成されており、とても読みやすく一気に読める作品でした。

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    2021年01月18日
  • 教場2

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    今年放映されたドラマは、この教場2からのエピソードもあるのね。
    ドラマを先に観てるので、それぞれの登場人物に当てはめて読み進められるので、より感情移入しやすかった。教場0も読むぞ!

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    2020年11月30日
  • 道具箱はささやく

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    ストーリー全てが一人称で描かれているので、事件現場に立ち会っているようなハラハラ感。
    心理戦、優れた洞察力、巧みな話術、豊富な雑学を駆使し、それらを上質に盛り込んだ人に優しいミステリ。

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    2020年11月06日
  • 教場

    購入済み

    やっと読みました!

    ずっと気にはなっていたものの、長らく未読でした。年始にあったキムタクのドラマから入りました。そして原作が気になり読んだ次第です。風間公親がいいですねーやはり。好きなキャラです。警察学校は本当にこんなに過酷なんだろうか?と思いつつもハマって読んでしまいました。続編もあるので順番に読みたいと思います。

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    2020年03月21日
  • 白衣の嘘

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    好きだなあ。1作目と、「小医は病を医し」が好きだな。
    優しい悪党が出てくる。
    普段接している人たちもあんがい脛に傷があったりするのかなあと下世話な勘ぐりをしてみたり。
    舞台装置のディテールが細かくてきっちり調べてあるところも好き。教場では警察学校を、今作では病院を。どこへでもいける作家さんですね。

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    2020年02月10日
  • 教場2

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    表情、仕草等から人の内面を読み取る能力。勉強になりました。

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    2019年10月09日
  • 白衣の嘘

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    長岡弘樹『白衣の嘘』角川文庫。

    人間ドラマを色濃く描いた医療ミステリー短編集。6編を収録。

    いずれの短編もミステリーとしての捻りが効いた味わい深い人間ドラマという構成になっており、最後にはあの描写はこの結末のための伏線だったのかと驚かされる。さすがは名手。

    個人的には『涙の成分比』が最も良かった。他に『最後の良薬』『小医は病を医し』『彼岸の坂道』『小さな約束』を収録。

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    2019年01月27日
  • 道具箱はささやく

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    短篇集。
    読み終わってから背筋がぞくっとしました。
    南谷刑事が出世しながら何回か登場していて、それはとてもいい感じでした。
    こんな短い中でこれだけ想像力を発揮させてくれるってすごいな~。
    長岡弘樹さんの他の本も読んでみようと思います。

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    2018年09月09日
  • 道具箱はささやく

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    ネタバレ

     長岡弘樹さんの新刊は、やはり短編集だが、今回は全18編も収録された豪華版。1編の長さが原稿用紙20枚と、短編としても短いことが大きな特徴である。

     「声探偵」。パーティーに紛れ込んだ犯人を、見つけ出した方法とは。たまたまとしか言えない。「リバーシブルな秋休み」。別れた夫婦の行動に、親としては突っ込みたいぞ。料理勝負の裏の意図とは、「苦い厨房」。他の方法はなかったのか?

     「風水の紅」。姑との微妙な関係。普通に伝えれば…。「ヴィリプラカの微笑」。夫婦の微妙な関係。……。「仮面の視線」。異国で色々と勘違いした男の末路は。「戦争ごっこ」。今どきの息子の機転が光る。「曇った観覧車」。わずか20枚

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    2018年06月22日
  • 猫ミス!

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    新井素子さんと小松エメルさん目当てで買いましたが、どなたも面白くて買ってよかった!
    ただ、推理を期待する方は物足りないかもです。「猫どろぼう猫」「オッドアイ」の風味が味わい深く好みでした。

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    2017年11月03日
  • 波形の声

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    長岡弘樹『波形の声』徳間文庫。

    長岡弘樹らしい技巧トリックを駆使した短編集。デビュー作の『陽だまりの偽り』から一貫してスタイルが全く変わらないというのが凄い。トリック重視とも受け取れるほどの硬い文章と描写のギャップに、心して読まないと少し戸惑いを覚える。読み始めてすぐに文章に描かれる光景が目の前に浮かべば勝ちなのだが…

    表題作の『波形の声』と『宿敵』が秀逸。『わけありの街』『ハガニアの霧』も良かった。他に『暗闇のモスキート』『黒白の暦』『準備室』の7編を収録。

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    2017年02月15日
  • 群青のタンデム

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    『傍聞き』と『教場』を合わせたような連作短編集。『声色』『符丁』『伏線』『同房』『投薬』『予兆』『残心(前編・後編)』の8編を収録。

    余り多くのことは描かず、読者が自らの想像力でその隙間を埋めるといった趣きの連作短編集である。一つひとつの短編も見事なミステリーの仕掛けと意外な犯人の正体に唸らされた。そして、最終話で気付く全編に亘って仕組まれた壮大なミステリーに驚愕した。

    警察学校時代から警察官になっても競い続ける戸柏耕史と陶山史香の二人を主人公に描かれ身近な事件とミステリー。全ての短編がひとつの物語として繋がっており、全編を通した時間経過にも驚かされる。

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    2016年08月11日
  • 陽だまりの偽り

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    上手い。巧みだ。
    短編だけにリズムが良く、次々と読み進められた。
    途中でネタには気づくんだけど、まるで航空機の着陸のように予想された着地点に綺麗に落ち着く様がまた良い。

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    2015年07月20日
  • 新・教場2

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    短編集の形たが、どれもトリックが素晴らしい。一つの長編の結末に使えるレベル。著者はすごい知識だと思います。風間教官は頭の中では木村拓哉さん。

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    2025年12月06日
  • 交番相談員 百目鬼巴

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    警察を定年退職後相談員として交番で働いている百目鬼巴。
    表立って活躍するわけではないが洞察力と経験で問題を解決していきます。
    派手さはないですがとても面白かったです。

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    2025年12月02日
  • 教場X 刑事指導官・風間公親

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    ネタバレ

    2014年本屋大賞の続編
    復讐・妄信・罪と罰が静かに交錯する連作集だった。どの犯人も一見“追い詰められた末の犯行”だが、風間は決して情に流されず、わずかな綻びを拾い上げて真相へ迫る。
    特に、火薬アレルギーの娘が父の罪を知ってしまう第1話や、形見の時計が復讐を暴く第3話、盲目を装い自ら視力を失った科学者の慟哭が描かれる第6話は、犯人の“歪んだ正義”が胸に刺さる。
    どの事件も、動機の切実さが読者の同情を呼びつつ、風間の冷徹な観察眼がその迷いを断ち切る。終章では彼が警察学校の教官となる経緯が明かされ、シリーズ全体へのつながりも感じられる一冊だった。

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    2025年11月30日