長岡弘樹のレビュー一覧

  • 陽だまりの偽り
    上手い。巧みだ。
    短編だけにリズムが良く、次々と読み進められた。
    途中でネタには気づくんだけど、まるで航空機の着陸のように予想された着地点に綺麗に落ち着く様がまた良い。
  • 教場
    憧れだけでは務まらない。どの職業もそうでは無いかなと思います。
    過酷な状況を乗り越えて、警察官になった人たち。
    やっぱりカッコいいなと思います。

    ドラマの方が風間の思いや行動の理由がよくわかるかなと思いましたが、エピローグを読んで彼の人間らしい部分が感じられてよかったです。
  • 夏の終わりの時間割
    できるだけタイトルに合った季節に読みたいと思っているのにまだ春が始まったばかり。しかし6つの短編中、夏の終わりのお話は最終話だけでした。

    200頁ちょいの薄さに反して内容は厚い。誰しも行動の裏には理由があるのですね。さらっとうわべを見ているだけではわからないことがある。そこに考えを及ばせたとき、本...続きを読む
  • 教場
    風間公親の好きな言葉は、吾能弭謗矣(われよく謗りをとどめたり)、意味は、私は国民非難を防ぎ止めた と言う意味だそうです。
  • 猫ミス!
    どの作家・作品も、作り込まれていて面白かった。
    芦沢央さんの『春の作り方』。電車の中で読んでたんだけど、泣きそうになった。
    最後は、そにしけんじさんのマンガに、笑わせて貰った。
  • 新・教場
    個人的に好きなシリーズ。だが、ドラマの影響があり、どうしてもキムタクがよぎる。
    今回は、風間教官はサブキャラになり、新米の助教目線を中心に描かれるのは、今までと違って楽しめた点。
    毎回ながら、厳しいというより、粗探しに見えてしまい、食傷気味。しかしながら、今後も読み続けたい作品の1つ。
  • 殺人者の白い檻
    一言で表すならシンプルな物語だけども奥深い作品でした。
    読みやすく、登場人物のキャラクターも凝りすぎず良かったです。
    クライマックスは、個人的には好きでした。
  • Jミステリー2023~FALL~
    アンソロジー。
    ほんとは東川篤哉が読みたかったんだけど、他の作家さんも面白いねぇ。
    東川篤哉さんは星4つ。まさかの烏賊川市シリーズの番外編が読めて幸せでした。
    他の作家さんだと、逸木裕さん(いつきひろし かと思ったら いつきゆう だった)、太田愛さん、宮内悠介さんが面白かったです。特に太田さんのは星...続きを読む
  • 119

    119

    短編集だが、消防署のひと部隊のメンバーを時間を進めながら綴ってある作品
    そして最後の話しがズドンとくる
    この作者の作品はやっぱハズレがない
  • Jミステリー2023~FALL~
    手にしたことのない作家さんの作品が読めて、楽しみました。新たな作家さんとのであいに感謝ですね。
    このシリーズ、大好きなのでぜひ続けてほしい。
  • 猫はわかっている
    読み終わり。まさかのホラー要素が出てきたのは少しびっくりしたけれどとても良かった、特に最後の話が好き。
  • 球形の囁き
    冷凍倉庫で見つかった遺体。ベテラン刑事の母が聞いた姿なき声。新聞記者志望の娘が、理系脳で犯人を突き止める! シングルマザー刑事と一人娘が主人公の連作短編集第2弾。

    母が刑事の女子高生が大学生になり、社会人になり、母親となるまでの間に遭遇した事件が描かれている。理系脳の篇は理解するのが難しかったけれ...続きを読む
  • 教場0 刑事指導官・風間公親
    教場シリーズの前日譚。ドラマを先に視聴済み。
    ドラマの方はあれこれ感情移入できるように脚色されてるけど、大枠は同じ。
    個人的には捜査モノが好きなので前2作より今回の方が好みだった。
    ドラマ版より指導される警官たちのアクが強くないので結構淡々と進んでいく感じ。
    (確か)ドラマと違って、指導される側の人...続きを読む
  • 教場
    警察学校はきびしい。交番のお巡りさんもみんな体験してきたのだろうか。尊敬し見る目が変わった。交番の前を通るとき、しっかりご苦労さまと挨拶したい。
  • 新・教場
    安定した面白さ。警官になるのがこんなに大変だなんて!(かなりフィクションなのだろうが)教場シリーズを読んだ後は、いつも交番お巡りさんをリスペクトの目で見てしまう。
  • 教場0 刑事指導官・風間公親
    教場シリーズだったから買った一冊。

    新人刑事を指導する話だった。
    連作短編の小説

    どの話も新人刑事が自分で考えて事件解決に繋がっているのは良かった。

    「教場」、「教場2」の前の話で鬼教官誕生までの事も分かり謎が一つ減った。

    終始緊張感があるから話が暗いイメージがあったが、どの話も楽しめた小説...続きを読む
  • 風間教場
    シリーズ第4作目。
    まず素朴な疑問としてタイトルが「教場3」ではなく何故「風間教場」なのかと思った。
    次に「一人も退学者を出さない」という無理ゲーのお題。いくら小説とはいえ現実では20~30%の退学者が出るという中で、無理があるのではないかという設定の違和感。
    だがこれらの疑問や違和感は最後まで読む...続きを読む
  • 緋色の残響
    強行班の刑事羽角啓子と中学生の葉月との母子が協力して、身のまわりに起こる事件を解決する連作短編集。
    このふたり『傍聞き』でも登場しているらしいが、読んだのは10年前なのですっかり忘れていた。
    5編からなるが、やはり題名の「緋色の残響」が出色。
    葉月が、刑事の母親顔負けのテクニックで犯人を落とす。
    ...続きを読む
  • 新・教場
    一気に読めた。単純に面白かった。ドラマの場面がどうしても重なってしまったけれど。人間の心理に興味深くなった。
  • にらみ
    いぶし銀の技みたいなミステリー。
    やけど、経験値の高い技みたいな感じなので、分かりやすいかと言われれば、…やけど。
    短編集やから、ええけど、長編で、この技掛けられるとキツいかも?
    そんな余韻の残る感じの短編集。
    関連性は、ゼロやけど、趣向は同じような感じで、遠回しに「あっ!」ってなる。
    ほんまになる...続きを読む