似鳥鶏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本の大富豪が発見した「聖遺物」の所有権を賭けて始まった推理ゲーム。
アメリカ、ウクライナ、日本、ブラジルと各国から名探偵たちが北海道に集結した。
はたして、謎を解いて「聖遺物」を手に入れる最強の探偵は誰なのか?
特殊能力を持つ最強の探偵たちが、聖遺物を賭けた推理ゲームに挑む異能力バトルミステリです。
実際推理ゲームが始まるのは小説中盤位からですが、前半はそれぞれの探偵とその特殊能力の紹介を兼ねた短編小説のようになっており、その部分だけでも満足の面白さ。
前半でそれぞれの探偵の「強さ」を惜しみなく見せ、彼らでも解けない謎なんてあるのか? と思わせた上での畳みかけるような多重解決。スピード -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルの通り叙述トリックを使った短編集。最初に読者への挑戦状として叙述トリックの説明が挟まれ、全編で1人だけ同じ人が登場していることや、各話のトリックのヒントなどが提示されている。
タネ明かしのタイミングであれっ?てなる感覚を手軽に楽しめたし、表紙も含めて至る所に作者の遊び心が溢れていた。既視感から途中でトリックの推測がつくものも多かったけど、最後はすっかり騙されたので満足。
全編ででてくる人は別紙さんじゃなくて助手の女の子かなって途中で勘づいて、うーちゃん呼びのくだりで羽海だと気づいた。名字が中村に変わったのは本人が結婚したからで、別紙さんは2人いるっていうニアミスをした以外は見破ったと油 -
Posted by ブクログ
ネタバレ叙述トリックって、最後まで読んで「ああ!そうだったのか!騙された!」ってなるのが醍醐味なはず…なのにこの本は、最初に「叙述トリックですよ」と種明かしされた上で読者がそれを見破れるかという、まさに読者への挑戦。
しかもご丁寧に最初にヒントまで示されているという。
叙述トリックものって、そういうことか!という爽快感を感じるときと、なーんだ、そんなオチか、ずるいな…という場合も正直あるので、そういう意味では最初に叙述トリックですよと明かされているので、ずるいという文句は言えなくなる。
どの短編も、ありがちな設定ばかりだけどまんまと騙されてしまった。
ただ、別紙さんのキャラクターが強すぎるせいか全体的