似鳥鶏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
4- → 3+
事件を吸い寄せる“事件男”こと葉山君。ミステリのシリーズものには事件に巻き込まれる“装置”が必須、語り手がこれを兼ねるのは自然な成り行き。短編集であるためか、作品の冒頭でわざわざ紙幅を費やして宣言している。これに絡めて5話目の最後で、“やっぱり地物は鮮度が違う”なるフレーズが出てきて大笑いすると同時に、上手いものだと手を叩く。
終止穏やかな語り口はのほほんとしたもの感じさせるし、提示される謎も押し並べて小粒だが、まあこれぐらいでちょうど良いとも感じる。そんな中、終盤までは単なる青春恋愛ものとしか見えない5話目はやはり異色。多少筋立ては強引だがまあこんなのもありだろう。
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Posted by 読むコレ
ついに後編。前編で散りばめた断片がこの後編で
グーッと集約されてミステリ的なカタルシスも充分。伊神さんに纏わる
ストーリーの真相はかなり迫るものがありますねー。
かなり面白かったです。こういう風に散らばった幾つかのピースが
嵌っていくさまは美しく爽快です。見事ー!
途中のキュンな展開は往年のあだち充を思わすようなベタな
ラブコメ展開もありで非常に読者のツボを心地良く押してくれます。
演劇部部長との微妙な関係に割って入る新入生。しかもその
出会い方のベタさったら!!!
この方のあとがきも一つの楽しみになっており、前編、後編の
意地悪(?)な作りもこれなら納得の快作で -
Posted by ブクログ
仕事だけでも大変なのに、当たり前のように家事・育児との両立が求められる令和のパパ。大変でないはずがない。
女性活躍の必要性が叫ばれるようになり、日本型雇用慣行のもとで、女性が育児と両立しながら働き続けることの難しさは、広く認識されるようになってきた。だからこそ、女性が働き続けるためには男性の育児参画が不可欠だという流れは、ある意味で自然なものだと思う。
一方で、男性にとっては前例のない大きな負荷が課されているにもかかわらず、それが「当然のこと」として求められている側面もある。(かくいう私自身も、夫にそれを求めている一人だ。)
こうした本を通じて、「パパも大変なんだ」「それでも頑張っているん -
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Posted by ブクログ
〔柳瀬さん〕もうすぐ卒業、劇団に入る。葉山くんとの恋はどうなる? がこの巻いちばんの関心か?
〔秋野麻衣〕何かとよく出るクラスメート。今回も不審事を持ってきた。
〔蘇我高等学校〕舞台となる学校。初めて名前出た?
〔兼坂さん:んねさかさん〕八番目の不思議。ソルガリアではヴィーカ。
〔ソルガリア魔導学院〕魔法がある異世界の市立に似た学校。著者が誰かは……即わかるでしょう。
〔十二年後〕あれから十二年。葉山くんとミノがチャットしてる。
〔伊神さん〕名探偵であること自体がトリック。
〔天童翠〕再登場。
〔感想〕この著者は叙述トリックを多用するので書かれていることを信用せず読んでます。叙述系は好みではな -
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Posted by ブクログ
《健康診断で「異常なし」と出ることがどれだけ幸せか。あれはプラスマイナスゼロではなく、最高得点の巨大なプラスなのだ。》p.250。
>いじめなのか虐待なのかと思われた案件が病院を揺るがした。
>育児書という名の児童虐待指南書は実際にけっこう出版されているようだ。
>なんかよくわからない器具をつけたまま抜けなくなった男。
>透析センター立てこもり。偶然異常を察知した鮎川が現場に潜んだ。大神も人質なっている。
>こらまた変わった題材で、どうミステリにすんのやろうと興味抱きました。男性にとってはけっこう縁の深い、でもちょっぴり恥ずかしく感じる診療科やし。その「恥ずかしく感じる」ってとこがアカンのやろ -
Posted by ブクログ
ネタバレ試みはとても面白いと思いました!
...が、トリック云々の前に
ミステリーなのにシリアスほぼ0でコミカルに
全振りなのが私には期待はずれでした。
私は表面はコミカル寄りでも芯はシリアス寄りな作品が好きなのですが、コミカルな作品が好きな方には良いかもしれません。
いざ本編が始まったら、「なんか、私が求めていたものではなかったかも?」という感覚になってしまいましたが、まえがきのような章を読んでいる時はワクワクしました。トリックは好みじゃなかったですが、著者の文章の書き方自体は結構好みでした。
私の思う“良い”叙述トリックは、
地味でシンプルな種だけど、読者がつい固定観念で勘違いしてしまいそう