似鳥鶏のレビュー一覧

  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    朝井リョウ、飛鳥井千沙、越谷オサム、坂木司、徳永圭、似鳥鶏、三上延、吉川トリコという8人の作家が、それぞれ「部屋に住む」ということをテーマに綴ったアンソロジー。

    それぞれの作家性というか、クリエイターの個性あふれる物語で非常に面白かった。

    「住む」ってのは衣食住のひとつを占めるとてもとても大事なマテリアルだし、更に異性とどんな形であれ一緒にひとところに住む、ともなれば「物語」は自ずと生まれるわけで。

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    2020年07月13日
  • 難事件カフェ

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    【収録作品】第1話 喪服の女王陛下のために/第2話 スフレの時間が教えてくれる/第3話 星空と死者と桃のタルト/第4話 最後は、甘い解決を
     軽妙な設定と語り口の割に、真相はほろ苦い。

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    2020年07月11日
  • 難事件カフェ

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    ネタバレ

    兄弟キャラを全面に押してくる割にはイマイチ印象が薄い。なんなら、脇役の直ちゃんの方が個性的でちょっと裏がありそうで興味をそそる。
    あまり抑揚のない物語展開で正直装丁に煽られたなぁという感じです。
    が、ひとつこころに響いたのは的場さんの言葉。加害者が言い訳するチャンスをもらえ、許されるチャンスをもらえるのかってところ。同じように感じていたからこそその部分にはとても同意できた。

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    2020年07月08日
  • 七丁目まで空が象色

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    『動物園シリーズ』第五弾。桃本ら楓ヶ丘動物園メンバーたちが別の動物園に研修に行く。そこでは桃本の従弟である誠一郎が働いており久々の再会に喜んでいたら、飼育していた象が脱走。殺させることなく何とか動物園に戻せないかと奮闘する。
    象はどこに行こうとしているのか、何か目的があるのか。結局それは実際には起こりえないことなのかもしれないが、興味深く読んだ。

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    2020年06月30日
  • シャーロック・ホームズの十字架

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     名探偵がいるから殺人事件が起こる。そして名探偵が動き回ることで、死者が増えている。もしも世界から名探偵が消えたなら、どれだけの人が死なずに済むのだろうか。
    (P.320)

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    2020年06月30日
  • 育休刑事

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    ミステリ的にはさらりと読めるし、この夫婦についても最初から予想はつくのだけど、男性目線の育児の大変さや男性が育児することへの偏見とかバイアスとか、そういう話の方が面白かったです。

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    2020年06月20日
  • 難事件カフェ2~焙煎推理~

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    改題したんですね!(後書きの通り1巻もかいそうになった)

    今回も面白かった・・・ナイス連作。
    幕間がどうなることか思ってはらはらしましたが。
    あとコーヒーがケーキがおいしそう。

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    2020年06月06日
  • 彼女の色に届くまで

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    ネタバレ

    絵画を題材にしたミステリは珍しいと思って手に取った次第。

    ですが、アートを題材にしたことがあまり活かされてる感がなく「普通のミステリ」という印象が強いかも。

    また、真犯人についてはおぼろげながら予想はついていたので、そこに驚きを感じられなかったことも今一つのめり込めなかった要因かもしれません。

    加えて、段落の少ない文章が「重たい」印象を与えている気がしていて、読むのに結構な労力がかかった感があります。

    キャラは個性的で尖がってて、そこはライトで面白かったので、文体ももう少し軽めの方が読みやすかったんじゃないかなぁ、と思っちゃいました。

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    2020年06月04日
  • 難事件カフェ2~焙煎推理~

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    シリーズ2作目。
    タイトルから分かるとおり、カフェが舞台の作品なので日常ゆるふわ系の謎を店員さんが解き明かす系かと思われるかも知れませんがこれはそうじゃない。一作目同様、ガッツリ殺人事件を解いてく話です。
    3つのお話が入った連作短篇集になりますが、3つめの「焙煎推理」が、良かった。コーヒーにしかけられた謎からの展開っぷりが面白かったですね。

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    2020年05月26日
  • 難事件カフェ

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    ネタバレ

    最初から最後まで理不尽な気持ちが付きまとう。最初は退職が受理されていない事の理不尽さ。それからは事件にまつわるいろいろな出来事だとか。莉子は急に仲間みたいに出演し始めたから違和感あるなぁと思ってたけどまさかそこまでやる?って感じ。空き家になった葛西宅、さすがに普通だったらそのまま出て行きはしないんじゃない?というのは読んでて感じた違和感。

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    2020年05月22日
  • 彼女の色に届くまで

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    パウル・クレーやルネ・マグリット、ジャクソン・ポロックのカラー口絵に惹かれて購入。画家になりたい画廊の息子緑川礼と、「持っている」側の千坂桜の、高校生~社会人にかけて遭遇した美術がらみの事件の物語。
    推理の過程はちょっとわかりづらいけど、安定の雑学?満載で、後書きまで笑わせてくれた。

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    2020年05月20日
  • 100億人のヨリコさん

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    最初は京大の吉田寮を彷彿される時代に取り残された学生寮を舞台に個性的な面々の生活をおかしく描写する物語だと思いながら読んでいたのに、途中から急激にぶっ飛んだホラーに変わってきて驚いた。
    普通なら嫌悪感を感じても仕方がないエグいシーンが連続するのに、不思議と普通に楽しく読めてしまうのは似鳥氏のほのぼのした筆力のなせる技ですね。

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    2020年05月13日
  • 理由あって冬に出る

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    母校が舞台と聞いて手に取ってみた。若者受けしそうな冗長な文章は正直好きではなかったが、話は面白いかったし母校のあるあるがたくさん出てきて懐かしかったので、長いシリーズになると嬉しい。ただ実際はそんな物騒な学校ではない。

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    2020年05月07日
  • 難事件カフェ

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    ネタバレ

    カフェ系謎解きもの。
    突っ込みどころはいくつかあるのですが、最後にそれが連作だったとかのはうまいなと。
    こちらもおこもり読書でよみました。

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    2020年04月28日
  • 午後からはワニ日和

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    市立高校シリーズですっかり似鳥さんのファンになってしまった。他のもボチボチ読んでいこうと思い、とりあえず動物園シリーズを。
    結構ハードな事件が起こるにしろ、基本的に著者の人というもののとらえ方について、安心感をもって読めるところが好きだ。こういう、あまり構えずに軽い気持ちで「あ、あれ読もうかな」と思えるものがあるのって本当にありがたいとつくづく思う。

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    2020年04月08日
  • 七丁目まで空が象色

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    象が動物園から脱走するお話。なんで?もあるし、どうするの?もあって、ぐいぐい読める。
    2020/3/17

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    2020年03月17日
  • パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から

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    なかなかすごい話だった!
    あんなに簡単に解決できるのに
    どーして誰も分からないんだろうって思った‼︎笑

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    2020年02月21日
  • ダチョウは軽車両に該当します

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    シリーズ2作目。メインの4人のキャラがますます立ってきた感じ。事件の背景は意外と重いんだけど、良い意味で軽さがあって読みやすい。特に「変態」と描写される服部くんがちょいちょい笑わせてくれる。動物の飼育についての描写もいい。動物園でダチョウやキリンを観察したくなる。

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    2020年02月20日
  • 育休刑事

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    んーー実際に育児してる人の視点ではあったが、Twitter の身内ネタを見せられているような思想の偏りも気になった。というかどんな理由であれチャイルドシートに乗せないのは無しでしょ。

    全体的に軽いコメディのような雰囲気。設定が多すぎて散漫な印象を受ける。叙述、育休、姉、妻、事件、子供のこと…最後の中国系の話は唐突すぎるしあっさり終わるしこれでいいのか?という感じ。もっと日常系にしぼった話でもよかったのでは…

    全体的に中途半端な印象を受けた。

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    2020年01月22日
  • 七丁目まで空が象色

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    シリーズ5作目。今回も服部君の変態発言が光ってましたね。ファンなので嬉しい。
    象の脱走で野次馬しつつ、そこから一転、パニックに陥る群衆の描写が良かった。
    これで2号君もレギュラー入りになるのかな? 次作も楽しみです。

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    2020年01月16日