似鳥鶏のレビュー一覧
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総合病院の泌尿器科医が主人公の連作短編医療ミステリー。全4話。
◇
鮎川は御子柴記念病院に勤務する、若手の泌尿器科医だ。感情に左右されない落ち着きのある姿勢で医療に臨む姿は同僚から「自動人形」に喩えられるほどで、人格者とまではいかないまでも的確な診療のできる医師としては有望株である。
また、陰部に関わる疾患の場合、重症化するまで受診を躊躇う患者も少なくない。その意味でも粛々と医療行為を行う鮎川のスタンスは好もしいと言える。
愛想は足りないものの、今日も鮎川はワケありの患者相手に淡々と診察しつつ、患者の心のうちとともにその背景を推察するのであった。
* * * * *
泌尿器科医にスポットを当てた小説は初めて読みます。おまけに患部が泌尿器だけに下ネタ話で使われるような下品な表現も多く散見されることで、ミステリーの緊張感を和らげ ( 損ね? ) るような構成でした。
また、泌尿器に関わる疾患をいろいろ絡ませているところは興味深かったですし、腎臓が泌尿器だということも初めて知って勉強になりました。
基本的に鮎川視点で描かれるため、読者は鮎川の人間性の奥行きを知ることができますが、それでも名探偵としては魅力に欠けるところがあるように、私には感じられました。
その代わり脇を固める人間がよかった。
元ヤンキーでやたらパワフルな看護師長の大神。常に冷静沈着で周到な、お庭番のようなMSWの加治佐忍。
他にも、底の知れぬ院長や頼れる同期の救急医など、多士済々です。 ( 個人的にはMSW の忍さんが最も気に入りました。彼女を主人公にしてほしいほどでした。)
ストーリーとしては、サスペンスミステリーというよりエンタメ要素の強い構成になっていて、いかにも似鳥さんらしい作品だったと思います。
それから余談ですが、あとがきがおもしろかった。
なぜガガンボ? ヘビトンボの方が恐いでしょう。ガガンボは好きでも嫌いでもなかったけれど、藤原伊織さんの『白鬚カトンボの冒険』を読んで「好き」に傾きました。
高圧線の鉄塔は JOJO シリーズ『ダイヤモンドは砕けない』でほのぼのとした扱われ方をしたためか、見かけるとにんまりします。
似鳥さんとの感覚の違いを楽しめてよかったです。 -
Posted by ブクログ
コミカルなミステリーでした。
舞台が学校ということもあり、なかなか楽しめました。
トリックは最後でやっとわかりましたし、最後の一波乱もなるほどここにつながっていたのかと満足しました。
内容
某市立高校の芸術棟にはフルートを吹く幽霊が出るらしい――。吹奏楽部は来る送別演奏会のための練習を行わなくてはならないのだが、幽霊の噂に怯えた部員が練習に来なくなってしまった。かくなる上は幽霊など出ないことを立証するため、部長は部員の秋野麻衣とともに夜の芸術棟を見張ることを決意。しかし自分たちだけでは信憑性に欠ける、正しいことを証明するには第三者の立ち合いが必要だ。……かくして第三者として白羽の矢を立てられた葉山君は夜の芸術棟へと足を運ぶが、予想に反して幽霊は本当に現れた! にわか高校生探偵団が解明した幽霊騒ぎの真相とは? 第16回鮎川哲也賞に佳作入選したコミカルなミステリ。 -
Posted by ブクログ
泌尿器科ミステリー。
病気に重いも軽いもないと思う。
本人が苦痛ならさっさと病院へ行けばいいのだが…と常々思っている。
だが自分は大丈夫って思ってしまうのはなぜなんだろう。
なんとか先送りにしてしまう気がする。
だけど受診するには躊躇してしまうのが、泌尿器科なのかもしれない。
素人判断で、これくらいならちょっと様子見ようとかネットで調べてみようだとかしている間に悪化してしまう。
そこの見極めが難しい。
だがこれを読めばやはり少しでも不安なら行くべきなんだなと思った。
御子柴記念病院に勤務する泌尿器科医・鮎川は、患者に真摯に向き合い謎を解く。
まるで忍者のようにいつのまにか近くにいるMSWの忍さんや元ヤンの大神看護師長など個性の強い面々とともに事件を手早く片付ける。
サクッと読めたが、実際に「ある崇拝者の最期」は、かなり衝撃的すぎて震えてしまうほどだった。
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Posted by ブクログ
★結局のところ、動物の考えていることは人間には理解できない。(p.103)
▶全編のほとんどが数時間の話。▶モモ君の従弟の誠一郎が勤めている山西市動物公園にいつもの面々が研修で訪ねた日アジアゾウのランティエンが脱走し大騒ぎになるのだが誰かの企みのような不穏な雰囲気もある。▶アジアゾウが見てる間にアフリカ象になっちゃった。のはなぜ?▶新キャラ桃本誠一郎と謎の人物ウー・ジイハオ(吴子豪)。▶ヒトと他の動物は意思を通じ合えるか? 無理やろなあとは思います。ヒトはなんでも擬人化するのでつい通じ合えてるような気になるけどおそらく《干渉しあわない別の宇宙にいるかのようだった。》p.79。ネコは自動給餌機とヒトをたぶんさほど区別してないと思うし犬ですら敵か味方かくらいの認識やろうと。▶梶尾真治さんの『エマノン・シリーズ』「さすらいビヒモス」を思い出しました。
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■楓ヶ丘動物園についての簡単なメモ(これまでに読んだ全巻分/★は主要語)
【第一巻 一行目】動物園の飼育員は腰のベルトに様々なものをぶら下げている。
【第二巻 一行目】三人の男が話している。
【第三巻 一行目】深夜の県道をワゴン車が走っている。
【第四巻 一行目】方向音痴という人種は信じられない場所で迷子になる。
【第五巻 一行目】最初から悪夢だと分かっている悪夢はめったにない。
【RSSエージェンシー】都内最大手の探偵事務所のひとつ。社長は・・・
【アイ】ミニブタの雌、六歳。
【安達/あだち】大山動物園のダチョウ担当。
【あにまる通信】飼育員たちによる動物園ブログ。
【アリシア】ジャーマンシェパードの警備犬。ディオゲネスと功を争いかけたが協力体制をとることとなった。ハンドラーさんはなんか素敵っぽい人です。
【アルパカ】毛をトルステンとかすぐ臭い唾を吐くというくらいしか知りません。
【井坂/いさか】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターの守衛。鴇先生の顔見知り。
【イサミ】オオワシの雄、十八歳。ややフレンドリー。
【椅子】《座面の真ん中から黄色いスポンジを覗かせたパイプ椅子だけが一つ、そこが世界の中心であるというような風情でぽつねんと存在していた。》モモンガp.190。椅子ってそういうとこありますね。
【一反木綿】その正体はムササビだという説もあるらしい。
【乾愛梨/いぬい・あいり】祖父江の部下のライター。声とノリがよい。
【今成健太/いまなり・けんた】長谷井翼の友人。中学生。メガネデビューして間もない。拾ったスコティッシュフォールドの「トビー」を盗まれた(すぐ戻ってきた)。他にウェルシュコーギーの「茶助」も飼っている。母は敦子さんでアロマテラピスト。
【ウァレフォル】謎の人物。元の意味はソロモン王が使役する七十二柱の悪魔の一柱。手持ちのド=プランシー『地獄の辞典』によると天使の姿ないしは、ライオンの顔にガチョウの脚、野兎の尾という姿で現れ人間に才気と大胆さを与えるとなっている「ヴァラファール」がこれになるか。他の説では人間に盗みをそそのかす悪魔というものもあった。
【ウー・ジイハオ/吴子豪】謎の人物。中国人と思われる。失脚請負人。
【宇川幹夫】ある人物の本名。
【馬刑事】名前不明。都筑とコンビを組んでいるようだ。二足歩行の馬を思わせるルックス。
【ウララ】シマウマの雌、六歳。
【ARSJ】鴇先生が付き合いがある動物保護団体。代表が代わりそれまでの受動的活動を能動的なものに方向転換した。
【江川】獣医兼レッサーパンダ担当。
【N作戦】「泣いた赤鬼作戦」の略。友人のためにあえて悪役をするという憧れのシチュエーション。服部くんがしたがっていた。
【遠藤】広報係。女性。プライベートでも広報係という厄介なお人。
【大久保】南署の若い刑事。
【オードリー】フタコブラクダ。もうじき出産。
【大平牧場】アルパカも多数飼育している。
【大山動物園】近隣の動物園らしい。桃くんたちが捕獲したダチョウを引き取ってくれた。
【落合】ペンギン担当。
【怪物】和田郡大谷町に出没する。秀島光蔵(ひでしま・こうぞう)さん七十四歳が山菜採りで足を痛め山を降りるのに難渋しているとき遭遇しその後、金丸清三(かなまる・せいぞう)さん六十八歳によると小松菜の先っぽばかり食べ罠を破壊し、前加寿子(まえ・かずこ)さん五十九歳によると大きな犬を襲って連れていったことを証言し、唐牛修二(かろうじ・しゅうじ)さん七十四歳が小屋にとじ込めた(と自分では言った)。
【楓ヶ丘動物園】桃くんたちが勤める動物園。最近事件の舞台になることが多い特異点。
【カオリ】保護されたマヒワ。
【感染症】珍しいペットを欲しがり多様化して輸入動物から感染症が広まることが増えている。ヒトの無責任さの一例。動物園でも危険回避のために種々の手段が取られている。野兎病、エボラ出血熱、カンガルー病など。ペットとは限らないが鳥インフルエンザなんかもありますね。
【キーパーズトーク】飼育員による担当動物のガイド。
【北村】「週刊文椿(しゅうかんぶんちゅん)」の女性記者。
【ギンジ】イヌワシの雄、二十二歳。警戒心が強い。
【グリーンイグアナの鱗】服部君《あれを見て歯すら磨きたくならない人間は何かが欠落していると考えるべきです》象色p.85
【グレゴリー】たぶんフタコブラクダ。雄。
【見城市動植物園】閑散としている。水鳥池は大きい。
【ケント君】鷹待山のカピバラ。手拍子すると後ろ足で立ってどじょうすくいを踊る。
【幸一】おじさん。桃くんの?
【コータロー】グレービーシマウマの雄、八歳。
【ココ】ダチョウの雌、十六歳。おとなしい性格。
【小酒井】山西市動物公園の飼育員。長年象を担当してきたので顔も象に似ている。
【骨軟骨異形成症】スコティッシュフォールドには多いらしい。そもそも特徴である、耳が折れていること自体がこの病気の症状なのだとか。なるほど、病気をありがたがっているというわけかぁ。
【コン】イリエワニ。一番小さく一メートル二十センチ。
【斎藤】ある夜、七森さんが見つけ、桃くんと鴇先生で保護した所有者不明のアルパカ。とりあえず楓ヶ丘動物園で保護することになりとりあえず斎藤さんという名前がつきとりあえず桃くんと本郷さんが担当することになった。
【坂下幹也/さかした・みきや】二十一歳の大学生。桃くんの顔面に飛びついてきたフクロモモンガの飼い主だったと思われる。死亡していた。殺されたと思われる。容疑者は元恋人の大森寛奈(おおもり・かんな)と友人の串田弘倫(くしだ・ひろみち)。
【佐世保修/させぼ・おさむ】三代目園長。長身で上品な白髪、知的なまなざしの紳士。アフリカゾウの飼育を二十年間担当した職人肌の飼育員だった。
【サトシ】イリエワニ。二番目に大きいがルディとそう変わらない。
【飼育員】二割は動物好き。三割は動物マニア。五割は動物バカ。現代の飼育員は明るさ、朗らかさ、トーク力、演技力が求められる。当然飼育の知識と能力や研究する能力も。厳しい・・・
【ジェシカ】アミメキリンの雌、九歳。
【志倉正人/しくら・まさと】湯村遼平の彼氏。
【週刊文椿/しゅうかんぶんちゅん】図々しい雑誌。北村や平尾真琴がいる。
【ショコラ】モルモット。
【仁堂製薬株式会社早瀬川研究センター/じんどうせいやく】鴇先生が以前勤めていた研究所。
【新種】《そもそもひと目見て「見たこともないような」動物が新種である確率は低く、新種の発見はむしろ、普通種だと思って捕獲したら違った、というケースの方が多いのだ。》モモンガp.196
【スコティッシュフォールド】元々が病気なのでたぶん、お金持ちでないと飼えない。
【鈴木良太】花里千恵の彼氏。と自称している。いつもへりくだって騒いでいる。桃くんにだけは態度がデカい。
【象】動物園でもっとも危険な動物。
【祖父江洋平】フリーライター。花里千恵がコンタクトをとっていたらしい。普段は銀縁メガネでクールな態度だが赤いフレームのメガネに変えると野次馬根性丸出しの記者モードになる。
【ソロモン】怪盗。イリエワニのルディを盗んだ。
【高橋】庶務。
【鷹待山ファミリーパーク】動物園もある遊園地。あまり盛況ではない。カピバラの飼育では実績がある。
【垂水/たるみず】坂下幹也と同じアパートの隣室の住人。大柄でメガネ。
【都筑/つづき】南署の刑事。カエルに似ている。
【堤】山西市動物公園の警備員。
【ディオゲネス★】服部君ちの犬。ボクサーとエアデール・テリアと何かが混じった雑種。《古代イヌ様生物、とでも表現すべき不思議な風情が漂っている。》アルパカp.185。桃くんと出会い興奮のあまり正体を失った。嗅覚にすぐれておりクマ以上という説も。
【テレビカメラ】《テレビカメラというのは、向けられる人にとっては銃口のようなものだった。》p.131
【動物園】犯罪現場には向かない現場。言うことを聞かない生き物がぞろぞろおり危険だしいろいろ制限もあるのでとても捜査しにくい。
【動物園同士の関係】《動物園同士は一見すると競合他社のようだが、現場の飼育員の感覚は「他地域の支社」に近く、基本的に協力関係にある。》象色p.10
【動物園不要論】根強く存在する考え方ではある。個人的にはぼくも「なくてもいい」とも思っているのですが、その教育的価値の高さは認めています。ただ教育的価値のために動物の自由を奪うのがゆるされるのかとか、でも実のとこ動物園で飼われている動物たちは野生よりもシアワセなのかもとか、まあいろいろ考えて結論は出にくいです。
【鴇佐恵子★/とき・さえこ】獣医兼猛禽館担当。髪をひっつめにしている。長身で姿勢がいい。思い切りと度胸もいい。この人に指示されると誰もがつい姿勢を正してしたがってしまう。格闘能力も高い。以前は仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターに勤めていた。意外なことに桃くんのことが気になっているようでもある。
【時田】渉外係。
【トップ】鴇《トップだからあんななのよ》第二巻p.63
【トト】花里千恵の家でノノとともに死にかけていたハムスター。三色。とりあえず桃くんが世話をしている。
【トビー】今成くんちのスコティッシュフォールド。
【中武/なかたけ】山西市動物公園の園長。
【七森さや★/ななもり・さや】ふれあい広場担当。園のアイドル。動物の名前にも「さん」をつけて呼ぶ。油断すると折り紙をしてる。もしかしたら桃くんに気があるようでもある。
【盗まれた動物】イリエワニ一頭ルディ。ミニブタ二頭アイとハナ。インドクジャクの雌一羽。
【能登】刑事。
【ノノ】花里千恵の家でトトとともに死にかけていたハムスター。白茶。とりあえず桃くんが世話をしている。
【長谷井翼/はせい・つばさ】小学生の頃から動物園に通い中学生になったらボランティアしてくれていた。どうやら七森さんのことを好きになったようだ。そのふるまいがかわいらしく悶絶する(七森さん以外の)職員たち。友人の今成健太の飼い猫のことで相談を持ちかけてきた。
【服部樹★/はっとり・いつき】爬虫類館東側担当。文学青年だったゆえか作中一番の変人。「あにまる通信」に載せる文章もときおり耽美に走り変態的なことがあるのでむしろ評判がよかったりする。自分が変態であることの誇りを抱いている。他人の困っている顔を見るのが好き。特に桃くんが困ったことになっているのを見るとうっとりするので困るようにしむけたり後をつけたりする。フェンシングの心得があるようだ。金持ちと思われる。生ハムサラダを注文して生ハムをどけて食べたり、温玉牛丼を注文して温玉をどけて食べたりするタイプ。《服部君の辞書にデリカシーという単語はない。》第一巻p.230。
【ハナ】ミニブタの雌、十一歳。
【花里千恵】七森さんの大学時代同じ動物行動学のゼミの友人だった。最近不審なことがなかったか聞いてきた後に行方不明に。今福動物プロダクション勤務。後に服部家に客人として居候する。
【はにかみ屋】飼育係御用達の弁当屋。何を選んでも必ず異常に塩辛い謎の漬け物がついてきて皆が他の人に押しつけようとする。
【BL】動物園関係では美少年や美青年同士の恋愛ではない。ブリーディング・ローン。動物園同士での動物の貸し借り。
【菱川】リスザル担当。
【平尾真琴/ひらお・まこと】週刊文椿の記者。《「虎穴を見たらとりあえず入る」人のようだから》象色p.202
【プーニュー・ニャーニュー】なんでもラオスの精霊なんだとか。雌雄一対でプーニューが父、ニャーニューが母でナマハゲに似ているらしい。人類の祖でとても偉いらしい。
【フクロモモンガ】かわいい。はっきり見分けられるわけではないけどなんとなくムササビよりかわいく見える。
【伏見】爬虫類館西側担当。
【ププル】オランウータンの雄、二歳。
【ふれあい広場】動物に触れるスペース。
【ペットショップ】《そして困ったことに、良いペットショップより悪いペットショップの方が儲かりやすい。》モモンガp.99
【ホウレンソウ】《報告連絡相談、が悪い方向に作用するケースはほとんどないのだ。》モモンガp.83
【北斗】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センター創薬安全性研究室勤務。鴇先生の知人。
【ボコ】ダチョウの雄、十七歳。なぜか人間の雌を見分けることができ好みの女性に求愛行動をとる。
【本郷健助/ほんごう・けんすけ】先輩。どこの動物園にも一人はいる熊ヒゲの飼育係。楓ヶ丘牧場担当。ランニング好き。奥さんは美人。
【マカロン君】モモイロペリカン。見城市動植物園で以前は飼育員と漫才していた人気者。
【マラソン】本郷いわく「ランニングの体力は別腹」(第二巻p.10)なんだとか。どんなに仕事で疲れていてもランニングのペースは落ちない。
【丸山】飼育係長。飼育員の中で最古参。アルマジロ等小型小動物担当。
【村田】広報係。以前は工場に勤めていた。
【メイ】アミメキリンの雌、三歳。人懐っこい。桃くんの顔を舐めたがる。
【モモ】ミニブタ。
【モモモ】道端で桃くんの顔面に飛びついてきたフクロモモンガ。殺人事件かもしれない事件の証拠品なので警察から保護を依頼された。
【桃本★/もももと】語り手で主人公。三連「も」が言いにくいので、だいたい「桃さん」とか「桃くん」とか呼ばれる。オランウータンとミニブタに「モモ」がおり他園に引っ越したコビトカバにも「モモ」がいる。動物園の動物はなぜかとりあえず「モモ」と名付けられることが多いらしく桃くんは「人間の方のモモ君」と呼ばれることもある。アフリカ草原ゾーン担当。動物に舐められやすい。皮膚から美味しそうな何かを分泌しているのかもしれない。特にキリンのメイは執拗に舐めようとしてくる。毎回殴打されている。
【桃本誠一郎/もももと・せいいちろう】モモ君の従弟。モモ君は「セイ」と呼んでいる。山西市動物公園勤務。担当はフタコブラクダ、シロテナガザル、アジアゾウ。中学にあがるとき親の仕事でインドネシアに引っ越した。
【モルコ】モルモット。
【山西市動物公園】マレーバクの飼育ノウハウを持っている。
【ヤヨイ】ミニブタ。
【結城明彦/ゆうき・あきひこ】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターに勤務している。鴇先生の元カレらしい。デリカシーがなく自信家のようだ。ルックスも悪くないしある意味鴇先生に似合っている。
【湯村遼平】山西市動物公園の飼育員。
【ランティエン】山西市動物公園のアジアゾウ。中国からやってきたが展示の予定がないのは不自然ではある。
【リリィ】シマウマの雌、五歳。コータローを物憂げに見ている。
【ルディ】イリエワニ。
【ワリー】イリエワニ。その中でも一番大きく二メートル近い。
【第一巻 第一章 のたのたクロコダイル】二メートル近くある危険なイリエワニが「怪盗ソロモン」とやらにさらわれた。いつ、どうやって、なんのために? 桃くんが疑われてるみたい?
【第一巻 第二章 ごろごろポットベリー】七森さんの周囲が不穏な感じがしたので食事に誘ってみたが・・・。そしてふれあい広場のミニブタ二頭がさらわれた。鴇先生とのコンビ誕生。
【第一巻 第三章 ばさばさピーコック】鴇先生と桃くんの捜査と危機。そして桃くんが襲われた。
【第一巻 第四章 がっかりホモサピエンス】七森さんとの会話から少しずつ謎がほどけてゆき鴇先生、服部くん、園長なども参戦。
【第二巻 第一章 公道上のダチョウ】市民マラソン大会でなぜかダチョウがゆうゆうと走っていた。そいつをなんとか捕獲したせいで・・・?
【第二巻 第二章 業務上のペンギン】鴇先生が襲われる。かなり不穏な状況なのに皆けっこうお気楽だったがえらい目にあう。
【第二巻 第三章 捜査線上のオオワシ】動物園まわりで無視できるような小さな異変が重なっている。いったい、なにが起こっている?
【第二巻 第四章 掌の上の鳥たち】ダチョウが逃げ出した施設があるはずなので探そうとする桃くんたち。服部君ちの犬ディオゲネス大興奮。
【第三巻 第一章 迷いアルパカ】迷いアルパカを拾い「斎藤」と名づけるが失踪しているアルパカの情報はない。
【第三巻 第二章 腹減りハムスター】七森さんの大学時代の友人と連絡がつかなくなっているので彼女の部屋に行ってみる。
【第三巻 第三章 ふらつきペリカン】今回も桃くんが襲われる。怪しいヤツは誰だ?
【第三巻 第四章 戦う飼育員】飼育員はなにと戦うのか。なにをすべきか。
【第四巻 第一話 いつもと違うお散歩コース】犬の行動からその飼い主に不審なものを感じた桃くんたち。
【第四巻 第二話 密室のニャー】スコティッシュフォールドが密室から盗まれすぐ帰ってきたできごと。
【第四巻 第三話 証人ただいま滑走中】道端でいきなり顔面にフクロモモンガが飛びついてきた桃くん。
【第四巻 第四話 愛玩怪物】密室から消えた謎の「怪物」の正体は?
【第五巻】全体でひとつの話。 -
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体長1メートル越えのワニが盗まれた!! 残された張り紙には怪盗ソロモンなる者が・・・。 動物の扱いに長けた人の犯行だろうと疑惑が渦巻く中、さらにほかの動物も盗まれて・・・。 動物園職員が奮闘するライトなミステリ。
楓ケ丘動物園シリーズの1作目。 似鳥鶏さん動物ものとかも書かれてたのですね、確かにペンネームも動物に因んで・・・って調べたら全然由来は動物好きとか関係なかった!!
獰猛なワニを盗んでいるので内部犯なのは確実なのですが、その割には登場人物全体の掘り下げが足りないような・・。 動物を盗んだ理由付けは上々、キャラクターも良し、鴇先生可愛い!! -
Posted by ブクログ
★「『流行りの犬種』だの『流行りのネコ』だのというのも、いいかげんやめてほしいけどね」(p.238)
▶今回は短編集。楽しいです。短編の方が向いているような気がします。▶動物をペットとして「消費」している「ユーザー」が諸悪の根源なのでしょう。個人的に、動物を飼いたい欲求はありつつも飼っていない理由でもあります。
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■楓ヶ丘動物園についての簡単なメモ(これまでに読んだ全巻分/★は主要語)
【第一巻 一行目】動物園の飼育員は腰のベルトに様々なものをぶら下げている。
【第二巻 一行目】三人の男が話している。
【第三巻 一行目】深夜の県道をワゴン車が走っている。
【第四巻 一行目】方向音痴という人種は信じられない場所で迷子になる。
【RSSエージェンシー】都内最大手の探偵事務所のひとつ。社長は・・・
【アイ】ミニブタの雌、六歳。
【安達/あだち】大山動物園のダチョウ担当。
【あにまる通信】飼育員たちによる動物園ブログ。
【アリシア】ジャーマンシェパードの警備犬。ディオゲネスと功を争いかけたが協力体制をとることとなった。ハンドラーさんはなんか素敵っぽい人です。
【アルパカ】毛をトルステンとかすぐ臭い唾を吐くというくらいしか知りません。
【井坂/いさか】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターの守衛。鴇先生の顔見知り。
【イサミ】オオワシの雄、十八歳。ややフレンドリー。
【椅子】《座面の真ん中から黄色いスポンジを覗かせたパイプ椅子だけが一つ、そこが世界の中心であるというような風情でぽつねんと存在していた。》モモンガp.190。椅子ってそういうとこありますね。
【一反木綿】その正体はムササビだという説もあるらしい。
【乾愛梨/いぬい・あいり】祖父江の部下のライター。声とノリがよい。
【今成健太/いまなり・けんた】長谷井翼の友人。中学生。メガネデビューして間もない。拾ったスコティッシュフォールドの「トビー」を盗まれた(すぐ戻ってきた)。他にウェルシュコーギーの「茶助」も飼っている。母は敦子さんでアロマテラピスト。
【ウァレフォル】謎の人物。元の意味はソロモン王が使役する七十二柱の悪魔の一柱。手持ちのド=プランシー『地獄の辞典』によると天使の姿ないしは、ライオンの顔にガチョウの脚、野兎の尾という姿で現れ人間に才気と大胆さを与えるとなっている「ヴァラファール」がこれになるか。他の説では人間に盗みをそそのかす悪魔というものもあった。
【宇川幹夫】ある人物の本名。
【馬刑事】名前不明。都筑とコンビを組んでいるようだ。二足歩行の馬を思わせるルックス。
【ウララ】シマウマの雌、六歳。
【ARSJ】鴇先生が付き合いがある動物保護団体。代表が代わりそれまでの受動的活動を能動的なものに方向転換した。
【江川】獣医兼レッサーパンダ担当。
【N作戦】「泣いた赤鬼作戦」の略。友人のためにあえて悪役をするという憧れのシチュエーション。服部くんがしたがっていた。
【遠藤】広報係。女性。プライベートでも広報係という厄介なお人。
【大久保】南署の若い刑事。
【オードリー】フタコブラクダ。もうじき出産。
【大平牧場】アルパカも多数飼育している。
【大山動物園】近隣の動物園らしい。桃くんたちが捕獲したダチョウを引き取ってくれた。
【落合】ペンギン担当。
【怪物】和田郡大谷町に出没する。秀島光蔵(ひでしま・こうぞう)さん七十四歳が山菜採りで足を痛め山を降りるのに難渋しているとき遭遇しその後、金丸清三(かなまる・せいぞう)さん六十八歳によると小松菜の先っぽばかり食べ罠を破壊し、前加寿子(まえ・かずこ)さん五十九歳によると大きな犬を襲って連れていったことを証言し、唐牛修二(かろうじ・しゅうじ)さん七十四歳が小屋にとじ込めた(と自分では言った)。
【楓ヶ丘動物園】桃くんたちが勤める動物園。最近事件の舞台になることが多い特異点。
【カオリ】保護されたマヒワ。
【感染症】珍しいペットを欲しがり多様化して輸入動物から感染症が広まることが増えている。ヒトの無責任さの一例。動物園でも危険回避のために種々の手段が取られている。野兎病、エボラ出血熱、カンガルー病など。ペットとは限らないが鳥インフルエンザなんかもありますね。
【キーパーズトーク】飼育員による担当動物のガイド。
【北村】「週刊文椿(しゅうかんぶんちゅん)」の女性記者。
【ギンジ】イヌワシの雄、二十二歳。警戒心が強い。
【グレゴリー】たぶんフタコブラクダ。雄。
【見城市動植物園】閑散としている。水鳥池は大きい。
【ケント君】鷹待山のカピバラ。手拍子すると後ろ足で立ってどじょうすくいを踊る。
【幸一】おじさん。桃くんの?
【コータロー】グレービーシマウマの雄、八歳。
【ココ】ダチョウの雌、十六歳。おとなしい性格。
【骨軟骨異形成症】スコティッシュフォールドには多いらしい。そもそも特徴である、耳が折れていること自体がこの病気の症状なのだとか。なるほど、病気をありがたがっているというわけかぁ。
【コン】イリエワニ。一番小さく一メートル二十センチ。
【斎藤】ある夜、七森さんが見つけ、桃くんと鴇先生で保護した所有者不明のアルパカ。とりあえず楓ヶ丘動物園で保護することになりとりあえず斎藤さんという名前がつきとりあえず桃くんと本郷さんが担当することになった。
【坂下幹也/さかした・みきや】二十一歳の大学生。桃くんの顔面に飛びついてきたフクロモモンガの飼い主だったと思われる。死亡していた。殺されたと思われる。容疑者は元恋人の大森寛奈(おおもり・かんな)と友人の串田弘倫(くしだ・ひろみち)。
【佐世保修/させぼ・おさむ】三代目園長。長身で上品な白髪、知的なまなざしの紳士。アフリカゾウの飼育を二十年間担当した職人肌の飼育員だった。
【サトシ】イリエワニ。二番目に大きいがルディとそう変わらない。
【飼育員】二割は動物好き。三割は動物マニア。五割は動物バカ。現代の飼育員は明るさ、朗らかさ、トーク力、演技力が求められる。当然飼育の知識と能力や研究する能力も。厳しい・・・
【ジェシカ】アミメキリンの雌、九歳。
【ショコラ】モルモット。
【仁堂製薬株式会社早瀬川研究センター/じんどうせいやく】鴇先生が以前勤めていた研究所。
【新種】《そもそもひと目見て「見たこともないような」動物が新種である確率は低く、新種の発見はむしろ、普通種だと思って捕獲したら違った、というケースの方が多いのだ。》モモンガp.196
【スコティッシュフォールド】元々が病気なのでたぶん、お金持ちでないと飼えない。
【鈴木良太】花里千恵の彼氏。と自称している。いつもへりくだって騒いでいる。桃くんにだけは態度がデカい。
【祖父江洋平】フリーライター。花里千恵がコンタクトをとっていたらしい。普段は銀縁メガネでクールな態度だが赤いフレームのメガネに変えると野次馬根性丸出しの記者モードになる。
【ソロモン】怪盗。イリエワニのルディを盗んだ。
【高橋】庶務。
【鷹待山ファミリーパーク】動物園もある遊園地。あまり盛況ではない。カピバラの飼育では実績がある。
【垂水/たるみず】坂下幹也と同じアパートの隣室の住人。大柄でメガネ。
【都筑/つづき】南署の刑事。カエルに似ている。
【ディオゲネス★】服部君ちの犬。ボクサーとエアデール・テリアと何かが混じった雑種。《古代イヌ様生物、とでも表現すべき不思議な風情が漂っている。》アルパカp.185。桃くんと出会い興奮のあまり正体を失った。嗅覚にすぐれておりクマ以上という説も。
【テレビカメラ】《テレビカメラというのは、向けられる人にとっては銃口のようなものだった。》p.131
【動物園】犯罪現場には向かない現場。言うことを聞かない生き物がぞろぞろおり危険だしいろいろ制限もあるのでとても捜査しにくい。
【動物園不要論】根強く存在する考え方ではある。個人的にはぼくも「なくてもいい」とも思っているのですが、その教育的価値の高さは認めています。ただ教育的価値のために動物の自由を奪うのがゆるされるのかとか、でも実のとこ動物園で飼われている動物たちは野生よりもシアワセなのかもとか、まあいろいろ考えて結論は出にくいです。
【鴇佐恵子★/とき・さえこ】獣医兼猛禽館担当。髪をひっつめにしている。長身で姿勢がいい。思い切りと度胸もいい。この人に指示されると誰もがつい姿勢を正してしたがってしまう。格闘能力も高い。以前は仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターに勤めていた。意外なことに桃くんのことが気になっているようでもある。
【時田】渉外係。
【トップ】鴇《トップだからあんななのよ》第二巻p.63
【トト】花里千恵の家でノノとともに死にかけていたハムスター。三色。とりあえず桃くんが世話をしている。
【トビー】今成くんちのスコティッシュフォールド。
【七森さや★/ななもり・さや】ふれあい広場担当。園のアイドル。動物の名前にも「さん」をつけて呼ぶ。油断すると折り紙をしてる。もしかしたら桃くんに気があるようでもある。
【盗まれた動物】イリエワニ一頭ルディ。ミニブタ二頭アイとハナ。インドクジャクの雌一羽。
【能登】刑事。
【ノノ】花里千恵の家でトトとともに死にかけていたハムスター。白茶。とりあえず桃くんが世話をしている。
【長谷井翼/はせい・つばさ】小学生の頃から動物園に通い中学生になったらボランティアしてくれていた。どうやら七森さんのことを好きになったようだ。そのふるまいがかわいらしく悶絶する(七森さん以外の)職員たち。友人の今成健太の飼い猫のことで相談を持ちかけてきた。
【服部樹★/はっとり・いつき】爬虫類館東側担当。文学青年だったゆえか作中一番の変人。「あにまる通信」に載せる文章もときおり耽美に走り変態的なことがあるのでむしろ評判がよかったりする。自分が変態であることの誇りを抱いている。他人の困っている顔を見るのが好き。特に桃くんが困ったことになっているのを見るとうっとりするので困るようにしむけたり後をつけたりする。フェンシングの心得があるようだ。金持ちと思われる。生ハムサラダを注文して生ハムをどけて食べたり、温玉牛丼を注文して温玉をどけて食べたりするタイプ。《服部君の辞書にデリカシーという単語はない。》第一巻p.230。
【ハナ】ミニブタの雌、十一歳。
【花里千恵】七森さんの大学時代同じ動物行動学のゼミの友人だった。最近不審なことがなかったか聞いてきた後に行方不明に。今福動物プロダクション勤務。後に服部家に客人として居候する。
【はにかみ屋】飼育係御用達の弁当屋。何を選んでも必ず異常に塩辛い謎の漬け物がついてきて皆が他の人に押しつけようとする。
【BL】ブリーディング・ローン。動物園同士での動物の貸し借り。
【菱川】リスザル担当。
【フクロモモンガ】かわいい。はっきり見分けられるわけではないけどなんとなくムササビよりかわいく見える。
【伏見】爬虫類館西側担当。
【ププル】オランウータンの雄、二歳。
【ふれあい広場】動物に触れるスペース。
【ペットショップ】《そして困ったことに、良いペットショップより悪いペットショップの方が儲かりやすい。》モモンガp.99
【ホウレンソウ】《報告連絡相談、が悪い方向に作用するケースはほとんどないのだ。》モモンガp.83
【北斗】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センター創薬安全性研究室勤務。鴇先生の知人。
【ボコ】ダチョウの雄、十七歳。なぜか人間の雌を見分けることができ好みの女性に求愛行動をとる。
【本郷健助/ほんごう・けんすけ】先輩。どこの動物園にも一人はいる熊ヒゲの飼育係。楓ヶ丘牧場担当。ランニング好き。奥さんは美人。
【マカロン君】モモイロペリカン。見城市動植物園で以前は飼育員と漫才していた人気者。
【マラソン】本郷いわく「ランニングの体力は別腹」(第二巻p.10)なんだとか。どんなに仕事で疲れていてもランニングのペースは落ちない。
【丸山】飼育係長。飼育員の中で最古参。アルマジロ等小型小動物担当。
【村田】広報係。以前は工場に勤めていた。
【メイ】アミメキリンの雌、三歳。人懐っこい。桃くんの顔を舐めたがる。
【モモ】ミニブタ。
【モモモ】道端で桃くんの顔面に飛びついてきたフクロモモンガ。殺人事件かもしれない事件の証拠品なので警察から保護を依頼された。
【桃本★/もももと】語り手で主人公。三連「も」が言いにくいので、だいたい「桃さん」とか「桃くん」とか呼ばれる。オランウータンとミニブタに「モモ」がおり他園に引っ越したコビトカバにも「モモ」がいる。動物園の動物はなぜかとりあえず「モモ」と名付けられることが多いらしく桃くんは「人間の方のモモ君」と呼ばれることもある。アフリカ草原ゾーン担当。動物に舐められやすい。皮膚から美味しそうな何かを分泌しているのかもしれない。特にキリンのメイは執拗に舐めようとしてくる。毎回殴打されている。
【モルコ】モルモット。
【ヤヨイ】ミニブタ。
【結城明彦/ゆうき・あきひこ】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターに勤務している。鴇先生の元カレらしい。デリカシーがなく自信家のようだ。ルックスも悪くないしある意味鴇先生に似合っている。
【リリィ】シマウマの雌、五歳。コータローを物憂げに見ている。
【ルディ】イリエワニ。
【ワリー】イリエワニ。その中でも一番大きく二メートル近い。
【第一巻 第一章 のたのたクロコダイル】二メートル近くある危険なイリエワニが「怪盗ソロモン」とやらにさらわれた。いつ、どうやって、なんのために? 桃くんが疑われてるみたい?
【第一巻 第二章 ごろごろポットベリー】七森さんの周囲が不穏な感じがしたので食事に誘ってみたが・・・。そしてふれあい広場のミニブタ二頭がさらわれた。鴇先生とのコンビ誕生。
【第一巻 第三章 ばさばさピーコック】鴇先生と桃くんの捜査と危機。そして桃くんが襲われた。
【第一巻 第四章 がっかりホモサピエンス】七森さんとの会話から少しずつ謎がほどけてゆき鴇先生、服部くん、園長なども参戦。
【第二巻 第一章 公道上のダチョウ】市民マラソン大会でなぜかダチョウがゆうゆうと走っていた。そいつをなんとか捕獲したせいで・・・?
【第二巻 第二章 業務上のペンギン】鴇先生が襲われる。かなり不穏な状況なのに皆けっこうお気楽だったがえらい目にあう。
【第二巻 第三章 捜査線上のオオワシ】動物園まわりで無視できるような小さな異変が重なっている。いったい、なにが起こっている?
【第二巻 第四章 掌の上の鳥たち】ダチョウが逃げ出した施設があるはずなので探そうとする桃くんたち。服部君ちの犬ディオゲネス大興奮。
【第三巻 第一章 迷いアルパカ】迷いアルパカを拾い「斎藤」と名づけるが失踪しているアルパカの情報はない。
【第三巻 第二章 腹減りハムスター】七森さんの大学時代の友人と連絡がつかなくなっているので彼女の部屋に行ってみる。
【第三巻 第三章 ふらつきペリカン】今回も桃くんが襲われる。怪しいヤツは誰だ?
【第三巻 第四章 戦う飼育員】飼育員はなにと戦うのか。なにをすべきか。
【第四巻 第一話 いつもと違うお散歩コース】犬の行動からその飼い主に不審なものを感じた桃くんたち。
【第四巻 第二話 密室のニャー】スコティッシュフォールドが密室から盗まれすぐ帰ってきたできごと。
【第四巻 第三話 証人ただいま滑走中】道端でいきなり顔面にフクロモモンガが飛びついてきた桃くん。
【第四巻 第四話 愛玩怪物】密室から消えた謎の「怪物」の正体は? -
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▶鷹待山ファミリーパークのカピバラと二人の男。▶所有者不明のアルパカを拾う。▶七森さんの大学時代の友人が失踪。▶なんらかの事件はあったのかなかったのか。
■楓ヶ丘動物園についての簡単なメモ(これまでに読んだ全巻分/★は主要語)
【アイ】ミニブタの雌、六歳。
【安達/あだち】大山動物園のダチョウ担当。
【あにまる通信】飼育員たちによる動物園ブログ。
【アルパカ】毛をトルステンとかすぐ臭い唾を吐くというくらいしか知りません。
【井坂/いさか】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターの守衛。鴇先生の顔見知り。
【イサミ】オオワシの雄、十八歳。ややフレンドリー。
【乾愛梨/いぬい・あいり】祖父江の部下のライター。声とノリがよい。
【ウァレフォル】謎の人物。元の意味はソロモン王が使役する七十二柱の悪魔の一柱。手持ちのド=プランシー『地獄の辞典』によると天使の姿ないしは、ライオンの顔にガチョウの脚、野兎の尾という姿で現れ人間に才気と大胆さを与えるとなっている「ヴァラファール」がこれになるか。他の説では人間に盗みをそそのかす悪魔というものもあった。
【宇川幹夫】ある人物の本名。
【馬刑事】名前不明。都筑とコンビを組んでいるようだ。二足歩行の馬を思わせるルックス。
【ウララ】シマウマの雌、六歳。
【江川】獣医兼レッサーパンダ担当。
【N作戦】「泣いた赤鬼作戦」の略。友人のためにあえて悪役をするという憧れのシチュエーション。服部くんがしたがっていた。
【遠藤】広報係。女性。プライベートでも広報係という厄介なお人。
【大久保】南署の若い刑事。
【オードリー】フタコブラクダ。もうじき出産。
【大平牧場】アルパカも多数飼育している。
【大山動物園】近隣の動物園らしい。桃くんたちが捕獲したダチョウを引き取ってくれた。
【落合】ペンギン担当。
【楓ヶ丘動物園】桃くんたちが勤める動物園。最近事件の舞台になることが多い特異点。
【感染症】珍しいペットを欲しがり多様化して輸入動物から感染症が広まることが増えている。ヒトの無責任さの一例。動物園でも危険回避のために種々の手段が取られている。野兎病、エボラ出血熱、カンガルー病など。ペットとは限らないが鳥インフルエンザなんかもありますね。
【キーパーズトーク】飼育員による担当動物のガイド。
【北村】「週刊文椿(しゅうかんぶんちゅん)」の女性記者。
【ギンジ】イヌワシの雄、二十二歳。警戒心が強い。
【グレゴリー】たぶんフタコブラクダ。雄。
【見城市動植物園】閑散としている。水鳥池は大きい。
【ケント君】鷹待山のカピバラ。手拍子すると後ろ足で立ってどじょうすくいを踊る。
【コータロー】グレービーシマウマの雄、八歳。
【ココ】ダチョウの雌、十六歳。おとなしい性格。
【コン】イリエワニ。一番小さく一メートル二十センチ。
【斎藤】ある夜、七森さんが見つけ、桃くんと鴇先生で保護した所有者不明のアルパカ。とりあえず楓ヶ丘動物園で保護することになりとりあえず斎藤さんという名前がつきとりあえず桃くんと本郷さんが担当することになった。
【佐世保修/させぼ・おさむ】三代目園長。長身で上品な白髪、知的なまなざしの紳士。アフリカゾウの飼育を二十年間担当した職人肌の飼育員だった。
【サトシ】イリエワニ。二番目に大きいがルディとそう変わらない。
【飼育員】二割は動物好き。三割は動物マニア。五割は動物バカ。現代の飼育員は明るさ、朗らかさ、トーク力、演技力が求められる。当然飼育の知識と能力や研究する能力も。厳しい・・・
【ジェシカ】アミメキリンの雌、九歳。
【ショコラ】モルモット。
【仁堂製薬株式会社早瀬川研究センター/じんどうせいやく】鴇先生が以前勤めていた研究所。
【鈴木良太】花里千恵の彼氏。と自称している。いつもへりくだって騒いでいる。桃くんにだけは態度がデカい。
【祖父江洋平】フリーライター。花里千恵がコンタクトをとっていたらしい。普段は銀縁メガネでクールな態度だが赤いフレームのメガネに変えると野次馬根性丸出しの記者モードになる。
【ソロモン】怪盗。イリエワニのルディを盗んだ。
【高橋】庶務。
【鷹待山ファミリーパーク】動物園もある遊園地。あまり盛況ではない。カピバラの飼育では実績がある。
【都筑/つづき】南署の刑事。カエルに似ている。
【ディオゲネス】服部君ちの犬。ボクサーとエアデール・テリアと何かが混じった雑種。《古代イヌ様生物、とでも表現すべき不思議な風情が漂っている。》アルパカp.185。桃くんと出会い興奮のあまり正体を失った。嗅覚にすぐれておりクマ以上という説も。
【テレビカメラ】《テレビカメラというのは、向けられる人にとっては銃口のようなものだった。》p.131
【動物園】犯罪現場には向かない現場。言うことを聞かない生き物がぞろぞろおり危険だしいろいろ制限もあるのでとても捜査しにくい。
【動物園不要論】根強く存在する考え方ではある。個人的にはぼくも「なくてもいい」とも思っているのですが、その教育的価値の高さは認めています。ただ教育的価値のために動物の自由を奪うのがゆるされるのかとか、でも実のとこ動物園で飼われている動物たちは野生よりもシアワセなのかもとか、まあいろいろ考えて結論は出にくいです。
【鴇佐恵子★/とき・さえこ】獣医兼猛禽館担当。髪をひっつめにしている。長身で姿勢がいい。思い切りと度胸もいい。この人に指示されると誰もがつい姿勢を正してしたがってしまう。格闘能力も高い。以前は仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターに勤めていた。意外なことに桃くんのことが気になっているようでもある。
【時田】渉外係。
【トップ】鴇《トップだからあんななのよ》第二巻p.63
【トト】花里千恵の家でノノとともに死にかけていたハムスター。三色。とりあえず桃くんが世話をしている。
【七森さや★/ななもり・さや】ふれあい広場担当。園のアイドル。動物の名前にも「さん」をつけて呼ぶ。油断すると折り紙をしてる。もしかしたら桃くんに気があるようでもある。
【盗まれた動物】イリエワニ一頭ルディ。ミニブタ二頭アイとハナ。インドクジャクの雌一羽。
【ノノ】花里千恵の家でトトとともに死にかけていたハムスター。白茶。とりあえず桃くんが世話をしている。
【服部樹★/はっとり・いつき】爬虫類館東側担当。文学青年だったゆえか作中一番の変人。「あにまる通信」に載せる文章もときおり耽美に走り変態的なことがあるのでむしろ評判がよかったりする。自分が変態であることの誇りを抱いている。他人の困っている顔を見るのが好き。特に桃くんが困ったことになっているのを見るとうっとりするので困るようにしむけたり後をつけたりする。フェンシングの心得があるようだ。金持ちと思われる。生ハムサラダを注文して生ハムをどけて食べたり、温玉牛丼を注文して温玉をどけて食べたりするタイプ。《服部君の辞書にデリカシーという単語はない。》第一巻p.230。
【ハナ】ミニブタの雌、十一歳。
【花里千恵】七森さんの大学時代同じ動物行動学のゼミの友人だった。最近不審なことがなかったか聞いてきた後に行方不明に。今福動物プロダクション勤務。
【はにかみ屋】飼育係御用達の弁当屋。何を選んでも必ず異常に塩辛い謎の漬け物がついてきて皆が他の人に押しつけようとする。
【BL】ブリーディング・ローン。動物園同士での動物の貸し借り。
【菱川】リスザル担当。
【伏見】爬虫類館西側担当。
【ププル】オランウータンの雄、二歳。
【ふれあい広場】動物に触れるスペース。
【北斗】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センター創薬安全性研究室勤務。鴇先生の知人。
【ボコ】ダチョウの雄、十七歳。なぜか人間の雌を見分けることができ好みの女性に求愛行動をとる。
【本郷健助/ほんごう・けんすけ】先輩。どこの動物園にも一人はいる熊ヒゲの飼育係。楓ヶ丘牧場担当。ランニング好き。
【マカロン君】モモイロペリカン。見城市動植物園で以前は飼育員と漫才していた人気者。
【マラソン】本郷いわく「ランニングの体力は別腹」(第二巻p.10)なんだとか。どんなに仕事で疲れていてもランニングのペースは落ちない。
【丸山】飼育係長。飼育員の中で最古参。アルマジロ等小型小動物担当。
【村田】広報係。以前は工場に勤めていた。
【メイ】アミメキリンの雌、三歳。人懐っこい。桃くんの顔を舐めたがる。
【モモ】ミニブタ。
【桃本★/もももと】語り手の主人公。3連「も」が言いにくいので、だいたい「桃さん」とか「桃くん」とか呼ばれる。オランウータンとミニブタに「モモ」がおり他園に引っ越したコビトカバにも「モモ」がいる。動物園の動物はなぜかとりあえず「モモ」と名付けられることが多いらしく桃くんは「人間の方のモモ君」と呼ばれることもある。アフリカ草原ゾーン担当。動物に舐められやすい。皮膚から美味しそうな何かを分泌しているのかもしれない。特にキリンのメイは執拗に舐めようとしてくる。毎回殴打されている。
【モルコ】モルモット。
【ヤヨイ】ミニブタ。
【結城明彦/ゆうき・あきひこ】仁堂製薬株式会社早瀬川研究センターに勤務している。鴇先生の元カレらしい。デリカシーがなく自信家のようだ。ルックスも悪くないしある意味鴇先生に似合っている。
【リリィ】シマウマの雌、五歳。コータローを物憂げに見ている。
【ルディ】イリエワニ。
【ワリー】イリエワニ。その中でも一番大きく二メートル近い。
【第一巻 第一章 のたのたクロコダイル】二メートル近くある危険なイリエワニが「怪盗ソロモン」とやらにさらわれた。いつ、どうやって、なんのために? 桃くんが疑われてるみたい?
【第一巻 第二章 ごろごろポットベリー】七森さんの周囲が不穏な感じがしたので食事に誘ってみたが・・・。そしてふれあい広場のミニブタ二頭がさらわれた。鴇先生とのコンビ誕生。
【第一巻 第三章 ばさばさピーコック】鴇先生と桃くんの捜査と危機。そして桃くんが襲われた。
【第一巻 第四章 がっかりホモサピエンス】七森さんとの会話から少しずつ謎がほどけてゆき鴇先生、服部くん、園長なども参戦。
【第二巻 第一章 公道上のダチョウ】市民マラソン大会でなぜかダチョウがゆうゆうと走っていた。そいつをなんとか捕獲したせいで・・・?
【第二巻 第二章 業務上のペンギン】鴇先生が襲われる。かなり不穏な状況なのに皆けっこうお気楽だったがえらい目にあう。
【第二巻 第三章 捜査線上のオオワシ】動物園まわりで無視できるような小さな異変が重なっている。いったい、なにが起こっている?
【第二巻 第四章 掌の上の鳥たち】ダチョウが逃げ出した施設があるはずなので探そうとする桃くんたち。服部君ちの犬ディオゲネス大興奮。
【第三巻 第一章 迷いアルパカ】迷いアルパカを拾い「斎藤」と名づけるが失踪しているアルパカの情報はない。
【第三巻 第二章 腹減りハムスター】七森さんの大学時代の友人と連絡がつかなくなっているので彼女の部屋に行ってみる。
【第三巻 第三章 ふらつきペリカン】今回も桃くんが襲われる。怪しいヤツは誰だ?
【第三巻 第四章 戦う飼育員】飼育員はなにと戦うのか。なにをすべきか。 -
Posted by ブクログ
息子が誕生したため、1年間の育休を取得した男性刑事の奮闘を描いたライトミステリー。
2019年発行の作品。この4月18日からは NHK でドラマ放映されることで話題作に。全3話。
◇
秋月春風はとある県警の若手刑事。共働きの妻との間に息子が生まれ、管理職のため育休を取りにくい妻に替わり1年間の育休を取得。息子の蓮の育児と家事に日々奮闘していた。
ある日、姉の付き添いで訪れた質屋で偶然強盗殺人事件に遭遇したことで、非公式に捜査に駆り出され、以降なし崩し的に捜査協力させられることに。
こうして赤ん坊連れで捜査に乗り出す春風だったが……。
* * * * *
第1話は子連れ捜査のイントロダクション的な構成。だから赤ん坊やその世話の描写がやたら長い。共感できるところは多いものの、長すぎて飽きてきます。
対照的に事件のポイントとなった密室殺人トリックはあっさりしていて平凡。そこをコミカルさで繕う東川篤哉作品のような展開でした。
第2話も軽めで印象が薄く、まあ子連れ捜査に無理はさせられないから仕方ないかと諦めて読んだ最終話。これがよかった。
序盤から緊張感漂う場面があり、展開にも次第にハードさが増していく。ページを繰る手がとまらない。
終盤の仕掛けも素晴らしい。そしてクライマックス後に捜査一課長の正体が明かされるというオマケもよいデザートでした。
なるほど。こりゃドラマにうってつけだと見直しました。また、随所で挿まれる注釈もマニアックで笑ってしまうほどバカバカしくて味があったと思います。総合評価☆3.5ぐらいです。