似鳥鶏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【目次】Prologue/Case I 嫌われる人は恨まれない/Case Ⅱ 胡乱な不在/Case Ⅲ 二つの檻/Epilogue
北欧の小国であるメリニア王国の第三王子・ミカ(金髪王子)と英語に堪能なアラフィフ刑事・本郷の異色バディもの。
タイトルとあらすじから、ユーモア系の脱力ミステリかと思ったら、いい意味で違った。
味方に裏切り者が出ないとか、マフィア相手のわりには邪魔も入らないとか、ご都合主義ではある。
挑む謎は、密室、アリバイ、凶器の二重密室。
ただ、CaseⅠやⅢは鑑識を軽視しているし、CaseⅡは実際やろうとするとたいへんだろう。
キーになっているドラッグは、現実にあっ -
Posted by ブクログ
初似鳥鶏。
ふう、ダーク系が好みとはいえ、なんでこれを選んでしまったのか。
若者、高校生達への暴力シーンは、読むのも厳しい。
カリスマ教育者が作った全寮制一貫高校。
その地域の権力者であり体罰を容認する教育者。
その学校へ入学した者は、生活態度が改まり、偏差値も高い。マスコミにも積極的に登場する。
保護者に信奉者も多い。
教育カルトの悲劇の側面の一作かと。
教育者は体罰の必要性を説く。
描かれるのは、心身への暴力。
体罰という暴力が子供達を服従させる。
自殺と不審死の元生徒を調べ始めて、徐々に異様さがわかり始める。
構成が面白くてどういう結末を迎えるのか、緊張感が続く。
誇大表現ではあるけれ -
Posted by ブクログ
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「推理」はいま、
「競技」となった。
最強探偵による、「推理ゲーム」世界大会!
ほんタメ文学賞 2021たくみ部門(ミステリ)
大賞受賞!
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この帯通り、YouTube「ほんタメ」を見て、
似鳥先生の作品を読みたいと思っていたら。
文庫で発見して思わず手に取りました。
講談社の文庫は最近ビニールをかけてくれていて、
それが個人的には良いです。
ページをぱらぱらめくることはできないけれど、
その分とても良い状態で購入できるので、
(角や表紙が傷ついてたりするととても悲しいので)
個人的にはこ -
Posted by ブクログ
泌尿器科を訪れる患者と周辺の事件を、病院関係者で解決していくミステリー。コメディタッチだけど、深刻な事件もあり。若干下ネタ多めかな。しかし、泌尿器科=下ネタで盛り上がれる30代ってどうなん。
鮎川先生はじめ、主要人物たちみんな、感じがよくて好きだな。鮎川先生と石田先生の息ぴったりの雰囲気も素敵。師長は少し怖いけどカッコイイ。
以前お世話になったことのある泌尿器科で、勝手に親近感。
てっきり腎臓とか前立腺がんとか、そういう疾患が多いのだと思っていたら、男性器のトラブルってそんなにあるのかと驚いた(事実かな?)。
あと、虐待にもいろいろあるんだなと、勉強になった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレえげつない殺し方で、グロい。
探偵社の調査部の面々は、ぶっ飛んでいる人が多い。まさに適材適所。
初めは、見えるようになってしまった人の生き方がいきなり決められてしまうことに釈然としなかったが、それぞれの抱えている事情を知ると、それで救われる人もいるのかと納得。
思い出女、はなこさん、異界駅、ババサレ、ターボババア、くねくね、Another、そして姦姦蛇螺。知っているものもいれば知らないものもいて、ホラーが苦手な者としては、どこまでが一般的なものなのかわからない。
Anotherとか、もうアレしか思い浮かばないし。
姦姦蛇螺は、先日読んだばかりの本とシンクロしてしまった。 -
Posted by ブクログ
一つの暗号をきっかけに、4人の少年少女がひと夏を通して絆を深めていく。
一つ謎を解くと次の謎が現れ、どこかに誘われていく少年少女達。
その先に待ち受けるのどんな結末なのか、何のための謎なのか。謎を解くにつれて明らかにあっていく真実。最後にはまさかそんな理由があったのかと驚かされた。
こんな青春期っと楽しいなと思うようなひと夏の思い出を通して、それぞれを知っていく4人。しかし、そんな時間も長くは続かず…
暗号、謎解きパートは設定を知らないと解けない物もあるが、ところどころ一緒に考えられるようになっていて、そういった謎解きが好きな人は一緒に楽しめるのではないか。
ぼくはこの本をきっか