似鳥鶏のレビュー一覧

  • 彼女の色に届くまで

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    絵画を使った謎解きという趣向はとても良いのに、緑川君の妙な拗らせ方と桜さんの無防備さが作品を微妙な空気にしてしまっているかな。
    他にもブレないマッチョマンの風戸君とか自由なお父さんとかいい味のキャラクターがいるのに勿体ない。

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    2024年05月19日
  • レジまでの推理~本屋さんの名探偵~

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    ある本屋さんのバイトリーダー目線で書かれたその本屋さんで起きる事件をぐうたら?店長が解決していくという短編がいくつか入っている本です。
    読み始めて、これ読んだことあるなと調べたら大崎梢編「本屋さんのアンソロジー」におさめられていました。
    最後の作品は、読んでいてあれ?あれ?
    と読み進め、あーそうかあと納得でした。

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    2024年05月10日
  • 一○一教室

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    序盤は新卒で入って3か月で辞めた(そのうち2週間は人里離れた施設で研修)ブラック企業を思い出してしんどい。
    中盤は親の立場でしんどい。
    表紙の作品って永遠の仔の人形に似てる?
    そしてなんと、あとがきがない!
    拓也の結婚相手は誰なんだ。やっぱりあの記者か?

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    2024年05月11日
  • 刑事王子

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    ネタバレ

    【目次】Prologue/Case I 嫌われる人は恨まれない/Case Ⅱ 胡乱な不在/Case Ⅲ 二つの檻/Epilogue

    北欧の小国であるメリニア王国の第三王子・ミカ(金髪王子)と英語に堪能なアラフィフ刑事・本郷の異色バディもの。

    タイトルとあらすじから、ユーモア系の脱力ミステリかと思ったら、いい意味で違った。

    味方に裏切り者が出ないとか、マフィア相手のわりには邪魔も入らないとか、ご都合主義ではある。
    挑む謎は、密室、アリバイ、凶器の二重密室。
    ただ、CaseⅠやⅢは鑑識を軽視しているし、CaseⅡは実際やろうとするとたいへんだろう。

    キーになっているドラッグは、現実にあっ

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    2024年05月04日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    CL 2024.4.19-2024.4.20
    全編書下ろしのアンソロジー。
    太田愛さん狙いで。やっぱり太田愛さんはいいなー他の社会派長編とは雰囲気が違うけど、読み応えのある一編だった。
    他は、スプリット、最後のひと仕事がよかった。

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    2024年04月20日
  • 唐木田探偵社の物理的対応

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    『理由あって冬に出る』のころからそう思っていたけれど、本書もタイトルが秀逸。キャラが立っていてマンガやアニメ的。ただ全員の名前とイラストが最後まで一致せず、あやふやだった人がいたので(雄馬と社長)、キャラクター表(イラスト付き)があったら助かったかも。アクションシーンはマンガかアニメで観ることができたらより楽しめるのではないかと思う。

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    2024年03月18日
  • 一○一教室

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    初似鳥鶏。
    ふう、ダーク系が好みとはいえ、なんでこれを選んでしまったのか。
    若者、高校生達への暴力シーンは、読むのも厳しい。

    カリスマ教育者が作った全寮制一貫高校。
    その地域の権力者であり体罰を容認する教育者。
    その学校へ入学した者は、生活態度が改まり、偏差値も高い。マスコミにも積極的に登場する。
    保護者に信奉者も多い。
    教育カルトの悲劇の側面の一作かと。
    教育者は体罰の必要性を説く。
    描かれるのは、心身への暴力。
    体罰という暴力が子供達を服従させる。
    自殺と不審死の元生徒を調べ始めて、徐々に異様さがわかり始める。
    構成が面白くてどういう結末を迎えるのか、緊張感が続く。
    誇大表現ではあるけれ

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    2024年03月16日
  • 名探偵外来~泌尿器科医の事件簿~

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    久しぶりの似鳥さん。久しぶりの注釈。後書きの関係なさと言い、好き。
    初の泌尿器科ミステリー。同窓会で盛り上がる30代男達に、ナックスも言いそう笑と50になってもそのネタで盛り上がるわ笑とひとり脱線。
    コメディと真面目との塩梅がいい感じだった。ヒドくなる前に病院にかかり、自己判断で受診を辞めないようにしないとなと。

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    2024年03月09日
  • 推理大戦

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    「推理」はいま、
    「競技」となった。

    最強探偵による、「推理ゲーム」世界大会!
    ほんタメ文学賞 2021たくみ部門(ミステリ)
    大賞受賞!
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    この帯通り、YouTube「ほんタメ」を見て、
    似鳥先生の作品を読みたいと思っていたら。
    文庫で発見して思わず手に取りました。

    講談社の文庫は最近ビニールをかけてくれていて、
    それが個人的には良いです。
    ページをぱらぱらめくることはできないけれど、
    その分とても良い状態で購入できるので、
    (角や表紙が傷ついてたりするととても悲しいので)
    個人的にはこ

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    2024年02月18日
  • 育休刑事 (諸事情により育休延長中)

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    第2弾。続編出てたの知らなかった。
    世界最大の「不可能」/徒歩でカーチェイス/あの人は噓をついている/父親刑事
    「あの人は噓をついている」が好きです。

    たのしいので、ぜひ続いてほしいな!

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    2024年02月01日
  • 理由あって冬に出る

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    葉山くんのツッコミが面白いミステリー。というより青春モノと言ったほうがしっくりきます。
    現時点で全8冊出てるシリーズ。手軽に読めるし、読書に疲れたら読むのにいいかも。

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    2024年02月01日
  • 育休刑事

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    サクサク読める感じの軽快なミステリー。
    主人公とステークホルダーの関係性がとても良い。

    そして読後感として育児してみたいな!と

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    2024年01月28日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    6人の作家のどんでん返しミステリーの短編が一冊の本になっています。
    一冊で6回もワクワクできるので、お得感があります。

    長編ミステリーで、伏線が散りばめられ、最後に回収されていくのもいいですが、こういう短編ミステリーで、物語をひっくり返すのも作家さんの技術をみせてもらえるので好きです。


    岡崎琢磨さんの「夜半のちぎり」
    ラスト2ページのゾクゾク感が最高でした。

    似鳥鶏さんの「筋肉事件/四人目の」
    途中までわずかな違和感があるものの、ストーリー的には特に問題なく進め、そして、どんでん返し。映像化不可避の面白いミステリーでした。

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    2024年01月26日
  • 名探偵外来~泌尿器科医の事件簿~

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    泌尿器科を訪れる患者と周辺の事件を、病院関係者で解決していくミステリー。コメディタッチだけど、深刻な事件もあり。若干下ネタ多めかな。しかし、泌尿器科=下ネタで盛り上がれる30代ってどうなん。

    鮎川先生はじめ、主要人物たちみんな、感じがよくて好きだな。鮎川先生と石田先生の息ぴったりの雰囲気も素敵。師長は少し怖いけどカッコイイ。

    以前お世話になったことのある泌尿器科で、勝手に親近感。
    てっきり腎臓とか前立腺がんとか、そういう疾患が多いのだと思っていたら、男性器のトラブルってそんなにあるのかと驚いた(事実かな?)。
    あと、虐待にもいろいろあるんだなと、勉強になった。

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    2024年01月16日
  • 育休刑事 (諸事情により育休延長中)

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    育休を取得した秋月刑事は、その後も職場復帰に向けて延長中。
    前作から少し息子の蓮くんも成長。
    動くようになってきた。

    子供がらみの事件集。
    子育ての実情に触れながら、展開されていくストーリーは、
    前作に引き続きミステリー小説であり、育児小説だ。
    育児の大変さをひしひしと感じながら、子育て経験から得られる推察などが新しく面白い。

    育休から復帰した後の話も出ると良いのだけど。

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    2024年01月07日
  • 唐木田探偵社の物理的対応

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    ネタバレ

    えげつない殺し方で、グロい。
    探偵社の調査部の面々は、ぶっ飛んでいる人が多い。まさに適材適所。

    初めは、見えるようになってしまった人の生き方がいきなり決められてしまうことに釈然としなかったが、それぞれの抱えている事情を知ると、それで救われる人もいるのかと納得。

    思い出女、はなこさん、異界駅、ババサレ、ターボババア、くねくね、Another、そして姦姦蛇螺。知っているものもいれば知らないものもいて、ホラーが苦手な者としては、どこまでが一般的なものなのかわからない。
    Anotherとか、もうアレしか思い浮かばないし。
    姦姦蛇螺は、先日読んだばかりの本とシンクロしてしまった。

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    2023年12月03日
  • 名探偵外来~泌尿器科医の事件簿~

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    医療系ミステリーが好きなんですが、中でもこの作品はコメディーっぽく、気軽に楽しめる作品でした。主人公の医師も、一見冷たいcoolな感じと思いきや、正義感の強い好感度大なキャラで良かったです。

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    2023年11月28日
  • 育休刑事

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    登場人物の設定やキャラが面白く(特にお姉さん)、楽しんで読めました。
    ただ、育児の大変さを伝えたい意図が強すぎるような…未婚の読者にとっては「やっぱ育児大変そう」と思われるかも。確かに第1子は、初めてでわからない事だらけで神経質な育児になりがちですが、寝かしつけやオムツ交換の描写の几帳面な育て方が鼻につきました。それを中和するために大胆なキャラのお姉さんがいつも登場してたのかなぁ?
    子だくさんな自分から見ると、寝かしつけやオムツ交換も、もうちょっとテキトーでも子はスクスク育つ。そんなメッセージが込められたお話も今後、読んでみたいです。

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    2023年11月23日
  • コミュ障探偵の地味すぎる事件簿

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    なかなかのコミュ障の大学生が主人公。

    鋭い観察力で、大学生活の中で起こる事件を解決していく。
    色んなコミュ障な人が現れて面白かった。

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    2023年11月19日
  • 夏休みの空欄探し

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     一つの暗号をきっかけに、4人の少年少女がひと夏を通して絆を深めていく。
    一つ謎を解くと次の謎が現れ、どこかに誘われていく少年少女達。
     その先に待ち受けるのどんな結末なのか、何のための謎なのか。謎を解くにつれて明らかにあっていく真実。最後にはまさかそんな理由があったのかと驚かされた。
     こんな青春期っと楽しいなと思うようなひと夏の思い出を通して、それぞれを知っていく4人。しかし、そんな時間も長くは続かず…

     暗号、謎解きパートは設定を知らないと解けない物もあるが、ところどころ一緒に考えられるようになっていて、そういった謎解きが好きな人は一緒に楽しめるのではないか。

     ぼくはこの本をきっか

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    2023年11月17日