似鳥鶏のレビュー一覧

  • 午後からはワニ日和

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    ★いえ、七森さん、あなたはすでに齧歯類です(p.293)

    ・短編集かと思ったら長編でした。次々と盗まれてゆくさほどお金にはならない種類の動物たち。誰がなんのために、どうやって(特に最初の事件)。暴力団がからんできたあたりでそもそもの原因は察しがつきましたがなぜこういうことになってしまったのかは解けませんでした。
    ・サブタイトルの付け方が梶尾真治さんの「エマノン」シリーズみたいですね。
    ・動物がらみやし、似鳥鶏さんは読んでってみようと思ってたし、イラストのスカイエマさんに最近惹かれてるのとで手に取りました。

    ■楓ヶ丘動物園についての簡単なメモ■

    【一行目】動物園の飼育員は腰のベルトに様々な

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    2023年01月24日
  • まもなく電車が出現します

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    ネタバレ

    日常学園ミステリー、短編集のうち「今日から彼氏」が一番印象的でした。
    急に現れた女子と付き合う事に?の時点で何かあるのだろうと勘ぐってしまいましたが、前半は葉山くんの彼女への対応が初々しく、若い頃を思い出しわかるわかるとニヤニヤしながら読み進めました。
    やはり何かあり上手くいかないのでしたが、柳瀬さんの男前っぷりと、途中から気付いた葉山くんの男子としての成長というか、男としての進化が微笑ましく良かったです。
    今後、柳瀬さんとの関係も気になるところですが、ハッキリすると展開が不自然になって行くような気がするので、このまま微妙な距離間でハラハラさせられたいと思いながら続編を読み進めたいと思います。

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    2023年01月23日
  • 「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)

    購入済み

    どんでん返し

    講談社の「どんでん返し」系のミステリーを試し読み出来る作品。
    この一覧、以前講談社の書評イベントで対象になっていた作品なので、その時にこれを知っていたらなお良かった。
    しかし、史上初の試し本なのか。
    流石は講談社と言うかなんと言うか。

    #怖い

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    2023年01月15日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    思ってたより面白かった。どの話もそれぞれの色が出ているなと。カラフルな表紙通りの作品群。その部屋で生活している住人たちの頭の中、独り言、生活模様を覗き見しているような気分になる。
    印象に残ったのは、三上延さんの「月の砂漠を」。
    ちなみに一つだけ異色な部屋が混ざってます(笑)

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    2023年01月14日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    自薦の次は新鮮などんでん返しアンソロジー企画短編集。ほとんどの著者が初見だったのでそういう意味でも自分の中では新鮮で、どんでん返しを楽しむのもこのぐらいのサイズ感はちょうどいい。中でも好きなのは青柳碧人さんの「密室竜宮城」。あの浦島太郎が探偵として竜宮城内で起きた事件の謎を解くわけだが……。やられた。あの童話の世界観を保ちつつの密室物。凄い。そしてもう一つは似鳥鶏さんのアレ。何書いてもネタバレになりそうだから何も言わない。読めば分かる。ああいうの結構好みです。似鳥作品はいつかがっつり読もうと思っている。

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    2023年01月14日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    密室と聞いてまず何を思い浮かべますか?それは、鍵と糸です。という感じで最初からトリックが判明している状態で読むという企画型短編集。ちなみに、島田荘司さんの御手洗はドラマを見て存在は知ってましたが、全員初読でした。ちょっと思ってた短編集とは違ったが(どの話も最初の「このトリックの問題点」的な感じなんだろうと勝手に推察してしまった)、それなりに楽しめました。似鳥鶏さんの「このトリックの問題点」と芦沢央さんの「薄着の女」が面白かった。あと、ストーリー面だと友井羊さんの「大叔母のこと」も印象的でした。

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    2023年01月13日
  • 午後からはワニ日和

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    かわいい。動物園いっぱい行ったなぁ。爬虫類いいよねー。注釈も楽しい。
    どうなっちゃうのかと思ったけど、なるほど、な終わりでよい。

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    2023年01月07日
  • 夏休みの空欄探し

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    ネタバレ

    初めましての作家様です。後半少し辛くて読み進められませんでしたが、やっと読み終わりました。
    やけに千葉の京葉線沿いや内房線沿いに詳しい描写多いなーと思っていたら、作者様は千葉大出身なのですね。そりゃ聞き覚えのあるのが多かったです。

    ジャンルは青春ミステリーですが、謎解き( 暗号系 )がメインで全体的に炭酸のようにシュワシュワ爽やかな青春のお話です。

    一緒に暗号を解きながら冒険している気分で読んでいたのですが、真相はあまり好きじゃないかもです。
    なにかあるとは思っていましたが、余命がある指定難病になると全く印象の違うお話になってしまうな、
    と。

    自分は〝難病になってしまった側〟の気持ちしか

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    2022年11月27日
  • レジまでの推理~本屋さんの名探偵~

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    本屋さんを舞台にした物語。書店経営の難しさ、多忙な日々の仕事がよく分かる。書店員さんという仕事は本好きでないとつとまらないだろう。重労働の割には高給というわけでもないのだから。そんな本好きバイト達が本にまつわるちょっとした謎解きをしたりする楽しそうな職場だけれど終盤は店長の苦悩の末が見えてしまった。

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    2022年11月24日
  • そこにいるのに 13の恐怖の物語

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    ミステリ作家によるホラー短編集。おどろおどろしい怖さっていうのはあまりなかったけど、気味の悪さは全編に溢れていた。
    お気に入りは、終わりの日記。
    こういう、目に見えない理不尽な恐怖はホラー小説の醍醐味だと思う。
    あと、あとがきも何気に面白かった。

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    2022年11月23日
  • 夏休みの空欄探し

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    クラスの人気者と地味な子。交わることのない関係性なのにひょんなことから夏休みを深く濃く過ごすことになる。
    それぞれが生きてる意味を考え、お互いを認め合う。
    …いいですね。綺麗な青春です。
    最後にはまさかそんな?という切なさが待っています。
    次々と謎解きすることで話が進む。面白かったです。(謎解きはさっぱりんからなかったけど)

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    2022年11月19日
  • 世界が終わる街 戦力外捜査官

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     4巻なので基本構造は割愛。
     そして今巻も基本構造はいつも通り。
     対テロリストな話。
     表紙から察せられるように鉄道絡み。
     今巻単独で解釈すれば、十分面白いんだが、1~3巻の面白さに比べると、少し地味に感じてしまったシリーズ物の難しさ。
     天使の天使な行動が印象に残った。
     本格小説の場合、人間が書けてなくてナンボであり、寧ろ感情が乗ることでトリックがつまらない物になってしまうと思っているのだが・・・この作品は、個々の善意や悪意までも作品の要素に取り込んでいるのが見事と思った。
     フード鶏もをかし。

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    2022年10月29日
  • 生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班

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    魔女狩りのような差別の話は苦手。ここまでの規模じゃなくても、いろんな差別はそこらにあって。こんなことだって、全くあり得ないことではない。
    水科さんのすっとぼけた感じに救われる。

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    2022年10月27日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    一つの部屋と二人をお題として八名の作家が書いたアンソロジー。同じお題なのに全然違ってて面白い。朝井リョウさん目的で買ったけど、他の作家さんのも面白くて、なるほど、こういう風に好きな作家さんを発掘していくのも面白いなと思いながら読んだ。吉川トリコさん好き。

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    2022年10月10日
  • 夏休みの空欄探し

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    ネタバレ

    「役に立たない」雑学でも「知ること」に喜びを感じ、クイズや謎解きに熱中している地味な成田頼伸(ライ)と、クラス一の人気者で「役に立つこと」にしか興味がない成田清春(キヨ)。交差するはずのない二人の夏休み。しかし、ライが偶然小耳に挟んだ会話をきっかけに、美人姉妹と4人での謎解きイベントが始まる。

    青春×謎解き。その目的は…… 
    なんとも甘酸っぱくて、でもこれからどうするのという刹那感も残る。

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    2022年10月10日
  • シャーロック・ホームズの十字架

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    ★そんな、馬鹿な。(p.16)

    【感想】
    ・ミステリとラノベがうまく混じってる印象ですがうっかりするとラノベがミステリをぶち壊してしまうかもしれないギリギリのところかもしれません。
    ・大がかりなトリックの実現性に釈然としないところはありますが、それはまあどうでもええことかもしれません。
    ・第二巻やったようですね。この巻から読んでも特に不都合はありませんでした。

    【内容】
    ・「機関」に「名探偵」たちが連れ去られるのを防げ!! というのが基本。

    ・硫酸湖の中に立てられた十字架に死体。
    ・落とす場所がない灯台内で墜落死した死体。
    ・五百メートルを瞬間移動した(?)犯人か死体。

    【一行目】真っ

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    2022年09月25日
  • 育休刑事

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    家族会議の末、育休取ってる刑事なパパが、何だかんだと事件に巻き込まれたり、上司命令で子連れ仕事させられたりする
    赤ちゃんの生態や育児の大変さが、リアルに描写されているので、是非若い男性に読んで貰いたいミステリー
    恨まれない為にも(笑)

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    2022年09月22日
  • 名探偵誕生

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    幼い頃から恋心を抱いてきた近所のお姉さんは彼にとってずっと名探偵だったけれど、成人してここ一番ではついに彼こそが名探偵になってお姉さんを救うという物語。
    子供の頃のエピソードにはありがちとは言え少し極端だし、作品の中で経過する時間が長過ぎると思うけれど、読後感が甘酸っぱいので良しとしよう。

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    2022年09月19日
  • 夏休みの空欄探し

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    夏休みのボーイミーツガールストーリー。

    そして、陰キャの主人公と、普段なら絶対絡まないスクールカースト最上位のクラスメイトとのバディモノでもあったりする。

    結末は、個人的には、そっち方面の話にしなくても良かったような。。普通に終わっても、充分面白かったと思うのだけど。

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    2022年08月28日
  • コミュ障探偵の地味すぎる事件簿

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     いつもの、そして安定の似鳥さん。綿密な推理組み立てと息継ぎを忘れているかのような地の文、豊富な無駄知識&愉快な脚注は今作でも健在です。

     とは言え、他シリーズと比べるとマイルド似鳥さんかも……? メインメンバーは最終的に四人になるのですが、動物園シリーズ等の個性派な四人と比べるとかなり「普通」の印象。というか、動物園シリーズがぶっ飛びすぎてるんですが(笑)
     藤村くんは言うほどコミュ障でもないよなぁ、なんて思いつつ、でも「自称コミュ障」による怒涛の自己分析は、なるほどと思える視点も多くて面白かったです。

     そしてあとがきで全部持っていかれるのも毎度お馴染み。当面ラングドシャ見るたび笑っち

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    2022年08月19日