似鳥鶏のレビュー一覧
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購入済み
おもったよりも
面白かったです。はじめの人物紹介的な章は「よくある」パターンかと思いましたが 莉子さんの事件に進む頃にはすっかり夢中になっていました。登場人物みな好きですが できれば直ちゃんがクローズアップされたものも読みたい!
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Posted by ブクログ
ネタバレ育児休暇中の県警本部捜査一課、秋月巡査部長。
ゴツい男子ながら、家事と育児に奮闘する日々。
ようやく首の座った愛息子、蓮くんを抱っこ紐で抱えて、トラブルメーカーの姉とうっかり行動を共にしたとたん。
質屋で強盗事件に巻き込まれ、実家からの帰宅の渋滞の最中、加害者らしき車の目撃者となり。
県警庁舎に届けられた復讐予告は一般市民も巻き込むもので。
育児休暇中なのにズルズルと仕事に引っ張り出される主人公。
ムチムチぷにぷにの蓮くんの描写が可愛くて。
育児スイッチ入れてくるなあ!
狙い通り、育児に対する今の日本の姿がリアル。
ママがフルタイムで働いてるのは可哀想ってなんなんだー!!とつい、記憶を掘り起 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ花人と呼ばれる特異体質の人が存在する。常人より優れた能力を持ち、百合の花に似た体臭が特徴。エリート揃いの人々だが、常人からは何かと敵意を向けられる為、それを隠して生活する人が殆どだと言う。
そんな花人は特別視される為、犯罪者になる者は居なかったが、花人が犯人だと言われる事件が起こり…
花人へのヘイト感情が怖い。SNSで一度拡散されると、瞬く間にそれが知れ渡るのも現代ならでは。そしてそれが事件の根底にあったのがやるせないです。
常人の火口と花人の水科のコンビがテンポ良くて、友人から進展してくれたら良いなぁ。
そして、相変わらずあとがきが面白くて好きです。 -
Posted by ブクログ
本の感想には作品を読んだ順番も関係するということを常々実感している。
学園物ミステリというとどうしても米澤穂信の古典部シリーズが頭に浮かんで比較対象にしてしまっていた。
本作は文章が好きではないくらいで、あとは普通に面白い、けどだからこそ人物造形などについては「もっとこうだったら」という欲が出てしまうところが多かった。
似鳥鶏は以前アンソロジーの収録作を読んでいまいちだったのは何となく記憶していたのだが、本作のあとがきをまず読んでみて、「ああ、文章がくどかったからだ」というのを思い出した。
味のある文章というのは難しい。
森見登美彦のように話が脇道に逸れながらもそれが作品の世界観を表現してい -
Posted by ブクログ
楓ケ丘動物園シリーズ5作目。
動物園で見る象はかわいいけど、実際はかなり獰猛でめっちゃくちゃ硬くて強くて速いと聞いたことがある。そんな象さんが動物園から脱走してしまう話。桃君の従弟の誠一郎くんがいつオツベる(踏みつぶされる)かヒヤヒヤしながら読んだ。怪しい国際組織まで絡んできて、どうなることかと思いました。
このシリーズは、毎度テーマは重いけど、キャラクターの愉快さで丁度良いバランスになってる。服部君の変態行為に一貫して塩対応な桃君は相変わらずだし、鴇先生は安定の不法侵入&暴行沙汰だし、セイくんのピンチにバイクで駆けつけた七森さんにはしびれた。
最後の方で、自分たちは事件に巻き込まれすぎてるの -
Posted by ブクログ
ネタバレ★3.5。余白の少ない文章に一瞬うっときたが、読みやすく杞憂でした。
動物を愛する飼育員たちのお仕事小説でもある動物園ミステリ。ワニ、ミニブタ、次々に動物が怪盗ソロモンによって盗まれる事件が発生!犯人は動物園の関係者…?という犯人探しもの。正直大したことはないけどおもしろく読めた。
飼育員は動物好きか、動物マニアか、動物バカで成り立つと説明されているの好き。
主人公はヘタレかと思いきや以外としっかりもので天然タラシ?の先輩飼育員。獣医の女先生、動物園のアイドル後輩、そして変人?後輩服部くん。
期待していた服部くんとのブロマンス要素はあまりなく、どちらかというと獣医さんと良い雰囲気でした。 -
Posted by ブクログ
浅井リョウ「それでは二人組を作ってください」
飛鳥井千砂「隣の空も青い」
越谷オサム「ジャンピングニ―」
坂木司「女子的生活」
徳永圭「鳥かごの中身」
似鳥鶏「十八階のよく飛ぶ神様」
三上延「月の砂漠を」
吉川トリコ「冷やし中華にマヨネーズ」
以上8つの短編集。
率直な感想を述べると、私には少し難しかった。
同居人との間には特別な価値観があり、そしてその形の多様さはとても素敵だと思う。
しかし、若輩者の私には実感が伴わなかった。
この物語を楽しむには私の経験が足りない。
逆に言えば、もっともっと多様な人と出会っていけば、きっとどこかで共感できることだろう。
以下は、いくつか気になった作品に -