似鳥鶏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ学園モノって個人的に好きな部類。巻き込まれ体質な主人公と空気読めない系の探偵役と個性的な文化系部活の面々。すごい王道な枠組みなんだけども、ついつい読んでしまう。
ただ、ミステリーとしてはちょっと弱いだろうか。助けた人が実が善人ではなかったとか、その人の物語でミスリードを狙ったとか、全体としての展開はあるんだけども、1つ1つの謎が少しばかり弱いのかなぁ。ちょっとずつ盛り上がっていくところなんだけども、ホップ・ステップ・ジャンプになりきらず、もったいない感じ。特に首なしの遺体がでてきた部分が蛇足に見えてしまう。伏線としての埋め込みがもちっと欲しかったなぁ。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ2017年時点の新進気鋭の作家の短編集。
2023年度現在、青柳碧人の収録作品の展開に驚き!
著者紹介が充実していて、読んでみたい本もいくつかあった。大山誠一郎、他にも読んでみたい。
1 密室龍宮城 青柳 碧人/著
龍宮城ならではのトリックが面白い!
2 居場所 天祢 涼/著
主人公の運命には同情すべき点もあるし、最後いい話になりそうなんだけど、どうしても、主人公の変態のイメージが拭えなかった。私もそういう態度になるだろうなぁ……。
3 事件をめぐる三つの対話 大山 誠一郎/著
ラジオドラマによさそう!でも、映像にしても面白そう。
4 夜半のちぎり 岡崎 琢磨/著
そ -
Posted by ブクログ
「吾輩はコミュ障である。名前をまだ呼べない。」
似鳥鶏さん初読みの本作『コミュ障探偵の地味すぎる事件簿』の概要と感想になります。
千葉の房総大学法学部に入った藤村はコミュ障である。コミュ障にとって入学後の自己紹介など、人生で最大の課題と言える。この冒頭の自己紹介の件から藤村の心理描写には凄い共感しました。自分の番が迫るに連れて心臓がバクバクし、自分の直前直後の人の自己紹介の内容など、記憶の彼方へ…。
いやぁ〜、その気持ち分かるなぁ〜と思う私も実はコミュ障なのですかね?
そんなことを気にしながらも、数々の日常で起きた事件を小声で推理する所は独特な味わいがあり、楽しめました。