似鳥鶏のレビュー一覧

  • シャーロック・ホームズの不均衡

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    直人の一人称で語られる地の文で、妹を名前ではなくただ「妹」とする所が独特の雰囲気を作っていて引き込まれた。人がさくさく死んでいったり、実はホームズ遺伝子群の保有者だった話せない妹とか、特殊で普通じゃない事が普通な世界が興味深かった。辰巳さんの年齢はついもっと上にイメージしてしまった。七海に陽菜ちゃんに幸村さんと、ちょっとハーレムみたい。それや共依存の兄妹や天才要素等で何となく西尾維新さんの戯言シリーズを、主人公側にも殺しがあって善悪じゃない所には時雨沢恵一さんの「キノの旅」「アリソン」シリーズを連想した。

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    2018年10月17日
  • きみのために青く光る

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    動物から攻撃される力、念じるだけで生き物を殺せる力、前年の年収が見える力。心の不安に根差して発症する、身体が青く光るという共通点以外バラバラな青藍病という異能力と性別不詳の美形で癒し系な犬好き精神科医。高校生の幼馴染男女の人の死期を悟る能力の話がありがちに思っても良さそうなのに苦しく胸を衝いた。

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    2018年10月14日
  • シャーロック・ホームズの十字架

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    強酸性の湖に立った十字架、密室灯台の中の転落死、兄妹の出身施設の友人少女の誘拐。兄妹が謎を解く二、三話は勿論、彼ら御子柴の面々が終盤まで登場しない一話もしっかり引き込まれた。主要キャラクターが立っていて、謎も物語ありきで組み込まれていて単調でないところが良い。ナウシカやハリポタの小ネタも楽しい。

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    2018年10月10日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    似鳥さんのはタイトルページからすでに何かおかしいと思っていたらまさかのどんでんだった。水生さんのはまさに新鮮ネタ!

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    2018年09月17日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    「事件をめぐる三つの対話」
    「筋肉事件/四人目の」
    書籍ならでは。前者はラジオドラマでもよいかも。
    そして後者は映像化不可能作品。

    「夜半のちぎり」
    主要登場人物4人が4人とも、普通・一般的からどこか
    飛び出したところがあって、真相が明らかになった
    気味悪さもあるが、だからタイトルは平仮名なのかな。

    「使い勝手のいい女」
    最後の最後に小さなどんでん返し。第一の大きな謎が解決したからといって気を抜いてはいけない。そして読み終わってみるとタイトルがなんと全体を支配していることか。

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    2018年09月13日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    飛鳥井千砂の「隣の空も青い」が好きかな。
    坂本司の「女子的生活」もおもしろかった。
    浅井リョウの「それでは二人組を作ってください」は人間のあざとい部分が見えて、らしい。

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    2018年08月12日
  • シャーロック・ホームズの十字架

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    トリックが使われるような殺人事件に何度も同じ人物が遭遇する違和感を払拭した世界観は面白いし、キャラクタも魅力的なので、ミステリを読み始めたばかりの人にうってつけの作品でしょう。何十年もミステリを読み続けている人には、ちょっと新鮮味に欠けて感じられてるしまう内容だったかな。

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    2018年07月27日
  • シャーロック・ホームズの不均衡

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    ネタバレ

    探偵が事件を解決する必然性を持たせた世界観が受け入れられるかどうかで作品の評価が分かれることでしょう。
    私はこういう空想の羽根を存分に広げた世界観が大好きなので、楽しく読ませていただきました。
    でも、内容について語ることは特にないかな。

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    2018年07月18日
  • 戦力外捜査官 姫デカ・海月千波

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    相変わらず読みやすい文体で、読後感も嫌な感じはないのでさらっと読める小説。

    本作は非常に漫画的なタイトル「姫デカ 海月千波」が付いており、表紙も漫画チックであるため、若干敬遠したものの、海月千波を除けば良くも悪くも平凡なキャラクターが登場する。

    2つの事件のリンクのさせ方や事件の発展のさせ方は、読んでいて展開が気になるように書かれており比較的好み。

    最後の方は若干無理がある気もするが、概ね好評価。
    自作にも期待。

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    2018年07月16日
  • 戦力外捜査官 姫デカ・海月千波

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    警視庁捜査一課に着任したドジッ娘メガネ美少女警部・海月千波は、周囲の期待を裏切る捜査能力の低さで、配属から2日で戦力外通告を受ける。お守役の設楽恭介刑事と独自に連続放火事件を追ううち、女子大学院生殺人、さらに7年前の幼女殺害事件に辿り着くが…。凸凹コンビは犯人の壮大な復讐計画を阻止できるのか!?

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    2018年05月30日
  • モモンガの件はおまかせを

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    楓ケ丘動物園シリーズ4作目。
    動物のちょっとした習性から事件を解いていくのがこのシリーズらしいところ。軽いノリだけど、扱うテーマは毎回重い。気軽に珍しい動物をほしがり、飼えなくなったら捨てに来る飼い主、悪質なブリーダー、悪徳ペットショップ…例え摘発されたとしてもそれが氷山の一角でしかないということにやりきれなさを感じます。
    鴇先生は好きだけど、ピンチを鴇先生の超人的なパワーで切り抜けました☆みたいな展開が続くとちょっと白けるなぁ。
    今回一番面白かったのはあとがきでした(笑)

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    2018年04月29日
  • きみのために青く光る

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     アオハルかよ(笑) SF(すこしふしぎ)青春小説といった様相ですが、似鳥さんらしい文章と展開とキャラ設定で、どきどきにやにやしながら楽しく物語に浸りました。
     少年少女の甘酸っぱい話が続く中、一作だけ趣が異なる「年収の魔法使い」が、似鳥さん全開といった文章回しも相まって、個人的にはお気に入りです。
     「青藍病」の設定自体はいくらでも応用が効きますし、静先生のことや他の異能者たち、今回スポットが当たった面々の今後などもありますので、続編が出るのかもしれませんね。 

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    2018年03月11日
  • 破壊者の翼 戦力外捜査官

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    1冊目の時の面白かった!がまた戻ってきた感でとても良かった。上から目線だけど初心にかえったというか、この群像劇、スカッと感、なんだかんだ有能感、全体的な爽快感。海月ちゃんがほぼまともだったのと設楽くんもお守りが上手になったので二人のコンビも微笑ましかったし、内容的に急展開なのもあって無駄が少なく、最後まで駆け抜けて読めた。ここからは鷹の王シリーズになるのかな。どこまで実現可能なことなのかは分からないけど、道具は使い方次第なんだなとしみじみ思った内容だった。

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    2018年03月06日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    【収録作品】「密室龍宮城」 青柳碧人/「居場所」 天祢涼/「事件をめぐる三つの対話」 大山誠一郎/「夜半のちぎり」 岡崎琢磨/「筋肉事件/四人目の」 似鳥鶏/「使い勝手のいい女」 水生大海

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    2018年03月04日
  • いわゆる天使の文化祭

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    2018年11冊目。仕掛けのために他が犠牲になってしまった感じ。仕掛けそのものは単体ではそこまで機能せず、インパクトに欠ける。ただ、柳瀬さんの狼狽えシーンだけでも読んだ甲斐はある。

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    2018年01月21日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    「どんでん返し」がテーマのアンソロジー。第三弾。タイトルに「新鮮」と付いているのは、執筆陣が新鋭作家中心だからという事らしい。
    大山誠一郎さんに注目していたが、期待を裏切らない面白さだった。会話体だけで出来ている作品だけど、どんでん返しで、尚且つフーダニット。その手口は鮮やかの一言で、これが文句無くベスト。
    次点は似鳥鶏さんの作品。前例のあるアイデアだが、書こうと思って書ける物でも無い。感心した。
    他の4編もまずまずだった。第四弾は女流作家括りで出して欲しいな。

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    2018年01月28日
  • ダチョウは軽車両に該当します

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    2018年4冊目。面白かったけど、読み終えてから1作目と似たパターンが少し目立つなと感じた。動物園パートをもっと増やして欲しいなぁ。

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    2018年01月08日
  • 一○一教室

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    体罰を根元から否定できない
    世間体が気になる
    暴力をふるうのはいつだって
    自分の感情が追いつかないときだ
    こどものためではない

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    2017年12月25日
  • 迫りくる自分

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    自分にソックリな顔を持つ人が起こした犯罪により冤罪に巻き込まれるという、アクションエンターテイメント系の作品。
    常に先が読める展開であり、かつ似鳥氏の特徴であるユーモア溢れる視点が盛り込まれていなかったので、期待値には届かない作品でした。

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    2017年10月31日
  • 家庭用事件

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    短編集ということもあって、次々と謎を解いてしまう伊神さんの名探偵ぶりにと変人ぶりを存分に味わえました。
    けど、未成年とはいえ刑事罰を受けなればいけないような真相が隠された話が続くので、ちょっと後味が悪かったかな。
    それは兎も角、最終話の「優しくないし健気でもない」には驚かされました。

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    2018年01月12日