似鳥鶏のレビュー一覧

  • ダチョウは軽車両に該当します

    Posted by ブクログ

    「午後からはワニ日和」に続く動物園ミステリー第二弾。今回もただの動物園ミステリでは終わらなかった。このシリーズはまだ二作しか読めてないけれど動物園に対する認識が良い方に色々と変わるなぁ。今回は鴇先生の過去がわかる話。あと服部くんの変態さが前作よりも加速していて話のシリアスさをいい感じに中和していた。

    0
    2020年01月14日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    誰かと一緒に暮らすことをテーマにしたアンソロジーですが、それぞれの作家さん達があまりにも個性的な設定を駆使したお陰でそれなりに面白いのですが、まとまりが無さ過ぎる一冊になってしまった印象です。

    0
    2020年01月01日
  • シャーロック・ホームズの不均衡

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    両親を殺人事件によって亡くした天野直人と七海の兄妹は、偶然、犯人が存在し得ない殺人事件の場に居合わせる。
    兄妹はこの不可能犯罪を見事に解き明かすが、鮮やかに事件を解決してしまったために、諜報機関からその身を狙われることになってしまう。
    名探偵の遺伝子を持つ者は機関から追われ、その問題解決能力を悪用されるのだという…。

    可愛らしいイラストの表紙からは想像もできない、壮大な設定と激しいアクションシーンが意外過ぎるお話でした。

    名探偵の遺伝子を持つ者は、その問題解決能力から、世界経済の鍵を握る存在として国際的な争奪戦が行われている。
    機関は名探偵をあぶりだす為に不可能犯罪を仕掛け、それに対抗して

    0
    2019年12月23日
  • 戦力外捜査官 姫デカ・海月千波

    Posted by ブクログ

    「なんだね、あのぶら下がっとるの、刑事さんかい?」
    「いえ、違います。断じて違います。あれは警視庁本部の裏にあるケーキ屋さんのお嬢さんです」

    以前日常系ミステリのデビュー作を読んで、他のも読みたいな〜と思いながら積み作家(脳内)していた似鳥鶏、縁あって久しぶりの邂逅。

    日常系ではなかった。

    エリート揃いの警視庁捜査一課に配属された見た目は女子高生、中身はドジっ子お嬢様の警部・海月千波とお守り係の刑事・設楽恭介が連続放火事件を追うお話。

    なぜお嬢様が捜査一課に…?という謎と、連続放火事件の真犯人を巡る謎、そして7年前の幼女殺害事件の謎が絡み合って、なかなか「重い」ミステリになっていると思

    0
    2019年11月23日
  • 迫りくる自分

    Posted by ブクログ

    べらぼうに、とまではいかないけど面白かった。
    いい展開見せてくれます。

    一○一教室でハマった似鳥さん、好きな作家に加えよう!

    0
    2019年11月16日
  • 午後からはワニ日和

    Posted by ブクログ

    日常ミステリーで検索して出てきたので読破。
    似鳥鶏先生の本初作品でした。
    動物園ってのがかわいらしい。だらだら以外と時間がかかってしまった。いや、本はおもろーでした。
    ほんわか。そのうちのそのうち再読します。たぶん。

    0
    2019年10月19日
  • 理由あって冬に出る

    Posted by ブクログ

    鮎川哲也賞に佳作入選した、似鳥鶏さんのデビュー作です。

    タイトルの響きが良いですね。
    上手く表現出来ないけれど、惹かれるものがありました。

    高校を舞台にした、日常の謎系のミステリなので、コミカルな作風が合っています。
    もちろん、ただ楽しいだけではなく、真相には苦さや切なさもあるのですが、全体的には穏やかでほのぼのとした雰囲気が感じられました。

    登場人物も数が多いながら、それぞれ魅力的なのが良いですね。続編への期待が高まります。
    楽しみなシリーズが、また一つ増えました。

    0
    2019年10月12日
  • さよならの次にくる〈卒業式編〉

    Posted by ブクログ

    前作の「理由あって冬に出る」に続く前後編のうちの前編。今のところ後編にどんな話が待ち受けているのかさっぱりわからないが不穏な空気はびしびしと感じられた。前編に収録されている話はどれもあまり繋がりはないように感じられるが果たして後編でどうなるか、楽しみである。

    0
    2019年10月05日
  • 理由あって冬に出る

    Posted by ブクログ

    前にこの作者の事をオススメしてもらった事があって、どれ読もうかと思ってた時に自分が一番好きな学園ミステリから選んで読んでみたんだが、なかなかに面白かった!トリックはわりとわかったのだけれどそれが他とどう繋がっていくのかまでの細部はわからなかったなぁ。人物の描写とかも魅力的だったしこの作者の他の作品も読もうと思う。

    0
    2019年10月05日
  • パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    旅のお共として借りたけど、結局途中までしか読めず、だいぶたってから続きを読むことに。似鳥さんはいつもこういう面白あとがきなんだな。割と初期の作品のようだ。タイトルがダサいよな。ありがちな日常系ライトミステリかと思いきや、わりとがっつり殺人とかだった。全体的に警察が退職者を頼って、というか、その兄まで巻き込んで、というリアリティにかけるところはあるけど、まぁお話だしね。小屋ごと動かすは反則だろう。最終話も。スフレは昔自由が丘で食べたのを思い出した。また食べたいな。こういうおしゃれカフェの常連になりたいものだ。ケチな私には無理だろうけど。

    0
    2019年09月19日
  • 一○一教室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いとこの突然死に疑問を持つ拓也と相棒の沙雪が、全寮制の私立恭心学園の実態に迫る。
    小川くんと山口さんパートの話はかなり強烈。体罰と徹底した管理を容認する学校もだし、寮の中での生徒たち同士のやりとりも。

    松田の主張に対して納得できる部分もないわけではないが、ここまで極端な主張を突き通したうえに、暴力と恐怖で服従させても何も解決はしないと思う。戦時中の軍隊とかこんな感じだったんだろうか…

    特に怖いと思ったのは、佐川くん親の回想シーンと、それに付随する実際に起きてる周りの親や世間のやりとり。

    この話では、とりあえず小川くんと山口さんにとってはハッピーエンドで終わったけど、松田の信念は結局変わら

    0
    2019年09月03日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    旅のお共として。鍵のつまみに紐を巻き付けて引っ張り、密室にする、というトリックありきの話を作ったら、というアンソロジー。5編。でも彩瀬まる「神秘の彼女」と島田荘司「世界にただ一人のサンタクロース」はこのトリック使ってなくない?と思う。島田荘司は話としては面白かったけど。御手洗の学生時代の話だったし。芹沢央「薄着の女」が一番面白かったな。

    0
    2019年08月26日
  • ゼロの日に叫ぶ 戦力外捜査官

    Posted by ブクログ

    シリーズ第3弾。
    都内で誘拐と放火事件とヤクザの抗争が起きた。それぞれの捜査を追っていくと・・・のお話。
    今回追うべき重要人物がとても強い。武術に長けている警察官達もまるでかなわないレベル。犯人の目的とあまりの強さにどうやって逮捕するのか先が気になり一気読み。
    1巻目から引きずっている未解決事件がここでも未解決のままなのでそろそろ解決してほしい。 

    0
    2019年07月27日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    全部のお話に部屋の見取り図がついてて、これ見るのが楽しい♪

    △それでは二人組を作ってください 朝井リョウ
    主人公がヤな子で、さすが朝井リョウというか、隠れブラックだった。読後感があまりよくない。
    ○隣の空も青い 飛鳥井千砂
    男二人でダブルの部屋に出張、という設定が笑えた。主人公より、同室の先輩がいい味出してる。日韓関係を盛り込んで、希望もあって、○
    ×ジャンピングニー 越谷オサム
    ダメんずとズルズル同棲話。この手の話はあまり興味が持てない。私小説、リッチな日本の時代版て感じ。でも、最終話よりは、終わり方が爽やかかな。
    ○女子的生活 坂木司
    なるほど!と

    0
    2019年07月25日
  • 戦力外捜査官 姫デカ・海月千波

    Posted by ブクログ

    キャリアの女性警察官が捜査一課に配属される。
    下積みなしの飛び級人事に困惑する刑事達だがなにやら特別な才能があるよう・・・なお話。
    数年前の冤罪事件と現在の事件をいろいろ絡めた感じはぐんぐん読ませるが昔の古い警察体質の部分が現在も残っているのがなんだか時代とずれてる感が強くていまいち入り込めない。
    もしも本当に現在でも時代遅れが警察に居残ってるのだとしたらいい加減にしろと言いたい。
    いや・・・たくさんいるんでしょうね・・・。
    もう少しシリーズを読み進めるとする。

    0
    2019年06月30日
  • モモンガの件はおまかせを

    Posted by ブクログ

    シリーズ第4弾。
    おそらくテーマはコレだろうな~と予想していたとおりのペット事業の裏のお話。
    読むのが本当に辛い。
    しかし多くの人に読んでほしい。
    眼をそらしたくなるような現実がある。いつか自分の前にその現実が現れたら鴇先生の様に毅然と立ち向かっていけるだろうか。
    いかねばならない。そう覚悟を。

    0
    2019年06月28日
  • 迷いアルパカ拾いました

    Posted by ブクログ

    シリーズ第3弾。
    動物園の外に見知らぬアルパカがいた。どこからきたアルパカなのかその謎を探るお話。
    動物園の存在意義とは?飼育員は何をすべきか?客は動物園の何を見るべきか?一見、細かく複雑に組み合わされた若者向けのミステリーと思わせておきながらも根底には深いテーマが見え隠れしている。
    シリーズを読み終えるたびになにやらズンと胸が痛む。

    0
    2019年06月22日
  • ダチョウは軽車両に該当します

    Posted by ブクログ

    シリーズ第2弾。
    獣医の鴇先生が関係する事件がおきた。
    犯人は前の会社関係者か・・・ストーカーか・・・のお話。
    動物園と事件を絡めたシリーズものなので今回も悲しい展開に胸をいためる。
    人間ってイラネー。
    そんな声が聞こえてきます。
    それでも作者の文章がとても読みやすく時々でてくる解説にクスリと笑えたりしてまた次も読みたくなる。
    あとがきも楽しみにしている。

    0
    2019年06月17日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    クレセント錠に紐などを巻き付けて、外から鍵を掛けることによって完成するオーソドックスな密室トリック。
    これを使ってのアンソロジーミステリー五編。

    似鳥鶏「このトリックの問題点」
    このアンソロジーの発起人らしく、謎解きの議論をメインにした話。
    コミカルなのに探偵役が犯人に突きつける言葉がキツくて、笑って終わりと言うことにはなってるけど、犯人はもう居たたまれないし、このサークルにも大学にも居づらいだろう。

    友井羊「大叔母のこと」
    亡くなった大叔母の自宅にある鍵のかかった書斎を開けるために大叔母の過去に迫る若い男女。
    どんな人にも青春があり輝いていた時がある。そこに苦さや切なさがあっても。
    初読

    0
    2019年05月23日
  • モモンガの件はおまかせを

    Posted by ブクログ

    動物園ミステリ。シリーズ4作目。連作短編集。
    今作は、動物園を飛び出して、いろんな場所で事件に巻き込まれる。
    独立した短編かと思いきや、いちおう繋がっている。
    日本における、動物・ペットに関する問題提起をしている感が強い一冊。
    シリーズを通してですが、動物好きの人にオススメ。

    0
    2019年04月24日