似鳥鶏のレビュー一覧
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葉山の通う市立高校では文化祭の準備が大詰めを迎え、生徒達が準備に忙しく働いていたが、
ペンギンのような天使のイラストが描かれた貼り紙が学校中に貼られるという事件が起こる。
さらには化学準備室で何者かが劇物の棚を開けるという事件も起き、文化祭の開催まで危ぶまれるような騒ぎに発展していく。
葉山君シリーズ第四弾。
今回は葉山の視点が中心のAパートと、吹奏楽部のカナの視点のBパートに分かれてお話が進んでいきます。
このパート分けの理由は終盤で明かされるのですが、私は仕掛けられた企てに途中まで全く気付きませんでした・・・。
最後まで読むとすべての絵解きがぴたっと嵌って、納得できましたが。
ただ、犯 -
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ネタバレ中年のおっさんが似合わない若者向けの学園ミステリーをシリーズの最初から読んでたのは、この作品を読みたかったから。なのにシリーズ番外編がアンソロジーに収録されてて未読。その話が結構登場するは残念だったぞ…
さて、シリーズここまでの総集編的な本作品、作者もあとがきで書いているようにシリーズ最終作を思わせる、せわしない風呂敷の畳み方をするのだけど、その慌ただしさがちょっともったいない感じ。それこそ、上下巻にしてでも良いからもうちょっと丁寧に畳んでほしかった。
それでも、「始末はつけときましょう」という締め方は読む側としては爽快。学園もののミステリーシリーズなんてのはあるところで完結させた方が潔く -
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喫茶店で働く兄と、警察の仕事を辞めて働く弟と
そこに仕事を持ち込む、元弟の同僚。
連続短編で、元同僚が微妙な状態で
兄弟の生活を脅かす短編集。
最初の話で出てきた人が2話目に出てきたので
そういう受胎なのかと思ったら、違いました。
単に最後までの…複線?
すべて題名にお菓子の名前が。
解決して、最後のひと時、に入るまでに
それに対するうんちくが語られています。
お腹が空いている時は、読まないに限りますが。
最後の話は…ここまでくるのが、すべてにおいて
ちっちゃく複線でした、と言われても納得状態。
とはいえ、話自体は、そんな事だろう、という落ち。
この状態、確実に犯人そうとしか思いつきませ -
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市立高校美術部の葉山君が学校内の事件を解決する学園ミステリ連作集。
事件といっても、部室争奪のために開かずの部室に鉄道模型を運び込んだのは誰か?とか、シチューの調理実習中にジャガイモだけを誰にも気付かれないようにどうやって取り出したのか、など、日常の謎を集めた短編集なので、肩の力を抜いて気楽に楽しめました。
主人公が高校生なので舞台や題材がほとんど学校に限られているのですが、毎回よくこんな事件を思いつくなあ、と思うくらい学園もののいろんなバリエーションを見せてくれるので飽きないです。
そして、最後の短編「今日から彼氏」では葉山君にまさかの彼女ができて!?・・・というお話。
ほろ苦い恋愛譚 -
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ネタバレラノベの日常ミステリー、となると手軽であっさり読みやすいのが身上。このシリーズは今のところその期待を裏切らないお手軽さとあっさり味が良。本作でも、この俺ですら「あぁ、あれ系のトリックな」「犯人は複数でしかも・・・」とか、ある程度まで謎が解けそうになるのがまた良。
主人公葉山君とヒロイン柳瀬さんの進展具合が青春していてこれまた良。俺みたいなおっさんでも、むしろふつうに高校生的な2人は応援したくなる。もう「おぉロミオ・・・」とか「来年再来年10年後の今月今夜・・・」なんかに代表される大袈裟な恋愛描写は消化不良を起こして胃もたれしてしまうのだ。この作品ぐらいの綺麗ごとな恋愛描写が口当たりも良くて読 -
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〈卒業式編〉に続く後篇の〈新学期編〉。
可愛い一年女子のためにストーカー撃退に奔走する「ハムスターの騎士」、職員室のカードキーのすりかえにあたふたする「ミッションS」 、朝起きたら横でマネキンが寝ていた…という密室事件を描く「春の日の不審な彼女」の3編と、その後の後日談が収録されています。
「名探偵」の伊神さんが卒業してからもいろんな事件に巻き込まれっぱなしの葉山君。
第一作では、正直、葉山君の頼りなさ・地味さがキャラクターとして薄いなあと感じていたのですが、この作品では、未熟ながらも自分で考えて行動したり、他人のために能動的に動いたりしていて、印象が変わりました。
勿論、未熟さゆえに自 -
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市立高校美術部の葉山と文芸部の変人・伊神の活躍を描いた学園ミステリ連作集。
葉山君の小学校時代に起こった謎を描く「あの日の蜘蛛男」、初恋の人の無実を証明すべく葉山君が懸命に犯人捜しに取り組む「中村コンプレックス」、伊神さんの卒業式の日の出来事を描いた「卒業したらもういない」など、4編が収録されています。
ライトな語り口で謎も小粒なのでちょっと物足りないですが、気軽に読めるのでシリーズ化されてて嬉しいです。
伊神の家庭や過去の一端が明かされる「卒業したらもういない」が面白くて、読みごたえがありました。
葉山君の、この報われなさがいい!
章のあいだに挟まれた3つの断章や、たくさんの伏線が後 -
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ネタバレキャラクター間のドラマよりは話の構成に凝っている小説、かな。謎解きの構造は複雑に仕掛けられているけれども、その動機が意外性に欠ける。
日常生活の中にファンタジー要素を組み込んだ物語を「エブリデイファンタジー」と呼んだりするが、それに倣って「エブリデイミステリー」と名づけたらしっくりくるかもしれない。
あと、主人公の高校生男子がやたらと女の子に好かれるという意味でハーレム系の要素も混じっているかも。
それからもう一つ、あとがきが明らかに時雨沢さんっぽい。時雨沢さんの方がキレッキレだけども。
同じ作者では動物園シリーズの方が好きだな。 -
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3+ → 3+
第一章冒頭から延々と慎重とも取れるような丁寧さで舞台説明がなされる。ちょっとクドいかなと思われたところに、会話文が織り込まれるとコミカルな調子が出てきて、ようやく地の文とのバランスも良くなってくる。主人公1人称の地の文も終止穏やかな語り口で心地良い。物語の謎そのもより、やはり登場人物のやり取りが面白い。地の文での極短いツッコミにセンスが光る。少し物足りないか、と思わせる本編終了後のエピローグで、また一波乱ある構成も良い。読む前に抱いていた漠然とした印象としてはあまり期待していなかったが、なかなか面白かった。で、表紙の女の子は誰ですか?
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2019.2.25-3.1 -
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“角を曲がったところで突然人が現れ、避けようとした僕は脇の電柱に肩をぶつけ、ついでに相手の傘が額に刺さった。僕の顎の下で短い悲鳴をあげた相手は余程慌てたのか、残像を残しかねない速度で一、二歩後方に下がった。「すいませんっ」
「いや、こちらこそ」
傘がよけられ、相手の顔が明らかになる。眼鏡の女の子だ。僕より小さい。「すいません。あの、大丈夫でしたか?」
「大丈夫です」
「傘、刺さりませんでした?」
「大丈夫です」
「電柱にぶつかりませんでした?」
「大丈夫です」ずいぶん詳細に言うな。”
わー。
すごかった。
ちゃんと、卒業式編とつながっている。
最初は、ストーカー事件は自演自作かと思ってた。ま