福澤徹三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ハラハラして後半は一気読み。
そんなことしたら危ないに決まってるじゃん!ってことを登場人物たちがそれぞれやらかすから心臓に悪い。
タイトルの意味は途中からすぐわかってしまった。
元ヤクザの老人トビーは強くてヒーローのような扱い。
みんなが元ヤクザを結果的にいいように利用して問題を解決していく流れは、うーんと思った。
少女漫画にイケメンヤクザとの恋を描いたものが多くあるけど、それと同じで強くてかっこいいって所だけいいとこ取りする設定には違和感。
だってそもそもヤクザって法に触れることをしている訳だし。
トビーが元ヤクザだとしても、殺人の前科の理由が義理堅く親分の敵討ちだとしても、実は猫を愛する優しく強い素敵な人、とはならない。
とはいえ、物語自体はテンポよく面白かった。
猫の豆知識も知れる。
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Posted by ブクログ
第5弾
あまり人気のないペンション兼居酒屋が舞台。
できるだけ低予算でそろえた材料で作るイマイチだった食事が柳刃さんの手で絶品料理に。
料理に対する経験と手間を惜しまない姿勢がかっこいい。そして、自分でもちょっとやってみたくなる程度に少しハードルの低い感じがたまらない。目玉焼きの朝食のひと手間。休日にでもやってみようかなぁ〜なんて思わせてくれる。やらないだろうなァ〜私。
そして、昔、ペンション近くで起きた5億円強奪事件の時効が迫る。怪しい人物が何人か登場するが、柳刃さんや火野さんがかっこよく解決。お決まりのパターンって安心感と爽快感だわ。
何より、汗だくになって歩いたあとのオニギリと梅干しと冷たい麦茶。これは絶対美味い! -
Posted by ブクログ
なぜか、この侠飯シリーズは好きな作品だ。ヤクザの雰囲気を持った柳刃と火野。歌舞伎町に、半グレ集団の潜入捜査をする。
蓬創介は、山口県出身で、父親に育てられ、東京の専門学校国際ビジネス学院に入るが、卒業間際で就職先がない。その上、彼女に「蓬くんってまじめだけど、すっごく地味じゃん。いっしょにいても、あんまり楽しくないから」と言われてふられる。
創介が就職しようとした会社が半グレ集団の東京リッパーズだった。創介は、運び屋をやらされて、失敗し300万円の借金ができた。そのリッパーズの蜂矢翼、29歳に拾われ、蜂矢のバー、ニュー来夢で働くことに。じつに昭和的なレトロなバーであるが、良心的である。そこで、創介の同じ年の闇かわいい桝賀凛花がサポートとキャッチする二人だけのスタッフのこじんまりしたバーだった。そこに、ホストクラブで働いている本間鱈夫が、仕事終わってから飲みにくる。創介、凛花、鱈夫の3人組。
そこに、柳刃と火野がやって来て料理をする。コンビニで買ってきたバーの冷蔵庫にある冷凍食品を簡単な手法で、おいしくさせることで、三人の胃袋を満足させ、いろいろアドバイスするのだった。
柳刃はいう
「勉強とは、自分がいかに無知かを知ることだ」
「食事は生きる源だ。食事をおろそかにすれば、自分のこともおろそかになる」
「目標が見えねえ森のなかじゃ登りようがねえが、てっぺんが見えるなら、そこを目指せばいいだろ」
「本物の料理人は客を幸福にする。料理とは空腹だけでなく、心を満たすものだ」
「誰からも必要とされてないと思うのは、他人になにかを求めてるからだ。他人ではなく、自分に求めるんだ」
「結果がどうなるかよりも、そこへ至るプロセスが重要だ。なにを考え、なにをやったか、どれだけ真剣に取り組んだかが自分の知識と経験になる」
「幸福への道は、ただひとつしかない。意思の力でどうにもならない物事は悩まないことである」
ヤクザ風の警察官が、吐く言葉じゃないなぁ。それが、侠飯の言葉のご馳走だね。 -
Posted by ブクログ
突然やってきた人相の悪い二人組の男たちが美味い食事を食べさせてくれるシリーズの第4弾です。今回の舞台は立ち呑み屋で、お客は政治家の駆け出し秘書。彼らの狙いは一体何なのか、考えるのが楽しみになる一冊です。
主人公は、毎日の仕事に忙殺される政治家の秘書。様々な雑事、陳情応対、来客対応、書類仕事にイベント事の差配、果ては国会中継で主が居眠りしていないかのチェックとフォローまで、必死に仕事をこなす日々。そんな中で癒しになるのは、心を寄せているとある立ち呑み屋の店主の顔を見に行くこと。けれど、ある時その店のカウンターの中には人相の悪い二人の男が増えていた。およそ接客業には向かないように見えたその男たちは、態度は大きいものの料理の腕は確かで、初めは警戒していた主人公もいつの間にか店で彼らの酒と料理を食べながら常連たちと話すのが心地よくなっていく。そんな折、主人公が仕えている政治家のスキャンダルが週刊誌にすっぱ抜かれて――。
今回は政治と金の裏側を見るようなお話の構成でした。相変わらずの二人組は要所要所でいい味を出しています。けれど、今回は物語の主人公サイドとはつながりが少し薄く、登場すると美味しい料理とちょっとしたお説教ですっきりさせてくれる、立ち呑み屋の料理人という感じでした。
物語の中で料理のレシピを紹介していってくれるので、また時々読み返したいなと思います。登場してすぐの缶詰料理は美味しそうでした。常備食として買い込んだ缶詰の消費の際には、私も一手間加えて美味しいご飯を食べられるようにしてみようと思います。
シリーズ4作目、すっきりとした読み心地でした。
最後に前作までの登場人物が出てくるのも楽しかったです。
次作もまた美味しいご飯を読みたくなった頃に読んでいきたいです。 -
Posted by ブクログ
このシリーズはだいたい主人公がダメダメなやつで
柳刃たちと料理を通して関わっていくうちに成長するというパターン
今回も例外ではない
今は就活にまで危険がつきまとう時代なんだなと
うすら寒い思いをしながら読んでいた
今回の主人公は就活で半グレ集団に引っ張り込まれそうになるという不幸にみまわれるが
今回の構成では味方になる人物がやや多すぎるように思えた
そのせいかハラハラドキドキする要素が少なかった気がする
このシリーズ
なぜかだんだん火野がカッコよく思えてくるのが不思議
そして読んでると腹が減ってくるのが困り者
柳刃のレシピは試してみたくなるし
食欲倍増するから
ダイエット中の人にはお勧めしない -
Posted by ブクログ
侠飯9 ヤバウマ歌舞伎町篇
著者:福澤徹三
あらすじ:
悪を倒して飯を食う――任侠×グルメ小説の第9弾!
専門学校を卒業後、就職活動に失敗しバイト生活を送る蓬創介。とある企業の面接を受けに新宿を訪れるが、そこは極悪非道の半グレ集団が運営していた!個人情報を握られて逃げられない創介が歌舞伎町のバーで働かされるなか、頬に傷を持つあの男・柳刃が現れる。シリーズ最悪の敵を前に、再び侠たちの怒りが炸裂する!
感想:
シリーズ第9弾となる本作も、安定の面白さでした。毎回同じような展開にもかかわらず、柳刃と火野の正体が分かるまでのハラハラ感は健在で、読者を物語の世界に引き込みます。そして、やはり今回も“その瞬間”に彼らが助けに来てくれる――その安心感に、何度読んでもほっとさせられました。
このシリーズの魅力は、ただのグルメ小説や任侠物ではなく、コワモテの2人が潜入捜査をしながら、事件に巻き込まれた人々の心に寄り添いながら、美味しい料理を振る舞い、最終的には彼らを苦しみから解放していくというヒューマンドラマがある点です。そこには必ず心に残る「大切な言葉」があり、読後に何かを学び、感じさせてくれます。老若男女問わず、多くの人に届けたいシリーズです。
次回作でも、変わらぬ緊張感と安心感、そして温かい料理と温かい言葉に出会えることを期待しています。 -
Posted by ブクログ
いやぁ、いい!福澤徹三はホント最高だ。人情味のあるヤクザを描かせると抜群に上手い。
懲役30年の元ヤクザ、鳶伊。歳は65だが、とにかくカッコいい。半グレたちを物ともせずに立ち向かう姿は惚れ惚れしてしまう。とにかく曲がったことが嫌いで、こんなオッさんになれたらさぞかしいいだろうなと思ってしまう。
大学を中退した壮真、無愛想で人間不信な澪央、40過ぎのフリーター、元警察で、現在便利屋を営む天音。そして元ヤクザの鳶伊。バラバラな5人が半グレの犯罪に巻き込まれるが、警察に頼ることもできない。
5人は半グレたちに真っ向から挑んでいく。
とにかく読んでいて気持ちのいい物語。ラストも最高!福澤さんには是非こういう作品をどんどん描いてほしいです。