福澤徹三のレビュー一覧

  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    綾辻行人の「再生」が読みたくて購入。もちろん面白くて(すごく怖い!)他の作品もどれも読み応えありました。ホラーは初心者ですが、だんだん好きになってきました。

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    2025年11月04日
  • 侠飯11 激辛ガチ推し篇

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    ネタバレ

    普段よりも、登場する若者が、まとも。
    普通の若者が、気が付けば、犯罪に巻き込まれていく。これまでの、若者に喝を入れる、教えるという展開とは、一味違う。
    今の不寛容社会の問題と、そんな社会で生きる上での心構えが語られる。
    全てが金と、若者が感じられる社会にしてしまった大人の責任が述べられ、若者への贖罪と、そんな社会でも自ら切り開くとい観点からのエールが垣間見られる作品だった。
    世相か。

    今回のメッセージは、最後の締めくくりに書かれているとおりだろう。
    [引用]
    他人の失敗を許せない人びとや他人を見下す人びとは、誹謗中傷やレッテル貼りを続けるだろう。
    しかし、社会が変わらなくても、自分は変えられ

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    2025年10月26日
  • 侠飯9 ヤバウマ歌舞伎町篇

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    刃さん火野さんの料理好き潜入捜査官シリーズ
    今回は歌舞伎町のスナック?BAR?で美味しいお料理を振舞ってくれています。毎回とってもおいしそうな料理の他に、2人に関わった若者たちが成長していく姿にも胸が熱くなる。私はもう若くは無いけど柳刃さん火野さんにあってみたい、助言して欲しいと思ってしまいます笑 最後に前作(今回は7に出てきた人たち)の人達のその後がわかるのも毎回楽しみです!

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    2025年10月24日
  • 侠飯8 やみつき人情屋台篇

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    柳刃さん火野さん潜入捜査官シリーズ
    今回はお好み焼きの屋台編
    美味しそうなお料理、若者のたちの成長、
    水戸黄門みたいに終わりは分かってはいても、どんどん読み進められるし、終わって欲しくないし、2人にはいつまでも会いたいと思ってしまう。
    おやっさんのたい焼きも美味しそうで食べてみたい!

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    2025年10月24日
  • 侠飯11 激辛ガチ推し篇

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    福澤徹三『侠飯 11 激辛ガチ推し篇』文春文庫。

    シリーズ第11弾。まさかこんなに長く続くとは思わなかった。人気のあるシリーズなのだろう。

    今回、柳刃竜一と火野丈治が潜入したのは、昭和レトロな喫茶店。柳刃が作る相変わらず美味そうな料理がレシピと共に紹介される。

    この殺伐とした時代に、任侠と人情、人としての生き方までを教えてくれる、強面だが、心優しき2人の潜入捜査官。


    やっとの思いで就職した都内のパープル会社を退職し、フードデリバリーの配達員で生計を立てる湯浅和希は世間の冷たい目に晒されながら、メンタルを削られる毎日を過ごしていた。

    ある日、和希はピックアップ先のゴーストレストランを

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    2025年10月15日
  • マチルダによろしく

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    ネコ=幸せ
    という(メインストーリーとは関係ないが)計算式が完成してしまいすごく納得した!
    幸せと快楽は全然ちがうのだ

    マチルダ(猫)が最高にかわいい!
    懲役30年の元ヤクザがただただ渋かっこいい!
    ちょっと過激だけど、こんな頼れる人がそばにいると安心だなぁ、、こんな時代だからなおさら

    これも本編とは関係ないがポケモンカードが7億円って、いみふ。。

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    2025年09月10日
  • マチルダによろしく

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    本の装丁からは想像できないほどにかけ離れた強烈な鳶伊仁のキャラクターに引き込まれた。

    元ヤクザと軟弱な青年との対比であったり、教誨師で鳶伊を理解する住職、過去の事件に遺恨を残す便利屋経営者、そして巨悪な半グレ集団。
    見せ所満載の登場人物たちと、最後に匂わせる鳶伊の中にある許されざる者に対する決着のつけ方。
    猫とおじいさん…ではなく、ハードに面白い小説だった。

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    2025年06月10日
  • キッチンつれづれ

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    久々のアミの会本。食べること、作ることをテーマにした本で、それぞれ明るかったり切なかったり色々だけど、まぁどの短編も面白いこと!アミの会編の本で読み始めた作家さん多いなぁ。食べることはやっぱり誰かとの繋がりがあることが多くて、その繋がりを描いた短編がどれもよかった。

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    2025年05月17日
  • 自分に適した仕事がないと思ったら読む本 落ちこぼれの就職・転職術

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    生まれた時から才能・富・優れたルックスなど他人と比べて優位な点を持ち合わせた、いわゆる勝ち組の方々に向けた内容ではない。
    我々のような凡人かそれ以下の「落ちこぼれ」に対して持たざる者がどのように社会と戦うべきかを作者自身の経験を元に書き連ねてある。

    印象的に残った箇所
    ・考えかたひとつで、企業は金が貰える学校になるのです。

    ・露出の大きいメディアの求人が全部だめというわけではありません。時には「掘出しもの」もあります。「掘出しもの」とはなにかといえば、条件がいいのに人気がない企業です。あえて業種はあげませんが、業務内容が地味とか、身体が汚れるとか、体力を使うとかの理由で、若者が集まらない企

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    2025年02月08日
  • 七人怪談

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    三津田信三さんがそれぞれの作家さんに怪談のテーマを伝えて、「自分が一番怖いと思う怪談を書いてください」とお願いした怪談アンソロジー。
    どういう怪談が好きかによって好みの作品が別れそう。

    単純に一番怖かったのは
    澤村伊知さんの『サヤさん』かな。澤村さんへのテーマは霊能者怪談。
    なんと言うか、ゾクリとする怖さがあった。

    でも、一番好きだなと思ったのは民族学怪談をテーマに書かれた霜島ケイさんの『魔々』
    村の言い伝えとか、風習って恐いと思う内容って結構あったりしませんか。
    村人にとっては禁忌だったりする事とか。
    そう思う怖さがこの作品にありました。

    霜島さんは初めて読む作家さんでしたが、他の作品

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    2025年01月04日
  • キッチンつれづれ

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    怖い話からほっこりまで、キッチンに纏わる話がたくさんある。矢崎存美の「黄色いワンピース」がお気に入り。

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    2024年12月25日
  • 侠飯7 激ウマ張り込み篇

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    今回は最初から柳刃と火野は最初から潜入捜査官の身分を明かしている
    主人公も警察官
    このあたりはちょっと新鮮だった
    物語の進め方はいつもと同じ
    というかパターン化してる
    それでも飽きずに最後まで楽しめるのはスゴイ
    ある意味勧善懲悪がお決まりの時代劇みたいな?
    しかしこのシリーズはおかしな時間に読むものじゃないな
    飯時でもないのに空腹になってしまう…

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    2024年11月13日
  • 侠飯8 やみつき人情屋台篇

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    就活中の大学生、ブラック企業の従業員、見習いヤクザ、議員秘書、ペンションのアルバイト、ニート、刑事と続いてきた狂言回しを今作で務めるのはYouTuber。
    今回も、人生に悩める誠実な青年が、柳刃達をヤクザじゃないかと疑いながらも胃袋を掴まれ、人生訓を学び、最終的に性格の良い女子と良い感じになり、ついでに悪者は退治されるという安定のフォーマットに則っている。これは現代の水戸黄門である。

    柳刃兄貴の説く任侠道はどれも胸に沁みる。
    弱気を助け強気を挫く。他人の為に損ができる。他人の幸せを己の得と考えることが出来る。
    親ガチャだとか、自分の境遇は他人と比べて恵まれてないとか言うのは自分のことばかり考

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    2024年11月11日
  • キッチンつれづれ

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    どのお話も大好き!!
    食事って欠かせないものだからこそ人とのつながりが生まれていく。食べるもので変わっていくこともある。

    子供の頃に食べた味、辛かった時苦しかった時に食べた味って思い出すことあるよなあ。
    食事をおろそかにすることなく生きていきたい。

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    2024年11月09日
  • 超怖い物件

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    ネタバレ

    寝る前に読むんじゃなかったと後悔しながらこの感想を書いています。
    物件怪談アンソロジーということで、色んな怖さを楽しめる贅沢な1冊でした。
    勿論怪異の存在はあるのですが、所謂ヒトコワでしたり伝染系に近いお話もあって驚きました。
    個人的に終の棲家、ろろるいの家はちょっと怖すぎて数回本を閉じそうになりましたね。続きを読みたいけど、これ以上読んではいけないような、好奇心と恐怖心の狭間ってここかぁと思いながらも結局全部楽しく読んでしまいました。
    郷内心瞳先生のトガハラミはあまりにも文体が艶やかで感動しました。果物を食べる様子をあんなにもセクシーに書くことができるなんて…。郷内心瞳先生は今回はじめまして

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    2024年10月28日
  • 侠飯3 怒濤の賄い篇

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     どう見てもヤのつく筋の人間に見える二人組が作る絶品料理のシリーズ第三弾。今度の舞台は下町ヤクザの事務所での賄番。相変わらずの美味しそうな描写、ごちそうさまでした。

     主人公は、半グレ集団の下で闇金の店長をしている三十前の男。同年代の他の若い人たちのように遊びたいのも我慢して、せっせと金を貯めて、目標額が貯まったら独立してどこかでやっていこう、という計画的なようであまり計画という計画も立てていないような将来設計を持っていたところ、新しい商業施設を建てるための地上げの話が持ち上がる。立ち退き予定地に建っているのは、とあるヤクザの事務所。古くからあるその場所は、主人公の祖父の家だった。母が祖父と

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    2024年10月26日
  • 侠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇

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    また若者達が救われた(*^^*)柳刃さん&火野さんがカッコいいのはいつもどおりだけれど、ゲストハウスを営むオジキの津久根さんは更にカッコいい〜(゚∀゚)そして今回も美味しそうな料理の数々( ´∀`)とりあえずアンチョビペーストを買おう!

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    2024年10月23日
  • 侠飯

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    就活に悩む男性の家にいきなりヤクザを名乗る男が乗り込んで、居候する代わりにご飯を作る話。サクッと読めるし、何より美味しそう。ご飯作りの基本も学べちゃう。任侠物を読みたい初心者さんに。

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    2024年10月02日
  • 侠飯6 炎のちょい足し篇

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    今回は引きこもりの自立支援がテーマ
    ストーリーは読みやすく面白く
    物語にスッと入り込めたし
    サクサク読んで終わった
    料理はコンビニ弁当のアレンジやもんじゃ焼きなど目新しいものが多く
    こちらも興味深かった
    毎回読んできて感じたのは
    この物語スパイシー料理の頻度が高い
    柳刃さんの好みがそういう設定なのか
    はたまた作者の好みなのか?
    わからないけど
    美味しそうなことは間違いない

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    2024年09月19日
  • キッチンつれづれ

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    ネタバレ

    キッチンにまつわるアンソロジー。
    お気に入りは福田さんの「対面式」、新津さん「わたしの家には包丁がない」。

    「対面式」
    建売住宅の対面式キッチンからは、向かいの家の対面式キッチンが丸見えだった。
    そして、そのお向かいの玄関ポーチに何故か日替わりで陶器の人形が置かれていて…

    ちょっとした好奇心から、陶器の人形の謎を解こうとする美晴。謎は案外あっさり解けたけれど、お向かいさんの旦那さんが実は…って言うのはどんでん返しでした。

    「わたしの家には〜」
    展子が何故包丁を持たないのか。亡くなった母親が父親の田舎へ帰省した時に女性ばかり動かされているのを目の当たりにして育った所為で、将来包丁を持たない

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    2024年08月05日