福澤徹三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いやいやいやいや、面白かった。ものすごい一気読みしてしまった。
相変わらずの時代劇構成(あらすじとオチは決まっていて、シチュエーションが毎回違う)なんやけど、今回の旬一郎くんは「甘ったれな若い子」じゃなくて、めちゃくちゃ正義感も意欲もある若い子やったので、そこが今までと違ってよかった。
でもまあ、小梅ちゃんの出自には
「えぇ…」
ってなったけど(笑。そういうわかりやすさもこのシリーズの面白さとはいえ)、通常国会が終わったところで読むってのもおつやった。
(おつではない)
2017年の本なんやな…。何とも言えん。
このシリーズはわりと庶民的な具材で料理をすることが多いこと思うけど、今回は -
Posted by ブクログ
前作を読んだのが約一年前なので、続きから読んでいけるか…
って思ったけど、
いけた。
今回もめちゃくちゃ面白かった。
なんちゅうか、ここまでの三冊ってどれも
根性なしのキャラクタが登場する
↓
柳刃さんと出会う
↓
最初は柳刃さんに不信感を抱く
↓
料理を通して目覚める
↓
明日から心を入れ替えてがんばる
って流れやのに、なんでどれも面白く読んでしまうんやろう(笑)。
それはわたしが根性なしやからか。他の根性なしたちが性根を入れ替えて前に進むサクセスストーリーを本能で求めるのか(笑)。
それもあるやろうけど、時代劇的安心感面白さもあるんかもしれへんね。
じつは柳刃さんの立場すら -
Posted by ブクログ
今回なかなか柳刃と火野が登場しなかったので
違うパターンなのかな?と思って読み進めたら
登場しました
まあこの2人が主要人物だから出ないってことはないか
相変わらずの旨そうな賄い飯に集中してしまいましたが
ストーリーは前の2作よりかなり濃い
ヤミ金の店長をしていた青年が幹部に実の祖父の家を地上げしろと命じられる
祖父はヤクザの組長
しかし組は祖父の他にはじいさん組員が2人だけ
簡単にできると思ったら
そうは問屋がおろさなかった
なぜか組に住み込んで行儀見習いをすることに
そこに柳刃と火野がやってくる
そこで人間らしい暮らしをするうちに
すっかり性根を入れ替えた主人公
人情譚と料理がいい具合に混 -
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Posted by ブクログ
福澤徹三『侠飯 9 ヤバウマ歌舞伎町編』文春文庫。
文庫書下ろしシリーズ第9弾。安定の面白さ。次々と描かれる食と酒に関する蘊蓄と食べたことのない簡単料理のレシピ。そして、何よりも痛快なストーリーが面白い。シリーズがこれだけ続く理由も解る。
山口から東京に出て、専門学校を卒業したものの、就活が上手く行かずバイト暮らしの蓬創介は、求人サイトで見つけた企業の面接を受けるが、そこを運営していたのは極悪非道の半グレ集団だった。履歴書などで個人情報を握られ、逃げるに逃げられず、言われるままに日給6,000円で歌舞伎町のバーで凛花と2人で働いていたある日、買い物に出掛けた時にトラブルに巻込まれる。それ -
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ネタバレ任侠✖️食✖️若者=今を生きる勇気
短いエンタメの小説の中に、現代社会の課題に対しで、生きる為の食を大切に感謝し、そして自分の足で歩いていくための言葉と、主人公の気付きと成長が、無理なくキチンと伝わる形で織り込まれている。
読むだけで、食欲と勇気が満たされる本。
今回も、良い刺激を頂きました。
うつ病になって漸く気がつけた眼差しを改めて教わる。
誰からも必要とされてないと思うのは、他人になにかを求めてるからだ
いずれにせよ他人になにかを求めている限り、成長はない
自分の意思で変えられないことを悩むのは時間の無駄だ。古代ギリシャの哲学者、エピクテトスはこういった
幸福への道は、ただひとつ -
Posted by ブクログ
このアンソロジーを一言で表すなら、「とても怖い」。とにかく怖い描写や不気味な描写が多い。
澤村伊智『サヤさん』ある霊能者に出会った小学生の話。前半の怪異に襲われる不気味さ、不条理さと、後半の物語の真相、謎の残るラスト。どれをとっても怖い。『予言の島』を事前に読んでおくとなお良い。
加門七海『貝田川』実話の様な怪談、その真偽は不明。フィクションだと思っているのに、そうだと断言することが出来ない。
名梁和泉『燃頭のいた町』「現世」と「異界」の境界が曖昧になり、いつしか怪異に襲われる。だが、この話は怪異より人間のほうが怖いと思う。
菊地秀行『旅の武士』旅をする武士を中心として語られる時代劇怪談。連続 -
Posted by ブクログ
福澤徹三作家の文体がほんまに好きです。
今回の忌み地はぐいぐいきました!
心霊スポットには行かないようにしないとみんなそこでヤバいものをひろってる気がする。
『Wくんのライン』知ってるひとがこういうことになるってめっちゃ怖いです。
『悲鳴』
『東十条の乗客』化かされただけならいいんですけど違いそうだから怖い。
『きれいな部屋』
『床下の音』床下に呪いの場所が!?
『船上怪談』船に酔うから乗れないけどめっちゃ興味深いです。
『恋人岬』
『後ろの顔』鳥居の外側と内側では結界の威力が違う。
『白い鳥居』このはなし、他でも読んだような気がします。面白い!
次も楽しみにしてます!!
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