福澤徹三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回なかなか柳刃と火野が登場しなかったので
違うパターンなのかな?と思って読み進めたら
登場しました
まあこの2人が主要人物だから出ないってことはないか
相変わらずの旨そうな賄い飯に集中してしまいましたが
ストーリーは前の2作よりかなり濃い
ヤミ金の店長をしていた青年が幹部に実の祖父の家を地上げしろと命じられる
祖父はヤクザの組長
しかし組は祖父の他にはじいさん組員が2人だけ
簡単にできると思ったら
そうは問屋がおろさなかった
なぜか組に住み込んで行儀見習いをすることに
そこに柳刃と火野がやってくる
そこで人間らしい暮らしをするうちに
すっかり性根を入れ替えた主人公
人情譚と料理がいい具合に混じりあった作品です
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Posted by ブクログ
福澤徹三『侠飯 9 ヤバウマ歌舞伎町編』文春文庫。
文庫書下ろしシリーズ第9弾。安定の面白さ。次々と描かれる食と酒に関する蘊蓄と食べたことのない簡単料理のレシピ。そして、何よりも痛快なストーリーが面白い。シリーズがこれだけ続く理由も解る。
山口から東京に出て、専門学校を卒業したものの、就活が上手く行かずバイト暮らしの蓬創介は、求人サイトで見つけた企業の面接を受けるが、そこを運営していたのは極悪非道の半グレ集団だった。履歴書などで個人情報を握られ、逃げるに逃げられず、言われるままに日給6,000円で歌舞伎町のバーで凛花と2人で働いていたある日、買い物に出掛けた時にトラブルに巻込まれる。それを救ったのは、あの柳刃竜一と火野丈治のコンビだった。
歌舞伎町で、でかいヤマを追っていると話す柳刃と火野は度々、創介と凛花の働くバーに顔を出し、食に関する蘊蓄を語りながら、バーの食材で絶品料理を作ってみせる。
柳刃と火野の追うでかいヤマとは……
本体価格720円
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ネタバレ任侠✖️食✖️若者=今を生きる勇気
短いエンタメの小説の中に、現代社会の課題に対しで、生きる為の食を大切に感謝し、そして自分の足で歩いていくための言葉と、主人公の気付きと成長が、無理なくキチンと伝わる形で織り込まれている。
読むだけで、食欲と勇気が満たされる本。
今回も、良い刺激を頂きました。
うつ病になって漸く気がつけた眼差しを改めて教わる。
誰からも必要とされてないと思うのは、他人になにかを求めてるからだ
いずれにせよ他人になにかを求めている限り、成長はない
自分の意思で変えられないことを悩むのは時間の無駄だ。古代ギリシャの哲学者、エピクテトスはこういった
幸福への道は、ただひとつしかない。意思の力でどうにもならない物事は悩まないことである
作中、柳刃は、自分の意思で変えられないことを悩むな。だが、自分の意思で変えられることはたくさんある、と語る。
自身としては、挑戦あるのみ。
翌日改めて、思ったところだが、半グレだのトー横だの、今の日本の社会の怖さも十二分に感じられる。
今現在、現実にそうした闇に巻き込まれている人達がいることを考えると、恐ろしく、底が抜けた状態が怖いと思う。物語のように簡単には行かないが、大人として何かをしていくことも必要なのかもしれない。
物語の良さスカッと解決、カタルシスを得ることの心地よさと、物語の中で思考停止してしまうことの恐ろしさも感じる。
全てを疑うことはできないが、思考停止せずに常識や物語を疑うことも必要なのかもしれない。 -
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福澤徹三作家の文体がほんまに好きです。
今回の忌み地はぐいぐいきました!
心霊スポットには行かないようにしないとみんなそこでヤバいものをひろってる気がする。
『Wくんのライン』知ってるひとがこういうことになるってめっちゃ怖いです。
『悲鳴』
『東十条の乗客』化かされただけならいいんですけど違いそうだから怖い。
『きれいな部屋』
『床下の音』床下に呪いの場所が!?
『船上怪談』船に酔うから乗れないけどめっちゃ興味深いです。
『恋人岬』
『後ろの顔』鳥居の外側と内側では結界の威力が違う。
『白い鳥居』このはなし、他でも読んだような気がします。面白い!
次も楽しみにしてます!!
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Posted by ブクログ
福澤徹三『そのひと皿にめぐりあうとき』光文社文庫。
『侠飯』シリーズ、『作家ごはん』など面白いグルメ小説を書いている作家なので、タイトルからして同様の小説かと思ったのだが、全く違った。
戦中、戦後の過酷な状況を生き抜く少年と現代のコロナ禍で息が詰まるような状況を生き抜く少年の2人の少年の物語。
2人の少年の奇蹟のような邂逅……
2人の主人公の少年の人生は、なかなか交わらずに、まるで同時進行で2つの小説を読んでいるかのように錯覚する。しかし、ラスト10ページで世界が変わる。
解説は北上次郎。本作の紹介だけに留まらず、福澤徹三の小説の魅力について鋭い視点で解説している。
1946年、父親を戦地で失い、母親も空襲により失った里見滋は、焦土と化した東京を放浪し、飢えと貧困に苦しむ。そんな中、滋は上野で片目片腕の傷痍軍人である瓜生武と出会い、少しずつ自活の道を歩み始める。闇市でさつま芋をふかして売り出したのを皮切りに焼きそばを売り出し、成功した滋はついに店を構える。しかし、ショバ代を要求する暴力団の妨害を受け……
2020年の東京、コロナ禍で自粛生活を続ける高校生の洲崎駿は、父親の勤務先が倒産し、楽しかった高校生活が破綻する。嫁いだはずの姉が離婚して家に戻り、同僚と起業を決めた父親は虎の子の500万円を持ち逃げされ、母親との仲は険悪に。揚げ句の果てに駿はコロナに感染し、彼女にもフラれ、街を歩いていると肩がぶつかったと不良に因縁を付けられ、ボコボコにされる。ツキに見放された駿は……
戦中、戦後は兎に角、食べる物に困ったと聞く。両親と兄弟姉妹の大家族が多く、なかなか食糧が手に入らずに育ち盛りの子供たちは始終腹を空かしていたようだ。
戦後の高度経済成長時代を経て、日本は不死鳥のように甦った。しかし、実体経済を蔑ろにし、マネーゲームに走ったツケがバブル崩壊により浮き彫りになる。それでも企業は生き残るために海外資本への基幹事業売却や、海外への生産移転、非正規雇用といった安価な労働力を求めた揚げ句に気が付けば、少子高齢化の真っ只中。
阪神淡路大震災、東日本大震災の傷がようやく癒えてきたかという時に武漢発生の新型コロナウイルスに苦しめられ、再び日本経済は疲弊する。普通の生活を失って、早3年。そろそろ希望の光を見たいものだ。
本体価格840円
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Posted by ブクログ
め…ちゃくちゃ面白かった。
数年前から気になってたタイトルやけど(ドラマ化もしたっけ?)もっと早く読んでおけばよかった…! ていう具合には面白かった。(意味が分からん)
いやいや、読書は縁のものやから、今、読んだからここまで刺さるんやろうな。それもわかってる。
さてシリーズ二作目が、まさかこういう形で続くとは!
てっきりあの大学生ちゃんたちのその後、みたいな流れと思ってたので、いい意味で裏切られた。
著者の文章は読みやすいなあ。
そのうえ文春文庫は文字が大きいので、初老が通勤電車の暗い車内でも読めるのが助かる。笑
そして今回のテーマがリストラというか、仕事と人生を見直す、みたいな話で、まあ、刺さる刺さる。
「会社に入社したらそれで終わり、と、思っていないか」
と、いうのは「ウッ」と思ったな。
でも、だからって、会社に貢献できる人間になろうと努力する気力はもうないねんなあ。
意識低い系で申し訳ない…。
そういうのは、20代30代でやりつくしちゃった…。
それにしてもスパイシー料理はおいしそうすぎた。
ああー、飲みに行きたい! と、思いながら、家でビール飲みつつ続きを読むわ!
リクエストしとこう。