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そのマンションはトラブルが日常茶飯事で、飛びおり自殺や首吊り自殺は何度もあった。 「あれ、人間かな──」 次の瞬間、ばちんッ、と大きな音が響いて、あたりが真っ暗になった。 死を決意して訪れた樹海で体験した戦慄の一夜。 アウトローが出入りするマンションで押入れから聞こえる音の恐るべき正体。 ひとりでに路地を移動するスーツケースと実際の事件との奇妙な一致。 怪談社の糸柳寿昭と上間月貴が取材した怪異を、福澤徹三が書きおこす怪談実話シリーズ第4弾。
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Posted by ブクログ
福澤徹三作家の文体がほんまに好きです。 今回の忌み地はぐいぐいきました! 心霊スポットには行かないようにしないとみんなそこでヤバいものをひろってる気がする。 『Wくんのライン』知ってるひとがこういうことになるってめっちゃ怖いです。 『悲鳴』 『東十条の乗客』化かされただけならいいんですけど違いそうだ...続きを読むから怖い。 『きれいな部屋』 『床下の音』床下に呪いの場所が!? 『船上怪談』船に酔うから乗れないけどめっちゃ興味深いです。 『恋人岬』 『後ろの顔』鳥居の外側と内側では結界の威力が違う。 『白い鳥居』このはなし、他でも読んだような気がします。面白い! 次も楽しみにしてます!!
2巻、3巻とつまらなかったので買おうか迷ったが、買って正解だった。一人、部屋で読んでる最中何度も後ろを振り返ってしまった。
実話怪談蒐集のシリーズ第四弾。 今作は、また現地取材・現地での聞き取り調査の状況が復活してきたことが窺える内容となっていました。 前作はコロナ禍の自粛期間でなかなか取材が進まなかった様子だったので、またあちこちで話を聞いているうちに内容が寄ってくる感覚を味わえる構成になっていることが興味深か...続きを読むったです。 青木ヶ原樹海は、やはり色々なことが起きているのだろうと、読みながらぞわぞわしました。富士五湖周辺の旅行が好きだったこともあり、時々車を走らせる方向なので、知った地名が出てくるとぞっとします。 一方で、ホテルの支配人さんの話は少しほっこりする内容でした。けれど、いつまでも心配をしていないで、ちゃんと成仏されるといいのですが。 怪談集として、淡々としているためとても読みやすいシリーズです。また続刊が出た際は読んでみようと思います。
福澤&怪談社シリーズ、第四巻。 相変わらず、訳がわからない・不気味な実話怪談が目白押し。ただ怪談の特定地域≒「忌み地」要素は薄めで、主だったものは千葉のおせんころがし周辺、巻頭巻末の青木ケ原樹海くらいになっている。 おせんころがし周辺は山やトンネルといった定番かつ不気味な話でなかなか。 ...続きを読む単なる伝承だけでなく、実際の事件現場というのもリアルさをプラスして別な怖さが増してくる。 …しかし、読み終わるとこのカバーにとんでもない「詐欺」があることに気づく。これもおせんころがしの一件。 「怖いワードがたくさん!こりゃ凄そうだ!」と買った時は思ったんだけどねぇ…上間さん。 あとそれで思い出したのだが、北野誠の心霊番組でおせんころがしも出るのだが、供養塔上部、実はペットボトルを塗ったものということが判明。風雨での破損がひどく、何度も壊れるのでペットボトルで代用しているそうな…。 本書掲載の写真でもペットボトルの形が確認できると思う。 因習のような伝承、かつての事件、どーでもいい現代の諸事情。おせんころがしという忌み地には単なる怖い以外の諸々が転がっている。
前作同様 一作一作が非常に短い短編 一応は場所縛りの要素はある 残穢がいい仕事します この巻はあまり目立ってない気もする 樹海の話が一番いやな話だった 怖かった 実話だからか 落ちがない話も多くて え・・・それってその後どうなるの というのが怖いんですよね うっかり自分にもと思っちゃいます
怪談社の糸柳寿昭、上間月貴が取材で集めた怪談とその取材プロセス、現場状況を作家の福澤徹三が取りまとめた書き下ろし実話怪談集。今月刊行されたばかりの第4弾。 今回はコロナ禍による各種措置の緩和を受けて取材方法が以前の形に戻ったことで、前巻で目に付いた“実話怪談に練り上げられる前段階の話”よりも...続きを読む、実際の怪異の体験談(の聞き書き)が主となっており、その意味ではオーソドックスな実話怪談本に仕上がっている印象。また前巻のように、怪異よりも取材過程で遭遇した生身の人間の方がよほどおっかない、みたいな話もない。……が、病死や不審死(自殺他)などに日々直面している人達が、それらが起因(と思しき)怪異もすんなり受け入れているような話がいくつかあったりで、それはそれで怖い。 このシリーズを読んでいて思うのは、収録の半数ぐらいは取材先での初対面の人から聞き出した話で、よくまぁここまで集めたなぁ、と。当然空振りや、聞けたけれど本に載せるほどには使えないといった話も相当数あるはずだから、掲載されたよりもずっと多くの人々に取材を試みたのだろうし、その点でも、とにかく凄い。人見知りな自分にゃとても真似できぬ。 と同時に、多くの人がそういった怪異なり恐怖なり、不可解な体験をしてるということでもあるのだなと。 だから日々これだけ実話怪談本が出版されててもネタは尽きないのか!
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