福澤徹三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大麻を盗んで逃げ込んだバーで、亮はヤクザに助けられる。翌日礼をしに行ったことから付き合いがはじまり、事務所に出入りすることになる。
個性的なヤクザたちと付き合う内に、無気力な学生だった自分が少しずつ変わっていく。
しかし彼らに出会うきっかけとなった事件のために、亮はヤクザ同士の抗争に巻き込まれてしまう。
これはもう文句なしで面白い。思わず一気読みしてしまった。俺の睡眠時間返してください(笑)
まずキャラクターが立ってる(これは設定勝ちな部分もあるけど)。そしてアクションシーンも上手い。ストーリーの進行、伏線や書き込みの量もほぼ完璧。なによりストーリーそのものが面白い。
敢えていうとすれば、悪役はもっとイヤなヤツでもよかったかもってぐらい。
そのうち映画になるんじゃないかなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大学を卒業して数年、仕事に対しての「幻想」がようやく薄らいできた。
この本はそんな状況にいる自分の考え方に自信を持たせてくれた。
タイトルの「落ちこぼれ」というのが卑屈に見えるかもしれないが、書かれている内容は現実的で至極まっとう。説教くさくもないし、新卒のころに読んでもよかったかもしれない。☆5つなのは個人的なタイミングが合ったから。
レビューというより、ほとんど印象に残った点を引用するだけになってしまうが、記しておく。
まず、現代社会において就職というのがどういう意味合いを持つかについて説明している。このあたりは色々な本で言われていることなので省略。
p31「だいたい職業を自分で選ばなければならなくなったのは、ごく最近のことです」
p32「いわば『手本のない時代』に突入しているのですから、『がんばればなんとかなる』というのは過去の残骸です」
ではどうすればいいのか。
p37「仕事のイロハもわからないうちから、無性に『やる気』があるのは頼もしいものの、空元気に終わる可能性だってあります。下手に意気ごんだぶん、失敗したときのショックは大きいでしょう。(中略)大切なのは『やる気に執着することではなく、とりあえず行動することです』」
と、「やる気なんかなくてもいい」とバッサリ。適職信仰についても「時間のむだ」と切り捨てている。個性教育に関しても
「教育というのは、善かれ悪しかれひとつの方向に生徒を導くべきで、一本の線をひくから子どもの個性が見えてくるのだと思います。」と、至極まっとうな意見が述べられている。
下手にやりたいことがなかったために順調に仕事をこなしていった教え子の話はうなづける。私は「やりたいこと」を目指して仕事をしてはギャップに苦しみ、会社を辞めていってしまったので。一番長く続いた会社も「やりたいこと」がなかったためだ。
でもじゃあ働く目的ってなによ、という話になると
「最終的に仕事が目的になればいいが、まずは仕事を手段としてとらえる」となる。
「こんな人と知り合いたい」「こんな部屋に住んでこんな服を着たい」などでいいらしい。
難しく考えすぎていたなぁ…。
では手段としての職業をどう選ぶか。
これは学びたいことを学ぶために企業を活用する、くらいでいいようだ。どんな職業であれ、目的ではなく手段なので、考え方が楽になる。
実際に仕事をすると仕事のプロセスではなく、最短距離が求められることも忘れてはいけない。現実は厳しい。
第二章の「だめな企業ほど求人する」はほんとに目から鱗。具体的な会社の選び方なので、このあたりが気になる人は手にとって読んでほしい。
とりあえず、本当に人が欲しいところは求人広告を大々的に出さないし、衰退する専門職に手を出さないことも納得。自分を雇うメリットもしっかりアピールする。
三章は職場に入ったときのことだが、職場は演ずる場所、という割り切りが必要。そして、あまりにも理不尽な場合、怒るときは怒って、然る後謝るということも経験上納得できた。
最後に、p129「あのときやればよかった、の『あのとき』は今なのだ」(これは作者もどこからか引用してきたようだが)という言葉に「やる気」がふるい起された。
就職本としてだけでなく、仕事に疲れたら読み返したい。 -
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先日「恐怖」を読み、こちらも気になったので読みました。こちらの方が、より身近に潜む狂気や絶望を描いている感じがあって、身に迫る怖さがあった気がします。特に印象的だったものだけ、感想を残そうかな。
「よけいなものが」ー井上雅彦
この短さで、こんなに身近な違和感を描くことができるのか!と驚嘆しました。なにが「よけいなもの」だったのか、何度も読み直してしまった。
「五月の陥穽」ー福澤徹三
これも、身近なところに潜む絶望に次ぐ絶望が恐ろしかった。希望も救いも何もない。ブラックホールに吸い込まれるような気持ちを味わいたいとき、もう一度読みたい。
「鳥の巣」ー今邑彩
やっぱり人間が一番怖い!と思ったところで襲ってくる違和感の数々。何が現実で何が怪奇なのか、主人公と同じものを見て感じながら、不気味な世界に取り込まれていく感じが楽しかった。
2026.10 -
Posted by ブクログ
突然やってきた人相の悪い二人組の男たちが美味い食事を食べさせてくれるシリーズの第5弾です。今回の舞台は奥多摩のペンション。そこに宿泊している客はみんなそれぞれ訳ありのようで…。
主人公は大学を卒業して新卒での就活に失敗し、アルバイトを転々としている二十代の男性。この夏いっぱいは奥多摩のよく言えば自然豊か、悪く言えば辺鄙なところにあるペンションで住み込みのアルバイトをしている。こぢんまりとしたペンションで、客室は五部屋のみ。一号室には彼と同年代のフリーライターの女性、二号室にはグルメブロガーの男性が宿泊している。そこに新たにやってきた客は二人組のヤクザと見紛うような男たち。奇しくも時節は十年前に起きた五億円強奪事件の時効を目前に控えており、主人公の彼は周囲の人々を怪しみだすが、時効直前、事態は大きく動き出す。
今回は全体的に迷宮入り間近の五億円強奪事件を影ながら追いかけて行くような構図でした。相変わらず、下手な料理を出す主人公サイドに我慢できず料理指導をしていく『推定ヤクザ』の二人組がいい味を出しています。
現実の話として考えると、アルバイトとオーナーの二人しかいないところで調理師免許も衛生管理者の資格も持っていないアルバイト一人に全てを任せてペンションを空けるオーナーというのはあり得ないと思うわけですが…主人公のアルバイトくんはアルバイト以上のお仕事をしていたと思いますね…。よくがんばりました。
このシリーズ、中身のストーリーよりもむしろお料理小説として読んでいる側面が大きいです。何せ、作る物や描写が美味しそうなので…。食材から考えるだけじゃなく、どんな料理を食べたいのか、どんな味を自分が欲しているのか、自分の体調や状況と合わせて考えていくのも大切なんだろうなと改めて考えさせられました。我が家にはあまり豊富に調味料がありませんが、あるものでも美味しく食べられる物はたくさんあるので、簡単で、美味しく、身体が喜ぶものを食べていけるようにしたいです。
今作で出てきた中では大根と塩昆布の浅漬けなんかはすぐチャレンジできそうですし、スーパーのパックのうなぎを美味しく食べる方法はためになりました。焼かないスクランブルエッグの作り方は初めて知りましたし、長芋の辛子明太子和えは美味しそうです…。どんなものでも食べ方一つ、食材を無駄にせずに美味しく頂けるようにしたいものです。
最後の種明かしまで含めて安心のシリーズです。また美味しいご飯のレシピが読みたくなったら続きに手を出していくと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレaudibleにて
やー面白かったです。最初は普通のサラリーマンの悲哀か?と思いながら聴いていたのですが、、、あれよあれよと言う間の展開で。
主人公のイリヤ、勤め先の会社の揉め事に巻き込まれて下請け工場への出向。そこでハメらてからの逮捕、何とか釈放されるものの、離婚し一家離散。仕事もなく留置所で知り合った人物からの紹介で働き口を得ようとするも、、、。
もうここからがハードボイルド。前半後半、全然違う雰囲気。イリヤは裏社会にどっぷり浸かり中年太りからのバキバキの体に。
んで、何やかんやとあり生命を狙われる羽目に。
ただ、展開がさもありなんな感じでありましたね。
しかし、一介のサラリーマンがここまで変わるもんかねー(°_°)んで、小憎たらしい娘がおとなしくなるもんかねー。
終盤はイリヤをいじめた社長やら常務やら工場長をぎゃふんといわしたのが良かった。ついでに元嫁もぎゃふんといわしたらよかったのに、登場なし。
続きあるのかな?のラストでした。
四科田は生きてるんやろか?