福澤徹三のレビュー一覧
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福澤徹三『群青の魚』光文社文庫。
『灰色の犬』『白日の鴉』に続く条川署クロニクルの第3弾。因みに第4弾の『晩夏の向日葵』の方が先に文庫化されている。
第3弾では、交番巡査の武藤大輔と新米刑事の風間志郎の二人の若き警察官を中心に条川市の闇に潜む正体不明の巨悪に率いられる半グレ集団との攻防を描く。
起伏に富んだストーリーはうねりにうねり、非常に面白い。そして、全く予想外の展開と条川市に巣くう巨悪の正体には驚愕する。
特養老人ホームで入所者が何者かに絞殺される。第一発見者の介護員である清水穂香は半グレ集団の幹部の夫と離婚したシングルマザーでストーカー被害に悩んでいた。
穂香の事情聴取にあたった交番巡査の武藤大輔は彼女に恋心を抱きながら、ストーカーの正体を暴こうとする。一方、半グレ集団の悪事を暴こうとしていた新米刑事の風間志郎は捜査の過程で半グレ集団の罠にはまり、弱味を握られてしまう。
そんな中、再び清水穂香が勤務する特養老人ホームで入所者が転落する事故が起き……
本体価格840円
★★★★★ -
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新米刑事の乾正悟は薬物疑惑の芸能人の張り込みに失敗し、左遷におびえる日々。
そんなある夜、何者かに拉致されて、着いたところはヤクザの事務所。
そこで出会った頬に傷持つ男は、警視庁の捜査官を名乗る。
正悟は理不尽な命令と激ウマ飯のはざまで煩悶したあげく。
手に汗握る潜入捜査の裏側を描く
文庫書き下ろし第7弾!
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今回は一番面白かったと言えるかも。
いや、はじめの頃はすっかり忘れてるから、何とも言えへんけど、このシリーズを読み続けてるってことは、全部面白かったと思う。
でも、今回は主人公以前に、いつも出てくる2人が、美味しいご飯を作るだけじゃなく、ちゃんと仕事をしてるところが見れたってのがよかった。
潜入捜査が、ハラハラドキドキ。
この人は敵?味方?
最後にどんでん返しもあって、ほんで、事件が解決した後のこの2人の優しさが溢れ出ててよかった。 -
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福澤徹三『作家ごはん』講談社文庫。
『侠飯』とはまた趣の異なるユーモラスでほのぼのした感じのグルメ短編連作集。美味しい短編10話を収録。
ここ数年小説を書かない作家とデビュー前の新人作家、二人に翻弄される新人文芸編集者が繰り広げるユーモラスな連作グルメ短編小説。料理の蘊蓄だけでなく、古今東西の小説家の作品や生き様に関する蘊蓄なども描かれ、なかなか面白い。
続編がありそう。
『書かずのチクリン』の異名をとる竹林賢一郎は30年間の作家生活の中で僅か20作ほどしか書いていない寡作の作家だ。そんな竹林を担当することになったのは入社して間もない文芸編集者の山野内和真。山野内は、もう何年も新作を書いていない竹林から新作小説の原稿をもぎ取ることが出来るのか。
いざ、竹林の自宅を訪ね、原稿を依頼するも、お取り寄せの雲仙ハムに絶品こだわりの冷奴と枝豆でもてなされ、煙にまかれる山野内。さらには新人文学賞の佳作に選ばれたが、それ以降は良い作品が書けないでいる巣籠ひなというデビュー前の作家の面倒まで見ることになった山野内は……
定価704円
★★★★★ -
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福澤徹三『侠飯7 激ウマ張り込み篇』文春文庫。
シリーズ第7弾。今回も書き下ろし。果たして、今回の柳刃竜一と火野丈治はどんな侠飯を味あわせてくれるのか。
プロローグに描かれた新米刑事・乾の不始末からすれば、乾の上司に頼まれた柳刃と火野の二人が何とか乾を一人前に育てるというストーリーではないかと思うのだが……
……と簡単に考えるのは、素人の浅はかなところ。ストーリーはもっと複雑で奥が深いのだ。
六本木署の新米刑事・乾正悟は薬物使用疑惑のある芸能人をマークし、クラブに潜入していたところ彼の取り巻きのファンに見付かり、張り込みは大失敗。やっとなれた刑事だったが、第一線から外され、左遷に怯える日々を過ごすことになる。
ある日、乾は警視庁の身分秘匿捜査に駆り出されることになったのだが、謎の二人組に拉致され、ヤクザの事務所に連れ込まれる。しかし、そこに居たのはお馴染みの警視庁捜査官を名乗る柳刃竜一と火野丈治だった。
本体価格690円
★★★★★ -
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久しぶりの、柳刃さんと火野さん。
特別捜査官なのに、ほぼ料理で世直ししてるような……
美味しいものを食べると、生きる力が湧くのです。
今回は引きこもりのための施設が舞台。
こういう施設の知識が多少なりともあるので、
一ヶ月80万円もかかるなんて、そりゃ眉唾だっていうことはわたしならわかるけど、
おそらく蓮太郎の父は、息子を放置してきた負い目なんかもあって、この金額でもと納得して、びたみんビレッジに預けることに決めたのだろう。
蓮太郎たちがどんなふうにびたみんビレッジから脱出するのか、
柳刃さんと火野さんペアが、どんなふうに活躍するのか、
結末が気になって、今回も一気読みしてしまいました。
料理のことになると、ぶっきらぼうな饒舌になる柳刃さんを、なんだか可愛く感じるのはわたしだけかしらん。
柳刃さんのコンビニ飯を絶品料理に変える“ちょい足し”料理、私も、作ってみたくなりました。 -
購入済み
今回の矢坂も、ヤクザに組することなく、
数億円のお金を溜め込み、自分で使うこともなく、
妻でもなく、金にからんだニンゲンでもなく、次に託す。
まぁ。数億円では 個人レベルなんでしょうね。 -
購入済み
いわゆるタイムスリップ物だけど、主人公は現代に生きる少年で、ソレがひょんな事で1970年代にタイムスリップし、そこで現代の道具や知識を活かして大活躍……ではなく、そこで嫌々ながら始まる生活の中で生まれる友情?や恋愛の話
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文章も話の展開も上手いのでどんどん読み進められます。情けなくも憎めないリストラ寸前のサラリーマンである主人公が巻き込まれる一大騒動記。これぞエンターテイメント!傑作です。
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五巻目ともなると、話の展開がある程度読めてくるのですが、それでも面白い。
たぶん、設定と話の進め方、細部表現、そして料理、三つの整合が絶妙なんだと思います。
出てくる料理は、ときどき作ります。ぜひ続編継続をお願いします。 -
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生きてる人間が一番怖い
幽霊的な怖さより、いわゆるアンダーグラウンドな世界の怖さにぞっとする本でした。物理的な実害があるだけ、生きてる人間の方がよっぽど怖いかも。
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今回も怖かった‼
前巻もそうでしたが、実話怪談ならではのじわじわとした怖さで、夜中に読むと恐怖倍増でした。それにしても、怪談収集にも新型コロナの影響が出ているとは。今後は新型コロナの時代ならではの怪談も出てきそうですね。