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両親からの仕送りを頼りに東京の大学に通う主人公・時枝 修。が、ある時、両親が事業に失敗し行方不明に。仕送りも無くなり大学は除籍。住んでいたマンションも強制退去となり日雇いの危ないバイトを転々としながらネットカフェ中心の生活に陥っていきます。
自分に弱く、そして優しすぎるがゆえに底なし沼にはまっていく姿はとてもはがゆい。しかし同時に必死に生き抜こうとする姿を応援したくなります。
ちょっとしたボタンの掛け違いで坂道を転がり落ちるように落ちていく。フィクションなのにまるでノンフィクションかと錯覚してしまうマンガ『闇金ウシジマくん』を彷彿とさせるリアルなストーリー。現在の日本社会のひずみを鋭く描き切った傑作です。
ありえない話ではないが…
いろいろな貧困ビジネスやその現場の取材は良くしてあるし、平凡な大学生が堕ちていく過程も興味深い。しかし、ストーリー展開に少し無理がある場面もあり、そこが残念。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
時枝修は、東京郊外にある私立大学の三年生。夏休み明けにクラス担任から告げられたのは、学費未納で除籍になるという寝耳に水の事実だった。北九州の実家では、借金を抱えた両親が失踪。貯金はないに等しい。アルバイトを転々とする中、家賃滞納で住居も追い出されてしまう。追いつめられる修。だが、それはまだ、底なしの貧困と孤独への入口に過ぎなかった―。
恐ろしい。ただただ恐ろしい。しかし、フィクションであるはずなのに現実の日本社会で起こりうる可能性を少なからずも孕んでいるという事実がとても恐ろしい。まさに日本社会問題の闇を厭うかのように映しだした巣窟のようだ。
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