• パラシュート
    購入済み

    酷い

    素人の中高生が書いたものかと思うぐらい浅く、ち密さもない作品だった。こんなものを「小説」と称して売るから本屋は衰退していくと思う。

    主人公が無人島でサバイバルをするかと思ったら、なんだ、バタバタと慌てて水さえも探せず都合よく雨で渇きを癒し、都合よく帰国して、せめて次の展開はどうにかなるかと思ったら、いきなり終了(笑)

    ピカレスクロマンにもなっていない駄作で、大藪春彦氏が生きていたら、さぞ嘆いたことだろう。久々に読むに値しない本に出会えたことに敬意を表して★2つ進呈。

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    2014年06月03日
  • エディプスの恋人(新潮文庫)
    購入済み

    筒井さんは予定通り?

    「家族百景」から始まった「テレパス 七瀬シリーズ」の3作目で(恐らく)最終章。1章の時に筒井さんはこの結末をすでに組み立てていたのかが気になります。だとしたら、やっぱり恐るべし筒井康隆。単なる超能力ものではない、「精神小説」とも呼ぶべき新分野だと思いました。

    ただ、近年の筒井さんは精神分析の記述とストーリーテラーとしての巧みさのバランスがやや崩れて、難解な記述が多く、正直ついていけない作品もチラホラ。本作品はギリOKと言う感じです。

    しかしシリーズ全体として見ると、少女に近かった七瀬が「大人の女」になり、同時にそのテレパスとしての精神世界も成長して行く過程での「気付き」を描いた本作

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    2014年05月20日
  • 東京難民(下)
    購入済み

    ありえない話ではないが…

    いろいろな貧困ビジネスやその現場の取材は良くしてあるし、平凡な大学生が堕ちていく過程も興味深い。しかし、ストーリー展開に少し無理がある場面もあり、そこが残念。

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    2014年03月03日