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筒井さんは予定通り?
「家族百景」から始まった「テレパス 七瀬シリーズ」の3作目で(恐らく)最終章。1章の時に筒井さんはこの結末をすでに組み立てていたのかが気になります。だとしたら、やっぱり恐るべし筒井康隆。単なる超能力ものではない、「精神小説」とも呼ぶべき新分野だと思いました。
ただ、近年の筒井さんは精神分析の記述とストーリーテラーとしての巧みさのバランスがやや崩れて、難解な記述が多く、正直ついていけない作品もチラホラ。本作品はギリOKと言う感じです。
しかしシリーズ全体として見ると、少女に近かった七瀬が「大人の女」になり、同時にそのテレパスとしての精神世界も成長して行く過程での「気付き」を描いた本作は、そのラストの意外性と妥当性も含めると「七瀬シリーズファン」には納得のいく終わり方かなと思いました。
…と、ここまで書いて思ったのですが1章が,起承転結の起、2章が承、本章が転と仮定すると(一見「結」に見えますが)、もう1作ラストが出るのかも。かなり可能性は低いですが、鬼才、筒井さんならば可能性は0ではないかも。あるいはアニメで出すとか。本作品みたいな筒井さんの「精神小説」は「パプリカ」みたいなアニメの方が伝わりやすい気がしました。
…それも筒井さんは最初から織り込み済みだったりしてね。