福澤徹三のレビュー一覧

  • マチルダによろしく

    Posted by ブクログ

    まったくほのぼのしてない!
    鳶伊さんが今時の若者のせいで出所後の生活をめちゃくちゃにされる話。気になって一気に読んだ。壮真・透也は自業自得。沼尻さんもダメだけど先の2人よりはましかな。
    面白いけど読み終わった後くらい気持ちになる

    0
    2025年05月26日
  • 孤老たちの沈黙

    Posted by ブクログ

    福澤徹三『孤老たちの沈黙』光文社文庫

    中高年の絶望と希望を描く7編を収録の短編集。

    まだまだ輝かしい未来が待ち受けている若い世代の読者には、本作に描かれるような年寄りたちの苦悩や苦労は理解出来ないであろう。

    自分も還暦を迎えているが、50代とは違う体力の衰えや、身体のあちこちの痛みに驚きながら、半ばそんなものかと諦めている。それでも、慎ましくても構わないので、平穏無事な老後を過ごしたいと思っている。



    『孤老たちの沈黙』。老いは誰にも訪れるが、20代、30代の頃には自分が還暦を迎える時が来ることなど全く考えていなかった。長く生きていれば、恥ずべき過去の1つや2つはあり、歳を重ねるに

    0
    2025年05月25日
  • マチルダによろしく

    Posted by ブクログ

    殺人で30年服役していた刑務所から出所したばかりの元ヤクザ・鳶伊、コロナ渦で大学を中退した壮真、複雑な生育環境から人間不信になった澪央、真面目に生きてきたのに勤務先が倒産した沼尻の4人が共同生活を行うシェアハウスで、怪我をした地域猫であるマチルダの面倒をみることとなった。そんななか、壮真の親友・透也が撮影したある動画をきっかけに壮真たち4人やマチルダも半グレ集団を相手としたある事件に巻き込まれていくこととなる。


    登場人物のうち、壮真と沼尻の2人はコロナ渦により人生を狂わされているし、鳶伊や澪央は幼いころからの生育環境も良いとは言えない。言うならば、社会のなかで恵まれていない

    0
    2025年05月22日
  • 侠飯7 激ウマ張り込み篇

    Posted by ブクログ

    相変わらず、お腹が空く小説ですね。
    毎回、エピローグに誰がどう絡むのか楽しみです。
    蓮太郎は、弁護士になれたのかな?

    0
    2025年05月19日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    8篇のホラーアンソロジー。
    どの作品もすんなりとその世界に連れて行ってくれてとても楽しめた。
    「よけいなものが」(井上雅彦)では、短い会話文の中に違和感をするっと埋め込んできていて凄かった。気づいたときには役割がひとつズレて堂々巡り。抜け出せるきっかけが見つからない。
    「依って件の如し」(岩井志麻子)はバラバラに思えた話がひとつに繋がってゾッとさせられ、読後に余韻を残す話だった。
    「ゾフィーの手袋」(小池真理子)は主人公が何ひとつ悪くないのでひたすら気の毒だったのだが、あっさりした文章が好みだった。

    0
    2025年05月16日
  • 怖の日常

    Posted by ブクログ

    日常に潜む不可思議とその恐怖。
    地縛霊の様にその場に残る念や、
    近い未来に降りかかる災禍を予見するもの。
    また、異世界に迷い込んでしまう怪異。
    どれも、総毛立つような背筋の凍る見事な怪談話。
    いや、実体験を元にしたとあるから、
    取材元の方々からしたら遭遇したくはなかったと思うが。

    そんな訳で私も嘗て一度だけ不思議な経験をしたので、
    意味もなくここに記しておこう。

    学生時代の話。
    1Kの六畳間と、決して広くはないが学生の一人暮らしには十分事足りる部屋で、快適な日々を過ごしていた。
    その日も無事一日を終え、ベッドに入り消灯した。
    自覚の無い疲労が溜まっていたのか、
    あっという間に意識が遠のき、

    0
    2025年04月21日
  • 超怖い物件

    Posted by ブクログ

    物件ホラーが好きなのと芦花公園先生の短編が入っているので手に取った。他の参加メンツも豪華すぎる、、、バラエティに富んだ様々な物件の嫌な話が入っていて満足度が高い。
    福澤先生の話読んだことある、、、?って思ったけど「怪を訊く日々」のエピソードと若干重複してた。「忌み地」のシリーズも好きなので糸柳さんの日記っぽいやつも好き。晩御飯の献立書いてあるのかわいい。
    郷内心瞳は拝み屋怪談しか読んだことなかったのでカニバリズム百合姉妹ホラーみたいなのお出しされて新鮮だった。よかった。
    芦花公園先生のやつもかなり邪悪だったけどそれに続く最後の平山夢明先生のやつがあまりにも凶悪すぎて最高だった。何この流れ。助か

    0
    2025年04月13日
  • キッチンつれづれ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】
    世界はキッチンで回っている! 

    大崎梢、近藤史恵、永嶋恵美、新津きよみ、福田和代、松村比呂美、矢崎存美、福澤徹三。短編の名手8人が「台所」をテーマに競演。「ここだけのお金の使いかた」「おいしい旅」シリーズなど、続々重版中の人気ユニットによる全編書下ろし短篇集。

    『引っ越しはどこか人生の棚卸しに似ている。必要のないものを手放し、本当に必要なものを手に入れる。』

    【個人的な感想】
    キッチンの数だけの人生がある。
    私は「姉のジャム」がグッときた。

    0
    2025年04月07日
  • 侠飯

    Posted by ブクログ

    まさか柳刃が…。
    驚きでした。大学生4人のその後も知りたいですね。柳刃と関わったことでの変化を見てみたいです。

    0
    2025年03月10日
  • 侠飯4 魅惑の立ち呑み篇【電子特典 コミック収録版】

    Posted by ブクログ

    エピローグで、前作品の誰が、どの様に絡んでくるのか気になりました。いつかは、各作品の主人公が登場する話を読んでみたいですね。
    スパイシーギャングとチドリヤ酒店のコラボとか…
    今作品も、空腹時に読むとキツい内容でした。
    作ってみたいな、と思うツマミも沢山ありましたね。

    0
    2025年03月10日
  • 侠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今回も安定の中途半端な若者と、トクリュウや半グレなどなど時勢にあった構成で、そして安定の柳刃さんたちと美味しそうなお料理でした。前回の若者3人組もちゃんと登場していて、最後お掃除だの、なんだのの心遣いもほっこりと。面白かったです。

    0
    2025年03月09日
  • 侠飯9 ヤバウマ歌舞伎町篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    安定の柳刃さんと火野さん、絶対最後は悪いようにならないとわかっているので安心感があります。望まずとも歌舞伎町なんて所にいたら巻き込まれることもあるのでしょう。ちょっと軟弱な主人公も安定。捨てる神あれば拾う神あり。お料理のコツも相変わらずでとても美味しそうな描写に惹かれました。前回までの主人公もちらっと出てきてこちらも安定安心の読後でした。

    0
    2025年03月09日
  • 侠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今回もおもしろくて、そして美味しそうだった。
    そうか。ポールウインナーは関東では売ってないのか。
    一時、毎日1本食べてたな。最近食べてないので、一気に食べたくなった。
    あとハラスメントの話。マルハラは知らんかった。
    上司のチャット返信の語尾に!がやたらついているのはそういうことなのか???
    最後、ニュー来夢の3人が出てきてびっくり。
    凜花ちゃんにここで会えるとは!
    3人で経営がんばっているようでよかった。

    「生きているかぎり、あきらめないかぎり、次の一手は必ずある」

    柳刃と火野が潜入捜査官であることが裏社会で広まっている。これは意味深。ていうかそろそろ任務終了なのかなあ。

    0
    2025年03月08日
  • 侠飯3 怒濤の賄い篇

    Posted by ブクログ

    相変わらず、読んでいるとお腹が空いてしまう内容である。これなら作れそうかな、というレシピもある。伊之吉の優しさが伝わる「おじさん」の話が良かったです。

    0
    2025年03月02日
  • 侠飯2 ホット&スパイシー篇

    Posted by ブクログ

    意思とは、いったん決めたことをやり遂げること。
    想像力とは、仕事に対する創意工夫と、相手の立場で考えることだ。常に客の立場で考えれば、何が必要なのか見えてくる。
    目から鱗のワンフレーズである。

    0
    2025年02月24日
  • キッチンつれづれ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    黄色いワンピース
    が好み。放置子というワードを初めて知った。おなかをすかせた小学校の低学年の私が、いい香りに惹かれドアに近寄っていく。今どきは無理かもしれないが、空腹の子を助けてくれる人がいることを願う。

    0
    2025年02月21日
  • 忌談 2

    Posted by ブクログ

    寝る前によむとこはい
     グロ。人怖。そんなたぐひがあるが、いちばん最初の心霊スポットの話からぞっとした。

    0
    2025年01月30日
  • 侠飯7 激ウマ張り込み篇

    Posted by ブクログ

    今回はいつもと少し設定が違って最初から身バレ、警察官とのお話で、展開は読めつつも楽しめた。

    勧善懲悪のお話って読んでいてもスッキリする

    2024.12.28
    213

    0
    2024年12月28日
  • 侠飯5 嵐のペンション篇

    Posted by ブクログ

    怪しい人がチラホラして最後までワクワク楽しめた!

    2人はもはや水戸黄門笑

    2024.12.15
    204

    0
    2024年12月15日
  • 侠飯4 魅惑の立ち呑み篇【電子特典 コミック収録版】

    Posted by ブクログ

    爽快!
    小梅ちゃんは女刑事なのでは!?と思ったけど考えすぎでした。

    美味いものの力強さ、説得力を感じる作品です

    2024.12.14
    203

    0
    2024年12月15日