福澤徹三のレビュー一覧

  • 侠飯5 嵐のペンション篇

    Posted by ブクログ

    感想
    シリーズを重ねれば読み手は柳刃達の正体が分かっているが、作中の人物はいつもヤクザかとオドオドするところから料理の腕に驚き、信じるようになる流れが水戸黄門っぽくて安心する。

    犯罪のあるところに柳刃アリだな。

    それにしても味覚に厳しい柳刃がタバコ吸っている点だけいつも腑に落ちない。

    今回は豚の生姜焼き、牛すじカレー、じゃがバターが美味しそう。


    あらすじ
    和斗は就職活動に失敗し、奥多摩のペンションサライに住み込みでバイトしている。サライは二代目の息子が切り盛りするも料理もイマイチで流行っていない。宿泊者のライターの葉月は時効寸前の5億円強奪事件を追ってサライに宿泊していた。

    サライに風貌の怪しい柳刃と火野が宿泊する。二人は何をやっているか分からないが、料理にアドバイスをして、今まで不味かった料理が激変する。グルメブロガーの飴矢は、柳刃に店と対等な立場にたっていないと一喝される。そのうち、オーナーの皿井が妻が急病になったからと行って、バイトの和斗に任せてペンションを飛び出す。

    和斗は一人でペンションの切盛りに奮闘する。柳刃達の助けを得てなんとか回すうちに併設する居酒屋が繁盛する。皿井は帰ってくるも顔色が悪い。実は近くの有名店の鮒口のオーナーに借金をしてペンションに抵当権をかけられていたのだった。柳刃は時効の日に鮒口を呼び出し、鮒口が5億円事件の犯人であることを突き止める。

    和斗は柳刃に料理に向いていると言われて、今後のことを考える。

    0
    2026年06月01日
  • 超怖い物件

    Posted by ブクログ

    「家をテーマにしたホラー」ってテーマだけでこんなに幅広くなるんだ!って驚き。

    「トガハラミ」の描写が艶めかしくて美しくて、収録作の中で一番好きです。

    怪談ジャンルには普段あんまり触れないけど「やなぎっ記」の微笑ましい日常からの恐怖への舵取りがすごく上手いなーと思って、怪談というジャンルにももっと触れてみたくなった。

    0
    2026年05月27日
  • 侠飯4 魅惑の立ち呑み篇【電子特典 コミック収録版】

    Posted by ブクログ

    感想
    これまでに出てきた人達がちょいちょい出てくるのも懐かしくていい。


    あらすじ
    旬一郎は、元祖父の秘書だった衆議院議員の肝付泰造の第二秘書をやっている。志を持って政治の世界に飛び込んだが、実態は金とコネを回すだけの日々にウンザリしていた。自分が懇意にしている立ち飲みの千鳥屋に店主の小梅を目当てに通っていた。

    ある日、そこに酔虎酒造の社員と名乗る柳刃と火野が現れる。旬一郎は陳情や金策に毎日駆けずり回りながら時間を作って千鳥屋に通い、柳刃の料理に舌鼓をうつ。肝付は週刊誌の記者にスクープを抜かれそうになるが、政治結社との怪しい繋がりを利用して回避する。

    しかし、週刊誌にスクープを抜かれる。裏切ったのは第一秘書だった。柳刃たちは議員会館に盗聴器を仕掛けてグローバルエッグス社との繋がりを調べていたのだった。小梅は実は肝付が愛人に産ませた子供だった。肝付は母親の懐かしの弁当を食べて犯行を自供する。政治結社のメンバーも公務執行妨害で逮捕されたのだった。旬一郎は職を失うも小梅との今後を考える。

    0
    2026年05月24日
  • マチルダによろしく

    Posted by ブクログ

    「お金で幸福は買えるのか?」
    この難しいテーマで進んでいくハードボイルド小説
    私は任侠ものは好んで読むが、暴力的な内容はとても苦手でビクビクしながら読み続ける
    後を引きずるエンディング
    トビー、無理しないで死なないで

    0
    2026年05月20日
  • 侠飯3 怒濤の賄い篇

    Posted by ブクログ

    感想
    桜田門一家ってほとんど警察って言っているようなものでは!?

    火野、銃とか結構軽々しく撃つな。今回も一件落着。


    あらすじ
    卓磨は串刺連合という半グレの傘下にある闇金の店長をやっている。両親はなくなり、孤独だ。ある日、連合の代表に呼び出され、自分の祖父にあたる渋川組の土地を地上げするように言われる。初めて渋川に会いにいくがけんもほろろな対応をされる。行儀見習いからなら置いてやると言われ、上の指示もあって住み込みで働く。

    ある日、桜田門一家の柳刃と火野という者が現れて、渋川邸に住み込み始める。柳刃が作る料理で精がついて老人が元気になり始める。卓磨は、半グレの鮫塚から早く老人から地上げするように迫られる。地上げできない場合、出入りしている看護師の梨江に手を出すという。梨江を守るため、祖父の伊之吉が墓参りに出かけるタイミングを鮫塚に教えるが、罪悪感が芽生えて助けにいく。火野が駆けつけて、伊之吉は大したことない怪我で済んだ。卓磨はこれまで自分がしてきた闇金での所業を渋川組の面々に伝えて自首すると宣言する。

    しかし、卓磨は鮫塚に切られた期限が気になって気が気でない。ある夜、鮫塚が50人体制で渋川組に踏み込み、絶対絶命と思われたが、柳刃が警察を動員して一網打尽にする。柳刃達は半グレの後ろにいた外資系の地上げ屋を狙っていたのだ。卓磨は渋川組で変わらぬ日々を送るのであった。

    0
    2026年05月19日
  • 侠飯2 ホット&スパイシー篇

    Posted by ブクログ

    感想
    また何かの捜査?なんで今度はキッチンカーに!?

    警察は指名解雇を捜査する訳ないし、何なんだろう?


    あらすじ
    順平は独身の28歳。グローバルエッグス社でウェブデザイナーをしていたが、ある日突然、人財支援部に異動になる。地下3階にある部屋は明らかなリストラ部屋で会社から婉曲に退職を促される。ある日同僚と会社の裏にあるキッチンカーで怖そうなマスターが作るカレーが美味しくて感激する。

    キッチンカーはスパイシーギャングという名前でやっていた。時折夜に営業していることがあり、良太は同僚と飲みに行って、今の会社の待遇を愚痴る。店員が怪しいと思いつつもキッチンカーに通ううちに同じ課に入った同僚が去っていく。

    子会社の転職会社のクックジョブに転籍しないとボーナスが出ないと役員から脅されるが留まる。そのうち、キッチンカーの店員の火野から、会社の社長の様子を探って欲しいとペン型レコーダーを渡される。

    最後に残った4人は行くあてもなく、4人でお金を出し合ってキッチンカーをやろうという話になる。柳刃は湘南にキッチンカーの研修として良太たちに任せる。しかし、考えたメニューは思うように売れない。柳刃はメニューのアレンジをするとたちまち売れ始める。トラブルがあって病院にいった帰りに柳刃たちを見かける。拘束されていたのは、良太達の会社の社長だった。暴力団に資金提供していたのだ。その後、良太たちは元の部署に戻るが、仲間とキッチンカーをやる決心をする。

    0
    2026年05月18日
  • 侠飯

    Posted by ブクログ

    感想
    良太の料理の観察眼もすごいけどなw

    料理にこだわりすぎだろw組の名前も山盛組って。

    結末を見たけど、やり方が危なすぎじゃない!?面白く読めたけど。


    あらすじ
    若水良太はFラン大学で就職も決まらずモヤモヤしていた。ある日、自宅の前でヤクザの抗争に巻き込まれて、組長の柳刃が隠れ家として良太の家に転がりこむ。柳刃は腹を満たすために細かく良太に指示をして、残り物で美味しいご飯を作る。

    柳刃は部屋から出ていく気配がなく、家には本格的な調理道具が揃っていた。柳刃は中華料理を作る。柳刃はこだわりのある調味料や料理を取り寄せてせっせと作る。良太の友人の信也や春菜が押しかけた時は、外食産業に勤める叔父ということで誤魔化した。

    良太は就活するも断られた続ける。柳刃には半端な気持ちでやっても上手く行かないと言われる。内定を取れたら出ていくと言われて奮起するも上手くいかない。ある出版社では、何も調べない手伝おうとしないのに本気で就職したいのか?と怒られる。

    春菜の就職が決まり、お祝いをすることになる。その場で柳刃と火野が怪しい。ヤクザではないかという話になる。急いで家に帰ると二人は豪邸に突入するところだった。次の日、山盛組組長が逮捕されたニュースが流れるが柳刃達の話は出てこない。柳刃達は潜入捜査を行なっていたのだった。二人は家を出ていき、良太は新たな気持ちで就活に取り組むのだった。

    0
    2026年05月17日
  • 侠飯11 激辛ガチ推し篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今作もおもしろかった。
    コンビーフのタルタルステーキがうまそうだった!
    「真の愛情は、いっさいの見返りを求めない」
    なんかごめんなさい(笑)
    「料理をまずくするのも自分、旨くするのも自分」
    自分の人生だからな。自分を変えるのが一番手っ取り早い。
    和希くんはもう大丈夫だろう。よかった。

    0
    2026年04月25日
  • 侠飯6 炎のちょい足し篇

    Posted by ブクログ

    第6弾

    引きこもり青年と自立支援施設。そして、近所の食堂。
    今回も、柳刃さんと火野さんの美味しい料理と極秘任務は健在。
    青年達の引きこもってしまった心の苦しさや、支援施設のあまりにもの理不尽さに、ちょっと辛くなってしまった。
    早くスッキリさせてくれ〜って思ってしまった。

    仲間と食べるもんじゃ焼きやポトフは、そりゃあ美味しいよね〜。

    0
    2026年04月24日
  • 白日の鴉

    Posted by ブクログ

    4.5
    痴漢冤罪からの勧善懲悪ストーリー
    わたしの中では気骨の老弁護士が主役だった
    九州の方言もこの小説の世界観に合っていて良い
    ラストはこれでもかと言うくらいにスッキリMAX

    0
    2026年04月24日
  • キッチンつれづれ

    Posted by ブクログ

    ほのぼの系が多くて気軽に読める。
    近藤史恵さんと福澤徹三さんだけ、
    ちょっとクライム系で怖かったけど。
    アミの会、順調にクリア中。

    0
    2026年04月13日
  • 侠飯11 激辛ガチ推し篇

    Posted by ブクログ

    侠飯シリーズ 第11弾

    プロローグ 友だちはパキラだけ。フーデリ配達員の孤独
    ➀揚げ物の旨さ倍増。イギリスの定番調味料
    ②謎肉が旨さの秘密。サワーが進む塩焼きそば
    ③夏こそ激辛。真っ赤なアメリカ郷土料理
    ④簡単だけど絶品。真夏の夜の冷製パスタ
    ⑤猛暑が吹き飛ぶ。海鮮で作る超辛カレー
    ⑥牛肉にバナナ?未体験の南米ソウルフード
    ⑦その味わいが心に沁みる。別れに食す夏の涼
    エピローグ もう失敗を恐れない。まえに進めば道は開ける

    会社を辞め、フーデリ配達員となった和希が、店で出会った推し活沼女子・小夜乃、ゴーストレストランで働く訳アリ悠人と、闇バイトなどのトラブルに巻き込まれながら、不寛容な社会で、自分の価値観を見つめなおす。

    0
    2026年03月31日
  • 侠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇

    Posted by ブクログ

    俠飯シリーズも第10弾!

    舞台は昭和レトロな古民家ゲストハウス
    このゲストハウスの経営者の眉には刺青が‥

    「光があれば影がてぎる
    光が強くなれば闇は一層濃くなる
    闇は完全に消すことはできない」
    改めて知る闇の怖さにゾクっした

    エピローグであれ?知っている店名が!
    シリーズものはこういうのがおもしろいね♪

    0
    2026年03月15日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

    Posted by ブクログ

    読みやすいホラー短編で読みやすかった!
    個人的に好きな作品は
    ●綾川行人の「再生」
    テレビでタレントが、「切れ味の良すぎる包丁で自分の指の一部を切り落としてしまって、しばらく経ったらその切り落とした部分が生えてきたんですよ!」って話してたのを思い出した。
    人間の再生力の限界ってどこなんやろう?ってこの話を読んでまた思った(^^)不気味なお話です。

    ●福澤徹三の「五月の陥穽」
    窓際族の影の薄いサラリーマンが屋上で昼休憩してて落としそうになったタバコを拾おうとしたらビルとビルの隙間に落ちてしまって、その隙間に挟まってしまってさぁどうしよう!ってお話。
    サラリーマンとしても夫としても影が薄い主人公が気の毒でしたが、臨場感あって、しかも実際に起こりそうな話で面白かった!

    0
    2026年03月07日
  • 灰色の犬

    Posted by ブクログ

    4.5
    刑事とヤクザの友情がアツかった
    作中ずっと治療中だった差し歯のオチもお見事
    ラストは清々しくて読後感スッキリ
    初めてこの作家の小説を読んだけど一発でファンになったわ

    0
    2026年03月06日
  • 白日の鴉

    Posted by ブクログ

    600ページの長編だけど、痴漢冤罪というテーマの重さとリアルさに最後まで引きずられっぱなしだった。
    たまたま乗った電車で痴漢を疑われ、人生が一気に崩れていく——その理不尽さが本当に怖い。取り調べや検察、裁判官の態度も「有罪ありき」で進んでいく感じがひたすら胸糞悪くて、読んでいて何度も胃が痛くなった。

    特に留置場・拘置所での生活描写は容赦がなく、人権って何だろうと考えさせられるほど。これがフィクションであってほしいのに、どこか現実味があって余計につらい。

    それでも、少ない味方たちが少しずつ糸を手繰り寄せていく後半は、暗闇の中にかすかな光が差すようで痺れた。3人の主人公がそれぞれの立場で苦悩しながらも、諦めずに真実へ向かっていく姿に救われる。

    重いけれど、読み応えのある一冊でした。

    0
    2026年02月21日
  • 侠飯11 激辛ガチ推し篇

    Posted by ブクログ

    2025年出版。287ページ。文庫だけど字が大きめなので目に優しい、シリーズ第11作。
    久々に本作を読んだ為か分からないが、今までの中でも特に面白い方だったような印象。登場人物の一人に、イマドキな不思議単語を話させるのもアリだ。料理の方は、何気に難易度が上がった? 素材や酒の拘り、と言うかカタカナの文字数が多くて頭に入らない系のネタが増えたかな。でも、相変わらず美味そうで気分が上がる。犯罪者集団の中で登場人物達が苦悩するシーンは毎回だが、余りジックリ読み過ぎないように程々に飛ばした。
    面白く読ませて頂きました。

    0
    2026年02月18日
  • 侠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇

    Posted by ブクログ

    祝・10作目。変わらない安心感と、変わり続ける社会を映す"男めし"がここにある。

    売れないライター・熱川薫平が、ネタを求めて赤羽の元組長が経営するゲストハウスに潜入。そこで頬に傷持つあの男と出会い、絶品料理に舌鼓を打つも、取材は進まず人生最大の窮地に――。

    気づけばシリーズ10作目です。毎回パターンは変わらないのに飽きない、それがこのシリーズの強さだと思います。お約束の安心感がそのまま愛着になっています。一方で、扱うテーマは毎回現代の社会問題に沿っており、実際にこうした悩みを抱える若者は多いのだろうなと考えさせられます。柳刃と火野のかっこよさは相変わらず際立ちますが、脇を支えるキャラクターにも魅力があり、悩める主人公たちが素直に変化していく様が気持ちいいです。安定の一冊でした。

    0
    2026年02月17日
  • 孤老たちの沈黙

    Posted by ブクログ

    ダークな短編7作

    ・孤老たちの沈黙
    ・凍えた親子
    ・渋滞からの脱出
    ・都市伝説の夜
    ・虫たちの島
    ・ノーマネーノーライフ
    ・旅立ちの空

    人間の心の隙間に入り込む悪魔のエピソード。
    ホラーではないけど、ちょっと冷っとする感じがたまらくいい。

    0
    2026年02月04日
  • 超怖い物件

    Posted by ブクログ

    12人の作家さんによる物件怪談小説集でハズレが少ない。特に最初のオチにゾッとさせられた、宇佐美まこと先生の「氷室」がベストでした!

    0
    2026年02月02日