福澤徹三のレビュー一覧

  • 東京難民(下)

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    ネタバレ

    面白くて上下巻一気読み。
    主人公修は、結局ホームレスに。浅はかで甘ちゃん、何度も信用してだまされる。読んでる方は、そっちじゃない、と思うが当事者だと冷静な判断もできずこうなるのも仕方ないのか。必死で這い上がろうとしても振り払われる、登るきっかけさえつかめない、この国の福祉って誰の為かと思う。内容は辛くヘビーだが読み物として興味深くおもしろい。文章がうまいからページが猛スピードで進む。ストレス解消におすすめです。

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    2025年07月12日
  • 東京難民(上)

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    ネタバレ

    時枝修は確かに不幸が重なってはいるけど、選択肢すべてダメな方を選んでいるとしか思えない。流されやすい。そして今の時代、特に東京で一度穴にはまると連鎖反応ですべてなくなる。10年以上前の本のようだが今も同じどころか、ますますひどくなっている。あっという間に読み切り下巻へ…

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    2025年07月10日
  • 羊の国の「イリヤ」

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    ネタバレ

    『イリヤ』って入谷悟のことね!
    冴えないサラリーマンの入谷が自社の食品偽装を告げたことにより無実なのに逮捕されすべて失う。さらに暴力団系の事務所に騙された娘のため自身も殺し屋になる。
    回数を重ね体型も変わり裏稼業が身についてくる様子も、いつも窮地を四科田が救ってくれることも、そんなにうまくいくかなと思わなくもないがスピード感がありページが進む。グロっぽい描写も多いがスカッと読めて楽しかった。

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    2025年07月09日
  • 孤老たちの沈黙

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    孤独な中高年を待ち受ける絶望と希望の物語とは・・・
    そして、タイトルの意味を知った時、背筋がゾッとすること・・・

    7つの短編集は全てが面白かったです。
    本当にタイトルを知った時、ゾッとする怖さがありました。

    個人的には「渋滞からの脱走」が良かったです。
    あのスピード感と爽快感がたまらなく好きでした。
    ただ実際に体験するのは勘弁です。

    人の好みが分かれる短編集だと思います。
    もっと、福澤徹三さんの「侠飯」以外の作品を読みたくなりました。

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    2025年07月06日
  • 侠飯3 怒濤の賄い篇

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    2016年出版。シリーズ第3作。個人的には3作目までの中で一番良かった。それにしても、毎回美味そうな、でも決して自分に不可能な料理や材料でも無い、と云う所が堪らない。しっかり基本を抑えて忠実に、手を抜かずに手順を重ねるってのが、何かと教育的示唆として重ねて表現される。ちょっと鬱陶しく感じないでもない。と言いつつ、次の巻も間違いなく読むのだろう。うん。

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    2025年06月29日
  • 忌み地 怪談社奇聞録

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    タイトルに魅かれて読み始めた。
    4作目も出ているようなので、
    これから順次読もうと思う。

    なんといって、「実話」であることがみそ。
    全国津々浦々、糸柳さんと上間さんが丁寧に取材をしている。

    自分自身霊感が強いわけではないが、
    なんとなく嫌な感じのする場所はわかる。

    どんな亡くなり方をしたかで、その場所に残る思いもそれぞれだろう。
    井戸であれ川であら、「水」にまつわることは特に気になった。

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    2025年06月25日
  • 侠飯2 ホット&スパイシー篇

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    2015年出版。シリーズ第2作。見掛けはヤクザにしか見えない中心人物、実は警察関係の特務員...との設定の元に進む。料理と「仕事」への拘りが深い。出てくる料理はグルメ的な物ではなく、国内問わず日常的な「旨いもの」。あ、これ、スーパーで調味料買えるんだ!?作ってみようっ!と思わされてしまうこと、しばしば。腹が鳴る。1冊で1エピソードだが、必然的に暴力団関係の「悪」が相手になるので、その設定の展開を読むのに少し疲れる...。仕事、と言うか、自立して生きることの責任を周りに押し付けるな!的なメッセージも毎回強く。フンワリした作品ばかり読んで、少し緊張感を失い過ぎた時には丁度良いかな。

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    2025年06月16日
  • 超怖い物件

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    家や土地にまつわるホラーアンソロジー。
    事故物件だけでなく住民そのものが怖いヒトコワものまで豪華11話収録。

    糸柳寿昭氏『やなぎっ記』軽い雰囲気の日記だと思っていたら最後のメールで鳥肌立っちゃうやつ。

    澤村伊智氏『笛を吹く家』この方の描く歪んだ家族っていつも気味が悪いし悲惨…本当にいそうなのがまた怖い。

    芦花公園氏『終の棲家』宗教が関わるホラーではやっぱりこの方。得体が知れない信仰の気持ち悪さと逃げられない絶望感。

    平山夢明氏『ろろるいの家』ホラー描写が本書で一番怖かったかもしれない。不気味な現象に徐々に侵食されていく感じがゾクゾクした。

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    2025年06月10日
  • 怪談五色 破戒

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    川奈まり子先生が大好きで。
    川奈先生の過去話を読めて、更に呼ばれている感じがあって特に面白かった。
    史実に基づく怪談って、説得力があって好き。
    怪談って空想とか妄想寄りだと思うんだけど。史実と照らし合わせるとこんなに似ているところがあるんだよ!
    と、提示されるとゾゾッ以外にも何か得るものがあって好きなんだよね。
    怪談にそこを求め過ぎるのはどうかと思うのだけど、歴史の中に怪異ありみたいな感じで好きなんだよね。

    川奈先生の話ばかりしてしまったのだけど、基本この五色の怪談はどれも面白いのでおススメしたい。

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    2025年06月09日
  • 侠飯

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    2014年出版。暴力団組長が中心人物である学生の部屋に居座る形になり、部屋の台所でめちゃウマの飯を作り続ける、と言う...。ネタバレはしないが、成程そういう設定だったのか、と。読んでいて腹が鳴る。食事を済ませたばかりなのに...。

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    2025年05月29日
  • 作家ごはん

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    読みやすい!!
    するする頭に入ってくる文体だからすっごく読みやすい。
    竹林さんみたいなおじいちゃんがいたらよかったのに。

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    2025年05月28日
  • マチルダによろしく

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    まったくほのぼのしてない!
    鳶伊さんが今時の若者のせいで出所後の生活をめちゃくちゃにされる話。気になって一気に読んだ。壮真・透也は自業自得。沼尻さんもダメだけど先の2人よりはましかな。
    面白いけど読み終わった後くらい気持ちになる

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    2025年05月26日
  • 孤老たちの沈黙

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    福澤徹三『孤老たちの沈黙』光文社文庫

    中高年の絶望と希望を描く7編を収録の短編集。

    まだまだ輝かしい未来が待ち受けている若い世代の読者には、本作に描かれるような年寄りたちの苦悩や苦労は理解出来ないであろう。

    自分も還暦を迎えているが、50代とは違う体力の衰えや、身体のあちこちの痛みに驚きながら、半ばそんなものかと諦めている。それでも、慎ましくても構わないので、平穏無事な老後を過ごしたいと思っている。



    『孤老たちの沈黙』。老いは誰にも訪れるが、20代、30代の頃には自分が還暦を迎える時が来ることなど全く考えていなかった。長く生きていれば、恥ずべき過去の1つや2つはあり、歳を重ねるに

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    2025年05月25日
  • マチルダによろしく

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    殺人で30年服役していた刑務所から出所したばかりの元ヤクザ・鳶伊、コロナ渦で大学を中退した壮真、複雑な生育環境から人間不信になった澪央、真面目に生きてきたのに勤務先が倒産した沼尻の4人が共同生活を行うシェアハウスで、怪我をした地域猫であるマチルダの面倒をみることとなった。そんななか、壮真の親友・透也が撮影したある動画をきっかけに壮真たち4人やマチルダも半グレ集団を相手としたある事件に巻き込まれていくこととなる。


    登場人物のうち、壮真と沼尻の2人はコロナ渦により人生を狂わされているし、鳶伊や澪央は幼いころからの生育環境も良いとは言えない。言うならば、社会のなかで恵まれていない

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    2025年05月22日
  • 侠飯7 激ウマ張り込み篇

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    相変わらず、お腹が空く小説ですね。
    毎回、エピローグに誰がどう絡むのか楽しみです。
    蓮太郎は、弁護士になれたのかな?

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    2025年05月19日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    ネタバレ

    8篇のホラーアンソロジー。
    どの作品もすんなりとその世界に連れて行ってくれてとても楽しめた。
    「よけいなものが」(井上雅彦)では、短い会話文の中に違和感をするっと埋め込んできていて凄かった。気づいたときには役割がひとつズレて堂々巡り。抜け出せるきっかけが見つからない。
    「依って件の如し」(岩井志麻子)はバラバラに思えた話がひとつに繋がってゾッとさせられ、読後に余韻を残す話だった。
    「ゾフィーの手袋」(小池真理子)は主人公が何ひとつ悪くないのでひたすら気の毒だったのだが、あっさりした文章が好みだった。

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    2025年05月16日
  • 怖の日常

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    日常に潜む不可思議とその恐怖。
    地縛霊の様にその場に残る念や、
    近い未来に降りかかる災禍を予見するもの。
    また、異世界に迷い込んでしまう怪異。
    どれも、総毛立つような背筋の凍る見事な怪談話。
    いや、実体験を元にしたとあるから、
    取材元の方々からしたら遭遇したくはなかったと思うが。

    そんな訳で私も嘗て一度だけ不思議な経験をしたので、
    意味もなくここに記しておこう。

    学生時代の話。
    1Kの六畳間と、決して広くはないが学生の一人暮らしには十分事足りる部屋で、快適な日々を過ごしていた。
    その日も無事一日を終え、ベッドに入り消灯した。
    自覚の無い疲労が溜まっていたのか、
    あっという間に意識が遠のき、

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    2025年04月21日
  • 超怖い物件

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    物件ホラーが好きなのと芦花公園先生の短編が入っているので手に取った。他の参加メンツも豪華すぎる、、、バラエティに富んだ様々な物件の嫌な話が入っていて満足度が高い。
    福澤先生の話読んだことある、、、?って思ったけど「怪を訊く日々」のエピソードと若干重複してた。「忌み地」のシリーズも好きなので糸柳さんの日記っぽいやつも好き。晩御飯の献立書いてあるのかわいい。
    郷内心瞳は拝み屋怪談しか読んだことなかったのでカニバリズム百合姉妹ホラーみたいなのお出しされて新鮮だった。よかった。
    芦花公園先生のやつもかなり邪悪だったけどそれに続く最後の平山夢明先生のやつがあまりにも凶悪すぎて最高だった。何この流れ。助か

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    2025年04月13日
  • キッチンつれづれ

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    世界はキッチンで回っている! 

    大崎梢、近藤史恵、永嶋恵美、新津きよみ、福田和代、松村比呂美、矢崎存美、福澤徹三。短編の名手8人が「台所」をテーマに競演。「ここだけのお金の使いかた」「おいしい旅」シリーズなど、続々重版中の人気ユニットによる全編書下ろし短篇集。

    『引っ越しはどこか人生の棚卸しに似ている。必要のないものを手放し、本当に必要なものを手に入れる。』

    【個人的な感想】
    キッチンの数だけの人生がある。
    私は「姉のジャム」がグッときた。

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    2025年04月07日
  • 侠飯

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    まさか柳刃が…。
    驚きでした。大学生4人のその後も知りたいですね。柳刃と関わったことでの変化を見てみたいです。

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    2025年03月10日