福澤徹三のレビュー一覧

  • 侠飯

    Posted by ブクログ

    面白かった。まあ、なんか予定調和ではあるが、美味しそうなのでゆるそう。

    若水良太はFランクの大学4年生でまだ就職は決まっていない。ハイエースに二人の男が人間型の重そうな何かを運び入れようとしているのに出会い、銃撃が始まった。パトカーが来て、二人組は良太の家に乗り込んでくる。一人は組長らしい。ご飯を作ってくつろぐ。大学に行く時間になっても出て行ってくれない上に口止めされた。

    組長は料理を教えてくれる。帰ったら冷蔵庫とフライパンが代わっていた。

    友達に家に来ないように何度も言ったのに、突然イブの日に押しかけられた。組長がご飯をみんなに作ってくれる。
    年越しても二人は居座っている。就職内定したら出て行ってくれるという。だごブラック企業にひっかかりそうになったり、面接で全くアピールになっていないと言われたり散々である。

    0
    2026年09月29日
  • あねご酒 角打ちの流儀

    Posted by ブクログ

    福澤徹三『あねご酒 角打ちの流儀』PHP文芸文庫。

    東京の下町辺りには今でも角打ちをやっている酒屋があるのだろう。昭和の頃は、自宅の近くの酒屋でも角打ちをやっていた。その頃は自分は小学生だったので、あれが角打ちだというのはずっと後で知った。小学校の帰り道、その酒屋の前を通ると小汚い労務者風の格好をしたオヤジたちが何時も酒を飲んでいたのを覚えている。

    最近だと自分の住んでいる町の隣町で、町をあげての角打ちイベントを行っており、昭和レトロがひとつのブームになっているようだ。もっとも10年以上前に酒を一切止めた自分には関係無いのだが。

    さて、本作。東京の下町にある昭和レトロな酒屋の角打ちを巡るストーリーなのだが、福澤徹三の『侠飯』同様、ちょっと冴えない男が主人公である。

    角打ちを営業するダルマ酒店の小鈴が提供する美味そうな料理の数々と下町ながらの人情を背景にハラハラ、ドキドキのストーリーが展開する。捨てる神あれば、拾う神あり。

    ネットやスマホなどが無く、人間同士のリアルな繋がりがあった昭和の時代は良かったなと、古き善き時代への郷愁を誘う面白い小説だった。


    広告代理店に勤務する30歳の係長の暮林達也は会社の飲み会で、専務のセクハラを咎めたことで資料課に左遷される。資料課では、うだつの上がらない上司の元でクセの強い同僚と雑用をこなし、定時で帰る日々を過ごしていた。

    ある夜、自宅アパートで独り飲みをしていて、酒とつまみが尽きて、近くのコンビニに調達に行こうとしたところ、道に迷って昭和レトロなダルマ酒店という酒屋の角打ちに辿り着く。女将の小鈴の手料理は絶品で、常連客は美形ニューハーフのモモヨを始め、クセ者揃いで、恋人も友達も居ない孤独な達也は不思議な魅力に惹かれ、ダルマ酒店に通い始める。

    そんな中、達也の会社は売上が激減し、リストラこそ行われないが、資料課のメンバーに膨大な量の資料廃棄作業が命ぜられ、実質的な追い出しが行われる。

    ダルマ酒店では、店に来た高飛車で傲慢なユーチューバーと小鈴が店内の撮影を巡って揉め、小鈴がユーチューバーを追い返すが、そのユーチューバーは腹いせに誹謗中傷動画を作り、ネットで公開する。動画は炎上し、心無い動画の視聴者がダルマ酒店に嫌がらせを始める。

    本体価格980円
    ★★★★★

    0
    2026年09月18日
  • 侠飯

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白かった
    文章のほとんどが会話であるため非常に読みやすくすぐに読み終えてしまった、登場人物のキャラが立っていて会話がとても面白い
    料理の描写がリアルすぎてとてもお腹が減った笑
    最後の展開は泣けた

    0
    2026年09月08日
  • マチルダによろしく

    Posted by ブクログ

    落ちこぼれ青年達とムショ帰りのヤクザの物語。

    大学を中退し、闇バイト寸前まで落ちた壮真と、親分の仇を取り、30年服役していた昔気質の元ヤクザ・鳶伊が、シェアハウスで出会い、便利屋として働きだす。
    同居人の澪央が不良に絡まれ、助けた猫・マチルダも同居するように。

    壮真の悪友がきっかけとなり、半グレ組織から狙われ、攻防を繰り返す壮真たちだったが、鳶伊が心臓の病に倒れ、仲間とともに拉致られるなど、大ピンチに。

    猫を愛で、人の役に立ち、血が通った生活を取り戻していく鳶伊に、人生の再起をかける壮真や仲間たち。

    0
    2026年09月04日
  • おれたちに偏差値はない 堂南高校ゲッキョク部

    Posted by ブクログ

    侠飯シリーズが最高に面白い福澤さん
    ホラーも著作多いのですが
    普通の小説も書かれてるんですね
    ゲッキョク部(笑)
    わたしも小さい頃ゲッキョクって読んでたなぁ
    これ
    読んで損はないと思います
    わたしが氷河期世代なので 子供の頃こんな不良がいっぱいいた!
    って笑っちゃう
    授業中には 原始人が神さまから火を与えられたような
    天地創造の様相の大騒ぎ
    そんな世界に今の高校生が迷い込んだ
    あはは(笑) 未読の方にオススメしたいです

    0
    2026年08月30日
  • 白日の鴉

    Posted by ブクログ

    痴漢冤罪の裁判でいかに勝訴することが難しいかを理解できる本だった。
    自分の生活にも降りかかる可能性があるという意味では、かなり現実味のある話であり、小説としても終わり方もとても面白かった。

    0
    2026年08月11日
  • 侠飯11 激辛ガチ推し篇

    Posted by ブクログ

    若くして挫折した経験がある、もしくは挫折してる真っ最中の若者に適切な価値観を教え、価値ある人生を進むための指南をする、それが潜入捜査の一部になっていて刑事ドラマのスリルと面白さ、爽快さも合わさっている。第一話から全然ぶれず、面白さも色褪せない。好きなシリーズ。また新作を読みたい。

    0
    2026年05月01日
  • 侠飯11 激辛ガチ推し篇

    Posted by ブクログ

    こういうのが良いのだ
    起承転結の《結》が分かっている「水戸黄門的」なお話が…
    お約束となったエピローグに前作のキャラが登場するシーンをニヤニヤしながら読み終える満足感

    0
    2026年03月21日
  • マチルダによろしく

    Posted by ブクログ

    面白かった!半グレの頭が現場に出てくるのは信じられないけど、終始ドキドキしたし、マチとのコントラストが良かった。

    0
    2026年03月13日
  • マチルダによろしく

    Posted by ブクログ

    読むまで気付かなかったけど侠飯の作者さんでしたか

    マチルダが随分ご都合だなと思うとこはあったけどそこはね、物語ですからね
    そこまで潔癖になったら逆につまらんよね
    全体を通して不寛容で利己的で潔癖な現代へのアンチテーゼを感じたしそこは大いに共感
    暴力は絶対反対だけど叱ってくれる大人とか躾をしてくれる人って意味では任侠的な考えも必要だよな〜と感じる今日この頃

    0
    2026年01月31日
  • 侠飯9 ヤバウマ歌舞伎町篇

    Posted by ブクログ

    読者である自分は、分かっているけれど、主人公達はこの二人組のことを知らない
    この設定が面白いのかも知れない
    ビールの注ぎ方に始まり、冷食アレンジから本格的な物まで、飯の描写がふんだんにあって、何か食べたくなってくる
    罪な本だぜ

    0
    2026年01月17日
  • 侠飯8 やみつき人情屋台篇

    Posted by ブクログ

    ずっと読んできたシリーズ
    続きが出ていたのだ、今回は「屋台」の設定です
    売れない底辺のYouTuberが、この方達と交流して、どう変化(覚醒)するのか?
    ハラハラしながらもハッピーエンドの結末があるから、安心して読むことが出来ます
    作中飯が美味そうなことは言うまでもない

    0
    2026年01月16日
  • 群青の魚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2026.01.02
    本書の良さは序盤は人によってはクドイと感じるくらい丁寧に、登場人物の日常を明らかにするための背景描写があり、かつ、終盤には疾走感のあるイキイキとしたアクションが描かれるという小説としてのバランスの良さにある。
    ネタバレになるが、確かに、ある登場人物の女性は「男を見る目がない」と思うし、男は女性の前で見せる顔とは違う顔で生きているのだなとも思う。これに対し、男性たちは良い人、悪い人、いろいろだが、「そうだよな」と腑に落ちる行動をとるところにも納得感がある。登場人物それぞれの心と行動のありようが人間らしく描かれることに好感を持っている。

    0
    2026年01月02日
  • 白日の鴉

    Posted by ブクログ

    痴漢冤罪に対する展開と世の人の反応を圧倒的リアルに描写して考えさせられる。
    誰でも当事者になる可能性がある恐怖を感じました。
    刑務所の中の描写がリアルで刺激的でした。
    ストーリーは最後までどうなるか分からず引き込まれます。

    0
    2026年01月02日
  • 侠飯

    Posted by ブクログ

    ヤクザとの共同生活。普段は怖いけど、ドラブルの時に、スパッと解決してくれる存在かと思いきや、美味しい料理を作ってくれる存在。そんなヤクザに少しずつ親しみを覚えていく主人公。
    美味しそうな料理やレシピ、珍しい調味料など、こだわりのある料理が紹介される。しかし、一番美味しいのは、働いた後に食べるご飯。グルメ小説であり、勤労小説でもあるのかな。
    一人暮らし、そして将来に悩む大学生に是非。

    0
    2025年12月22日
  • 侠飯11 激辛ガチ推し篇

    Posted by ブクログ

    今回も心が温もる〜(*^^*)ポカポカ 潜入捜査をしながら、美味しいもんを作って、若者達を救う!柳刃さんと火野さんって本当に凄いな〜(゚∀゚)前巻に登場した若者がチラッと登場するのもイイ!( ̄ー ̄)bグッ!

    0
    2025年12月21日
  • マチルダによろしく

    Posted by ブクログ

    元ヤクザの老人とシェアハウス。悪友のせいで人権に巻き込まれていって、、、、。元ヤクザが大活躍し、若者が成長する話。シェアハウスの人物がどれも個性があり、魅力的。個人的には中年のサラリーマンが一番印象に残った。
    大きな罪を犯し30年も服役した元ヤクザ、捕まっていない半グレ、その違いは何なのか。法を犯した者、人に迷惑をかけて儲ける者ではなく、小心者だけど真面目な人物が報われてほしい。

    0
    2025年12月16日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

    Posted by ブクログ

    綾辻行人の「再生」が読みたくて購入。もちろん面白くて(すごく怖い!)他の作品もどれも読み応えありました。ホラーは初心者ですが、だんだん好きになってきました。

    0
    2025年11月04日
  • 侠飯11 激辛ガチ推し篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    普段よりも、登場する若者が、まとも。
    普通の若者が、気が付けば、犯罪に巻き込まれていく。これまでの、若者に喝を入れる、教えるという展開とは、一味違う。
    今の不寛容社会の問題と、そんな社会で生きる上での心構えが語られる。
    全てが金と、若者が感じられる社会にしてしまった大人の責任が述べられ、若者への贖罪と、そんな社会でも自ら切り開くとい観点からのエールが垣間見られる作品だった。
    世相か。

    今回のメッセージは、最後の締めくくりに書かれているとおりだろう。
    [引用]
    他人の失敗を許せない人びとや他人を見下す人びとは、誹謗中傷やレッテル貼りを続けるだろう。
    しかし、社会が変わらなくても、自分は変えられる。人生をつまらなくするのも自分、充実させるのも自分なのだ。
    [ここまで]

    下手をすると、自己責任論とも読めてしまいそうで、困っているときには難しい。
    別に読んだ禅の本にある、大いなる自己というもの、生かされていることを含めての自分次第、という補助線も必要な気がする。

    全て自分次第というところと、人に助けを求める、協力するということをどうすれば両立できるのか。自分の課題にもつながる。

    今のところ、そのあたりは、わからぬままに、探究していくしかないですね。
    誰かそのへんは、教えて頂けるとありがたいです。

    しかしまあ、若者が都合よく、レシピに関心を持って質問してくれたりは、やはり物語のご都合的なものなのかも。現実社会では、そうしたことを聞いてくれる人自体はいなかったり、聞いてもらうための関係性の構築やティーチングも必要なんだよなと。ストーリーに慣れすぎると、ストーリーどおりに展開しない現実にイラッとしてしまうが、人それぞれ、違うストーリーを生きてるから当たり前なのかもなと、改めて思う。

    そういうことも含めて、まずは、他人を見下さない、レッテルを貼らない生き方を丁寧に心がけて、自分の目指したい、多元主義と共生、寛容という価値観の体現に取り組みたい。

    チカラを入れて力まず。

    0
    2025年10月26日
  • 侠飯9 ヤバウマ歌舞伎町篇

    Posted by ブクログ

    刃さん火野さんの料理好き潜入捜査官シリーズ
    今回は歌舞伎町のスナック?BAR?で美味しいお料理を振舞ってくれています。毎回とってもおいしそうな料理の他に、2人に関わった若者たちが成長していく姿にも胸が熱くなる。私はもう若くは無いけど柳刃さん火野さんにあってみたい、助言して欲しいと思ってしまいます笑 最後に前作(今回は7に出てきた人たち)の人達のその後がわかるのも毎回楽しみです!

    0
    2025年10月24日