羊の国の「イリヤ」

羊の国の「イリヤ」

小説・文芸
1,078円 (税込)

5pt

4.3

この男、絶体絶命! 悪夢のような小説。

食材偽装を告発し経営を刷新しようとした役員への協力を疑われ、子会社に左遷された50歳のサラリーマン、入矢悟。
食品加工工場の過酷な業務に耐えかねて本社への復帰を図ったが、冤罪での逮捕をきっかけに解雇され、家庭は崩壊する。
さらに悪徳プロダクションの罠にはまった大学生の娘に助けを求められるが、歌舞伎町のプロダクションを訪ねたその日、娘に渡そうとした最後の有り金を根こそぎ奪われる。
働き口を求めて、留置場で同房だった男に聞いた自動車修理会社に出向いてみると、今度は経営者が自殺を装って殺害される現場に遭遇してしまう。
入矢もその場で殺されそうになるが、娘を救い出したいと必死に命乞いをして、半年だけ命の猶予をもらう。
「きょうは十月十三日だ――あんたの寿命は、長くても来年の四月十三日までってことだ」
そこにいた殺し屋、四科田了は、あらゆる常識を超越した男だった。四科田の指示どおりに動く日々が始まった。

残された日々で娘の行方を突き止め、救出することはできるのか。そして、四科田から逃げのびることはできるのか。
中盤からの目くるめく展開は圧巻の一語に尽きる。一気読み必至のエンターテイメントだ!

※この作品は単行本版として配信されていた『羊の国のイリヤ』の文庫本版です。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    小学館文庫
  • タイトル
    :
    羊の国の「イリヤ」
  • タイトルID
    :
    1111608
  • ページ数
    :
    608ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年04月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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羊の国の「イリヤ」 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    福澤徹三『羊の国の「イリヤ」』小学館文庫。

    奇妙なタイトル名と600ページのボリュームに一瞬躊躇したのだが、本書の紹介文を読むと非常に面白そうなので読んでみることにした。

    同族経営の食品メーカーで働く50歳のサラリーマン・入矢悟が主人公にした絶体絶命、怒濤のエンタメ・ピカレスク小説。身悶えするくらい最後の最後まで面白い。

    50歳ともなれば子供も巣立ち、いよいよ10年余りとなる会社生活でもう一旗上げようと決意を新たにしながらも、何処かで将来の安穏な暮らしを夢見てしまい、先々の生活に不安を感じる年頃。人生には何が起きるか解らない訳なのだが、本書の主人公のジェットコースターのような人生には驚愕させられる。

    食品メーカーでマーケティング部の課長を務める入矢は、社長の指示による食材擬装に義憤を覚えて経営の刷新を図ろうとする役員に協力し、知人の週刊誌記者に不正をリークする。しかし、会社側は工場長のミスによる一時的な食材の混入という見解を示し、クーデターを企てた役員を排除し、入矢は子会社に左遷される。

    出向先の子会社はパワハラとセクハラの吹き荒れるとんでもない会社で入矢はその状況を本社に訴え、本社に復帰しようと動き出すが、全く身に覚えの無い児童ポルノ禁止法違反の容疑で逮捕される。

    と、ここまではまだまだ序盤なのだが、盛りだくさんの不幸が主人公の入矢に襲い掛かる。

    そして、やっとここでタイトルの『羊の国の「イリヤ」』の「イリヤ」は主人公の入矢のことかと気付く鈍い自分に笑う。この段階ではまだ『羊の国』の意味は解らない。

    刑務所に送られる直前で不起訴となり、釈放された入矢を待ち受けていたのは失職と家庭崩壊からの離婚という現実。50歳にして無職の天涯孤独、孤立無援の入矢に新たな不幸が襲い掛かる。

    中盤からの手に汗握る怒濤の展開。とあることから謎のヒットマン四科田了に半年ばかり命の猶予をもらった入矢は人間として大きく変貌を遂げる。同時に『羊の国』という意味も明らかになり、そういうことかと納得。

    果たして、入矢の運命は如何に……

    世の中は不条理にあふれ、ほんの一握りの搾取する側の人間が多くの搾取される側の人間を支配している。真面目に働いたからと言っても、生活が豊かになり、幸せになれるかと言えばそうではない。会社のために寝る間も休日を惜しんで働けば僅かばかり時間外給料は増えるが家庭生活は冷え込み、真面目に働いていても会社の業績悪化でリストラされたり、合併統合、事業売却とがっかりすることばかり。誰がこんな世の中にしたのか……

    と、言いながらも『羊の国』で歯を食い縛って生きていかねばね。

    本体価格980円
    ★★★★★

    0
    2022年11月15日

    Posted by ブクログ

    最初、コレは失敗だったかなぁと思う

    しがないサラリーマンの話だと思った
    食品偽装を告発しようと試みて、成功すれば面白いのに尽く失敗して左遷、そして家族崩壊。
    おまけに殺し屋から余命宣告までされてしまう。

    だらしない体型の中年男が鍛錬して
    身も心も引き締まり復讐していくさまは
    この先どうなるのか、ハラハラドキドキ
    ハリウッドの映画を観ているようでした。
    面白かった。

    0
    2026年08月22日

    Posted by ブクログ

    スピード感がある小説ってこう言う事なのかなと感じた。
    途中からは止まらない。
    サラリーマンから闇の方へと、羊から狼へと変わるように、読み始めと終わりのイリヤの違いは、ガサガサしていて、滑らかで荒々しくて。読み応え充分。
    映画よりもずっと面白い!

    0
    2022年07月12日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『イリヤ』って入谷悟のことね!
    冴えないサラリーマンの入谷が自社の食品偽装を告げたことにより無実なのに逮捕されすべて失う。さらに暴力団系の事務所に騙された娘のため自身も殺し屋になる。
    回数を重ね体型も変わり裏稼業が身についてくる様子も、いつも窮地を四科田が救ってくれることも、そんなにうまくいくかなと思わなくもないがスピード感がありページが進む。グロっぽい描写も多いがスカッと読めて楽しかった。

    0
    2025年07月09日

羊の国の「イリヤ」 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    小学館文庫
  • タイトル
    :
    羊の国の「イリヤ」
  • タイトルID
    :
    1111608
  • ページ数
    :
    608ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年04月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
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