【感想・ネタバレ】灰色の犬のレビュー

あらすじ

県警捜査四課のエースだった片桐誠一は、情報漏洩の疑いで左遷された。十年後、濡れ衣を晴らす機会が訪れるが、上司から拳銃のやらせ捜査を命じられ、かつての捜査協力者だった暴力団幹部の刀根剛に協力を求める。しかし刀根は組を追われる寸前で、誠一の息子、遼平は職を失い多重債務に苦しんでいた。三人は巨大組織を相手に絶体絶命の窮地を脱出できるのか!?

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

なかなか面白いアウトロー小説。

この小説の面白さは一点。情報漏洩の濡れ衣で左遷された刑事の片桐誠一、多重債務の泥沼にハマっていく誠一の息子の遼平、うだつの上がらない暴力団幹部の刀根剛…この3人が繰り広げる人生模様が次第に交わるとともに目が離せないドラマへと大きく展開していくのだ。

3人の人生模様だけでも、三作の小説に成り得るのだが、これが一作に凝縮されているだけに十二分に楽しめる。

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2015年11月26日

Posted by ブクログ

いつ可愛い犬が出てくるんだろう?でもその犬が灰色って!?
そう思いながら読み始めた本だったのに、展開がどこか違う。警察官である厳しい父親と仕事は続かずパチンコ、ヤミ金と転落を続ける息子。そんな息子がつながるのは。

白であり続けるのは難しいけど、黒にもなりきれない。そんな狭間でも良い意味で信念を貫くのは意固地なのか、より白が強いのか。

多くの登場人物の描写がとても精緻で、進めば進むほど引き込まれていく1冊でした。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

厳格でワイルド?な警察官の父
無職で自分に甘くパチンコに頼るクズな25歳の息子

そんな2人が別々の道から1つの事件につながってしまう

父のエスとして協力するヤクザの利根さんから何故か目が離せない

クズな息子にはイライラしたが最後までしっかりおもしろかった
2人とも女運ないなぁ、、

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ面白かった!組織からハシゴを外された警察官と組織から弾かれたヤクザの親父タッグが熱い!
警察エンタメですが、組織の理屈に苦悩する模様や
借金に堕ちながらも欲求に抗えぬ若者、結構リアルな描写で震えました。
毎日少しずつ読み進めていましたが、中盤以降は一気読み必至!

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2024年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前半の鬱展開で気が滅入り、数日あけて続きを読んだ。
予想に反して?ページをめくる手が止まらず、一気に最後まで読んでしまった。

警察の上層部の腐敗に翻弄される一警察官、という図式?

警察官も大変だなあと思った。

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2023年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評価は4.

内容(BOOKデーターベース)
県警捜査四課のエースだった片桐誠一は、情報漏洩の疑いで左遷された。十年後、濡れ衣を晴らす機会が訪れるが、上司から拳銃のやらせ捜査を命じられ、かつての捜査協力者だった暴力団幹部の刀根剛に協力を求める。しかし刀根は組を追われる寸前で、誠一の息子、遼平は職を失い多重債務に苦しんでいた。三人は巨大組織を相手に絶体絶命の窮地を脱出できるのか!?

息子の遼平の駄目さかげんにイライラした。しかし、刀根&誠一はやり取りがほっこりして良い感じであった。最後は・・・最後まで楽しめた。

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2018年01月22日

Posted by ブクログ

福澤徹三の小説にでてくるヤクザは、花村萬月や馳星周 の非情で苛烈な血も凍るようなイメージとは違う、どこかお茶目で憎めない、そこが読者をホッとさせる。

著者のホラー小説も好きだが、『灰色の犬』を読み、社会派小説の評価も一段と高まる。ヤクザ稼業、職場、人生とそれぞれに冴えない3人の大逆転劇に拍手を送りたい。『Iターン』を面白く読めたひとには、こちらもおすすめ

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2017年11月14日

Posted by ブクログ

刑事の息子が借金苦で落ちていく様が「ウシジマくん」のようだった。父親も窮地に陥って、ハラハラドキドキしたけどラストが爽快でよかった。

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2016年05月17日

Posted by ブクログ

 オーディブルで聴きました。私はあまり警察小説は好まないのですが、これは面白かった。公務員というのは内部では出世争いが激しいものなのですが、その雰囲気がよく描かれています。そしてその堅物の息子の苦悩もよく描かれています。

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2025年12月17日

Posted by ブクログ

警察小説と思い手を出したけど典型的な警察小説ではなく警察を舞台にした小説です。 警察やヤクザを中心にどこの世界にでもありそうな組織の中の上からの理不尽がうまく描かれおり、なんとなく分かるーと思いながら読んでました。 ストーリーもなんとなくは予想がつくもどのように決着させるのかが完全には分からず読み進めました。 KU

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2024年02月07日

Posted by ブクログ

【正義か悪か。決めるのは強者だ。】

条川署クロニクルシリーズの第一弾。
冤罪で左遷されたかつてエースだった警察官と職を失い多重債務に苦しむ息子。うだつの上がらない暴力団幹部の男。
3人は巨大組織が絡んだ事件に巻き込まれていく。

息子のクズさ加減にイライラしつつも、章が短いかいため読みやすく、一気に読んでしまった。

“闇金ウシジマくん”の雰囲気が漂いつつ、ラストに掛けて窮地に追い込まれていく様子はハラハラし、面白かった。

会話は方言がでてくるので多少読みづらさはあったものの、暴力団が出てくる小説としてはいい演出効果なのかもしれない。

気の緩みからあっという間に転落していく様がリアルで怖かった。

社会の闇が垣間見れた1冊だった。


こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ
・闇金ウシジマくんが好きな人
・警察小説が好きな人
・ヤクザものが好きな人

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2023年02月24日

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