あらすじ
大崎梢、近藤史恵、永嶋恵美、新津きよみ、福田和代、松村比呂美、矢崎存美、福澤徹三。短編の名手8人が「台所」をテーマに競演。「ここだけのお金の使いかた」「おいしい旅」シリーズなど、続々重版中の人気ユニットによる全編書下ろし短篇集。
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久々のアミの会本。食べること、作ることをテーマにした本で、それぞれ明るかったり切なかったり色々だけど、まぁどの短編も面白いこと!アミの会編の本で読み始めた作家さん多いなぁ。食べることはやっぱり誰かとの繋がりがあることが多くて、その繋がりを描いた短編がどれもよかった。
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どのお話も大好き!!
食事って欠かせないものだからこそ人とのつながりが生まれていく。食べるもので変わっていくこともある。
子供の頃に食べた味、辛かった時苦しかった時に食べた味って思い出すことあるよなあ。
食事をおろそかにすることなく生きていきたい。
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キッチンにまつわるアンソロジー。
お気に入りは福田さんの「対面式」、新津さん「わたしの家には包丁がない」。
「対面式」
建売住宅の対面式キッチンからは、向かいの家の対面式キッチンが丸見えだった。
そして、そのお向かいの玄関ポーチに何故か日替わりで陶器の人形が置かれていて…
ちょっとした好奇心から、陶器の人形の謎を解こうとする美晴。謎は案外あっさり解けたけれど、お向かいさんの旦那さんが実は…って言うのはどんでん返しでした。
「わたしの家には〜」
展子が何故包丁を持たないのか。亡くなった母親が父親の田舎へ帰省した時に女性ばかり動かされているのを目の当たりにして育った所為で、将来包丁を持たない生活をしよう!と思い切る所が凄い。
しかも、父と付き合っている女性が結婚するのは反対と、相手の女性の娘に直談判にいったら、何故かその女性に振られた相手もその場にいて、ひょんな事から結婚までしてしまうテンポの良さがお気りです。
どれもちょっとミステリーっぽくてもっと読みたい話ばかりでした。
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アミの会シリーズで1番ハマった!
食に関する短編集。
ほっこり話もあったけど、
私としては放置子とか貧困とかの話のほうが
しっくりきたなー。
苦労って糧になる!
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【あらすじ】
世界はキッチンで回っている!
大崎梢、近藤史恵、永嶋恵美、新津きよみ、福田和代、松村比呂美、矢崎存美、福澤徹三。短編の名手8人が「台所」をテーマに競演。「ここだけのお金の使いかた」「おいしい旅」シリーズなど、続々重版中の人気ユニットによる全編書下ろし短篇集。
『引っ越しはどこか人生の棚卸しに似ている。必要のないものを手放し、本当に必要なものを手に入れる。』
【個人的な感想】
キッチンの数だけの人生がある。
私は「姉のジャム」がグッときた。
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黄色いワンピース
が好み。放置子というワードを初めて知った。おなかをすかせた小学校の低学年の私が、いい香りに惹かれドアに近寄っていく。今どきは無理かもしれないが、空腹の子を助けてくれる人がいることを願う。
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「対面式/福田和代」
「わたしの家には包丁がない/新津きよみ」
「お姉ちゃんの実験室/永嶋恵美」
「春巻きとふろふき大根/大崎梢」
「離れ/松村比呂美」
「姉のジャム/近藤史恵」
「限界キッチン/福澤徹三」
「黄色いワンピース/矢崎存美」
8話収録の短編集。
『アミの会』によるアンソロジーも本作で14作目。
今回のテーマはキッチン。
HAPPYなものからサスペンスフルなものまで、バラエティに富んでいて大満足。
強烈なインパクトを残す近藤さんの「姉のジャム」はブラックな読み心地。
お気に入りの新津さんと松村さんの作品は安定の面白さ。
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2024.05.25
こういうアンソロジーは読む側には楽しいが書き手にとっては厳しい一面もある。
やはり他の作家との比較をされてしまうから。
この一冊では、売れているだけあり、福澤さんの作風に一票!
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キッチンには使った人の気配や家族の想い出が詰まっている。色んな家族の生活をちょっと覗ける短編集。
“レシピ本はその時代の人たちとつながっている。”
キッチンに立つ度に、この言葉を思い出して、優しい気持ちで料理が出来そう。
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星3.5
アンソロジーはなかなか記憶に残らないし、好みでないものにあたることも多いのでので、もう読むのをやめようかなと思っていたところだったが、これは私にとって当たりだった。アミの会のメンバーが短編小説の名手が揃っているからかも。そして、男性作家がゲストで参加しているのだが、女性にはない視点でまた楽しい。
どれも好きだったが、松村比呂美さんの「離れ」、矢崎存美さんの「黄色いワンピース」が特に好きだったかな。
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キッチンと言う位だから、食に関する話だけど食べる事だけではなく、その前に感じたり、
する事、思いが多々ある。その思いが子供から大人に成った時、自分の人生の1部に、その人の一生の思い出が残る。自分も考えて見ると、小さいときの思い、一生残るこの年になっても。
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大崎梢、近藤史恵、永嶋恵美、新津きよみ、福田和代、松村比呂美、矢崎存美、福澤徹三らのアンソロジー。
キッチンにも色々な物語があり、ほっこりできました。
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キッチンをテーマにした短篇集。
ちょっとクスッと笑えるコミカルなお話から、ちょっとヘビーな濃いめのお話までキッチンから生まれるたくさんのストーリー。
個人的に近藤史恵さんの「姉のジャム」が読んでいていちばんグッとくるものがあったなぁ。
「レシピ本はその時代の人たちとつながっている」っていう言葉も、すごく好きだった。
Posted by ブクログ
今回ばかりは本のタイトルや表紙の絵の
先入観だけでほんわかストーリなんて思わず
何でも来い!とばかりに読んだらほんとに
いろんなジャンルが楽しめました。
個人的には途中のあり得るようで
ありえない展開からのそこに落ち着く
のかと思った新津きよみさんの
「わたしの家には包丁がない」や
なんだか複雑な家庭環境だと色々と
複雑だよなぁ~なんて読みながらの
ラストでわかるある方の正体に
おぉうと驚いた松村比呂美さんの「離れ」、
そうそう近藤史恵さんってこういう
じわぁ~っと怖い話あるよねって
思い出した「姉のジャム」、
社会問題になっている不法就労や意外な
素性のベトナム人や今どきの詐欺や飲食店の
限界なんかがひしひしと伝わってきた
福澤徹三さんの「限界キッチン」、
意外な放置子同士?が奇跡的に出会った
そんなことある?とも思ったけど世の中
こういう奇跡もあっていいよねと思った
矢崎存美「黄色いワンピース」が
面白かったかな。
福田和代さんの「対面式」は今のご時世なら
めちゃくちゃあり得る話だったし、
永嶋恵美さんの「お姉ちゃんの実験室」は
姉妹でお互いを思いあった結果無駄な
気遣いをし続けてきたけど結果的によかった。
大崎梢さんの「春巻きとふろふき大根」は
人のうわさってこんなにも背びれや尾びれが
付くもんなんだと改めて思い知らされました。
短編が8編でジャンルが様々なので
サクサク楽しく読めました。