【感想・ネタバレ】晩夏の向日葵(ひまわり)~弁護人 五味陣介~のレビュー

あらすじ

条川署の警官・新田真人は、オレオレ詐欺の金を受けとりに来た若者を現行犯逮捕した。犯人の立花康平は苦学生で、書類を受け取るアルバイトのつもりだったという言葉に嘘はないようだった。真人は、かつて冤罪事件解決で知り合った弁護士の五味陣介に康平の弁護を依頼。五味は康平の罪を軽くしようと、邪悪な黒幕の正体を暴くため、老骨にむち打ち奮闘する!

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Posted by ブクログ

今回も新田真人とゴミジンこと五味陣介が活躍するお話。
前作に比べてボリュームがかなり少ないものの十分楽しめました。
ゴミジンと真人のコンビも板についてきて安定感がありますね。
短い時間でサクッと読めます、おすすめです。

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2024年03月25日

Posted by ブクログ

福澤徹三『晩夏の向日葵 弁護人 五味陣介』光文社文庫。

『白日の鴉』の続編。粂川署の正義感あふれる警官の新田真人と老弁護士の五味陣介が再びタッグを組み、弱者を食い物にする悪人たちを成敗する。

中編ながら読み応えのある、なかなかスカッとする物語。

苦学生の立花康平がユマという謎の女性から書類を受け取るという割の良いアルバイトを紹介されるが、実はそのアルバイトというのはオレオレ詐欺の受け子だった。立花を逮捕したのは粂川署の新田真人。真人は過去の経緯から康平に救いの手を伸べ、かつて冤罪事件で知り合った五味陣介に康平の弁護を依頼する。

本体価格600円
★★★★★

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2020年01月16日

Posted by ブクログ

多少の物足りなさはあったものの、すんなり読めて楽しめた。オレオレ詐欺の受け子を逮捕したことをきっかけに、親玉まで逮捕するまでのお話。老弁護士五味陣介がいい味出してる。

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2023年05月02日

Posted by ブクログ

老いた弁護士・五味 陣介の活躍するミステリー。

条川署の新田 真人は、オレオレ詐欺の受け子・立花 康平を逮捕した。
彼は、苦学生で、単にアルバイトと一つと考えていた。そこで、新田は、五味弁護士に相談することに。

受け子、かけ子、リクルータ、番頭、金主など、オレオレ詐欺の実態も複雑ですね。

最後、康平の成長を期待しています。

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2021年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「白日の鴉」「群青の魚」の続編。

オレオレ詐欺の受け子をして交番勤務の巡査長・新田に逮捕された立花康平は、以前、父を借金苦からの自殺で失っていた。

その自殺現場に居合わせた新田は、康平の力になりたいと思い、弁護士のゴミジンこと五味陣介の力を借り、詐欺グループのリーダーから金主へと捜査をしていく。

調べが進むにつれ、康平の父を追いやったのが、今回の詐欺グループの金主であったことが判明し、なんとか裁きを受けさせようと奮闘する。


福澤作品にしてはハッピーエンドな終わり方。

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2021年02月19日

Posted by ブクログ

 条川署の警官・新田真人は、警官とは何をすべきなのかをわかっているが、交番の警察官のルールに縛られて、余分な仕事をすると上司から叱られる。警察って、随分縦割り社会なのだ。
 2年前に、目の前で飛び込み自殺した立花健作、52歳だった。健作はアパート経営したが、悪さされて経営がうまくいかず、借金のカタにアパートも取られてしまう。打越不動産の仕業だった。この男は、さまざまな事業で成功させている。そして、新田真人は、今度はオレオレ詐欺の若い男を捕まえる。それは、自殺した父親の息子立花康平でまだ大学生4年生だった。生活が苦しいので、少しでも高額なアルバイト、日当3万円に飛びついたのだった。オレオレ詐欺の出し子だった。小料理屋で働いていた康平に、若い女がいいアルバイトあると誘われたのだ。康平はハマってしまった。
 新田真人は、刑事事件を扱うヨレヨレの老人弁護士五味陣介に依頼する。
五味陣介は、行動派で積極的に動き、知恵も働く。そして、オレオレ詐はグループ犯罪。トップにいるのは金主、要するに出資者、オレオレ詐欺をするにも元手はいる。その下に番頭がいて、アジトを管理する。アジトを確保するのは、番頭の役割。名簿を集めるもの、掛け子が電話をかける。そして、見張り、掛け子や受け子をリクルートするものなど役割分担がされ、互いに知らない状況においておく。
 そして新田真人は、恋人の看護士を使い、ホストクラブに慣れている友人と一緒になって、金主を探し出す。結局は、番頭がわかることで、金主まで迫ることができたのは、五味陣介の弁護士力だった。
なるほどねぇ。そして、オレオレ詐欺って、刑罰が厳しいのだね。

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2023年11月01日

Posted by ブクログ

なんかおかしいなと思いながら、軽い気持ちでやっちゃうんだろうな。そんな彼のことを気にかけつつ、最後まで諦めずにグイグイ悪を追い詰める、やるね。

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2022年12月25日

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